2012年7月8日
日本の文化で夏を楽しむ
日本の四季、季節の移り変わりは多様です。特に夏の暑さをしのぐための生活の知恵と伝統は日本文化として誇れるものです。涼しさを求めるインテリアとして、簾(すだれ)やイ草のお話をしてみたいと思います。簾は巻き上げ式になったモノ、カーテンのレールを利用して取付られるモノなど、さまざまに改良されています。どの簾も風が通り抜け、おぼろげに、かすかに景色や人影が見えて涼を感じさせます。イ草には「天然のエアコン」と言われるほどの空気浄化作用や吸湿・発散作用があります。天然素材100%なので焼却されても有毒ガスを出すことのない、環境にも優しい素材です。また、イ草に含まれる成分には、子供をリラックスさせ集中力をアップさせる効果があり解答率も上がることが発表されました。
冷暖房が発達した今では、涼を考えて室内の衣替えすることは少なくなりました。しかし、地球の温暖化や限られた資源をまもるためにも、夏の暑さを楽しみながら、先人の知恵や繊細な感性「簾」や「イ草」をインテリアにとりいれてみたいものです。