公開:2023.08.17
注文住宅を建てるなら2階建て?平屋?メリット・デメリットを徹底解説
注文住宅を建てるときに、2階建てと平屋のどちらが良いかわからず、迷っている人もいるでしょう。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、一概にどちらが優れているとは言えません。両方の特徴をよく比較して、自分のライフスタイルや予算などを踏まえて向いているほうを選ぶ必要があります。
本記事では、2階建てと平屋の特徴を詳しく解説するとともに、間取り実例を紹介します。家づくりをイメージするときの参考にしてください。
目次
2階建てのメリット・デメリット
ここでは、2階建てを採用する際のメリットとデメリットを解説します。
メリット
2階建ては家族全員で使うパブリックな空間とプライベートな空間を分けやすいというメリットがあります。
1階にはキッチンや浴室、ダイニングルームなどを設置して、2階に各個人の部屋を配置すれば、プライバシーを守った住みやすい家が完成するでしょう。
2階建ては土地が狭い場合にも有効です。2階建ては縦の空間を利用できるため、広い土地を確保できない場合は選択肢に入れるとよいでしょう。限られた敷地面積を有効活用しながら、理想の間取りを実現できます。
平屋と同じ延床面積で比較すると、2階建ては基礎部分と屋根も少なくできるので、工事費を安く抑えることが可能です。土地代や固定資産税なども少なく済むため、低予算の家づくりも視野に入ります。
デメリット
2階建ては、上下移動の負担が大きいデメリットがあります。若いころは大丈夫でも、年齢を重ねるごとに階段の昇り降りが苦になるでしょう。
フロアが分かれることで、家族のコミュニケーションが取りづらくなる点にも注意が必要です。子どもが学校から帰ってきてもすぐに自室に向かってしまい、部屋にこもりがちになるという心配が増えます。
ほかにも、外壁メンテナンスや光熱費などの維持コストがかかりやすいこともデメリットとして挙げられます。2階建ては平屋よりも外壁の面積が広く、足場を組む必要があるので、メンテナンス費用は高額になりがちです。
耐久性のある塗料を使用したり、業者の見積りを比較したりして、メンテナンス費用を安く抑えましょう。
平屋のメリット・デメリット
次に、平屋建てを採用する際のメリットとデメリットを解説します。
メリット
平屋のメリットは、生活動線をコンパクトにまとめられることです。洗濯物や掃除機を持って上下移動する負担がないので、毎日の家事負担も軽減できるでしょう。
段差のないバリアフリーの間取りを作れるため、高齢者や小さい子どものいる家庭も安心して生活できます。
部屋と部屋の距離が近いため、家族とコミュニケーションが取りやすいこともメリットです。リビングを中心とした間取りにすれば、自然に家族同士が顔を合わせやすくなり、家事をしながらでも子どもに目が行き届きやすくなります。
上階がない分、構造的に安定しやすいこともメリットの1つです。地震や台風などの揺れに強いので、災害時の被害は2階建てよりも抑えられます。
また2階建てに比べると外壁の面積が小さいため、メンテナンス費用も安く済むでしょう。
デメリット
平屋のデメリットは、土地代と建築費がかかることです。2階建てと同じ延床面積を確保したい場合は、広い敷地が必要になるため、土地購入費がかかります。
固定資産税も、土地の広さに応じて高くなります。屋根と基礎の面積も広くしなければならず、土地購入費に加えて建築費も高くなる点はネックです。
また、2階建て住宅に囲まれると、日当たりや風通しが悪くなることもあります。太陽光パネルを設置しても、十分な発電が得られない可能性があるので気をつけてください。
採光と風通しを確保するために、中庭を設けたり隣家との距離をとったりするなどの対策が必要になります。
2階建てが向いている人の特徴
限られた予算で理想の間取りを実現したい人には2階建てがおすすめです。
同じ延床面積の家を建てる場合、平屋建てよりも2階建てのほうが土地代を含む建築費用を安く抑えられます。狭い土地でも居住スペースを確保しやすいので、建築費を抑えつつ理想の間取りを実現できます。
家族同士のプライバシーを確保しやすいため、二世帯で居住したい人にも最適です。
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平屋が向いている人の特徴
老後も安心して暮らしたい人には、平屋がおすすめです。平屋なら家の中に段差がないバリアフリーの間取りを実現できるため、高齢者や小さいお子さまも安心安全に暮らせます。
地震や台風などの災害時にも影響を受けにくく、メンテナンス費用も安く抑えられるので、長く住むことを前提として家を建てるなら平屋が最適です。
【関連記事】平屋をおしゃれにするポイント5つ!失敗しない間取りや実例もご紹介
【30坪で比較】2階建てと平屋の間取り実例4選
30坪で理想の間取りを実現した、2階建てと平屋の弊社の施工事例を4つ紹介します。
- 【2階建て】シンプルさを追求した無駄のない家
- 【2階建て】デザイン性に優れたガルバと無垢材の調和した家
- 【平屋】ミニマルに暮らす平屋のガレージハウス
- 【平屋】夫婦のセカンドライフを愉しむコンパクトな平屋
実例①:シンプルさを追求した無駄のない家
「シンプルさを追求した無駄のない家」のポイントは、以下の通りです。
-
- 内装材とカラーを統一してシンプルさを追及
- 木目の美しさを活かして居心地の良い空間を演出
家全体にナラ材などの素材を採用し、カラーを統一することで、シンプルで無駄のない間取りを実現しています。
天井・床・家具に木目の自然な質感を取り入れることで、シンプルでありながら居心地の良い空間に仕上がりました。
中庭を眺められるバスルームにも木材を取り入れています。中庭は高い壁で囲まれているため、窓を開けても人目が気にならず、ゆっくりリラックスできます。
【関連動画】【ルームツアー】リビングから繋がるウッドデッキを設けたシンプル×ナチュラルがテーマのおうち
実例②:デザイン性に優れたガルバと無垢材の調和した家
「デザイン性に優れたガルバと無垢材の調和した家」のポイントは、以下の通りです。
- ガルバリウムを使用したデザイン性の高い外壁
- 無垢材フロアを採用した暖かみのあるリビング
外壁全体にガルバリウムを使用したことで、スタイリッシュな外観に仕上がりました。玄関ドアや内装には無垢材を使用し、居心地の良い暖かみのある空間を実現しています。
キッチンはオープンスタイルで、階段から洗面所まで広く⾒渡せるのが特徴。小さい子どもが遊んでいても、見通しが良いので安心して料理ができます。
グレーとブラウンの落ち着いた色合いでコーディネートした寝室は、心安らぐ雰囲気に仕上がっており、一日の疲れを癒してくれます。
実例③:ミニマルに暮らす平屋のガレージハウス
「ミニマルに暮らす平屋のガレージハウス」のポイントは、以下の通りです。
- 車・バイクを駐車できる広いインナーガレージを確保
- 屋根裏収納を設けて広いリビングスペースを確保
1LDKというコンパクトな間取りでありながら、屋根裏収納を設けたことで、車2台分のインナガレージと広いリビングスペースを確保しています。
インナーガレージは玄関に直結しているため、雨の日も濡れずに家の中へ入れます。玄関にはバイク用品を置く棚と、ガレージを望める窓を設けており、趣味を楽しめる空間を実現しました。
ウォールナット調でまとめられた22帖のLDKは、シックで高級感のある雰囲気。キッチンのウォールシェルフも室内の雰囲気に相まって、カフェのようなおしゃれな空間に仕上がっています。
実例④:夫婦のセカンドライフを愉しむコンパクトな平屋
「夫婦のセカンドライフを愉しむコンパクトな平屋」のポイントは、以下の通りです。
- リビングを中心にしたコンパクトな動線
- どこにいても家族の気配を感じられる見通しのいいつくり
リビングを中心に水まわりと寝室を設置したことで、動線がコンパクトになり、家族と顔を合わせやすい空間に仕上がりました。
LDKには薪ストーブを設置し、寒い日も温もりを感じられる空間を実現。化粧梁が良いアクセントになっています。
外にはLDKと寝室から出入りできるワイドなウッドデッキを設置しました。南面いっぱいにレイアウトしたことで、陽光と風に包まれながらお茶を楽しめる開放的な空間に仕上がっています。
まとめ:2階建てと平屋の違いを踏まえて理想の住まいをイメージ
本記事では、2階建てと平屋のメリット・デメリットについて解説するとともに、それぞれに向いている人の特徴を紹介しました。
「二世帯で心地よく暮らしたい」「狭い土地でも理想の住まいを立てたい」という方は、2階建てに大きな魅力を感じたのではないでしょうか。
「子どもや高齢者でも安心して暮らせるバリアフリー住宅を立てたい」という方なら、平屋建てのほうが向いています。
2階建てと平屋には異なるメリットとデメリットがあり、何を重視するかによって選ぶべき住まいの構造も変わります。
これから家づくりを始める方は、現在と将来のライフスタイルをふまえたうえで、何を優先したいのかをじっくり考えて選択してみてください。
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2階建てと平屋の違いを踏まえて理想の住まいを実現しよう
2階建てを選択する際の判断基準は以下の3つです。
①:プライバシーの確保
②:狭い土地での理想的な間取り
③:工事費の節約
アサヒグローバルホームでは、ライフスタイルや希望に合わせて、心地よくくつろげる注文住宅をご提供いたします。本記事で紹介した事例以外にもっと確認したい方は「2階建ての施工事例」をご覧ください。