公開:2022.10.11 更新:2023.05.19
5種類のサッシと特徴を解説!選ぶ際の3つのポイントもご紹介
サッシにはいくつか種類があり、それぞれ特徴があります。断熱性やコストの面で違いがあるため、サッシ選びをする際は知っておきましょう。
本記事では、5種類のサッシと特徴、サッシを選ぶポイントを解説します。サッシ選びをこれからする方は、チェックしておきましょう。
目次
5種類のサッシと特徴を解説
サッシと一言で言っても、いくつか種類があります。サッシの主な種類は、下記の5つです。
- アルミサッシ
- 樹脂サッシ
- アルミ樹脂複合サッシ
- 木製サッシ
- スチールサッシ
それぞれ特徴があるため、把握しておきましょう。
種類①:アルミサッシ
アルミサッシはサッシの中で最もよく使われているサッシで、アルミニウムで作られた窓枠のことです。明治以降に洋風の建築技術が取り入れられ始めてから、板ガラスの普及とともに入ってきました。
スチールで作られたものより軽く、錆びにくく、気密性が良いのが特徴です。軽くて強度があるため、力のない女性や子ども、お年寄りでも窓の開け閉めができます。
他にも、費用が比較的安く加工しやすい、耐候性や防火性、耐久性に優れている、コストパフォーマンスに優れているなどがメリットです。
ただ、アルミサッシは熱伝導性の良さにより断熱性が低く、冬場は結露しやすいです。アルミサッシはさびに強いですが、冬場の冷気で冷たくなったサッシが建物の内側の暖かい空気に触れると、結露が起きやすくなってしまいます。
結露を放置するとさびが発生したり、カビやダニの原因になったりもします。また、熱がそこから逃げるため、暖房の効率も落ちるでしょう。
そのため、夏場には暑く、冬場には寒くなってしまいます。ヒートショックの原因になったり、建物の寿命や住んでいる人の健康に悪影響を及ぼしたりするリスクも考えなければいけません。
お手入れは必要なため、定期的に掃除するようにしましょう。
種類②:樹脂サッシ
樹脂サッシは塩化ビニル樹脂から成型されており、、アルミサッシの弱点である断熱性をカバーするサッシです。厳しい冬を越すには断熱性のよいサッシは不可欠で、寒さの厳しい環境である北欧・北米、近年では中国・韓国で急速に普及が進んでいます。
特に日本では、北海道や東北などの寒い地域で樹脂サッシがよく用いられています。近年は、アルミサッシに代わって樹脂サッシを使う人も多いです。
熱伝導率はアルミサッシの約1,000分の1と言われており、結露が発生しにくい、カビやダニの繁殖を抑えられるなどのメリットがあります。また、樹脂サッシは金属でないため、海沿いの地域でよくある塩害に強く、劣化しづらいのもメリットです。
断熱性のほかにも、腐食に強かったり加工しやすかったりするのが特徴です。家のデザインや形に合わせてさまざまな種類から選べます。
気密性があるため、すき間風の侵入を防いだり、防音効果があったりするのもポイントです。高性能のガラスと組み合わせると、より断熱性を上げることもできます。
デメリットとしては、強度を出しにくい点があげられます。強度を高めるには厚みが必要です。
また、紫外線に弱くアルミサッシに比べて劣化が早い点も挙げられます。紫外線によって劣化すると形が変わってしまうため、紫外線の影響を多く受けやすい南面などに設置する際には、日射熱対策の必要です。
サッシを設置する場所は、よく考えましょう。
種類③:アルミ樹脂複合サッシ
アルミ樹脂複合サッシは、アルミサッシと樹脂サッシの良いとこどりをしたサッシです。アルミ樹脂複合サッシは近年主流になっており、断熱性が高く結露しにくかったり、防音性にも優れていたりする点がメリットとしてあげられます。
構造としては、室内側は熱の影響を受けにくく音が伝わりにくい樹脂が採用され、室外は耐候性のあるアルミでできていることが多いです。
外気の影響を受けにくいため、窓辺でも快適に過ごしやすいです。室内の冷暖房の効率も上がるため、電気代の節約にもつながります。
ただ、価格が高く、耐久性が低いです。また他と比べて寿命が短いため定期的なメンテナンスが必要で、コストがかかってしまいます。予算と相談して、取り入れるか決めてみましょう。
種類④:木製サッシ
木製サッシは文字通り文字通り木でできたサッシを指し、天然素材である木のあたたかさやぬくもりが魅力です。木の風合いをそのまま活かせるデザインの良さに加えて断熱性や防露性も高いため、アルミ樹脂複合サッシと合わせて人気を集めています。断熱性が高いため結露がほとんど発生せず、自然環境にも優しいです。
結露はほこりを吸着してカビやダニの温床になるうえ、ひどい場合は床や壁に染み出し、枠や壁内部、床下の腐食を招いてしまいます。結露が発生しづらいのは大きなメリットです。
また、木製サッシを使うとガラス面積を大きくできるため、日光を多く取り込めます。木製サッシはサイズ調整もできるため、希望サイズに柔軟に対応できるのもメリットと言えるでしょう。
しかし、木製サッシは天然素材であるため、雨風や紫外線によって劣化します。腐食をチェックする、塗装し直すのなどの定期的なメンテナンスは必要です。価格も高いため、導入する際は慎重に検討しましょう。
種類⑤:スチールサッシ
スチールサッシは商業施設などによく使われている鋼製のサッシで、耐火性に優れているのがメリットです。耐火性の高さは随一で、防火設備を重視する商業施設や公共施設には必ずと言っていいほど使われています。
使用強度も高く、さびさえもおしゃれに見えるデザインの良さも人気を集めています。無骨な質感や重厚感があるため、部屋の雰囲気をクールにしたい方には、おすすめです。
しかし、気密性や断熱性の面で劣るのがデメリットです。また、アルミサッシに比べて開閉が重いことや耐候性が悪いことが挙げられます。結露が起こるとサビも発生するでしょう。
特に断熱性を重視するなら、他のサッシを検討した方がよいでしょう。
サッシを選ぶポイント3つ
サッシを選ぶ際には、いくつかポイントを押さえると適切なサッシ選びができます。サッシを選ぶポイントは、下記の3つです。
- 窓の種類に対応しているか
- 断熱性
- デザイン性
サッシを選ぶ前に、目を通しておきましょう。
ポイント①:窓の種類に対応しているか
サッシを決めるときは、窓の種類も必ず確認しておきましょう。一言で窓と言っても、さまざまな種類があります。
窓の種類はこちらの記事に一覧でまとめています。
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すべてのサッシが、すべての窓の種類に対応しているわけではありません。希望のサッシが使えないケースもあるため、導入前に確認しておきましょう。
ポイント②:断熱性
サッシの種類によって、断熱性は異なります。一般的に断熱性が高くなるほど価格も高くなりますが、快適な生活を送る上で断熱性は欠かせません。
サッシと合わせて窓も断熱性の高いものを選ぶと、さらに断熱性を高められます。断熱性を高めることは、健康で快適な生活をおくる上では欠かせません。
初期費用はかかっても、光熱費が節約できるためランニングコストは下がる可能性があります。予算やどのくらいの断熱性を必要とするのかを検討しましょう。
ポイント③:デザイン性
サッシを選ぶ際は、デザイン性も確認しておきたいです。サッシの種類によりデザイン性は異なり、木のあたたかさを感じられるものもあれば、シャープな印象を与えてくれるものもあります。
サッシが家のデザインに合ってないと、家全体がちぐはぐになってしまいます。一生を過ごす家なので、デザインも納得いくものを選びましょう。
まとめ
サッシにはいくつか種類があります。それぞれ特徴があるため、導入する際は何が必要なのかを検討しましょう。
サッシを選ぶ際は断熱性やデザイン性など、いくつか注意すべきポイントがあります。サッシを選ぶ際は、本記事で紹介したサッシを選ぶポイントを参考にしてください。
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アサヒグローバルホームは断熱性の高いアルミ樹脂複合サッシを使用しています。
アルミ樹脂複合サッシの特徴
・断熱性が高い
・結露しにくい
・防音性にすぐれる
サッシの他にも快適な住まいを実現する様々な工夫があります。「詳しくはこちら」からぜひご覧ください。