公開:2022.05.05 更新:2023.03.13
“5分”でわかる注文住宅をコストダウンするコツ!予算以内に抑えて生活にゆとりを持つために
注文住宅を建てるなら、なるべくコストはかけたくないと思っている方は多いでしょう。
コストダウンできる箇所と妥協してはいけない箇所があるので、予算内に費用を抑えて、家づくりを成功させるコツを紹介します。
目次
注文住宅を建てるときのコストダウンのコツ”8つ”
注文住宅を建てるのであれば、なるべくコストを抑えたいですよね。そこで、注文住宅のコストダウンのコツを8つ紹介します。
コツ①:屋根や外壁の形状をシンプルにする
屋根や外壁の形状はなるべくシンプルなものにしましょう。
豪華な形状にしたいかもしれませんが、ここをシンプルに抑えることで資材費・人件費などを大幅に抑えられます。
凹凸のありすぎる外壁や屋根は施工費がかかりがちです。一方でシンプルな形状、例えば「片流れ」と呼ばれる屋根などは費用を抑えられます。
ただし、機能面まで妥協しないようにしてください。
断熱性などの機能面を妥協してしまうと、住み心地の悪い家になってしまうからです。詳しくは、後半で解説します。
コツ②:部屋数を最小限にする
部屋数を最小限にすることで、コストを抑えられます。
部屋数を増やすとその分、壁やドアなどを取り付ける必要があり、費用が上がってしまうのです。
どうしても部屋数を多くしたい理由がない限り、部屋数は抑えましょう。
また、どうしても空間を区切りたい場合は、後々カーテンやパーテーションなどを設置することをおすすめします。
コツ③:収納スペースを最小限にする
トイレや寝室、玄関など、あらゆるところに収納は必要です。
しかし、全ての部屋に収納スペースを作ってしまうと、棚や扉を取り付けるための費用がかさんでしまいます。
そのため、収納スペースは必要最小限に抑えることをおすすめします。
事前に収納するものを書き出し、最小限の収納スペースを把握したうえで注文するのが良いでしょう。
コツ④:延床面積を小さくする
延床面積とは、それぞれの階の床面積の合計です。
この延床面積は、建築費用や固定資産税に影響します。延床面積が増えればその分費用や税金も増えるのです。
例えば、2階建ての住宅の場合、1階・2階それぞれの床面積を足したものが延床面積となります。
一方、平屋の場合、延床面積は建物の1階分となり2階建てよりも費用は安くなります。
費用を安くしたい場合は、各階の床面積を減らす、もしくは平屋にすると良いでしょう。
コツ⑤:総2階建てにする
総2階建てとは、1階と2階がほぼ同じつくりの住宅のことです。
これに対し、部分二階建ては、1階より2階の方が面積が小さい住宅を指します。
一軒家の場合、生活スペースを1階に、寝室や趣味部屋を2階に配置するのが一般的です。
総2階建ての場合、1階と2階の構造が同じであり設計が単純なので、施工費が安く済みます。コストダウンを目指すのであれば、総2階建てを選びましょう。
コツ⑥:水回りをワンフロアにまとめる
水回りを1つのフロアに集めることを心がけましょう。
1階にお風呂とキッチン、2階にトイレなど、フロアごとに水回りを設置したい方もいるかもしれません。
しかし、水回りのフロアを分けてしまうと配管の設置が複雑になり、施工費も高くなります。そのため、なるべくワンフロアにまとめることを心がけましょう。
コツ⑦:後付けできるオプションを後回しにする
オプションは豊富にあるので、優先順位をつけずに追加してしまうと、費用が膨れ上がります。
そのため、後付けできるオプションは極力後回しにして検討しましょう。
断熱材や二重窓など、後々追加が難しいオプションは先に追加する必要があります。
一方、手すりや照明など、後々追加できるオプションは後回しにしても問題ありません。
コツ⑧:エアコンや照明などの家電を自分で手配する
エアコンや照明などの家電は、自分で購入し設置するのが経済的です。
施工会社に照明などの設置を頼むこともできますが、自分で手配した方が安く済む可能性があります。
例えば、インターネットサイトやリサイクルショップなどで照明を購入して設置すれば、格段に安くなります。
全ての家電を自分で手配できるとは限りませんが、可能な部分はなるべく会社に頼らず、自分で手配するのが良いでしょう。
注文住宅を建てるときにコストダウンしてはいけないところ”6つ”
注文住宅を建てる際にコストダウンは大切です。
しかし、全ての箇所をコストダウンしてしまうと、結果的に暮らしにくい住宅になってしまいます。
そこで、コストダウンするべきではないポイントを6つ紹介します。
①水回りの設備
お風呂やトイレ、洗面等の水回りの設備のグレードは下げないことをおすすめします。
コストダウンを意識するあまり低いグレードの設備を選んでしまうと、光熱費がかさんでしまう可能性があります。
最近では節水や節電に優れているものが多いため、標準のグレードでも十分な場合もあります。
実際に生活を始めてからの費用も意識して、水回りの設備の性能をしっかりと確認しましょう。
②外構工事
門扉や駐車場などの外構工事は手を抜かない方が良いでしょう。
外構工事を適当に済ませてしまうと、外から入り込みやすい構造になってしまい、空き巣被害にあってしまう可能性があります。
ちゃんとした門を設置するなど、外から簡単に見えない・入れない構造にした方が安全に暮らせるので、外構工事は手を抜かないようにしましょう。
③耐震性・耐火性に影響するところ
耐震性・耐火性は非常に重要。耐震性が低い家だと地震の際に家が倒壊しやすく、耐火性のない家だと火が燃え移りやすいです。
せっかくコストダウンして建てた家でも、崩れやすい家になってしまうと、長く住み続けることは難しいです。
長く住み続けられる丈夫な家にするためにも、耐震性・耐火性には手を抜かないようにしてください。
④換気性・断熱性に影響する設備
換気性・断熱性も重視すべきポイントです。
窓から風が入りにくく換気性の低い家は熱がこもりやすく、夏場に蒸し暑い家になってしまいます。
また、断熱性が低い家は光熱費が高くなりがちです。
断熱性が低いと、家の中が暖まらず外気が入り込みやすいため、エアコンを頻繁に使うことになります。
快適に過ごし光熱費を抑えるためにも、換気性・断熱性は重要です。
⑤外壁
外壁に関しても、コストダウンはおすすめしません。
なぜなら、実は外壁は頻繁に手入れする必要があり、適当に外壁を作ってしまうとメンテナンスコストが余分にかかるからです。
最初は安く済んでも、その後何十年にもわたって高額のメンテナンス費用がかかることになるので、外壁にかける費用は妥協しないようにしましょう。
⑥セキュリティ対策
安全に日々を過ごすために、セキュリティ対策は非常に重要です。
例えば、外から家が丸見えだったり、隣の家と窓が近かったりすると防犯上良くありません。
せっかく安く家を建てても、空き巣被害にあってしまう可能性が高まるのは恐ろしいですよね。
特に、小さなお子様がいる場合は、万全なセキュリティ対策が必須です。
まとめ
水回りをワンフロアに集めたり部屋数を最小限にすることで、注文住宅はコストダウンが可能です。
一方、セキュリティ対策や断熱性・換気などは妥協するべきではありません。
妥協する箇所、しない箇所を心がけて、素敵な家づくりを進めてくださいね。