公開:2024.09.12
完成見学会とは?参加するメリットや見るべき3つのポイントとマナーを解説
住宅の建築を検討している人のなかには、完成見学会に参加すべきかどうかで悩んでいる人もいるでしょう。
完成見学会は、住宅を見学する点でモデルハウス見学と同じですが、実施する目的や期間など、異なる点が複数あります。
この記事では、完成見学会に参加するとどのようなメリットが得られるのかを解説します。
モデルハウス見学との違いや完成見学会で見るべきポイント、参加にあたってのマナー、注意事項も解説しますので、参考にしてください。
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目次
完成見学会とは
完成見学会は、引き渡し前の新築住宅を工務店のスタッフと共に見学できるイベントです。
オープンハウスとも呼ばれており、家具や家電が設置されていない状態で行われます。
完成見学会とモデルハウス見学の違いについて解説します。
モデルハウス見学との違い
完成見学会とモデルハウス見学の違いは、以下のとおりです。
- 実施目的
- 実施期間
- 住人の有無
モデルハウス見学は、ハウスメーカーや工務店が、自社の建築技術やデザインなどを紹介するために開催します。
一方、完成見学会は、実際に建てられた注文住宅を見学することを目的としたイベントです。
実施期間については、モデルハウス見学が常時行われているのに対し、完成見学会は期間限定で行われます。
具体的には、オーナーが入居する前の週末に開催される場合が多いです。
モデルハウスに住人はいませんが、完成見学会で内覧する住宅には入居者がいる点も大きな違いです。
このように、モデルハウス見学と完成見学会は、それぞれ異なる特徴を持っています。どちらも住宅を建てるうえで学びになることが多いため、可能なら両方見学してみましょう。
完成見学会に参加するメリット
完成見学会に参加するメリットは、以下のとおりです。
- 実際に暮らすイメージが湧く
- リアルなサイズ感の家を見学できる
- 間取りや動線などのヒントが得られる
- 家づくりに関する疑問点がより明確になる
モデルハウス見学とは異なり、完成見学会で見学できる住宅は、これから人が暮らすことになります。
リアルなサイズ感や間取りなどを把握できるため、実際に暮らすイメージが湧きやすく、参考にできる部分が見つかりやすいのがメリットです。
完成見学会では、工務店の担当者と一緒に住宅を見て回ります。
そのため、家づくりに関して気になることがあればすぐに質問できるため、疑問点が明確になる点も魅力の一つです。
Webサイトやカタログでは分かりにくい点を直接確認できるので、安心して家づくりに取り組めるでしょう。
完成見学会で見るべき3つのポイント
完成見学会で見るべきポイントは、以下の3つです。
- 気密性や防音性などの住宅の性能
- 標準仕様とオプションの違い
- 内装・外装の仕上げ
ポイント①:気密性や防音性などの住宅の性能
完成見学会では、住み心地や快適さに影響を与える住宅性能を確認することが重要です。
具体的には、気密性や防音性、耐震性などを確認するとよいでしょう。
なかでも、基準が設けられている気密性や耐震性は特に大切です。
たとえば、気密性を表すC値が1.0以下の場合は、ハイレベルな施工ができると判断できます。
一方、耐震性を表す耐震等級は1~3に分かれており、最も耐震性が高いのは耐震等級3です。
耐震等級1でも地震にある程度は耐えられますが、2以上を目安にするとよいでしょう。
さらに耐震性を高めたい場合は、制振や免振を導入できるかどうかを確認することをおすすめします。
上記のポイントに加えて、ほかにも性能面で気になることがある場合は、担当者に積極的に質問してみましょう。
地震に強い家の特徴を以下の記事でより詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
【関連記事】地震に強い家の特徴5選!建てる際の注意点をわかりやすく解説
ポイント②:標準仕様とオプションの違い
完成見学会を通じて、標準仕様とオプション仕様の違いを理解しましょう。
一般的に標準仕様では、特に希望がなければ工務店が推奨する素材や設備が使われます。
一方、オプション仕様では、以下のような素材や設備の導入・使用が可能です。
- 太陽光発電
- 床暖房
- タイルの外壁
- オーダーメイドのカウンターや棚など
オプション仕様は標準仕様と比較して多めに予算がかかるため、完成見学会で見た設備がオプション仕様である場合は、予算の計画に影響を及ぼすかもしれません。
建築業者によって標準仕様とオプション仕様の程度は異なるので、比較検討することが大切です。
比較検討を通じて、建築業者それぞれの提案力や設計力を把握することもできるでしょう。
太陽光発電について興味のある人は、以下の記事も参考にしてみてください。
【関連記事】太陽光パネルと蓄電池を併用するメリット・デメリット・注意点を解説
ポイント③:内装・外装の仕上げ
内装と外装の仕上げから、工務店の仕事ぶりを見極められます。
たとえば、以下のポイントを確認してみるとよいでしょう。
- 壁紙が剥がれていないか
- 床やフローリングに浮きがないか
- 塗り壁や漆喰の表面に不自然な跡がないか
- 壁とフローリングの間に隙間がないか
- 部屋の間や廊下との段差がないか
上記のポイントなどを細かく確認し、家づくりを安心して任せられるかどうか判断しましょう。
完成見学会に参加する際のマナーや注意事項
完成見学会に参加する前に、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 素足で行かずに靴下を履く
- スリッパや手袋を持参する(用意があるか確認する)
- 撮影がOKかどうか確認する
- 参加にあたっては予約する
- 壊したり汚したりしないように細心の注意を払う
完成見学会では、家を清潔に保つために、素足で行かずに靴下を履くことが大切です。
夏場でもサンダルは避け、靴下を持参しましょう。
また、手袋やスリッパを持参することもマナーです。
手袋やスリッパに関しては、工務店側が用意している場合があるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
見学中に写真撮影したい場合は、担当者に確認を取る必要があります。
撮影を認められた場合であっても、オーナーのプライバシーを守るために、撮影した写真をSNSに投稿するなどの行為は避けましょう。
見学中は、家を傷つけたり汚したりしないように注意が必要です。
特に、幼い子どもがいる場合は目を離さず、必要に応じて託児所を利用することを検討してみるとよいでしょう。
完成見学会の参加に関するよくある質問
完成見学会の参加に関する以下のよくある質問に回答します。
- 完成見学会に参加するまでの流れは?
- トイレに行きたくなったらどうすればいい?
- 純粋な見学だけを目的にしても大丈夫?
Q.完成見学会に参加するまでの流れは?
完成見学会に参加するまでの主な流れは、以下のとおりです。
- 予約する
- 見学会当日に指定の場所へ向かい、担当者と合流する
- 簡単なアンケートに回答し、住宅の間取りなどの説明を聞く
- 手袋を装着してスリッパに履き替え、スタッフと共に各部屋を見学する
完成見学会に参加するための予約は、ハウスメーカーや工務店のホームページから行います。
見学先の滞在時間は、30分から1時間程度です。
完成見学会中はスタッフに質問できるので、見学中に疑問に感じたことはもちろん、家づくり全般について聞きたいことがあれば積極的に質問しましょう。
Q.トイレに行きたくなったらどうすればいい?
完成見学会では、見学会の家の中でトイレを借りることはマナー違反とされています。
完成見学会によっては仮設トイレが設置されている場合もありますが、基本的には事前に済ませておいたほうがよいでしょう。
見学会の家は、オーナーに引き渡す直前の大切な住宅です。
汚れや損傷を防ぐためにも、見学会に行く前に最寄りの駅や近くの施設でトイレは済ませておきましょう。
不安な人は、現地周辺のトイレの場所をあらかじめ調べておくと安心です。
Q.純粋な見学だけを目的にしても大丈夫?
休日の午後など混雑する時間帯を避ければ、純粋な見学だけを目的に完成見学会に参加しても問題ありません。
完成見学会では、担当者に疑問点や質問を積極的に聞くことが多くなると考えられます。
混雑した時間帯を避け、ゆっくりと住宅を見て回ったり話を聞いたりする余裕を持たせることで、より有意義な時間にできるでしょう。
まとめ:完成見学会に参加して理想の住まいをイメージしよう
完成見学会とは、引渡し前の新築住宅を見学できるイベントのことです。
オーナーが何を意識して住宅づくりに取り組んだのかを理解できるため、実際の生活をリアルに感じられるでしょう。
完成見学会に参加する際は、以下3つのポイントを確認することが重要です。
- 住宅の性能
- 標準仕様とオプションの違い
- 内装や外装の仕上げ
参加にあたっては、事前にトイレを済ませるなどのマナーを守りましょう。
アサヒグローバルホームでも、完成見学会を定期的に実施しています。
当社が大事にしている家づくりのこだわりなどを体験していただける機会ですので、ぜひ「完成見学会ページ」より詳細を確認し、ご参加ください。
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