公開:2023.08.16 更新:2023.12.05
【名作チェアを自宅に!第2弾 】実はまだまだある世界の名作チェアおすすめ3選!
実はまだまだある名作チェア。家を建てたら、いつか一つ迎えたいと思っている方もきっと多くいるはず!
Interior magazine No.6では、名作と呼ばれる北欧デザインのダイニングチェアをご紹介しました。
今回は、くつろぎの時間に欠かせない魅力的なアイテムのひとつであるラウンジチェア・イージーチェアやスツールから名作3選をご紹介します。
>>Interior magazine No.6 「いつかは迎えたい、北欧デザイナーズチェアおすすめ4選」
01|CUERO / BKF チェア(バタフライチェア)
▲“バタフライチェア”の愛称でも知られるBKFチェア
歴史は古く、1938年に3人のアルゼンチン人デザイナーによってデザインされました。
BKFという名前は、3人(アントニオ・ボネット、フアン・クルチャン、ホルヘ・フェラーリ=ハードイ)のそれぞれの頭文字をとって名づけられました。
1950〜1960年にかけてなんと500万脚ものチェアが生産され、ミッドセンチュリー時代にかけて若者に支持されてきました。
一時は生産終了となったものの、2005年にはレザーやキャンバス生地を扱うスウェーデンのCUERO社によって製造が再開されました。BKFチェアの人気は絶大で、今現在に至るまで長きに渡り愛され続けています。
▲フレームはスチール、シート部分は厚みのある本革の2素材で構成されている
シンプルなスチールフレームに革が引っ掛けられたデザインは、体を包み込むようなハンモック状の背もたれが特徴的。
革は化学薬品を使わずにタンニンでなめされており、触り心地や質感を楽しむことができるんです。経年変化も楽しめるので、使い込むほどに、より一層愛着が深まる逸品です。
渡邊店長:
「深めの座り心地で、頭からお尻まですっぽりと包み込んでくれます。まっすぐ座るのもいいですが、ぜひ斜め座りやオットマンとの組み合わせも試してみてください。
さらに、シンプルでありながらも高級感漂う本革と美しい曲線が、北欧からミッドセンチュリーまで、あらゆるテイストに調和して馴染んでくれます!」
02|CARL HANSEN&SON / MG501 CUBA CHAIR
▲ロックや面倒な工程もなく、背面と座面も持ってそのまま重ねるだけで折り畳める。
CUBA CHAIR(キューバチェア)は、1997年にデンマークデザイナーモーテン・グットラーによってデザインされた1人掛けのイージーチェア。
折りたたみ可能なイージーチェアで、どこでも手軽に使えるのが魅力。好きな場所に贅沢に寛ぐスペースをつくることができるんです。
▲重さ6kgと、女性一人でもラクラク持ち運べるんです。
座面は、裏表にしっかり編み込まれ、ぎゅっと詰まった鹿子(カノコ)編み。封筒編み(例えば、Yチェアなどで使われているもの)と比べて、はたわみが少なくしっかりした硬さが感じられます。
また、しっかりした作るながらも、座面の幅は広めで、奥行きは広すぎない。アームがないデザインなので、左右どちらからも座れるし、あぐらのような自由な座り方も楽しめます。
今回ご紹介したのはオーク材×ペーパーコードの組み合わせですが、実はキューバチェアにはさまざまなバリエーションがあります。アウトドアでも使えるフラットロープなども展開中なんですよ!
渡邊店長:
「CUBA CHAIR(キューバチェア)は、イージーチェアの中でもお手頃価格なのが魅力の一つ。
同じく、CARL HANSEN&SON からハンス J.ウェグナーデザインの『CH25』というアームがあるイージーチェアが出ています。こちらも座面や背面はペーパーコードが使われていますが、CH25と比べてみてかなりリーズナブル。
シンプルなデザインで、畳んで壁に立てかけても美しいんです。折りたたみ可能なのに座り心地も良いので、ぜひ一度体験してみてくださいね。」
03|WERNER / SHOEMAKER スツール
▲スツールとは背もたれや肘掛けがない椅子のこと。
最後に、WERNER(ワーナー社)のSHOEMAKER(シューメーカー)スツール。
アクタスで30年以上に渡り販売し続けているロングセラーのスツールで、おしゃれなお家の玄関など一度は見かけたことがあるはず。
なんといっても魅力は、見かけると思わず腰掛けたくなる、お尻のカタチに沿うように削り出された座面。
丁寧な手作業で木の固まりから一つひとつ削り出されています。小さな工房で心を込めて仕上げられたシューメーカーチェアの座面は、その温かみを感じることができます。
渡邊の自邸の写真(SHOEMAKER スツール アウトドア H49cm シポマホガニー)
シューメーカーチェアは5サイズ展開されているので、用途や使うテーブルの高さに合わせて、自分にぴったりのサイズを選ぶことができます。
No.27(SH25cm):お子さまにおすすめ
No.42(SH39cm):玄関に置いて腰掛け用として◎
No.49(SH46cm):ダイニングテーブルにも合う使い勝手のいいサイズ
No.59(SH56cm)・No.69(SH66cm):キッチンやハイカウンター(75cm以上)におすすめ
※SH…Seat Height(シートハイ)の略。床から座面までの高さを指します。
渡邊店長:
「その歴史は15世紀まで遡ることができ、もともとは牛の乳搾り用に使われる平な座面のスツールから派生しました。靴職人が快適な座り心地を求めてお尻の形に合わせて削ったことから、シューメーカーチェアと呼ばれるようになったのだそうです。
私の自宅にはマホガニーのシューメーカーチェアを置いています。サイズは使い勝手の良い(H49)で、カウンターで使うことが多いですが、来客がある際にはダイニングでも活躍してくれます。
貫と呼ばれる椅子のフレームに足を掛けられるので、シーンに合わせて使い分けることもできてとても便利なんです。」
いかがでしたか?
“ラウンジチェア・イージーチェア”は、リビングやお部屋で心地よくくつろぐためにデザインされた一人用のチェアで、くつろぎの時間に欠かせない魅力的なアイテムのひとつ。
移動可能なタイプもあるので、気分やシーンに合わせてアレンジして、自分だけの特別な空間を演出。ソファーと組み合わせたり、おしゃれな北欧チェアと組み合わせたり、大切な人たちと楽しむのも素敵ですね!
ぜひ、くつろぎのアイテムとして、ラウンジチェア・イージーチェアを取り入れてみてください。