公開:2022.09.30 更新:2023.10.27
ランドリールームの間取り実例3選 | 失敗しやすい注意点を解説
ランドリールームは洗濯に関する家事をするための空間として、注目を集めています。家事効率をアップさせるランドリールームにするには、実際の例を見ておきましょう。
本記事では、ランドリールームの概要と実例、メリット・デメリットなどを解説します。失敗しやすいポイントや価格相場も紹介するので、ランドリールームの導入を検討している方は参考にしてください。
目次
ランドリールームとは
ランドリールームとは、洗濯に関する家事をするための部屋です。洗濯物を洗う・干す・取り込む・たたむ・しまうまでまとめて一室で済ませることで、家事効率のアップを図ります。
今までの一般的な間取りでは、1階で洗濯して2階のバルコニーまで干しに行くような移動が発生していました。ただ共働き世帯が増え、時間がない中で家事をする方が増えたため、家事をより効率的にしたいと思う方も多いでしょう。ランドリールームは、家事を効率的にする解決策の一つです。
ランドリールームと似た名前で、サンルームがあります。サンルームは壁を透明にして、日光を取り入れることが目的の部屋です。そのため、ランドリールームとは目的が違います。
夜にしか洗濯機を回せなかったり、時間がない中で家事をしなければいけなかったりする方は、ランドリールームで家事の効率化を検討してみましょう。
ランドリールームの間取り実例3選
ランドリールームを作る際は、実際の例を見るとイメージが浮かびやすいです。下記のランドリールームの間取り実例3選を紹介します。
- 4LDK+2WIC
- 3LDK+畳コーナー
- 3LDK+タタミコーナー
ランドリールームの導入を検討している方は、チェックしておきましょう。
実例①:4LDK+2WIC
一例目は、4LDK+2WICの間取りです。2階建てですが、1階にランドリールームがあります。洗面室・脱衣室とユニットバスがつながっているため、洗濯関連の家事を一気に終わらせることが可能です。
玄関の近くにランドリールームがあるため、汚れた服などがあっても帰宅後すぐに洗濯機へ入れられます。お子様がいても、機能する間取りです。来客が来ても目に触れることはないため、お客さんも呼びやすくなっています。
参照:4LDK+2WIC
実例②:3LDK+畳コーナー
2例目は3LDK+畳コーナーの間取りです。洗濯機がある脱衣室からファミリークローゼット、ランドリールームが一直線に並んでおり、洗濯導線が確立されています。
廊下に洗面台があるため、帰宅後すぐに手洗いができるのが魅力です。その後、脱衣室や浴室に行くこともできます。
ランドリールームはトイレと逆方向にあるため、来客や臭いなどは気にせずに済みます。日常生活を意識しており、洗濯導線以外も家事導線が考えられているのが魅力です。
参照:3LDK+畳コーナー
実例③:3LDK+タタミコーナー
3例目は3LDK+タタミコーナーの間取りです。浴室から洗面室、ファミリークローゼットまで一直線に配置されているため、洗濯してから干してしまうまで、最小限の移動で済みます。
帰った後の導線も考えられています。帰宅して洗面室へ向かい手洗い・うがいをし、ファミリークローゼットで着替えてリビングへ向かうという流れです。
帰宅後の導線がしっかりしていれば、家事の楽さにもつながります。室内物干しもあり、ランドリールームの代表的な間取りです。
参照:3LDK+タタミコーナー
ランドリールームのメリット3選
ランドリールームには、いくつかメリットがあります。ランドリールームの主なメリットは、下記の3つです。
- 家事の効率が上がる
- 室内干しができる
- 来客時に洗濯物が目立たない
ランドリールームを導入しようか迷っている方は、参考にしてください。
メリット①:家事の効率が上がる
ランドリールームを設置すれば、家事の効率が上がります。洗濯をする場所と干す場所、収納する場所が違うと、無駄な移動が発生してしまい、効率的ではありません。
ランドリールームには洗濯関係の家具などが集まっているため、一つの場所で洗濯から収納まで完結できます。
共働きで忙しい夫婦や、時間がない方はなるべく家事を効率化したいと思うでしょう。ランドリールームは家事の効率を上げるのに、有効な方法の一つです。
メリット②:室内干しができる
ランドリールームがあれば、室内干しができます。梅雨の時期や雨の日は室内干しが必須ですが、ランドリールームがないと、なかなか室内干しできる空間はありません。
ランドリールームがあれば、天気や時間を気にせずに洗濯可能です。また、風が強い日や冬の寒い日にも、楽に洗濯物を干せます。
花粉やPM2.5などを気にして、1年中室内干しを望む方もいます。ランドリールームは、室内干しを考えるうえでは欠かせない存在です。
メリット③:来客時に洗濯物が目立たない
ランドリールームがあれば、基本的に洗濯物はランドリールームにあります。そのため、急な来客があっても、慌てて洗濯物を隠す必要がありません。
また、内装や空間にこだわりたい方は、洗濯物が見えない方がよいでしょう。生活感を出さないためには、ランドリールームは必須です。
ランドリールームのデメリット2選
ランドリールームには、いくつかデメリットも存在します。ランドリールームの主なデメリットは、下記の2つです。
- 建築コストが上がる
- 独立した部屋で家事をすることになる
知らないと、後で後悔する要因になってしまう可能性があります。必ず知っておきましょう。
デメリット①:建築コストが上がる
ランドリールームを設置しようとすると、そのため、建築コストが上がります。床面積が増え、内装工事や電気配線工事が必要です。
床面積は1坪増やすと、50万円~70万円ほど建築コストが上がるとされています。予算は限られているため、ランドリールームの広さや、そもそも必要かどうかは検討すべきです。
デメリット②:独立した部屋で家事をすることになる
ランドリールームは、独立した部屋であることも頭に入れておきましょう。実際にやってみなければ分かりづらいですが、独立した部屋で家事をすることに寂しさを感じる方もいます。
テレビを見ながら家事をしたい方や、家族の様子を見ながら家事をしたい方には、ランドリールームは合わない可能性があります。実際に家事をするイメージもしてみましょう。
【関連記事】シンプルな家の間取り事例5選を紹介!メリットもあわせて解説
ランドリールームが使いやすい間取りの目安は?
使いやすいランドリールームの間取りの目安は、2~4畳です。2畳以下だと狭く使いづらくなり、4畳以上だと広すぎて逆に家事の効率が落ちる可能性があります。
2~4畳ほどの広さがあれば、2mの物干しざおを間隔を空けて配置可能です。多くの洗濯物が干せるため、4人家族くらいであれば余裕をもって使えます。
もし、2~4畳を確保するのが難しければ、脱衣室とランドリールームを兼用にしましょう。また、お風呂に浴室乾燥を付けると、さらに効率をアップできます。
ランドリールームを取り入れる際の失敗しやすい注意点
ランドリールームを取り入れる際は、失敗しやすい注意点があるため把握しておきましょう。
主にランドリールームを取り入れる際に失敗しやすい注意点は、下記のとおりです。
- 広さが足りなかった
- 換気が不十分で生乾きになってしまった
- ランドリールームを使わなくなってしまった
- 収納が足りない
失敗してしまうのは実際に使うイメージが足りない場合が多いため、本記事で紹介した実例をチェックしておきましょう。
ランドリールームの設備費用の相場
ランドリールームの設備費用の相場は、約10万~30万円です。一般的な広さは2~4畳で、洗面所や収納、浴室乾燥などの設備によって価格は変動します。
広さが1坪違うと、50万円~70万円ほど建築コストが変わります。必要な広さや設備は、よく検討するようにしましょう。
まとめ
ランドリールームとは洗濯に関する家事をするための部屋で、家事効率のアップを図れます。時間がない中で家事をする方が増えているため、家事効率アップは必須です。
使えるランドリールームの間取りにするには、導線を意識する必要があります。本記事で紹介した実例は導線をうまく使っている例なので、参考にしてください。
ランドリールームにはメリット・デメリットがあり、失敗しやすい注意点があります。価格も大事な要素のため、導入前に検討しましょう。
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