公開:2014.10.09 更新:2023.12.01
住宅にはメンテナンスが重要?適切なリフォーム時期や費用を徹底解説
マイホームは手に入れて終わりというわけではありません。長く暮らしていくうちに、新築の頃にはなかった不具合や、雨風や強い陽射しで痛みが出てくる部分に気付くようになります。最近ではメンテナンスフリーの住宅もありますが、長い年月、何が起こるか分かりません。やはり先々のメンテンナンス・リフォームについても考えたライフプランがおすすめです。
目次
メンテナンスフリーの住宅は存在するのか
近年の進化した工法を活かし、最近はメンテナンスフリーをうたう住宅も増えつつあります。しかし、本当にメンテナンスフリーが実現できているのでしょうか。いくら高性能の工法や建材があったとしても、風雨や陽射しに長年晒され続けていれば、やはりいつかは劣化が生じ、メンテナンスの必要性を感じる状態になる可能性が高くなります。
また、工法や建材が優れていて、性能的にはメンテナンスフリーを実現できそうだとしても、建材と建材を繋ぐ部分や塗装などが劣化を起こしてしまえば、やはりメンテナンスが必要になります。つまり、「完全なメンテナンスフリーの住宅は存在しない」と考えておいたほうが良いでしょう。
ただ、やはり従来の住宅より高性能な工法や建材が使われていることは確かであり、「一般の住宅よりもメンテナンスの回数を抑えられる可能性がある」ということも事実です。
長く住む住宅の将来的なメンテナンスを見越し、タイミングや資金についてしっかり考えておきましょう。不動産会社や工務店に相談すると有益なアドバイスをもらうことができます。ぜひご活用ください。
住宅のメンテナンスが必要な時期と箇所
一般的にメンテナンスが必要になる時期や箇所についてチェックしましょう。メンテナンスはおおむね、築10年後、築20~30年後を目安としておこなうと安心です。年数によってメンテナンス箇所も変わります。
時期①:築10年後
新築から10年後、メンテナンスしたほうが望ましいと考えられるのはおもに4箇所です。
外壁塗装
まずは外壁塗装ですが、新築の場合、費用の都合で耐用年数を15年程度に設定した塗料を使うことが多くなっています。
地域の自然環境やほかの要素で傷みの度合いは違いますが、おおむね10年程度でのメンテナンスが一般的です。
10年に満たなくても、外壁が破損している・塗装が剥げている・ひび割れがあるといった状態になっていれば、メンテナンスの時期を早めたほうが良いでしょう。
シーリング
外壁の継ぎ目にあるゴム状の物質をシーリングまたはコーキングといいます。シーリングを使わない住宅もありますが、使っている住宅であれば、やはりメンテナンスが必要です。
シーリングは壁の下地になり、安定させる重要な部分です。シーリングの劣化が目立つようになると、外壁にも影響が出てしまいかねません。また、外壁の継ぎ目から雨水が浸入しないよう、防水の役目も果たしてくれています。
そのシーリングですが、一般的に耐用年数は10年程度だと言われています。やはり環境によって多少の前後は生じますが、外壁塗装と同様、10年に1度はメンテナンスをおこなうことが理想的でしょう
屋根の塗装
屋根はさまざまな材質で作られており、塗装も材質によって個性が分かれますが、メンテナンスは10年が目安です。メンテナンスをせずに長年放置しておくと、屋根の見た目が悪くなるだけではなく、雨漏りの原因にも繋がってしまいます。
最近ではジンカリウム鋼板という素材でできている屋根が増えており、この素材は塗装メンテナンスをする必要がない特徴を持っています。ほかの材質であればほとんどの場合で塗装のメンテナンスが必要になります。
内壁(クロス)
内壁も材質が多彩です。普段のお手入れや環境にもよりますが、やはり10年程度でのメンテナンスが望ましいでしょう。経年劣化とは異なりますが、たばこやペットを飼っていることによるクロスの色あせや生活の汚れ・臭いがついて傷んでいます。
10年を待たなくても、汚れや色の変質が目立ったり、表面の毛羽立ち・たわみ・しわ、カビが見える、ヒビが入ったといった状態になっているのなら、早めのメンテナンスを視野に入れたほうが良いでしょう。
時期②:築20~30年後
築20~30年でメンテナンスが必要になる部分は、雨どいや水回り、給水・排水機、給湯器、トイレの便座などです。
いずれの部分ももともと丈夫で、長い耐用年数を考慮した造りになっています。しかし、やはり時間が経てば経年劣化を起こしたり、不具合が目立つようになることは確かです。
耐用年数が長い分、どの部分でも費用がそれなりに高額になりがちであるという特徴があります。1度に交換するとなると相当な額になってしまうため、それなりに計画的な予算建てが必要になるでしょう。
一方、部分的にはまとめてメンテナンスをしたほうがお得になることもあります。
たとえば外壁のみをメンテナンスするのであれば、外壁と屋根のメンテナンスを同時にするのがおすすめです。足場を組むだけでも1回で15万円前後の費用がかかることが珍しくありません。外壁や屋根を一緒にメンテナンスするのであれば、足場を組むのは1回で済み、数十万円の節約に繋がります。
水回りに関しても、まとめておこなうと大きな割引をしてもらえるケースがあります。家のメンテナンスにはこういった方法もありますので、ハウスメーカーや工務店、メンテナンスによく相談してみてください。
住宅のメンテナンスに掛かる費用
気になる予算ですが、箇所ごとにメンテナンスをしたと考えて、相場をチェックしてみましょう。
築10年が目安の箇所
- 外壁塗装…100万円~250万円
- シーリング…33万円~45万円
- 屋根の塗装…40万円~80万円
- 内壁…1平方メートルにつき1,000円~1,500円
やはり風雨にさらされることが多い部分は傷みも多く、高額になるようです。あくまで相場のため材質や業者によって多少の違いは出てきますが、10年を目安に、しっかりした予算建てをしておいたほうが良いでしょう。
築20年~30年が目安の箇所
- 雨どい…15万円~50万円
- 水回り…15万円~150万円
- 給湯器…35万円~38万円
- 給水・排水機…10万円~70万円
- トイレの便座…2万円~20万円
いずれも高額になることが分かります。住宅が一軒屋か集合住宅かで差が出る部分でもあり、それぞれの住宅に適した予算建てが必要です。
ただ、前述の通り、費用はさまざまな工夫によってコントロールできる部分があります。その点はハウスメーカーや工務店が熟知していますので、予算を立てる段階から相談してみてください。
住宅を長く持たせるためのポイント
リフォームのような大がかりなメンテンナンスも重要ですが、住宅を長く持たせるために、ほかにもおすすめの方法があります。
木造住宅は防蟻(ぼうぎ)処理を行う
木造住宅にお住まいなら、防蟻処理を強くおすすめします。防蟻処理はシロアリの侵入・繁殖を抑制する効果があり、木造住宅を長く持たせるためには必須ともいえる処理です。
また、防蟻処理をしていることによって、安心して木造住宅に住めるというメンタル面のメリットもあります。
おすすめの防蟻処理のタイミングは新築時です。費用はかかりますが、それで住宅の長持ちと安心を手に入れられるのですから、ぜひ取り入れてみてください。
長持ちする設備に初期投資する
長く使う設備に対して、初期段階でお金を使っておくのもおすすめです。設置当初は高額の出費に頭痛がするかもしれませんが、お金をかけないよりはずっと長持ちするようになります。
環境次第ではありますが、耐用年数が10年のところを15年、20年のところを25年と、少し長めに見積もることも可能になるでしょう。
もちろん節約できるところはしっかり節約することも、ライフプランにとって大切なことです。初期段階でお金を余分にかけられるところはどこか?その予算は?など、有効な予算分配を検討してみてください。
まとめ
長く住宅に住めば、どうしてもメンテナンスの必要性は出てきます。10年ごと、または20年~30年ごとにメンテナンスをおこなうことになるでしょう。
住宅のメンテナンスには高額の費用がかかりますが、時期を予想して計画的に貯蓄し大切なマイホームを住みやすくメンテナンスしていきましょう。
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