公開:2022.07.28 更新:2023.10.27
建坪とは?2階建ての計算方法と延床面積との違いを徹底解説
住宅を建てるときに「建坪」という言葉は必ず目にします。しかし、建坪とは何かを正しく理解できている方は少ないです。
そこで、今回は建坪とは何か、計算方法や一緒に覚えておきたい言葉を解説します。これから家を建てようと考えている方は必ずチェックしておきましょう。
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目次
建坪とは
建坪とは主に建築面積の坪数を指し、建築面積は建物を上から見たときの面積です。しかし、建坪は建築基準法で定められている言葉ではないため、施工会社によっては「1階の床面積の合計」という意味で使う場合もあります。
そのため、家を建てるときには建坪の定義をハウスメーカーや施工会社に確認しておくことをおすすめします。
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建坪と一緒に理解しておきたい3つの言葉
「建坪」という言葉を理解するには、他の言葉も一緒に理解しておく必要があります。建坪と一緒に理解しておきたい言葉は下記3つです。
- 建築面積
- 延床面積
- 坪単価
建坪を正しく理解するために把握しておきましょう。
言葉①:建築面積
建築面積は建物を真上から見たときの面積(水平投影面積)です。そのため、必ずしも1階の面積が建築面積になるわけではなく、1階よりも2階の方が広い場合は2階の面積が建築面積になります。
「建築面積」は建築基準法で定義されている言葉のため、ハウスメーカーや施工会社で認識が異なる言葉ではありません。建築面積を知っていると、家に対しての理解がさらに深まります。
言葉②:延床面積
延床面積は建物の各階の床面積を合計した面積です。「建物面積」や「延べ面積」と言われる場合もあります。延床面積を大きくすれば広い家になりますが、延床面積が大きくなるほど値段も高くなるのが一般的です。
吹き抜けや条件を満たしたロフトは、延床面積に含まれないため、取り入れると建築面積や建坪の面積も抑えられます。工夫次第で延床面積を増やさずに、スペースを確保することも可能です。
言葉③:坪単価
坪単価は建物を建てるときに、一坪あたりどれくらいの費用がかかったかを表す数字です。「本体工事費(家を建てるのにかかった費用)÷延床面積」で計算できます。
坪単価を見ると、ある程度建築費用が高いかを判断でき、一般的には大手のハウスメーカーより工務店の方が安く設定されています。
【関連記事】注文住宅が工務店だと安いのはなぜ?その理由をご紹介
建坪の計算方法
建坪は建築面積の坪数を指し、1平米(㎡)=約0.3025坪です。そのため、建坪は下記の計算式で求められます。
『建坪=建築面積(㎡)×0.3025』
例えば、建築面積が100平米(㎡)の場合は下記のようになります。
『建坪=100(㎡)×0.3025=30.25坪』
建坪は住宅建築の際によく使われる言葉です。自身でも計算方法を理解し、理想の家を建てられるようにしましょう。
建坪計算に必要な建築面積算出時のポイント5選
建坪を計算するには建築面積が必須です。しかし、建築面積を算出するにはいくつかポイントがあるため、把握しておきましょう。
建築面積算出時のポイントは下記5つです。
- 最も面積の広い階が建築面積になる
- 吹き抜けは建築面積に含まれる
- 1m以内の庇(ひさし)やバルコニーは建築面積に含まれない
- 出窓は建築面積に含まれないケースがある
- 屋根付きの中庭やカーポートは建築面積に含まれる
建築面積の計算を間違ってしまうと、建坪の計算も間違いになってしまいます。正しく計算するために、ポイントをチェックしておきましょう。
ポイント①:最も面積の広い階が建築面積になる
建築面積は建物を真上から見たときの面積(水平投影面積)です。そのため、最も面積の広い階の面積が建築面積になります。
「建築面積」という言葉から、すべての階の壁なども含んだ面積と勘違いしている方もいます。真上から見たときの面積のため、基本的には床の面積が関係すると認識しておきましょう。
ポイント②:吹き抜けは建築面積に含まれる
吹き抜けは2階以上の建物で床を設けていない空間を指します。開放感やデザイン性から、人気は高いです。
吹き抜けは床がないですが、上に天井はあるため建築面積に含まれます。しかし、床がないということは延床面積には含まれません。認識が難しく正しく把握できていない方も多いため、注意しましょう。
ポイント③:1m以内の庇(ひさし)やバルコニーは建築面積に含まれない
庇(ひさし)は屋根から独立していて、窓やドアの上部に取り付けられている小さな出っ張りのことです。バルコニーは屋根がない室外の専用スペースを指します。
庇(ひさし)やバルコニーは1m以内であれば建築面積に含まれません。そのため、庇(ひさし)やバルコニーは1m以内で造られることが多いです。
これは、土地の面積に対して建築できる面積に制限があるため、なるべく建築面積を増やさないようにするためです。この制限があるため、建築面積は大変重要な数値とされています。
ポイント④:出窓は建築面積に含まれないケースがある
出窓は少し特殊で、建築面積に含まれるケースと含まれないケースがあります。建築面積に含まれる条件は下記の3つです。
- 出窓の天井が室内の天井よりも高い
- 出窓の下部分に収納がある
- 屋根と出窓が一体化していて下屋がない
建築面積に含まれない条件は下記の3つです。
- 出窓の下端の高さが床面から30cm以上
- 出窓が外壁から50cm以上突き出ていない
- 出窓の面積の1/2以上が開口部(窓)である
一応、出窓が建築面積に含まれるかは条件がありますが、素人が判断するのは困難です。設計時にハウスメーカーや建築士と相談することをおすすめします。
ポイント⑤:屋根付きの中庭やカーポートは建築面積に含まれる
建築基準法では建築物の基準は屋根と柱、もしくは壁があることです。そのため、屋根付きの中庭やカーポートは建築面積に含まれます。屋根がない中庭やカーポートは建築面積に含まれません。
しかし、例外として、柱の間隔が2m以上離れていて天井までの高さが2.1m以上あれば、建築面積が緩和されます。建築を検討している方は確認しておきましょう。
建坪に関するよくある2つの疑問
最後に、建坪に関しておさらいします。
- 建坪と延床面積の違いは?
- 2階建ての建坪計算方法は?
多くの方が持つ疑問のため、目を通しておきましょう。
疑問①:建坪と延床面積の違いは?
建坪は建築面積の坪数で、建築面積とは建物を上から見たときの面積を指します。対して延床面積は建物の各階の床面積を合計した面積です。
そのため、建坪の単位は「坪」で延床面積の単位は「㎡」です。また、基本的に2階以上の建物の場合は、建築面積より延床面積の方が大きくなります。
疑問②:2階建ての建坪計算方法は?
建坪は建築面積の坪数を指すため、建築面積が算出できれば建坪は計算できます。建築面積は建物を上から見たときの面積のため、2階建てであれば広い方の階数の面積が建築面積です。
出てきた建築面積を下記の式に当てはめれば、建坪は計算できます。
『建坪=建築面積(㎡)×0.3025』
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まとめ
建坪とは主に建築面積の坪数を指す言葉で、建築面積は建物を上から見たときの面積です。しかし、「建坪」という言葉は建築基準法で定められた言葉ではないため、各ハウスメーカーや施工会社で認識が異なる場合があります。設計時に確認しておきましょう。
建坪は建物の設計時によく使われる言葉です。理想の家づくりには建坪についての理解が欠かせません。本記事を参考に理解を深め、理想の家を造りましょう。
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〜建坪の理解が大事な3つの理由〜
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