公開:2022.09.29 更新:2023.03.10
一人暮らしのガレージハウスを選ぶ際のポイント5つ | 注意点もご紹介
愛車を身近に感じながら日々を送れるガレージハウス。車好きならこの上ない魅力を感じる住宅ではないでしょうか。
昨今、ガレージハウスはファミリータイプの家で多く見られるようになりましたが、一人暮らし向けの住宅であっても充分に快適な生活が送れます。
本記事では、一人暮らしの人がガレージハウスを選ぶときにおさえておきたいポイントや、ガレージハウスでの一人暮らしのメリット・デメリット、注意点などを詳しくご紹介します。
一人暮らしのガレージハウスを選ぶ際のポイント5つ
一人暮らしでガレージハウスに住むのなら、住宅を選ぶ際には5つのポイントをおさえておきましょう。このポイントを知っているだけで、愛車と快適な生活が送りやすくなりますよ。
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ポイント①:セキュリティの安全性
大切な愛車が盗まれたり、誰かにイタズラをされたらたまりません。盗難対策がしやすいか、外部の人間が簡単に敷地内やガレージに入れない安全性が確保できるかをチェックしましょう。
ポイント②:車のサイズと駐車スペース
ガレージハウスを選ぶ際、もっとも大切と言っても過言ではないガレージ部分。駐車スペースの広さと車のサイズがマッチするかは必ず確認しましょう。
- 愛車を停めるための充分な広さがあるか
- (必要であれば)愛車のカスタマイズやメンテナンスなどの作業ができる広さがあるか
カスタマイズやメンテナンスは自宅以外で行いたいのであれば、愛車が停められる広さがあるかどうかをチェックします。また、乗り降りの際にドアの開け閉めがギリギリにならない程度のスペースも欲しいですね。
ポイント③:換気・照明の充実さ
ガレージ内の換気設備や照明についてもチェックしましょう。車のタイプや季節によっては暖気が必要になりますが、換気設備が不充分だと排気ガスが充満して危険です。
また、換気設備は湿気の季節にも活躍します。あまりにも湿気が高い日々が続くと、溜まった湿気が愛車をサビさせてしまうことも。空気を入れ換えて湿気を追い出さなくてはいけません。
照明も重要です。暗い時間帯に車の乗り降りをするときには、安全のためにも照明が必要になります。また、ガレージ内で作業をするのであれば、長時間使える照明があると安心です。
ポイント④:人が住むスペースの広さ
ガレージハウスは住宅の中にガレージが設置されるため、居住空間が圧迫される特徴があります。生活に不自由を感じない程度の広さの確保が必要です。
とはいえ、一人暮らしであれば居住空間が圧迫されることは滅多にありません。ほとんどのガレージハウスではそれなりに余裕のある居住空間が確保しやすくなっています。
ポイント⑤:耐震設備は整っているか
日本に住んでいる以上は地震と無縁でいるのは難しいことです。耐震性にも注目した上でガレージハウスを選びましょう。
ガレージハウスは1階が車庫になっており、その分、家全体の強度がやや落ちる傾向があります。耐震性を高める対策がされていないのであれば、不安を感じるのではないでしょうか。
現在ほとんどのガレージハウスでは耐震性を重視し、しっかりとした対策をしています。ぜひきちんと確認して、安心できるガレージハウスを見つけてください。
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ガレージハウスで一人暮らしするメリットデメリット
車好きの理想のひとつ・ガレージハウスでは、愛車との生活をとことんまで楽しみたいもの。ガレージハウスで一人暮らしをするメリットやデメリットについてチェックしてみましょう。
メリット①:荒天の悪影響を受けにくい
ガレージハウスは住宅の中(建物の中)に駐車スペースを作る構造です。野ざらしではなく屋根があり、周囲もしっかりとした壁で覆われます。
台風や異常気象のような荒天のときでも風雨にさらされる心配がないため、愛車を傷や汚れから守りやすくなるでしょう。
メリット②:盗難やイタズラから遠ざけられる
ガレージと住宅が一体化しているガレージハウスは、車と住民の距離が近いのが特徴です。駐車スペースに不審者が入り込んでも気配を感じやすいため、防犯性が高まります。盗難やイタズラの危険を遠ざけられますよ。
メリット③:家の中から直接車へ移動できる
ガレージハウスは家の中から直接ガレージに入れる出入り口が設置されています。思い立ったらすぐに愛車まで行けるのは何よりも嬉しいですね。また、悪天候の日でも雨に濡れることなく愛車に乗り降りができます。
メリット④:延床面積が5分の1以下なら固定資産税がかからない
固定資産税については悩みどころですよね。ガレージハウスでは、その悩みを軽減させられる可能性があります。延床面積が5分の1以下であれば、ガレージ部分には固定資産税がかからないのです。節税を心がける人なら見逃せない大きなメリットではないでしょうか。
ガレージハウスで感じるデメリット
ガレージハウスのデメリットとしては以下の3つが代表的です。
- 居住空間が圧迫される問題
- 換気の問題
- 建築費用が上がりがち
居住空間の圧迫や換気の問題は前述の通りです。一人暮らしなら充分な広さを確保しやすいという特徴や、換気設備の充実で対策しましょう。
気になるのは建築費用が上がりがちという点ですね。やはりこちらも少し前述しましたが、ガレージハウスは1階部分がガレージになるため、耐震性に若干の不安が生じるという点に関係します。
耐震性を高めるため、鉄骨やコンクリートといった高い強度の建材が使われるのですが、どうしても木造住宅よりも建材費が高くなります。建築の際の工法も限られるため、最終的に建築費用が上がる傾向があるのは事実です。
ガレージハウスで一人暮らしする際の注意点3つ
ガレージハウスで一人暮らしをする際、とくに注意しておきたい3つのポイントをご紹介します。
注意点①:騒音に注意する
オーナーにとっては心地良いエンジン音も、他人からすれば騒音になりがちです。ご近所への影響を考え、暖気のタイミングや長さを考える必要があります。
また、電動シャッターがついているガレージハウスなら、シャッターが作動するたびに音が出ることも意識しましょう。日中はあまり気にならない大きさの音でも、夜間では思った以上に響きやすくなります。
注意点②:メンテナンスの箇所が多くなることを考慮しておく
同じく車を停められるカーポートの場合、基本的には屋根と柱部分のメンテナンスをすれば問題ありません。しかしガレージハウスの場合、ガレージ部分に多くの設備が設置されています。
照明、換気設備、シャッターなど、ガレージハウスならではの設備のメンテナンスが必要になります。一般的な住宅の駐車スペースよりもメンテナンス部分が増えることを考慮しておきましょう。
注意点③:用途によって広さを決める
愛車を停めるだけならそこまでの広さは不要です。しかし、「カスタマイズやメンテナンスをしたい」「休日にDIYをするスペースとしても使いたい」と考えているのなら、その作業スペースを確保できる広さがあったほうが良いでしょう。
また、ご家族やご友人が車で頻繁に訪れるのなら、愛車分だけのスペースだけではなく、来客用のスペースを取るのもおすすめです。普段は作業スペースに、来客時には駐車スペースに、といった使いかたも可能になりますね。
まとめ
ガレージハウスでの一人暮らしは、ガレージ部分に敷地を割いても生活スペースを確保しやすいという特徴があります。さらに一定の条件を満たせば固定資産税がかからないというのも魅力ですね。
耐震性や騒音など、デメリットと感じられる点も確かにありますが、いずれも対策が可能ですので、ぜひ前向きに対処してください。
愛車と近い場所で暮らせるガレージハウスは車好きの理想のひとつ。メリット・デメリットをふまえた上で、最高の住宅を見つけましょう。