公開:2022.06.02 更新:2023.05.18
工務店の選び方とは?理想の住まいを叶えてくれる会社を見極める5つの視点
地元工務店は設計の自由度が高くコストを抑えやすいため、注文住宅の依頼を検討している方も多いのではないでしょうか。
工務店を選ぶ際は、施主自身で会社を見極める目利きが重要です。
本記事では、理想の住まいを叶えてくれる工務店を選ぶためのチェックポイントを解説します。
目次
工務店の選び方を知る前に押さえておきたい基礎知識
優れた工務店を選ぶためには、住宅に関する正しい情報をあらかじめ知っておくことが大切です。
工務店から提供される情報だけでなく、以下のような基礎知識について自主的に調べておきましょう。
- 耐震・耐火基準
- 住宅設備の性能
- 住宅にかかる費用の内訳・相場
上記の基礎知識を事前に押さえておくと、工務店に限らず大手ハウスメーカーに関しても、自身の目利きで優良な会社を選ぶことが可能です。
ここでは、大手ハウスメーカーと比較しながら工務店に依頼するメリット・デメリットを解説します。
工務店に依頼するメリット
地元の工務店は、地域密着型かつ大手ハウスメーカーよりも小規模であるのが特徴です。
工務店に依頼する主なメリットは、以下の4つが挙げられます。
- 設計の自由度が高い
- コストを抑えられる
- 迅速に対応してくれる
- アットホームな雰囲気で気軽に相談しやすい
また、柔軟な対応が可能な工務店が多く、こだわった設計ができる点も見逃せません。
そのため、予算に限りがあっても住まいの理想をできるだけ叶えたい方におすすめです。
工務店に依頼するデメリット
地元の工務店への依頼では、小規模ゆえに以下のようなデメリットがあるのも事実です。
- 施工の質にばらつきがある
- 工期が長くなりやすい
- 倒産のリスクがある
- 技術のトレンドに弱い
- モデルハウスを建てていない会社がある
大手ハウスメーカーは、担当者の対応から施工、アフターサポートまでを仕組み化しているため、全体的な質に安定感があります。
一方工務店は、会社によって規模や施工のクオリティも多種多様です。
そのため、上記のデメリットに対してリスクヘッジをするためにも、施主自身で優良な工務店を見極めるのが重要です。
工務店の選び方は5つの視点で見極めるのがカギ
優良な工務店を選ぶためには、施主自身で事前に正しい知識を身につけることが大切と解説しました。
それを踏まえたうえで、実際に工務店を選ぶ際は以下の5つの視点で見極めるのがおすすめです。
- 会社としての体力
- 工務店ならではのこだわり
- 担当者との相性
- 実績と評価
- ローコストを実現できる理由
それぞれを詳しく見ていきましょう。
視点①:会社としての体力を見極める
会社としての体力とは、工務店の経営状況のことです。経営がうまく回っている工務店を選べば、倒産による施工中断やアフターサポート中断のリスクを避けられます。
工務店の経営を見極めるポイントは、以下の4つです。
- 新築注文住宅の施工に強いか
- 従業員の雇用体制に問題はないか
- 下請けや外注ではなく自社施工であるか
- 安定した売上があるか
上記のポイントをチェックすることで、経営状況だけでなく、安定した経営を行うためのノウハウを確立できているかを計れます。
安定した経営状況はもちろんのこと、事業内容にも目を向けてみましょう。
住宅事業にはリフォームや建売販売なども存在します。
その中でも新築住宅建設は施工レベルが高く、手間のかかる事業なのです。
そのため、自社施工で新築住宅建設を行える工務店は、長期的な体力と良質なノウハウを持っている会社と判断できます。
視点②:工務店ならではのこだわりを見極める
工務店は、大手ハウスメーカーの仕組みにならわず、自社独自のこだわりを持てるのが特徴です。
工務店ならではのこだわりが強い会社を選べば、クオリティの高い施工が期待できるでしょう。
工務店のこだわりを見極めるポイントは、以下の3つです。
- 自社施工であるか
- 有資格者の数が多いか
- 他社と比較して明確な強みがあるか
上記をチェックすることで、施工の全工程に対して自社で責任を負える会社を選べます。
また、有資格者の数や明確な強みの有無は、施工のクオリティにそのまま反映されます。
工務店によってクオリティにばらつきがあるため、上記のポイントをチェックして技術力のある会社を選ぶのがおすすめです。
視点③:担当者との相性で見極める
担当者との相性は、施工を円滑に進めるうえで最も大切なポイントです。実際に住まいの相談をする際は、担当者に対して以下の5点をチェックしましょう。
- 施主の要望を汲み取るコミュニケーション能力があるか
- 押し売りをされないか
- 自社の強みをスピーディーに答えられるか
- 自社の事業が好きか
- 予算と要望に対して現実的な提案ができるか
上記のポイントをチェックすることで、施主に寄り添った提案をしてくれる工務店を選べます。
また、担当者自身が自社を魅力的だとはっきり言えるかどうかも注目しておきましょう。
理念や強みが分かりやすければ、理想の住まいと相性の良い工務店を効率的に探せます。
視点④:実績と評価で見極める
工務店独自の強みに加え、実績と評価がともなっているかを見極めましょう。
チェックするポイントは、以下の2つです。
- 1年あたりの施工棟数
- 顧客からの口コミや評価
施工棟数をチェックする際は、1年あたりの棟数を見るのがおすすめです。
従業員数と工務店の規模感を照らし合わせ、しっかりと安定した売上が立つ受注数を取れているか判断できます。
また、実際に工務店で家を建てた顧客の評価にも注目しましょう。
高い評価が多ければ、施工クオリティへの客観的根拠が得られます。
視点⑤:ローコストを実現できる理由で見極める
工務店への依頼はコストを抑えられる傾向にありますが、ローコストの理由に納得できるかが重要です。例えば、以下の理由でコストを抑えている工務店だと理想的です。
- 施工材料を直接仕入れており中間マージンが発生しないから
- 広告宣伝費をかけていないから
上記のような明確な理由があれば、ローコストでも施工クオリティに影響はないと考えられます。
対して、ローコストの理由が分かりにくい場合は注意しましょう。
なぜなら、最低限の住宅性能で施工することでコストを抑えている可能性があるからです。
コストだけでなく、長期的に快適に住み続けるための判断軸を合わせて持ちましょう。
工務店を選ぶ際のチェックポイント
工務店を選ぶ際は、大手ハウスメーカーでも同様ですが、実際にモデルハウスを見学するのが理想的です。
ここでは、それ以外の方法で工務店をチェックする5つの情報を紹介します。
先述した視点を基準にして、それぞれの情報を見極めましょう。
ポイント①:資料
まずは工務店に問い合わせて資料を請求しましょう。
建設する地域に近い工務店や目星をつけている工務店に問い合わせて、複数社の資料を見るのがおすすめです。複数の資料をチェックすると、工務店によってそれぞれ強みが異なるのが分かります。
相談する工務店を絞り込む際は、強みが明確であり、住まいの理想とマッチする会社を選んでみてください。
ポイント②:公式サイト
公式サイトは、資料よりも多くの情報が掲載されている場合が多い傾向にあります。
特に施工事例や顧客インタビュー、ブログなどをチェックするのがおすすめです。
施工事例や顧客インタビューでは多くの写真が見られるため、資料よりも住まいのイメージが湧きやすくなるでしょう。
ポイント③:担当者の人柄
資料や公式サイトから訪問する工務店を絞り込んだら、実際に住まいの相談をしてみましょう。
契約から施工、アフターサポートにいたるまで工務店とは長いお付き合いになるため、担当者との相性は最も重要なポイントです。
先述した相性で見極める視点に加え、純粋に気が合う人柄の担当者と出会えると理想的と言えます。
ポイント④:会社情報
契約したい工務店が選定できたら、会社情報をリサーチしましょう。
工務店に会社としての体力があるかの視点で見極めて、倒産のリスクがないかをチェックしてください。
とはいえ優良工務店であっても、売上が安定しにくい個人事務所や小規模な会社も存在します。
その場合は、「住宅完成保証制度」に加入しているかをチェックしてください。
倒産によって工事が中断しても、施工完了まで保証機関がサポートしてくれます。
ポイント⑤:口コミサイト・スレッド
口コミサイト・スレッドを検索し、施主のレビューを調べてみましょう。
実際に住まいを建てた施主を訪問できれば理想的ですが、プライバシーの観点で不可能なケースもあるでしょう。
口コミサイト・スレッドでは、思ったよりもリアルな意見をチェックできる場合が多いです。
担当者の対応や住み始めてからの体験談など、正直なレビューに注目してみてください。
まとめ
優良な工務店を選ぶには、施主自身で住宅の基礎知識を事前に調べておくことが大切です。
実際に依頼する工務店を選ぶ際は、紹介した5つの視点を基準とし、各情報をチェックしましょう。
入念なリサーチを行い、ローコストで理想の住まいを叶えてくれる工務店に出会えれば幸いです。
アサヒグローバルホームでは注文住宅のご相談を受け付けております
工務店の選び方は5つの視点で見極めるのがカギ”
視点①:会社としての体力を見極める
視点②:工務店ならではのこだわりを見極める
視点③:担当者との相性で見極める
視点④:実績と評価で見極める
視点⑤:ローコストを実現できる理由で見極める