公開:2024.08.23
スキップフロアがある35坪の家の間取り例!メリット・デメリットも紹介
1つの階層に高さの異なる床を複数設ける「スキップフロア」。
限られたスペースを有効活用したり、おしゃれな空間に演出したりできるため、近年人気を集めている間取りです。
そんなスキップフロアを検討して、「間取り例を知りたい」と考える方も多いでしょう。
しかし、「使い勝手が悪い」などと後悔を感じる可能性もあるので、具体的な間取り例を踏まえて検討することが重要です。
そこでこの記事では、スキップフロアの特徴や間取り例を紹介します。
スキップフロアを設けるメリットやデメリットも解説するので、家づくりの参考にしてください。
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目次
スキップフロアとは
スキップフロアとは1つの階層に高さの異なる床を複数設ける間取りで、「ステップフロア」とも呼ばれます。
なお、1階と2階の間なら「中二階」、1階と地下1階の間なら「半地下」「ダウンフロア」と呼ばれ、設置する場所によっても呼び方が変わるのも特徴です。
一般的に「小上がり」とされている段差で区切られたスペースも、スキップフロアに含まれます。
スキップフロアのある間取りを検討するうえでは、以下の点を把握しておくことが重要です。
- スキップフロアの特徴
- スキップフロアの活用例
それぞれについて解説します。
スキップフロアの特徴
スキップフロアの特徴は、以下の通りです。
- 空間を縦に利用する
- 空間に連続性がある
- スペースを有効活用できる
間取りを増やそうとした場合には横に増やす・広げるのが一般的ですが、スキップフロアは段差を使って縦方向にスペースを利用します。
また、広い土地を必要とせず、本来廊下になるようなスペースを活用できるので、狭小住宅を考える方にもおすすめです。
基本的に壁を使わずに段差でスペースを区切るため、空間に連続性があり、家族とのつながりを感じやすいのも特徴だといえます。
スキップフロアの活用例
スキップフロアの活用例は、以下の通りです。
- キッズスペース
- 書斎やワークスペース
- 子どもの学習スペース
- セカンドリビング
- 段差を活用した収納スペース
子どもの学習スペースや家族でゆったり過ごすセカンドリビングなど、アイディア次第で多様な活用方法があります。
ストレスなく利用するには、目的に合わせてコンセントを設置したり、棚などの収納スペースを取り入れたりするとよいでしょう。
また、デッドスペースになりがちな段差部分は収納場所としても活用でき、住宅全体の収納力アップにつながります。
スキップフロアを取り入れる3つのメリット
スキップフロアを取り入れるメリットは、以下の3つです。
- 一つの空間をほどよく仕切れる
- スペースを効率よく活用できる
- 視覚的な広がりが生まれる
スキップフロアのある間取りを採用するなら、メリットを最大限に活かした家づくりをしましょう。
メリット①:一つの空間をほどよく仕切れる
スキップフロアの間取りは基本的に壁を設けないため、空間をほどよく仕切れるのがメリットです。
家族の気配を感じられるのはもちろん、コミュニケーションを取りやすくなり、自然に会話量も増えます。
例えば、LDKに近いスキップフロアを子どもの学習スペースとした場合、家事をしながら子どもが勉強する姿を見守ることが可能です。
子どもが居室にこもる心配を減らし、安心して子育てできるでしょう。
メリット②:スペースを効率よく活用できる
スキップフロアのある間取りは階数以上のフロアがある多層構造となるため、限られたスペースを効率よく活用できます
加えて、一定条件を満たせばスキップフロア部分は延べ床面積に加算されないので、上限を超えてスペースを増やせるのも魅力です。
狭小住宅の場合でも、縦方向に利用するステップフロアであれば、より広いスペースを確保できます。
廊下を減らせることから、活用できる空間が増えるのも嬉しいポイントです。
狭小住宅の暮らしやすい間取りが気になる方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】狭小住宅の住みよい暮らしを実現する間取りアイデア7選を実例つきで解説
メリット③:視覚的な広がりが生まれる
段差でスペースを区切るスキップフロアは視界をさえぎる壁が少ないので、空間に視覚的な広がりが生まれます。
また、高さの変化によってメリハリのある空間を実現でき、個性を出せるのもメリットです。
周辺環境にもよりますが、スキップフロアのある間取りは、日当たりや風通しも確保しやすくなります。
ステップフロアを採用すれば、開放感・採光性・換気に優れた家で快適な生活ができるでしょう。
スキップフロアを取り入れる3つのデメリット
スキップフロアを取り入れるデメリットは、以下の3つです。
- 建築コストが上がりやすい
- 掃除が面倒
- 空調の効きが悪くなりやすい
デメリットを踏まえて検討しておけば、大きなミスマッチを避けられるでしょう。
デメリット①:建築コストが上がりやすい
スキップフロアのある間取りは設計と建築の難易度が高く、建築コストが上がりやすくなります。
施工するには高い技術力を持った設計士や職人が必要になるだけでなく、材料費や耐震に関する費用がかさむのもコストアップの要因です。
費用面で後悔しないためには、予算と照らし合わせながら十分検討することが大切です。
また、豊富な実績や高い技術力を持った住宅会社を選ばないと、スキップフロアを実現できない場合もあるので注意しましょう。
デメリット②:掃除が面倒
スキップフロアのある間取りは、階段や段差が多くなるため、掃除が面倒だと感じる場合があります。
ロボット掃除機が使えなかったり、掃除機を持って階段を移動したりするなど手間がかかるのが難点です。
また、コンセントの位置を工夫しないと、スキップフロアまで掃除機の範囲が届かず、効率よく掃除できない可能性もあります。
天井の低いスキップフロアは姿勢を低くして掃除する必要があり、負担を感じるケースもあるでしょう。
デメリット③:空調の効きが悪くなりやすい
壁で空間を仕切らないスキップフロアは、空調の効きが悪くなりやすいのもデメリットです。
真夏など室内と外部の気温差が激しい時期は、「なかなか空調が行き届かない」とストレスを感じる可能性があります。
空調の効きが悪いと光熱費がかさみ、家計を圧迫するため設計段階から対策を考えておくことが重要です。
例えば、シーリングファンなどで空気を循環させたり、高気密高断熱の住宅にしたりすると、空調効率を高められます。
高気密高断熱の住宅についてもっと知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】高気密高断熱な住宅を建てる際のポイントとは?メリット・デメリットも解説
スキップフロアを取り入れた注文住宅の間取り例【約35坪】
スキップフロアを取り入れた注文住宅の間取り例として、以下の2つを紹介します。
- 猫と暮らす、スキップフロアがあるお家
- スキップフロアや小上がり和室で空間を仕切る家
間取りでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
間取り例①:猫と暮らす、スキップフロアがあるお家
この家ではリビングにスキップフロアを設けており、注目ポイントは以下の通りです。
- スキップフロアにワークスペースを設置している
- スキップフロア下は畳コーナーとして活用している
スキップフロアにワークスペースを設置しており、リビングで過ごす家族と程よい距離感で仕事に取り組めます。
デッドスペースになりがちなスキップフロア下を、畳コーナーとして活用しているのもポイントです。
畳コーナーには本棚があるため、本を読みながらリラックスした時間を過ごせます。
間取り例②:スキップフロアや小上がり和室で空間を仕切る家
この家ではスキップフロアと小上がりを取り入れており、注目ポイントは以下の通りです。
- 目的を明確にしてスキップフロアを設置している
- 小上がり下を収納として利用している
リビングと2階の間にあるスキップフロアには、学習スペースとする予定でカウンターや収納を設置しています。
スキップフロアの利用方法が明確なため、将来的にスペースを持て余す心配もありません。
リビングに設けた小上がり下の収納には部屋着を入れており、帰宅してからスムーズに着替えができる環境です。
アサヒグローバルホームの家を直接見たいという方は、展示場ページをご覧ください。
まとめ:スキップフロアの間取り例から理想の住まいをイメージ
スキップフロアとは1つの階層に高さの異なる床を複数設ける間取りで、設置する場所によって「中二階」や「半地下」とも呼ばれます。
スペースを効率よく活用できるなどのメリットがある一方で、建築コストが上がりやすいといったデメリットもあるので注意しましょう。
アサヒグローバルホームでは、スキップフロアのある間取りはもちろん、ビルトインガレージなど、さまざまなタイプの注文住宅を提供しています。
当社の注文住宅についてもっと知りたい方は、ラインナップ関連ページをご覧ください。
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