2015年1月5日
屋根の防水
住宅の防水対策は様々です。その中でも屋根の防水に関してご紹介いたします。
屋根の工事手順ですが、簡単に説明すると、『屋根板を張る→防水シートを敷く→屋根瓦を敷く』となります。
まず、防水シートですが、当社はアスファルト系防水シートを使用しています。
この基材には一般に紙(原紙)が使用されています。原紙にアスファルトを含浸させただけのものは、アスファルトフェルトと呼ばれ、主に外壁下張材として使用されています。
さらに防水性を向上させるため、アスファルトフェルトの両面にアスファルトをコーティングし、鉱物質粉粒を付着させたものをアスファルトルーフィングと呼びます。屋根下葺材として使用されます。
原紙を使用したフェルトやルーフィングは風に煽られて破れやすいなどの問題があり、それを解決するため、原紙を合成繊維不織布で補強した下葺材などが使用されるようになりました。
次に瓦ですが、従来の日本瓦の場合、屋根部分に防水シート(ルーフィング)を貼り、流水テープ(黒いテープ)を施工し、瓦の寸法に合わせて瓦の爪が引っかかるように横に木の棒を打ちます。この棒に瓦をかけて施工していきます。
一方、当社はスレート瓦という瓦を主に使用しています。日本瓦に比べ軽量で施工がしやすいため、一般的に多く使われていますが、「踏み割れ」や 「 ヒビ・苔」などによって生じた雨漏りにより、20年を過ぎた頃から下地の板(野地板) が傷み始めるケースがよくあります。また、スレート瓦の防水能力は表面に塗布された 塗装皮膜に依存しているため、定期的な塗装による防水メンテナンスが必要となります 。
屋根の工事について興味を持って頂いた方、詳しくはお問い合わせください。