2015年2月2日
ローコスト住宅の結露対策
ほとんどの方にとって住宅は一生に一度の買い物です。ローコストに越したことはありません。
しかし、ローコストと謳っていても、それぞれの建築会社で意味が違ってきます。
ローコストの手法には、建材や設備にローコストなものを使用しする、オプション項目を増やして表面上の価格を安くみせるようにする、土地や建物の大きさを小さくして分譲する、といった様々な手法があります。「なぜローコストなのか」理解した上で、その住宅の品質や性能も加味して、しっかりと物件選びをしなくてはなりません。
ローコスト住宅を選ぶ際、中でも注意しておきたい項目として断熱性能があります。
なぜ断熱性能が大切なのかと言いますと、特に木造住宅において結露対策が出来ているかどうかによって建物の寿命が大きく左右されるからです。結露には、「ガラスに出来る結露」と、「壁に出来る結露」の二種類がありますので、それぞれの結露について注意が必要です。
まず、サッシのガラスに出来る結露は窓枠などの木材を腐らせてしまいます。結露が原因でカビやダニが発生し、ハウスダストとなってしまいます。特にサッシ枠から浸透した結露が窓枠などの木材などを侵食してしまっている場合はなかなか発見することが難しいものです。ですから、サッシの断熱性能も建物を長持ちさせる上では非常に重要な要素のひとつと言えるでしょう。
また、壁の結露は窓に出来る結露よりも厄介な存在で「壁体内結露」と言われています。これは内壁と外壁の間、つまり壁の内部に発生する結露で、長年気付かずにいると柱や土台などの主要な構造材に大きなダメージを与えてしまう場合があるので要注意です。
断熱性能は、家の暖かさや快適さだけでなく建物を長持ちさせる上でも大変重要な性能と言えます。物件選びの際にはしっかりと注意しておいてください。