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公開:2023.03.16   更新:2024.07.09

【2024年版】おすすめトイレメーカー3社を項目ごとに徹底比較!

トイレ

トイレメーカーのなかでも、人気の高いメーカーには「TOTO・LIXIL・Panasonic」があります。

各社が独自の工夫を凝らしてトイレを製造していますが、各メーカーの特徴や性能の違いなど、トイレを選ぶ基準がわからない方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、おすすめトイレメーカー3社を徹底比較しました。

具体的な商品名も取り上げながら、性能別にまとめています。

新築住宅を建築予定の方やリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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トイレメーカー3社の特徴を比較

トイレ

国内のトイレメーカーは大きく分けて以下の3社があり、国内シェアの大半を占めています。

  1. TOTO
  2. LIXIL
  3. Panasonic


各社が展開するトイレの種類や性能に関して、表にまとめました。

メーカー タンクレストイレ タンク式トイレ 清掃性 経済性(使用水量) コンパクトさ
TOTO ネオレスト
(NX・LS・AS・RS)
ピュアレストEX・GG・GG-800・FD・レストパル・レストパルF 大3.8L
小3.3L
(eco小、オートeco:3.0L)
奥行き:692〜806(キャビネットサイズによっては870)
LIXIL サティス
(G・S)
プレアスLS・アメージュシャワートイレ・リフォレ・フロートトイレ 大5.0L
小3.8L
奥行き:650〜870
Panasonic アラウーノ(L150・S160)・NewアラウーノV なし 大4.6L
小3.0L
奥行き:720


各性能に関する詳細は、記事の後半で紹介します。

各社におけるフラッグシップモデル(ラインナップのなかの最上位のもの)は、タンクレストイレに該当する「ネオレスト」「サティス」「アラウーノ」の3商品です。

まずは、各社の特徴を詳しく解説していきます。

 

TOTO

「トイレ=TOTO」というイメージの方も多いでしょう。

国内シェアや知名度も高く、販売するモデルが他社に比べて豊富な点も特徴です。

タンクレストイレの「ネオレスト」は造形美に優れた高いデザイン性だけではなく、掃除の手間を省ける機能が豊富に搭載されています。

使用水量が少ないエコなモデルが多く経済的で、長期的に使用した際のトータルコストを考えても、TOTOには大きなメリットがあるといえるでしょう。

引用元:TOTO|トイレ・ウォシュレット®・便座・便器

 

LIXIL(リクシル)

国内でも高いシェアを誇るLIXILは、陶器メーカーのINAXなど5社が統合して設立された会社です。

LIXILはトイレメーカーとして高い技術力をもち、清掃性はもちろん、他社に比べて奥行きがコンパクトなモデルを展開しているという特徴があります。

タンクありのトイレはかなりお値打ちなモデルもあり、初期費用を抑えたい方におすすめです。

「100年クリーン」というキャッチコピーがつけられた、水垢がつきにくいアクアセラミックで製造されたトイレは、掃除を楽したい方にピッタリといえます。

引用元:LIXIL|トイレ

 

Panasonic(パナソニック)

Panasonicは業界としては初めて「ガラス樹脂」で製造したトイレ(アラウーノ)が大ヒットしています。

Panasonicのトイレはすべてタンクレストイレで、どのモデルを選んでもスッキリとシンプルな見た目。

ガラス樹脂が汚れをはじき、泡の力で便器内を自動洗浄してくれる機能や、スマホアプリとの連携など、Panasonicのトイレは先進的で独自の機能を搭載しています。

トイレを快適な空間にするポイントを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】トイレを心地よく、快適な空間にするポイント

引用元:Panasonic|トイレ・トイレ設備

 

比較①:清掃性(ノズル・素材・除菌機能)

トイレ

ここでは、トイレ3大メーカーの清掃性に関して確認していきましょう。清掃性を比較する項目は以下の3点です。

  1. ノズル
  2. 素材とフチ
  3. 除菌機能


まずはこれら3項目に関して比較した結果をご覧ください。

TOTO LIXIL Panasonic
ノズル 汚れがつきにくいクリーンノズル おしり用とビデ用の2本使い 継ぎ目なしのステレンス素材
素材とフチ フチなし形状の陶器+セフィオンテクト加工でナノレベルのなめらかさ フチレス形状のアクアセラミック(陶器)で汚れの下に水が入り込む スゴピカ素材(有機ガラス系樹脂)で水アカを水滴ごと弾く
除菌機能 次亜塩素酸を含む水で除菌 プラズマクラスターイオンと銀イオン水の力で除菌 オゾン水で除菌


各社の特徴を順番に解説します。

 

TOTO

TOTOは、防汚効果の高い「クリーンノズル」を採用。

便器には「セフィオンテクト加工」と呼ばれるガラスコーティングを陶器に施し、表面をなめらかに仕上げているのが特徴です。

洗浄の際は、次亜塩素酸を含む「きれい除菌水」という水を使用し、便器やノズルを自動洗浄してきれいに保ちます。

引用元:

 

LIXIL(リクシル)

LIXILはノズルをおしり洗浄用と女性にやさしいビデ洗浄用の2本を搭載しており、それぞれを抗菌樹脂で製造。

便器は「アクアセラミック」という陶器を使用し、汚物の汚れはもちろん、頑固な水アカも洗い流せるというのが大きな特徴です。アクアセラミックは全シリーズに対応しています。

一部のシリーズは、プラズマクラスターイオンで、水のかからないところも隅々まで除菌可能。臭いの原因である菌も除菌する効果があります。

さらに、使用後には銀イオン水で自動洗浄し、菌の繁殖を防ぐ機能もあるのが特徴的です。

引用元:

 

Panasonic(パナソニック)

Panasonicのノズルはステンレス素材で汚れにくく、継ぎ目がないためお手入れも簡単です。

便器は有機ガラス系樹脂の「スゴピカ素材」で、汚れや水アカを水滴ごと弾くため、汚れがつきにくいという特徴があります。傷もつきにくいため、ブラシでの清掃も可能です。

便器のフチは、裏側のない「ひとふき形状」を全シリーズで採用。

「オゾンウォーター」対応シリーズなら、輪じみが気になる部分や、ノズル部分を中心にオゾン水を自動散布し、除菌できます。

トイレのインテリアコーディネートについては、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】トイレタイムが楽しみになる!トイレコーディネート見本帖 アイキャッチ

引用元:

 

比較②:経済性

トイレ

続いて、経済性(使用水量)で各社・各シリーズを比較しました。

メーカー シリーズ名 使用水量
床排水 壁排水
TOTO ネオレストNX 大3.8L、小3.0L
ネオレスト(LS・AS・RS) 大3.8L、小3.0L 大4.8L、小3.4L
ピュアレストEX・GG・GG-800・FD・レストパル・レストパルF 大4.8L、小3.6L
LIXIL サティスG・サティスS(ECO5)・プレアスLS・アメージュシャワートイレ・リフォレ 大5.0L、小3.8L
フロートトイレ・サティスS(ECO6) 大6.0L、小5.0L
Panasonic アラウーノL150 大4.8L、小3.6L
アラウーノS160 大5.0L、小3.6L
NewアラウーノV 大4.6L、小3.0L

 

TOTO

TOTOは「トルネード洗浄」という渦巻き水流により、汚れを残さず洗浄します。

汚物が付着しやすい鉢の後方に対し、勢いよく水が当たる仕組みを採用しているのも特徴的です。

シリーズによっては小で3.0L・大で3.8Lの水量ですむため、経済的であることがわかります。

引用元:TOTO|機能一覧

 

LIXIL(リクシル)

LIXILは「パワーストリーム洗浄」という強力な水流が隅々まで回る洗浄方法を採用。勢いのよさで汚れをしっかり洗い流す点が特徴的です。

使用水量は、小で3.8L・大で5.0Lが目安です。

引用元:LIXIL | トイレ

 

Panasonic(パナソニック)

Panasonicは「ターントラップ方式」という可動式トラップで一気に排水する洗浄方式です。

通常はトラップを上向きにして水を溜めているところ、洗浄時にはトラップが下向きに回転することで、一気に汚物を排出する仕組みを採用しています。

使用水量は、「NewアラウーノV」が小で3.0L・大で4.6Lと最少になっており、比較的エコな排水設備です。

引用元:Panasonic「ターントラップ方式」

 

比較③:快適性

トイレ

続いて、快適性(便器の奥行き)で各社・各シリーズを比較しました。

メーカー 商品名(シリーズ) 奥行き(mm)
TOTO ネオレスト(AS・RS) 692
レストパル 713
GG 719
ネオレストLS 720
GG-800・ピュアレストEX・FD 760
ネオレストNX 805
レストパルF 806
LIXIL サティスS 650
サティスG・プレアスLS 720
アメージュシャワートイレ・リフォレ(キャビネット込) 760
フロートトイレ(フレーム込) 870
Panasonic アラウーノ(L150・S160)・NewアラウーノV 720

 

TOTO

TOTOのトイレは、奥行きが692mmから806mmに収まる範囲となっています(キャビネットサイズによってはこれより大きくなる場合あり)。

タンクレストイレで最も奥行きの狭いシリーズは「ネオレスト(AS・RS)」で692mmです。

タンク式トイレで最も奥行きの狭いシリーズは「レストパル」で、713mmとなっています。

タンク式トイレにおいては、コンパクトな点が特徴です。

引用元:TOTO|カタログ

 

LIXIL(リクシル)

LIXILのトイレは、幅広い奥行きのものがあります。

タンクレストイレに関しては「サティスS」が奥行き650mmで、全シリーズで最もコンパクト。

タンク式トイレで最もコンパクトなシリーズは「プレアスLS」で720mmでした。

トイレのスペースがあまり確保できないケースでは、LIXILのサティスSを選んでスペースを有効活用するのがおすすめです。

引用元:LIXIL | カタログ

 

Panasonic(パナソニック)

Panasonicのトイレは規格が統一されているため、全てのシリーズが奥行き720mmとなっています。

省スペースでコンパクトなトイレとして使い勝手はよいでしょう。

引用元:Panasonic|カタログ

 

比較④:2024年4月時点の最上位モデルの機能性

トイレ

最後に、機能性で各社の最上位モデルを比較しました。

TOTO
(ネオレストNX)
LIXIL
(サティス)
Panasonic
(アラウーノL150)
オート洗浄 オート便器洗浄 フルオート便器洗浄 着座センサー
脱臭機能 ・オートパワー脱臭
使用後に、通常の「脱臭」から吸い込み量約2倍の「パワー脱臭」に自動で切り替わり、脱臭する。
・Wパワー脱臭
着座すると、脱臭が開始される。
・オート脱臭
トイレの3大臭を除去。
空間の脱臭機能 ・においきれい
トイレの使用時間中、ニオイを取り込んで脱臭。
・鉢内除菌
便器内の、ニオイの原因となる浮遊カビ菌や付着菌を除菌。
・ナノイーX
壁についたニオイも自動で脱臭。
便フタ自動開閉 オート開閉 フルオート便座 便ふた自動開閉
夜間照明 ・やわらかライト
便器に近づくと便器の位置とリモコンの位置がわかるよう、柔らかく照らす。
・ほのかライト
便器内と足元をほのかに照らす。
・間接照明
トイレに入ると、トイレの背面と便器まわりを柔らかく照らす。

 

TOTO

TOTOの最上位モデルは「ネオレストNX」。

空間の脱臭機能である「においきれい」は、1日の使用時間を学習してよく使う時間の1時間前に自動的に作動を開始します。

また、使用の少ない時間帯に1日1回、ニオイ成分を「きれい除菌水」で洗浄し、除菌します。

「きれい除菌水」は、薬品などを使わずに水を電気分解して、除菌成分を含んだ水のことです。時間が経てばもとの水に戻るので、環境にも優しい技術です。

表に記載した機能のほかに、シャワーの「水勢の強弱」「洗浄位置」「温水の温度」などの設定を登録できる個人設定機能や、停電時に後方の手動レバーを約30秒間引くと使用できる機能があります。

また、太ももやお尻に負担のかかりにくい「らくフィット設計」の座面で、排泄しやすい設計となっています。

引用元:TOTO|ネオレストNX

 

LIXIL(リクシル)

LIXILの最上位モデル「サティス」のコンセプトは、気持ちの良い空間とひとときをつくること。

シンプルでコンパクトなデザインが特徴です。心地良いトイレ空間をつくるための機能も満載です。

脱臭機能は、トイレに座ると自動で脱臭を開始し、ニオイを吸引します。洗浄はフルオートで、着座時間から自動で大・小を判別して洗浄します。

洗浄時に水のかからない場所は、プラズマクラスターイオンで除菌が可能です。「鉢内除菌」機能で、ニオイの元になる菌を除菌するので、ニオイの発生が抑えられます。

また、「サティスG(G8)」には、着座すると自動で音楽を流す「リラックスミュージック」機能があるのも特徴です。

引用元:LIXIL|サティス

 

Panasonic(パナソニック)

Panasonicの「アラウーノL150」は、除菌・脱臭を自動で行うタンクレストイレです。

トイレから退出後に、ナノイーXを放出し、室内の壁についたニオイを脱臭。カビ菌やウイルスも抑制します。

ナノイーXは非常に微細なため、繊維の奥まで入り込み、高い脱臭効果があります。

特徴的な点は、スマートフォンと連携できるところ。アプリを通じて、家族それぞれ(4名まで)の洗浄設定ができたり、離れて暮らす家族のトイレ使用状況を確認できたりと便利な機能が多いです。

また、洗剤の補充やフィルター、ノズルのお手入れの時期を通知してくれるため、忘れる心配もありません。

引用元:Panasonic|アラウーノ L150シリーズ

 

まとめ:トイレメーカーは入念に比較検討しよう

トイレ

トイレの3大メーカーである「TOTO」「LIXIL」「Panasonic」は、採用する技術などは違うものの、いずれも高い清掃性を誇っています。

経済性(使用水量)や快適性(便器の奥行き)は、メーカーやシリーズによって差があるため、長期スパンでランニングコストを抑えられるシリーズを選ぶのもよいでしょう。

ほかにも、トイレのスペースをあまり確保できない場合は、コンパクトなシリーズがとくにおすすめです。

本記事では、以下の項目で各社の特徴を比較しました。

  • 清掃性
  • 経済性
  • 快適性
  • 機能性


比較すると、各社のこだわりが見て取れます。これらの特徴を参考にご自身に合ったトイレを選びましょう。アサヒグローバルホームでは、新築住宅に関するご相談を受け付けていますので、お気軽に
お問い合わせください。

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

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