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公開:2022.07.28   更新:2023.05.18

間取り図の見方は難しくない!ポイント5選と言葉・記号を徹底解説

間取り図の見方は難しくありませんが、間取り図特有の言葉や記号が出てきます。間取り図は部屋のイメージをするのに必要なため、正しい見方を知っておきましょう。

今回は、間取り図の見方や間取り図特有の言葉・記号を解説します。理想の家に近づくため、間取り図の見方を把握しましょう。

 

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間取り図とは

間取り図とは部屋の情報を記した平面図を指し、部屋の種類や広さ、ドアや窓の位置などがわかります。間取り図は部屋を建てる前によく用いられ、建築前でもある程度部屋をイメージ可能です。

実際の開放感は間取り図ではわかりませんが、生活導線などの情報は得られるため、見方を把握しておきましょう。

 

間取り図でわかる4つのこと

間取り図からは部屋のさまざまな情報を得られます。間取り図で主にわかることは下記の4つです。

  1. 間取りタイプ
  2. 部屋の広さ
  3. 部屋の向き
  4. 扉や窓・収納の位置

正しく間取り図を読み取れるように、それぞれの見方を知っておきましょう。

 

間取り図でわかること①:間取りタイプ

間取り図を見ると、一目で間取りタイプがわかります。間取りタイプとは1Kや2DK3LDKなどの形状を指したもので、家にとって重要な要素の一つです。

住む人数や用途によって、必要な部屋数やタイプは変わります。もちろん部屋数が増えるほど費用もかさむため、何に使う部屋かをイメージしながら間取り図を見れるといいでしょう。

 

間取り図でわかること②:部屋の広さ

間取り図からは部屋の広さがわかります。一般的に部屋の広さは○帖(畳)や○㎡(平米)で表され、実際の空間をイメージ可能です。

間取りタイプとともに部屋の広さも重要な要素の一つです。思ったよりも狭かったということがないように、間取り図で情報を読み取りましょう。

 

間取り図でわかること③:部屋の向き

間取り図からは部屋がどこを向いているのかがわかります。通常、間取り図には方位図が記されており、東西南北の判別が可能です。

日当たりの良さなどから南向きが人気ですが、南側に大きなビルがあったり道路が近くて騒音がしたりするケースもあります。間取り図でおおよその向きはわかりますが、実際に現地で見てみるのも大事です。

 

間取り図でわかること④:扉や窓・収納の位置

間取り図からは扉や窓などの細かい情報もわかります。日当たりの良さや通気性に影響してくるため、大事な要素です。

扉や窓、収納が開き戸か引き戸かもわかります。家具の配置などに影響してくるため、見方を覚えておくといいでしょう。

 

間取り図の見方を知るうえで押さえておきたい言葉

間取り図にはさまざまな情報が記されており、言葉も書かれています。下記2つのジャンルに分けて紹介します。

  1. 広さ
  2. 部屋・スペースの名前

間取り図の理解には必要な言葉ばかりなので、把握しておきましょう。

【Instagram】間取りの略語を解説

 

言葉①:広さ

間取り図には部屋の広さが記載されていますが、実際にイメージができないと意味がありません。部屋の広さは主に○帖(畳)や○㎡(平米)で表されます。それぞれのイメージは下記のとおりです。

  • 1帖(畳)=1.62㎡
  • 1㎡(平米)=縦1m×横1m
  • ㎡(平米)→帖(畳)=面積(㎡)÷1.62

上記の式を知っていると、広さのイメージがつかみやすくなります。イメージした広さとの相違がないように、間取り図上の数字の意味を知っておきましょう。

 

言葉②:部屋・スペースの名前

間取り図には部屋・スペースの名前が記載されています。しかし、アルファベットで書かれていることが多く、初見ではわからない言葉も多いです。

そのため、間取り図で使われる部屋・スペースの名前は覚えておきましょう。主に覚えておきたい言葉は下記のとおりです。

 

記号 名称
K キッチン
DK ダイニングキッチン(食卓と台所が一体となった空間)
LDK リビングダイニングキッチン(居間、食卓、台所が一体となった空間)
UB ユニットバス
BR ベッドルーム
MBR メインベッドルーム(主寝室)
SR サービスルーム(採光や通風などが建築法を充たしていない部屋、納戸)
CL クローゼット
WIC(WCL) ウォークインクローゼット
SIC(SCL) シューズインクローゼット
SB シューズボックス
WC トイレ
AC エアコン
PS 配管スペース
MB メーターボックス
R(冷) 冷蔵庫設置スペース
W(洗) 洗濯機設置スペース
RBL バルコニー
RF ロフト
EV エレベーター
DS ダクトスペース

上記を知っていると、間取り図の理解が変わってきます。理想の部屋をイメージするためにも必ず知っておきましょう。

 

間取り図の見方を知るうえで押さえておきたい記号

間取り図には言葉以外に記号も記載されています。なじみのない記号ばかりのため、知らないと何を意味しているのかわかりません。

詳しく解説するので、記号の種類を覚えてみましょう。

 

記号①:窓

一口に窓と言ってもさまざまなタイプがあります。主に間取り図に記載されている窓の記号は下記のとおりです。

  • 引き違い窓:左右2枚のガラス戸をスライドして開閉する窓
  • 片引き窓:左右どちらの窓をすべらせることで開閉する窓
  • 片開き窓:左右どちらか一方に開閉するタイプの窓
  • 装飾窓(FIX):採光・眺望を目的とした開閉できない窓
  • 縦すべり窓:窓枠の上下に設けられたレールに沿って、窓を外側(室外側)に開ける窓
  • 面格子付窓:金属製の格子が備え付けられた窓
  • シャッター:自然災害への対策や防犯を目的として窓の外側に取り付けられたもの
  • 雨戸:防風・防犯・遮光などのために建物の開口部に設置される建具

窓の形状は通気性や家具の配置に関わってきます。どこにどの形状の窓があるかを間取り図で読み取りましょう。

 

 

 

記号②:扉

扉にもさまざまな種類があります。主に間取り図に記載されている扉の記号は下記のとおりです。

  • 片引き戸:左右どちらかへ、壁に添わせてスライドできる戸
  • 引き込み戸:壁と壁の間に引き込む戸
  • アコーディオンカーテン:開いたり縮めたりする構造をもつ戸
  • 折戸:扉を折り畳むかたちで開ける扉
  • 2枚折戸:2枚の戸を折りたたむ形で横に滑らせて開く戸
  • 両開き戸:開き戸のうち、扉が2枚のドア
  • 親子扉:左右2枚のドア幅が異なる両開きの扉
  • 引き違い戸:2枚の戸を左右どちらにも移動させ、開閉できる戸
  • 片開き戸:窓枠の右端または左端を軸として、引くまたは押して開閉するドア

扉は防犯や生活導線に関わってきます。間取り図から読み取れるようにしましょう。

【関連記事】シンプルな家の間取り事例5選を紹介

 

間取り図の見方で押さえておきたいポイント5選

間取り図を見る際には押さえておきたいポイントがあります。ポイントを押さえると、後悔が少ない部屋づくりにつながります。

間取り図を見る際には押さえておきたいポイントは下記の5つです。

  1. 収納の数・場所
  2. 窓の数・場所
  3. 扉の数・場所
  4. 水回り

誰にでも共通するポイントのため、知っておきましょう。

 

ポイント①:収納の数・場所

収納の多さは大事なポイントです。収納が多ければ部屋を広く使え、開放的な空間になります。

階段の下などのデッドスペースを収納に利用できる場合もあります。間取り図を見る際には収納に気を付けて見てみましょう。

 

ポイント②:窓の数・場所

窓が多いと通気性が良く、日が入りやすくなります。しかし、窓のそばには家具が置けないなどのデメリットも意識しなければなりません。

ある程度の情報はわかりますが、実際の日当たりや風の入り方眺めなどは現地で確認する必要があるでしょう。

 

ポイント③:扉の数・場所

必要な場所に扉があるかを確認しましょう。扉が少ない方が移動はスムーズになりますが、エアコンの効きが悪くなることも考えられます。

大きく分けて、扉には開き戸と引き戸があります。さらに開き戸には内開きと外開きがあり、内開きの扉の前には家具が置けません。実際の生活をイメージしながら扉の数・場所を見れるといいでしょう。

 

ポイント④:水回り

水回りも間取り図で重要なポイントです。ユニットバスか否か、トイレとリビングは近すぎないかなど、水回りは慎重に見た方がいいでしょう。

水回りはトラブルが多い箇所です。あらかじめ防げるものは、間取り図の時点で防ぎましょう。

 

ポイント⑤:柱

間取り図の段階で、柱の位置を確認しておきましょう。家の真ん中に大きい柱が建っている場合があります。

建築後に柱を撤去するのは困難です。間取り図を見て柱の位置は把握しておきましょう。

 

部屋のタイプ別に見取り図のチェックポイントを解説

最後に、代表的な下記6つのタイプでの間取り図の見方を紹介します。

  1. ワンルーム
  2. 1K
  3. 1K(ロフト付き)
  4. 1DK
  5. 1LDK
  6. 2LDK

それぞれ見るポイントが多少異なるため、間取りに合わせた適切なチェックポイントを知りましょう。

 

タイプ①:ワンルーム

ワンルームの場合はユニットバスが多いので、風呂・トイレ別が希望の場合は必ずチェックしておきましょう。

また、ワンルームは冷蔵庫や洗濯機を置くスペースがない場合があります。こちらも必ず確認しておきましょう。

 

タイプ②:1K

1Kは仕切りがあるためキッチンの臭いが部屋につきにくく、玄関から部屋の様子が見えづらいのがメリットです。しかし、キッチンが狭かったり空間が狭く感じたりするデメリットもあります。

一人暮らしで人気の間取りでもあるため、生活スタイルに合った部屋かを確認しましょう。

 

タイプ③:1K(ロフト付き)

ロフト付きのタイプは空間を有効に使えます。ロフトを就寝スペースとして使う人も多いため、ロフトの広さは確認しておきましょう。

ただし、ロフトは夏場に高温になることが多く、結局使わなかったというケースもよくあります。ロフトが必要なのかをよく検討しましょう。

 

タイプ④:1DK

1DKはダイニングキッチンの広さを確認しましょう。ダイニングキッチンは4.5帖以上8帖未満のため、思ったより狭いと感じる場合があります。

1LDKより費用は抑えられますが、必要な広さがあるかはチェックポイントです。

 

タイプ⑤:1LDK

1LDKは広い空間が魅力の間取りのため、日当たりやエアコンの位置が重要になってきます。

快適な暮らしができるよう、窓の位置や数は特にチェックしておきましょう。

 

タイプ⑥:2LDK

2LDKの場合はLDKとほか2部屋の位置を確認しましょう。2LDKと一口に言ってもさまざまなタイプがあります。

公私の区別をつけたかったり昼夜のメリハリをつけたかったりする人には重要な要素です。実際の生活をイメージしながら確認しましょう。

 

まとめ

間取り図の見方は難しくありません。間取り図からは部屋のタイプや広さがわかり、実際の生活をイメージできます。

間取り図特有の言葉や記号を覚えれば、さらに理解が深まります。部屋のタイプごとに見るべきポイントも変わってくるため、意識して理想の部屋を見つけましょう。

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

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