公開:2022.03.24 更新:2023.09.06
コンパクトハウスとは?生活コストダウンを実現できる間取り例もご紹介
コンパクトハウスとは、ただ小さいだけでなく、機能性・デザイン性が高く過ごしやすい住居のことです。
家族との距離が縮まったり建築費用を抑えられたりするメリットがあるので、日本でも人気が出ています。
しかし、名前は聞いたことがあっても、コンパクトハウスについてあまり知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、コンパクトハウスの概要、メリット・デメリット、費用相場などについてご紹介します。
目次
コンパクトハウスとは
単純に「小さな家」をコンパクトハウスと呼ぶのではありません。
コンパクトハウスとは、小さくとも機能性・デザイン性が高く、快適に過ごせる家のことを指します。
機能性の高さゆえに小ささを感じず、むしろ実際よりも広く感じるのが特徴です。
広さとしては30坪が一般的で、アメリカの著名人が多数入居しており日本でも人気がある住居形態です。
コンパクトハウスのメリット
コンパクトハウスのメリットを4つご紹介します。
メリット①:家族との距離が近い
1つ目のメリットは、家族との距離が近いこと。
通常の家の場合、リビングと子ども部屋は近接しておらず、親と子どもには物理的な距離があります。
一方、コンパクトハウスの場合、30坪という空間に家族が暮らすので顔をあわせる機会が多くなります。
そのため、コミュニケーションが活発化し、家族みんなで料理をしたり、テレビを見たり、一日の報告をしたりと家族間で良好な関係を築けるでしょう。
メリット②:土地や建物の価格を抑えられる
2つ目のメリットは、土地や建物の価格を抑えられること。
30坪の小さな家なので、建築資材や施工者の人数を削減でき、安く家を建てられます。
また、家を建てるための土地も少なくて済むため、通常の住宅より費用を抑えられます。
メリット③:生活費や税金を抑えられる
3つ目のメリットは、生活費や税金を抑えられること。
家が小さいと設置する家電も必然的に小さくなるため、家電の購入費や光熱費を抑えられます。
また、60.5坪以下の住宅は「小規模住宅用地」と呼ばれ、固定資産税や都市計画税といった税金を減らせます。
コンパクトハウスの大きさは30坪が一般的なので、税負担の削減が可能です。
メリット④:掃除の手間が減る
4つ目のメリットは、掃除の手間が減ること。
部屋がいくつもある家の場合、掃除に時間と労力が必要です。
しかし、コンパクトハウスには多くとも3〜4部屋程度しかないため、掃除の手間を大幅に減らせます。
コンパクトハウスのデメリット
コンパクトハウスのデメリットを2つご紹介します。
デメリット①:居住人数が多いと狭く感じることがある
1つ目のデメリットは、居住人数が多いと狭く感じる場合があること。
多くのコンパクトハウスは1~2人用に建てられており、家族で住むにはやや狭いかもしれません。
家族それぞれの個室を持てないため、プライバシーを確保できないという問題もあります。
ただ、2階建てのコンパクトハウスなら個室も確保できるので安心です。
デメリット②:収納スペースが限られる可能性がある
2つ目のデメリットは、収納スペースが限られる可能性があること。
コンパクトハウスはただでさえ小さいので、収納に多くのスペースを割くのが難しいです。
そのため、食品や雑貨などを片付ける場所がなく、散らかった印象の部屋になってしまうかもしれません。
ベッドの下や棚上など、スペースを上手く活用しながら収納することが大切です。
コンパクトハウスの間取りを考える際の注意点
コンパクトハウスの間取りを考える際の注意点を2つご紹介します。
注意点①:階段やホールの間取りに工夫が必要
1つ目の注意点は、階段やホールの間取りに工夫が必要であることです。
2階建てのコンパクトハウスの場合は階段を設置しますが、面積が広すぎる階段を設置してしまうと、その分居住スペースが減ってしまうので要注意。
居住スペースを削らないよう、階段やホールは適度な大きさにとどめるようにしましょう。
注意点②:採光を考慮する
2つ目の注意点は、採光を考慮すること。
土地の広さを抑えたコンパクトハウスの場合、近隣の家との距離が近いために、光が入りづらい可能性があります。
そのため、光が入りやすい位置に窓を設置するなどの対策が必要です。
注意点③:防犯対策をする
3つ目の注意点は、防犯対策をすることです。
土地が狭いコンパクトハウスの場合、隣家との距離が近く、家の中を見られやすいという問題があります。
そのため、外壁やパーテーションをうまく設置した方が良いでしょう。
また、隣家との距離が近く音が伝わりやすいので、騒音トラブルを防ぐために防音対策が必要です。
コンパクトハウスの間取り例
コンパクトハウスの間取り例を3つご紹介します。
間取り例①:平屋のシンプルなコンパクトハウス
1つ目の間取りは、平屋のシンプルなコンパクトハウスです。
6畳ほどの個室が2つ、リビング、ダイニングキッチンが20畳ほどのシンプルな間取りで、楽に移動できます。
また、浴室やキッチンなどの水回りを1カ所に集中して設置することで、家事がしやすい動線をつくりました。
間取り例②:家族で住める2階建てのコンパクトハウス
2つ目の間取りは、家族で住める2階建てのコンパクトハウスです。
1階にリビングや浴室、キッチンなどの生活空間を、2階に個室3つと収納を設置しました。
平屋のコンパクトハウスでは家族が距離を保つのは難しいですが、2階建てであればプライバシーを確保できます。
近い距離で生活しつつプライバシーは確保できる、いいとこ取りの間取りです。
間取り例③:小さくても工夫して過ごすコンパクトハウス
3つ目の間取りは、小さくても工夫して過ごすコンパクトハウスです。
2階建てでリビングや個室がある一般的なコンパクトハウスに「畳座」を追加することで工夫を凝らして生活できます。
例えば、畳座を子どもの遊び場として使ったり客間として使ったり。
小上がりの畳座を設置することで休憩スペースも作れますよ。
狭くとも工夫すればさまざまな空間を作れるので、畳座を活用してみましょう。
コンパクトハウスがおすすめな人
コンパクトハウスがおすすめなのは、家族と近い距離で過ごしたい方です。
コンパクトハウスでは物理的に距離が近いので、家族間のコミュニケーションが活発化し、良好な関係を保てます。
また、土地代が高い都市部で一戸建てに住みたい方にもおすすめです。
建築費・土地代ともに節約できるので、都市部でも無理なく建てられます。
さらに、高齢者の方にもおすすめです。
コンパクトハウスでは移動が少ないので、足腰が弱まる高齢者の方が歩き回る必要がなくなります。階段の上り下りや長い移動をカットしたい方に向いています。
コンパクトハウスの価格相場
コンパクトハウスの価格相場は、30坪の家と考えると、建築費が約900万円、その他費用が約200万円で、総額1,100万円程度になります。
さらに、これらの費用に土地代が加わります。
土地代は場所によって異なるため、居住エリアの地価を確認しておきましょう。
また、ここでご紹介するのは費用相場の一例であり、費用はさまざまな要因で変動することを覚えておいてください。
まとめ
本記事では、コンパクトハウスの概要、メリット・デメリット、価格相場などについてご紹介しました。
コンパクトハウスとは、ただ小さいだけでなく、機能性・デザイン性が高く過ごしやすい家のことを指します。
費用を抑えられたり掃除の手間が省けたりして、何かとメリットが多い住居形態です。
コンパクトハウスは特に、家族と近い距離で過ごしたい方、土地代の高い都市部でも一戸建てに住みたい方、高齢者の方などにおすすめです。
今回ご紹介したことを参考に、あなたの理想のコンパクトハウスを探してみてください。
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~コンパクトハウスのメリット~
メリット①:家族との距離が近い
メリット②:土地や建物の価格を抑えられる
メリット③:生活費や税金を抑えられる
メリット④:掃除の手間が減る