2015年1月5日
建売分譲住宅の防音
建売分譲住宅の防音について考える場合、まず「音」というものがどういう性質を持っているかということから考えなくてはなりません。
「音」は物にぶつかって反射したり、物に吸収されたり、物を通り抜けたりします。反射する性質の強い物質は、たとえばコンクリートのような質量の重いものほど良く反射する傾向があるようです。室内で発生した音をコンクリートは反射してしまいますが、そのままでは家の中で音が響いてしまいます。反射するばかりでは防音にはなりません。
建売分譲住宅ではコンクリートは使っていませんが、石膏ボードの上にビニールクロスを貼ってあるので、やはり音は反射します。この音の響きを抑制するのが、音を吸音する物質です。たとえば、ロックウールやグラスウール、カーテンやカーペットなどの多孔性の物質です。こういうものが音を吸収し、室内の防音となります。最近流行りの断熱材である発泡ウレタンを使った建売分譲住宅なら、より一層の吸音効果があり、防音性能も高いと言えます。2階の音が階下に響いたりするのは、フローリングが音を吸収しないからです。ここにカーペットを敷いたり、スリッパを使ったりすれば音の反射はやわらぎます。
また、外部の音を室内に侵入しにくくしたり、室内のピアノやオーディオの音を漏らしにくくするためには窓を考えなくてはなりません。効果のあるのは、二重サッシや防音サッシを採用することですが、建売分譲住宅ではそこまでの超高性能なサッシを使っている例はあまり無いですが、ペアガラスを使ったサッシが採用されていれば、シングルガラスのサッシに比べて防音効果があります。建売分譲住宅の防音性能についての詳細はお問い合わせ下さい。