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公開:2022.02.14   更新:2023.09.22

中庭のある平屋の間取りや後悔しないための注意点を徹底解説

中庭がある住宅は広々として開放的な印象を与えます。とくに平屋には中庭の設置がおすすめです。メリットが多く、毎日の生活が楽しくなります。

どんな形の中庭がいいの?どんなメリットがあるの?本記事では、中庭に平屋を作るメリット・デメリット、後悔しないための注目ポイントを詳しくご紹介します。

中庭のある平屋の間取りを例に、イメージを膨らませていきましょう。

 

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中庭とは

中庭とは「家の内側(内部)に設置されている」「周囲を壁や塀で囲んである」スペースを指します。

外から見える・見えないを住宅の造りで選択できるのが特徴のひとつで、広さは土地の大きさや設計によってさまざまなパターンで設置できます。

近年はコンパクトで機能的な住宅が増え、中庭がない家も多くなりました。しかしまだまだ中庭は人気のスペースです。

 

中庭のある平屋の間取り

最近人気を集めている平屋でも、中庭を配置した間取りで設計できます。配置のパターンはおもに3種類です。

いずれも住宅のタイプや土地の広さ・形、購入者の希望で選択可能です。希望の形があれば設計士に遠慮なく伝えておきましょう。

 

間取り①:コの字型住宅の中庭

コの字型住宅の中庭は、「中庭の三方が住宅で囲まれている」形です。それほど広い土地ではなくても取り入れやすく、開放感を取り入れられます。プライベートな空間と開放感を両立したい方におすすめです。

四方を囲むよりも一方が減りますので、コスト面でもメリットがあります。

 

間取り②:ロの字型住宅の中庭

中庭 間取り 例

ロの字型住宅の中庭は、「中庭の四方が住宅で囲まれている」形です。外から見えなくすることもできるため、プライバシーを重視したい人に向いています。間取りの自由度はコの字型よりもやや下がる傾向です。

 

間取り③:L字型住宅の中庭

L字型住宅の中庭は、「住宅がL字型をしている」形です。住宅に囲まれるスペースが少ない特徴のため、広々とした開放感が楽しめます。建築費用がおさえらえるのも嬉しいポイントです。

ただ、外から庭が見えてしまう造りになりますので、プライバシーを尊重したい人は間取りを決めるときによく考える必要があります。

 

中庭のある平屋のメリット

中庭のある平屋には多くのメリットがあります。採光面や風の通り、防犯など、生活の中でプラスに感じられる特徴をご紹介します。

 

メリット①:光を取り込みやすい

平屋は採光性があまり良くないという印象があるかもしれません。しかし、窓を設置できるところが多いという特徴があります。

中庭を設置すると光をより取り込みやすくなるため、窓を多く設置できる特徴と合わせると、採光性がかなりアップすることは間違いありません。

 

メリット②:風が通る

風通しが良いのも中庭付きの平屋の嬉しいメリットです。中庭は風の通り道になるため、窓を開けておけば気持ちの良い風が通り抜けていきます。

換気を手軽に済ませられる、季節によっては穏やかな風を身近に感じる生活ができるなど、生活の質に大きく貢献してくれます。

 

メリット③:防犯になる

中庭は壁や塀、住宅で囲まれているため、外からの視線が気になりません。不審者もそう簡単には忍び込めない造りになります。

中庭に目が届きやすいのも平屋ならではのメリットです。ご家族の安全やプライバシーをしっかり守れる住宅にできるでしょう。

 

メリット④:楽しめる趣味の幅が広がる

中庭は多くの使いかたができます。個人で、家族で、友人同士で楽しめる空間を作り上げられるでしょう。

  • 趣味のDIYができる
  • プールも人目を気にせず楽しめる
  • ペットを遊ばせてあげられる
  • 家族友人同士バーベキューができる
プライバシーが確保された中庭なら、プライベートな時間を思う存分楽しめます。

 

中庭のある平屋で後悔しないための注意点

メリットが多い中庭つきの平屋ですが、入居してから「こんなはずじゃなかった」と思うのは絶対に嫌ですよね。そんな後悔をしないためにも、設計のときにおさえておきたい注意点をご紹介します。

 

注意点①:生活の動線をしっかりと考える必要がある

生活動線はしっかり考えたいポイントです。「中庭の周りをぐるりと回らないとリビングからトイレへ行けない」といった間取りは、動線が長くなりすぎている可能性があります。

生活しにくさを感じる要因になりかねませんので、適度な動線の長さになる設計を考えましょう

 

注意点②:家の配置を考慮する

周囲の建物とバランスを考えた家の配置も大切です。窓の位置を間違えると外から丸見えになってしまったり、陽光が入りにくくなるといったデメリットが発生します。

そのため窓の配置を工夫して採光性を高めることがあるのですが、プライバシーに配慮した住宅を希望する際には、しっかり確認する必要があるポイントです。

 

注意点③:価格が高くなる間取りがある

「雨の日でも中庭が使えるように」と屋根をつけたい人もいるかもしれません。確かに中庭の屋根はとても便利ですし、デザイン性も高くて素敵ですよね。

ただ、その際には「屋根付きの中庭は固定資産税が高くなる」ということを理解しておきましょう。ライフプランと照らし合わせて考える必要がありそうです。

また、「建築費が割高になる」「土地の面積が広くないと屋根の設置が難しい」という点も考慮したいポイントです。

 

注意点④:生活スペースが狭くなる可能性がある

限られた土地を使って建物と中庭を造ります。中庭を設置した分、生活スペース狭さを感じるようになるかもしれません。

中庭の広さをある程度費やした分、収納や居住スペースが狭くなってしまう可能性も考えた間取りが必要です。

 

中庭のある平屋の価格相場

中庭を設置した平屋の建築費用は、一般的な注文住宅よりも相場が高くなる傾向があります。

設計が複雑になりがちであるということ、基礎のコンクリート量が一般住宅よりも多くなること、中庭を囲むための壁の面積が増えることなどがその理由として挙げられています。

また、中庭には排水設備をつける必要があります。排水設備がなければ水はけが悪くなってしまうためです。そのような費用も必要だと考えておきましょう。

相場としては30~35坪程度の広さで3500万円程度です。お住まいの地域や間取りによって変化が生じますが、一般的な注文住宅が3000万円ほどであると考えると、割高になるのは確かであるようです。

相場としては30~35坪程度の広さで3500万円程度です。お住まいの地域や間取りによって変化が生じますが、一般的な注文住宅が3000万延ほどあると考えると、割高になるのは確かであるようです。

当社アサヒグローバルでは中庭のある二階建てを1500~2000万円で実現することが可能です。

 

まとめ

中庭付きの平屋は開放感にあふれ、明るい空間で生活できる住宅です。中庭を設置することで採光性がアップし、風通りが良くなったり、防犯面でも安心しやすいというメリットがあります。趣味を楽しんだり気心の知れた友人たちとバーベキューパーティーをするのも素敵ですね。

いっぽう、デメリットがないわけではありません。生活動線の確保に気を遣ったり、周囲の建物とのバランスを考えたりと、色々と注意しなければならないポイントもあります。

メリットとデメリットがある中庭付きの平屋ですが、気になることがあれば設計士に何でも相談しましょう。理想の住宅を実現するために、さまざまな提案をしてくれますよ。

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

#平屋 #間取り #中庭