公開:2023.04.26 更新:2023.05.19
吹き抜けリビングでおしゃれな間取りを目指そう!メリット・デメリットや施工事例を解説
「開放感のある家にしたい」「明るくおしゃれな家にしたい」と考えて、吹き抜けリビングを検討する方も多いでしょう。
リビングは家族で過ごす大切な空間なので、明るさや快適性などをこだわって決めたいポイントです。
しかし、短所もチェックしておかないと、ライフスタイルに合わないなど後悔する可能性があります。
そこで本記事では、吹き抜けリビングのメリット・デメリットを解説します。具体的な施工事例や後悔しないポイントも紹介するので、参考にしてください。
吹き抜けとは?
吹き抜けとは天井など上下の空間を区切る仕切りがなく、つながった空間のことです。戸建住宅では、リビングや玄関に設けることが多い傾向にあります。
また、吹き抜けをつくるためには2階以上の構造が必要で、平屋には設置できないので注意しましょう。
吹き抜けリビングのメリット
吹き抜けリビングのメリットは、以下の通りです。
- 開放的にできる
- 自然光を取り入れやすい
- 家族間のコミュニケーションが活発になりやすい
- 風通しが良くなる
- デザイン性が高いリビングをつくりやすい
ライフスタイルや家族の好みと照らし合わせながら、チェックしましょう。
メリット①:開放的にできる
吹き抜けのメリット1つ目は、吹き抜けで天井が高くなることで視覚的に広くなり、開放感が増すことです。
天井による圧迫感がないため、季節や天候に関わらずゆったりと過ごせます。
特にコンパクトな戸建は吹き抜けを取り入れると、窮屈さを感じずに生活できるのが魅力です。
来客者から見ても印象が良いので、絶賛されること間違いなしでしょう。
【関連記事】部屋を広く見せる方法3選!家具の配置やレイアウト、配色を解説
メリット②:自然光を取り入れやすい
吹き抜けのメリット2つ目は、高い位置から光を取り入れることで部屋全体の明るさを確保できるところです。
大きな窓を設置したり、2階をガラス張りにしたりすると、太陽の位置が低い冬でも明るくなるため年間を通して快適に過ごせます。
また、日中に部屋のライトを使う必要がないので、電気代を節約できるのも嬉しいポイントです。
メリット③:家族間のコミュニケーションが活発になりやすい
吹き抜けのメリット3つ目は、1階と2階の空間がつながっていることで家族間のコミュニケーションが活発になりやすいところです。
1階から2階の子どもに話しかけられるなど、自然と話す機会が増えるため家族間の交流が充実します。
子どもの位置や様子を確認しやすくなるので、安心しながら過ごせるのもメリットです。
メリット④:風通しが良くなる
吹き抜けのメリット4つ目は、縦に移動する立体的な空気の流れが生まれることで、風通しが良くなる点です。
暖かい空気は上に向かって流れる特性を持っており、吹き抜けがあることで立体通風が生まれます。
窓の位置を工夫すれば暑くなる時期でも熱い空気を外へ排出できるので、涼感を得られるのが特徴です。
メリット⑤:デザイン性が高いリビングをつくりやすい
吹き抜けのメリット5つ目は、窓・階段・インテリアなどを工夫することでデザイン性が高いリビングをつくれるところです。
天窓やオープン階段を設置したり、大きく印象的な照明を取り入れたりすると、ワンランク上のおしゃれなリビングにできます。
狭い空間には設置できない家具や設備にこだわりを持てるので、個性を出しやすくなるでしょう。
吹き抜けリビングのデメリット
吹き抜けリビングのデメリットは、以下の通りです。
- 2階の間取りの調整が必要
- エアコンの効率が下がる
- メンテナンスや掃除が大変
- 音や匂いが漏れやすくなる
- 吹き抜け部分の窓がカビやすくなる
後悔しないように、デメリットもしっかり確認しましょう。
デメリット①:2階の間取りの調整が必要
吹き抜けのデメリット1つ目は、吹き抜け部分が活用できないため2階の間取りの調整が必要になるところです。
子ども部屋や寝室など自由に配置できるはずの間取りについて、吹き抜け部分を考慮した形にするので制約が発生します。
希望する部屋数を確保できなかったり、収納スペースが狭くなったりするため、入念なシミュレーションが重要です。
デメリット②:エアコンの効率が下がる
吹き抜けのデメリット2つ目は、空間が広いことでエアコンの効率が下がる点です。
さらに、夏場は日差しが入りやすいため気温が上昇しやすく、冬場は暖かい空気が下の空間に留まりづらいなどもデメリットだといえます。
また、2階部分をガラス張りにすると、熱が逃げやすくなるので注意が必要です。エアコンの効率が下がることで光熱費が上がるため、家計の負担となる可能性もあります。
デメリット③:メンテナンスや掃除が大変
吹き抜けのデメリット3つ目は、照明や窓などのインテリア・設備の設置位置が高いことでメンテナンスや掃除が大変になるところです。
吹き抜けにすると照明などは高い位置に設置することが多く、物理的に自力で行えない場合もあります。また、転落などのリスクがあるため危険です。
専門業者に清掃を依頼する場合は、継続的に費用が発生するので出費が増えるのもデメリットだといえます。
デメリット④:音や匂いが漏れやすくなる
吹き抜けのデメリット4つ目は、仕切りがないため音や匂いが漏れやすくなる点です。
焼肉などの強力な匂いが発生する料理の場合は、家中に充満する可能性があります。
1階の音がダイレクトに2階に伝わるため、子どもの勉強やライフスタイルの違う家族の睡眠を邪魔する場合もあるので注意が必要です。
デメリット⑤:吹き抜け部分の窓がカビやすくなる
吹き抜けのデメリット5つ目は、結露によって吹き抜け部分の窓がカビやすくなるところです。
特に冬場は暖房によってリビング上部に暖かい空気が留まるため、外気との気温差で結露が発生しやすくなります。
高所の窓は簡単に掃除ができないのでカビが発生しやすく、気づいたら大量発生している可能性も高いため、注意しましょう。
吹き抜けのある間取り施工事例3選
吹き抜けのある間取り施工事例3選は、以下の通りです。
- モノトーンキッチンがある上質なガレージハウス
- 吹き抜けリビングで開放感あふれる家
- シンプルさを追求した無駄のない家
具体的にどんな印象になるのか、確認していきましょう。
間取り事例①:モノトーンキッチンがある上質なガレージハウス
「モノトーンキッチンがある上質なガレージハウス」では、以下の2点がポイントです。
- 吹き抜けに窓を設置
- キッチンと色をリンクさせたオープン階段を配置
吹き抜けに窓を設置したことにより、日中は照明を使わなくても良い程の明るさを確保できます。
キッチン・ダイニング部分まで十分な明るさが得られるので、料理や食事も気持ちよくできるのも魅力です。
オープン階段によりデザイン性を高められるのはもちろん、キッチンと色をリンクさせたことで統一感が生まれています。
間取り事例②:吹き抜けリビングで開放感あふれる家
「吹き抜けリビングで開放感あふれる家」の家では、以下の2点がポイントです。
- 吹抜けを囲むように2階廊下を配置
- 空気循環用のファンを設置
吹き抜け沿いに2階の廊下が配置されており、上下階どちらからも家族の気配を感じられるので安心しながら暮らせます。
空気循環用のファンを設置することで、家の中の温度差を軽減できるのもポイントです。
また、照明を1階部分に取り付けているため、交換作業が簡単にできます。
間取り事例③:シンプルさを追求した無駄のない家
「シンプルさを追求した無駄のない家」では、以下の2点がポイントです。
- 優しい自然光を取り込める窓を設置
- 家全体の明るさを意識
リビング上部に優しい自然光を取り込める窓を設置したことで、ナラの無垢材のナチュラルな印象を際立たせています。
吹き抜けにより、視覚的に広がりを感じながら心地良く暮らせるのも特徴です。
窓から取り入れた光で1階のリビング・ダイニング、2階ホールを利用した趣味スペースまで明るくできるため、家全体が陽気な雰囲気に包まれます。
吹き抜けを選ぶ際に後悔しないポイント
吹き抜けを選ぶ際に後悔しないポイントは、以下の3点です。
- 照明の位置
- 窓の大きさや場所
- カーテンなどで寒さ対策をする
ちょっとした工夫で失敗を回避できるので、チェックしていきましょう。
【関連記事】家づくりで後悔しやすい5つのポイントを解説!コツを押さえて失敗を防ごう
吹き抜けのポイント①:照明の位置
後悔しないポイント1つ目は、照明の位置を手の届く範囲に設置することで交換しやすくすることです。
天井に照明を設置せずに壁や梁(はり)に集約すると、簡単に自分で照明の交換作業ができます。
電動昇降機付きのシーリングファンに照明が付属している場合もあり、交換時にファンを降ろせるので便利です。
吹き抜けのポイント②:窓の大きさや場所
後悔しないポイント2つ目は、窓の大きさや場所を適切にすることで外気の影響を減らすことです。
大き過ぎる窓は外の温度の影響を受けやすいため、部屋全体を明るくできる必要なサイズに留めましょう。
また、窓の設置場所には正解がなく、周囲の住宅状況などから光の取り込みやすい場所を選ぶ必要があります。
吹き抜けのポイント③:カーテンなどで寒さ対策をする
後悔しないポイント3つ目は、光熱費を抑えるためにもカーテンなどで寒さ対策をすることです。
吹き抜けの窓部分に自動開閉できるカーテンやロールスクリーンを設置すると、外気の影響を軽減できます。
また、1階と2階の間に天幕カーテンを設置することも可能で、薄いタイプのカーテンを選べば光を取り込みつつ空調の効果も高められるでしょう。
まとめ:吹き抜けリビングについて
吹き抜けリビングは、気持ちの良い自然光や開放感を感じながらのびのびと生活できます。
その他にも、家族の気配を感じやすくコミュニケーションが活発になるなどもメリットです。
一方でエアコンの効率が下がることやメンテナンスや掃除が大変などのデメリットもあるため、ライフスタイルを踏まえつつ取り入れるか決めてください。
吹き抜けにする場合は、照明の位置・窓の大きさや場所・寒さ対策に気をつけると後悔しないでしょう。
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吹き抜けを活用すれば、明るく開放感にあふれた空間でワンランク上の生活を満喫できます。
吹き抜けのメリットは以下の5つです。
メリット①:開放的にできる
メリット②:自然光を取り入れやすい
メリット③:家族間のコミュニケーションが活発になりやすい
メリット④:風通しが良くなる
メリット⑤:デザイン性が高いリビングをつくりやすい
アサヒグローバルハウスでは、吹き抜け物件を数多く手がけています。