2014年8月4日
木造住宅なのに高気密になるのか?
住宅を建てようと考えている方で木造住宅、コンクリート住宅、鉄骨などがあるかと思います。そのような中でも気密性が高い住宅を考えた時に、木造住宅で高気密にすることが難しいと思われている方も多いかもしれません。しかし実は木造住宅でも高気密を取ることができ、むしろ気密を取りやすい住宅は木造住宅です。
上記にあげた住宅の作りの違いを簡単に説明すると、木造住宅以外は骨組みと仕上がり材との間に仕上がり材を止める為に下地材を入れます。その為、仕上がりと骨組みとの間が密接していません。一方、木造住宅は柱や梁など、家の骨組みとなる材料自体に気密性があり、柱や梁などを仕上げ材の下地として使えるからなのです。外壁や内装ボードを直接柱や梁などに止めることで気密性をあげ、木造住宅なのに高気密住宅を作ることが出来ます。また柱、梁の間に断熱材を入れ、より高気密にしております。
しかし建物を高気密化することにより空気の出入りをする隙間が少なくなる為、計画換気による24時間換気が必要となります。さらに高気密・高断熱住宅の場合、夏は部屋の中が暑くなると、なかなか温度が下がりにくくなる為、窓の配置など、建物の上部に暖められた空気を常時開放できる窓を設けるなどの設計上の配慮をすることも良いことでしょう。木造住宅で高気密にすることは出来ますが、同時に換気への配慮も必要となるということにも注意しましょう。
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