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公開:2022.05.31   更新:2023.05.18

インナーガレージにシャッターは必要?趣味と利便性を両立するコツ

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車好きやアウトドア好きの方にとって、シャッター付きのインナーガレージは憧れのひとつではないでしょうか。

今回は、新築住宅のシャッター付きインナーガレージを、趣味と利便性を兼ね備えた理想の空間にするコツを解説します。

 

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インナーガレージにシャッターを付けるメリット

シャッター付きインナーガレージの主なメリットは、趣味の空間やプライバシーを外から守れる点にあります。

ここでは、メリットの詳細を見ていきましょう。

 

メリット①:防犯性が高い

シャッター付きインナーガレージの最大のメリットは、防犯性の高さと言えます。
インナーガレージに保管するのは、車や趣味グッズなど、比較的高額でこだわりの強いアイテムではないでしょうか。

シャッター付きであれば車上荒らしはもちろん、盗難の被害を受ける可能性が低くなります。
さらに外から車が見えないため、外出している時間帯が分かりにくい点も見逃せません。
空き巣や強盗などのリスクを予防できるため、家族の安全を守ることにもつながります。

 

メリット②:災害や塩害から車を守れる

自然災害が多い地域に家を建てる方にも、シャッター付きインナーガレージはおすすめです。
台風・豪雨・豪雪の多い地域や、塩害の多い沿岸地域の場合、車を外に駐車していると傷やサビがつきやすくなります。

インナーガレージシャッターが付いていると外の影響を受けにくく、災害や塩害から大切な車を守ることができます。

 

メリット③:趣味のスペースとして使える

インナーガレージを広めに設計すれば、車庫としてだけでなく趣味スペースとしても活用できます
バイクや釣りグッズのメンテナンス、さらにバーベキューをする場所として使うのはいかがでしょうか。

シャッターが付いていれば、外からの視線を気にすることなく、プライベートな空間で存分に趣味を楽しむことも可能です。

 

メリット④:雨風が強い日もラクに乗り降りできる

悪天候だと、買い物や子ども連れでの車の乗り降りが大変な日もあります。
ガレージのシャッターを閉めておけば、雨や風にさらされることなく簡単に乗り降りできるのが嬉しいポイントです。

新築住宅を建てる際、インナーガレージシャッターを付けることが決まっている場合は、ガレージ内から直接室内に入れるよう出入口をつけるのが動線がスムーズになります。

 

インナーガレージにシャッターを付けるデメリット

ここまでたくさんのメリットを上げましたが、もちろんデメリットもあります。

シャッター付きインナーガレージの主なデメリットといえば、金銭面や手間のコストがかかることです。

ここでは、5つのデメリットについて詳しく解説します。

 

デメリット①:工費が高額になりやすい

利便性の高さを考慮すると電動シャッターがおすすめですが、予想よりも高額に感じる方が多くいます。

車の台数やガレージの広さ、種類によって費用は大きく異なりますが、電動シャッターの相場は70万〜150万円ほどと考えておきましょう。

予算と照らし合わせながら、シャッターの種類・素材を吟味するのが大切です。

 

デメリット②:騒音になりやすい

シャッターの開閉時に騒音が発生するのもデメリットの一つです。
特に手動の巻き上げ式シャッターは電動よりも大きな音が出やすい特徴があります。

近隣との兼ね合いや間取りの工夫が大切であるため、土地選びや設計といった早い段階で考慮しておくと安心です。

 

デメリット③:メンテナンスが必要になる

シャッターは車の代わりに外気に触れる分、早いスパンでのメンテナンスが必要です。

そのため工務店やハウスメーカーに相談する際は、アフターサポートについて入念に問い合わせておきましょう。
シャッターのメンテナンスに関して将来的にかかるコストを事前に把握しておくのが大切です。

 

デメリット④:排気ガスが溜まりやすい

シャッター付きインナーガレージは外気と遮断されているため、排気ガスが溜まりやすい特徴があります。
そのため、しっかりとした換気設備を設置することが必要です。

シャッターが高額であるため費用を抑えたい方もいると思われますが、安全のためにコストカットはしない方がいいポイントと言えるでしょう。

 

インナーガレージのシャッターは4種類

ガレージシャッターには手動と電動のものがありますが、利便性を考えれば電動シャッターを選ぶのがおすすめです。
電動シャッターはスイッチを押すだけで自動で開閉が可能ですが、手動だとやはり手間がかかります。

ガレージシャッターは主に4種類に分かれます。
種類ごとの価格相場は目安ですが、金属か木材など素材によって変動します。ここでは4種類それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

 

種類①:巻き取り式

巻き取り式のシャッターは、築年数を重ねた住宅や店舗でも取り付けられているオーソドックスな種類です。
一般的なシャッターをイメージすると巻き取り式を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

巻き取り式シャッターは手動・電動どちらもあり、上部のシャッターボックスに巻き上げ、コンパクトに収納する仕様です。

手動の場合、価格は20万~60万円と比較的安価ですが、開閉音が大きいデメリットがあります。

電動であれば40万~120万円が相場で、手動シャッターよりも大幅に騒音を減らすできるでしょう。

 

種類②:オーバースライダー式

>>施工事例を見てみる

電動が主流のオーバースライダー式シャッターは、天井に沿ってシャッター板が収納される仕様です。

開閉スピードも早く、騒音が少ないのが大きなメリットと言えます。

相場は50万~200万円ほどで、素材や幅によって価格が大きく変わってきます。

天井に照明が付けられないため、壁面照明を設置するといった工夫が必要です。

 

種類③:スイングアップ式

スイングアップ式シャッターは、シャッター板を前開きに開閉する仕様で、こちらも電動が主流です。

天井にシャッター板が収納される点はオーバースライダー式と同様ですが、シャッター板の形状を変えずに収納するため、比較的壊れにくいのが特徴です。

スイングアップ式シャッターも相場は50万~150万円ほどで、素材や幅によってピンキリと言えます。

また前開きであるため、ガレージの前にスペースがないと設置できないデメリットを考慮する必要があります。

 

種類④:横開き式

横開き式シャッターは、引き戸のように横に開閉するタイプで、手動・電動どちらもあります。

自転車と車など出庫するものに合わせて、開き具合を調整できるのが大きな特長です。

またメンテナンスがしやすく、自身で簡単に掃除できるのもメリットと言えます。

相場は50万~100万円です。

手動の横開き式シャッターであれば電動よりも安価で、手動巻き取り式シャッターよりも簡単に開閉できます。

 

インナーガレージにシャッターを付ける際のチェックポイント

趣味と利便性を両立したシャッター付きインナーガレージを作るには、設計の段階からこだわるのが大切です。

ここでは、工務店やハウスメーカーに依頼する際にチェックしておきたいポイントを解説します。

 

チェックポイント①:スムーズな動線の確保

インナーガレージを作る際は、スムーズな動線を確保することが重要です。
シャッターを付けると開閉のひと手間が増えるため、動線はこだわりましょう。

車のサイズによってはスペースが狭くなる可能性もあるため、ある程度余裕のある広さを確保しておくと安心です。
またシャッターを閉めたまま室内に入れるよう、ガレージ直通の出入口を加えると利便性が高くなります。

 

チェックポイント②:ガレージと寝室との距離

シャッターを開閉する時の騒音を考慮し、ガレージと寝室の距離をとった間取りを設計しましょう。
特に手動シャッターを付ける場合は、開閉音が大きいため注意が必要です。

また小さい子どもや赤ちゃんがいる家庭の場合、シャッターの開閉音がストレスになるケースもあります。

予算との兼ね合いもありますが、防音設備をプラスするのもひとつの手段と言えるでしょう。

 

チェックポイント③:換気設備

インナーガレージにシャッターを付ける場合は、換気設備を設置しましょう。
排気ガスの懸念や臭いの付着を予防できます。

換気設備の性能レベルはインナーガレージの使用用途によっても異なります。

溶接といった本格的なDIYを行うスペースやバーベキュー場として使用する場合は、換気設備にこだわっておくと安心です。

 

チェックポイント④:メンテナンス

ガレージシャッターは、手動・電動ともに10~15年スパンでのメンテナンスが必要です。

特に沿岸部の地域に住まいを建てる場合、塩害によってシャッターにサビが出てくることもあります。
早い段階でメンテナンスが必要になることもため、担当者に入念に聞いておきましょう。

建設予定地に近い工務店・ハウスメーカーであれば、地域ならではの特性について詳しく聞けるのでおすすめです。

 

チェックポイント⑤:今後購入する車とシャッター幅との兼ね合い

今後購入する車について将来的なプランを明確にしておくと、インナーガレージの広さを決めやすくなります。

ガレージの広さはシャッターのサイズに直接関わってくるため、購入する可能性のある車種を早い段階で洗い出しておいてください。

例えば現在はコンパクトカーを所有しており、今後SUVを検討しているケースを挙げてみましょう。
その際は、SUVの中でも比較的大きめの車種を基準にしておくと安心です。
「新しい車を購入してみると動線が狭くなってしまった」といったトラブルを予防できます。

 

インナーガレージのシャッターは後付けも可能

インナーガレージシャッターは、リフォーム前提でシャッターなしのガレージを設計し、将来的に後付けすることも可能です。

赤ちゃんが成長してからのタイミング、または憧れの車を購入したタイミングなど、適切な時期に合わせてシャッターを取り付けるアイデアも堅実的と言えるでしょう。

子どもが大きくなるまで騒音を考慮できたり、メンテナンスの総回数を減らせたりといったメリットも存在します。

リフォームするまではシャッターなしのガレージになりますが、ライフプランに合わせて後付けするのもひとつの手段です。

 

シャッター付きインナーガレージの施工事例

お子さまが思いっきり遊び回れるガレージハウス

>>【施工事例】お子さまが思いっきり遊び回れるガレージハウス

ここでは、アサヒグローバルホームでシャッター付きインナーガレージの住まいを建てられたご家庭の施工事例を紹介します。

こちらの事例では、ご主人が自身で趣味スペースとしてもカスタマイズできるよう、車を2台駐車しても余裕のある広さで設計されています。
オーバースライダー式のシャッターを採用しており、ボタンを押すだけで自動開閉できる仕様です。

またオーバースライダー式は開いた時にシャッターが天井に隠れるのが特徴です。
そのためこちらの事例のように、シャッターが開いたままでも玄関に入りやすいのがメリットと言えます。
さらにガレージの直上にベランダを設置し、寝室との距離をとった間取りで騒音を小さくする工夫が施されています。

 

まとめ

シャッター付きのインナーガレージは、憧れの趣味スペースが作れるだけでなく、防犯性の高さも見逃せないポイントです。

利便性も兼ねた理想のガレージを作るためには、動線や間取りの工夫が欠かせません。

ガレージをどんなスペースにしたいか理想をイメージし、ぜひ工務店の専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

アサヒグローバルホームの「シャッター付きインナーガレージ」の施工事例を見てみませんか?


このようなメリットもございます

 

メリット①:防犯性が高い
メリット②:災害や塩害から車を守れる
メリット③:趣味のスペースとして使える
メリット④:雨風が強い日もラクに乗り降りできる

詳しくはこちら

この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

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