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公開:2023.08.02   更新:2023.08.04

2階リビングで後悔しない家づくり!メリット・デメリットや間取り実例を解説

リビング

リビングといえば1階というイメージが強い中、近年では2階にリビングを配置する間取りが増えつつあります。

これから新居を建てるにあたって、2階リビングを検討している方もいらっしゃるでしょう。

一方で、住み心地のイメージが湧かないことや、老後の暮らしに支障がないのかなどの不安もあるはずです。

この記事では、2階リビングのメリットとデメリットを解説したのち、老後も後悔しない家づくりのポイントを紹介します。弊社の施工事例も紹介しているので、2階リビングが気になっている方はぜひ本記事をご覧ください。

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2階リビングとは

2階リビング,テレビとソファー

2階リビングとは、2階にリビングを配置している間取りをいいます。

これまでは1階にリビングを設け、2階に寝室や子ども部屋などの個室を配置する間取りが一般的でした。

しかし、近年では2階にリビングを配置する間取りが増加傾向にあります。

狭小地での新築計画や、3階建てが増えていることが要因に挙げられるでしょう。ビルトインガレージを導入する場合にも、2階リビングはおすすめです。

また、2階リビングにはさまざまなメリットがあり、従来の1階リビングにおけるデメリットを払拭できるケースも。「1階では十分な日差しが得られない」「天井が低く開放感に欠ける」などが懸念される場合は、2階リビングを検討しましょう。

 

2階リビングを採用するメリット3選

2階リビング,ダイニングテーブル,グレーのソファー

間取りの選択肢の1つとして、徐々に人気を集めている2階リビング。ここでは、2階リビングを採用する際に得られる3つのメリットを解説します。

  1. 採光と風通しが良い
  2. プライバシーを確保しやすい
  3. 天井を活かした空間演出がしやすい

 

メリット①:採光と風通しが良い

2階リビングの1つ目のメリットは、採光と風通しが良くなる点です。

2階建て住宅であれば高窓や天窓を設置できるため、大きな窓がなくても日差しを取り込みやすく風通しも良くなります。晴れの日は太陽が沈むころまで室内が明るく、電気をつけなくても十分な明るさを確保できるでしょう。

そのため、日当たりや風通しの悪さが懸念される場合は、2階リビングがおすすめです。

特に、居住スペースを横に広くとれない敷地では、縦長の物件を建てる傾向にあります。周囲に家が密集していたり高い建物に囲まれていたりしていては、1階に日が当たりづらく風通しも良くありません。

住宅密集地や狭小地でも採光にこだわりたい方や、風通しの良い快適なリビングを作りたい方は、2階リビングを検討しましょう。

ベランダにシェード(日除け)を設置したり、天井にシーリングファンを取り付けたりすると夏の暑さ対策にも役立ち、より快適な空間を作れます。

【関連記事】最強のコスパ!コンパクトハウスとは?生活コストダウンを実現できる間取り例もご紹介

 

メリット②:プライバシーを確保しやすい

外から中が見えづらくプライバシーを確保しやすい点も、2階リビングを採用するメリットの1つです。

1階リビングの場合、外からの視線や隣家が気になるためリビングにいてもリラックスできないことも。窓を開けられないことやカーテンを締めたままの状態は、閉塞感の原因になるでしょう。

しかし、2階リビングにすることで、外からの視線が届きづらくなりプライバシーを守りやすくなります。

家の中でもとくに、家族が集うリビングは明るく開放的であるほうが望ましいでしょう。ベランダやバルコニーの腰壁を高く設定すれば、目隠し効果を得られカーテンが不要な場合も。

外の視線を気にせずリビングでのびのび過ごしたい方は、プライバシーが守られる2階リビングがおすすめです。

 

メリット③:天井を活かした空間演出がしやすい

天井高を活かした空間演出は、2階リビングならではのメリットです。上階を作らなければ、天井の高さを自由に設定できるためです。

天井が高いほど視野が広がるため、十分な広さがなくても開放感あるリビングに。

勾配屋根や吹き抜けを取り入れることで視覚的な変化がプラスされ、個性的な空間に仕上げられる点も魅力の1つといえます。

また、天井高を有効活用したロフトの設置もおすすめです。収納スペースや趣味部屋、お子さまの遊び場などライフスタイルに合わせた使い方が期待できるでしょう。

 

2階リビングを採用するデメリット3選

窓のある開放歴なリビング

開放感や採光の良さが強みの2階リビングですが、間取りに取り入れる際は以下3つのデメリットに気をつけましょう。

  1. 荷物の持ち運びや登り降りが辛い
  2. 防犯面で不安に感じる場合も
  3. 家族間のコミュニケーションが取りづらい

 

デメリット①:荷物の持ち運びや登り降りが辛い

荷物の持ち運びや階段の登り降りが辛いのは、2階リビングのデメリットの1つです。

2階にリビングがあると、どうしても階段移動が増えてしまいます。くわえて、ダイニング・キッチンも2階に配置すると、買い出しのたびに荷物を運ばなければなりません。

また、宅配便の受け取りや来客時、ゴミ出しの時も玄関とリビングとの往復を強いられます。

少しでも階段移動の負担を減らすためには、玄関・階段・リビング間の距離を近づけるのがおすすめです。

それぞれの距離を近づけることで移動距離の短縮になり、登り降りはもちろん荷物運びが楽になります。さらに、階段に踊り場があると、重い荷物の一時置き場として有効です。

なお、登り降りの回数自体を減らしたい場合は、住宅設備として「小荷物昇降機」の導入も方法の1つです。

 

デメリット②:防犯面で不安に感じる場合も

防犯面に対する不安も、2階リビングならではの注意点です。基本の防犯対策として、ドアや窓の施錠、不審者への警戒心は高めたいところ。

しかし、2階にリビングがあることで1階の様子の変化に気づきづらくなってしまいます。

特に、子ども部屋を1階に設けている場合は、より大きな不安を抱くのではないでしょうか。

そのため、2階リビングの住宅では徹底した防犯対策が求められます。

窓には柵やシャッターを、家の周りには人感センサー付きのライトやカメラを設置して防犯意識を高めましょう。そのほか、外構に砂利を敷いておくことも効果的です。

 

デメリット③:家族間のコミュニケーションが取りづらい

家族間のコミュニケーションが取りづらくなってしまう点も、2階リビングのデメリットと言えます。

2階にリビングを配置した場合、子ども部屋や書斎など各個室を1階に設けるケースは少なくないでしょう。

その結果、リビングを通ることなくそれぞれの部屋に直行してしまうため、家族で顔を合わせる機会が減り、コミュニケーション不足に陥りかねません。

そうならないためには、家族の生活動線に2階リビングを配置する必要があります。

たとえば、洗面所や浴室をリビングの奥に配置したり、勉強スペースをリビングの一角に設けたりするなど、必ずリビングに顔を出さなければならない間取りにするとよいでしょう。

ほかにも、吹き抜けを活用し、リビングにいても家族の帰宅がわかるような構造もおすすめです。

家族構成や敷地面積に合わせて、家族間のコミュニケーションが取りやすい間取りを考えましょう。

【関連記事】子育てしやすい家とは?ママさん達のお悩みを解決する間取りをご紹介

 

老後はどうする?2階リビングで後悔しないためのポイント

和室

明るい空間で心地よい時間を過ごせる2階リビング。「今は快適でも、老後の暮らしが心配」と不安を抱く方もいるのではないでしょうか。

家づくりで大切なのは、今後の暮らしを見据えて間取りを決めることです。老後に後悔しないよう、設計段階で次のポイントを意識しましょう。

  • 階段の形状を工夫する
  • ホームエレベーターを設置する
  • 1階に水回りを集約する

 

老後1番の懸念点は、足腰に負担のかかる階段の登り降りです。できるだけ負担を軽減できるよう、階段の形状を工夫しましょう。勾配がゆるやかな階段や踊り場を設けたU字階段などは、踏み外しのリスクが低く安心です。

また、ホームエレベーターの設置は階段での転倒リスクが無くなるためおすすめです。リフォーム時に後付けできるタイプもあるので、頻繁なフロア往来や車椅子の利用が予想される場合は検討しましょう。

最後に、水回りを1階に集約させることもポイントの1つです。浴室や洗面所、洗濯室、トイレなど生活に欠かせない水回りをまとめておけば、ワンフロアで生活動線が完結します。階段の登り降りの回数が減るため、老後の足腰への負担も軽減できるでしょう。

 

2階リビングを取り入れた間取り実例2選

椅子

十分な採光で開放的な2階リビングを実現した、弊社の施工事例を2つ紹介します。

  1. グレーで統一した空間、猫と暮らす屋上がある家
  2. 狭小地を活かしたブルックリンスタイルの家

 

実例①:グレーで統一した空間、猫と暮らす屋上がある家

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「グレーで統一した空間、猫と暮らす屋上がある家」でのポイントは、以下の通りです。

  • 大きな窓で開放感あふれる2階のLDK
  • 高い腰壁のあるルーフバルコニー

 

グレーを基調とした2階のLDKには、大きな窓や高窓、小窓が設置され効率的に採光を取り入れられる工夫がされています。窓から注がれるたっぷりの日差しがブラウンの木目と調和し、温かみのある上質な空間が完成しました。

畳コーナー

リビングに併設された畳コーナーにも2つの横窓を設置。畳を照らす日光の陰影が、洗練された空間をより一層引き立てています。

ルーフバルコニー

ガレージ上部にあるルーフバルコニーには、高い腰壁を採用しました。人目が気にならないためバルコニーでの活動がしやすいうえ、目隠しのためのカーテンも必要ありません。

大きな窓から光がダイレクトに差し込み、ライトが無くても明るく過ごしやすいリビングを作り上げています。

 

実例②:狭小地を活かしたブルックリンスタイルの家

ブルックリンスタイルの家>>このお家の全ての写真を見る


「狭小地を活かしたブルックリンスタイルの家」でのポイントは、以下の通りです。

  • 採光を最大限に活かした間取りと設計
  • お子さまに目が届く吹き抜け下のファミリーライブラリー

 

狭小地という限られた条件で「明るく開放的な住まい」を叶えるため、2階リビングを採用したこちらの住宅。リビングに天窓を2つ設けたり、吹き抜け構造やグレーチング(※)を採用したりと、家全体に日差しが届く設計が特徴的です。

※おもに鉄やステンレスなどの金属で作られた格子状のもの

ワークスペース

お子さまがリビングを元気に走り回る中、奥さまはテレビ台奥に造作されたワークスペースでちょっと一息。2階だからこその日当たりを活かしたスリット窓にも注目です。

ファミリーライブラリー

子ども部屋が1階にあるものの吹き抜け下にファミリーライブラリーを設置したことで、2階からもお子さまの様子を確認できる仕様に。お子さまが部屋にこもりっぱなしにならないよう工夫されています。

【関連動画】間口7mの狭小地を設計力とデザイン力で、明るく居心地良い空間に

 

まとめ:2階リビングを採用してお気に入りの住まいを実現

リビング,小上がり

本記事では、2階リビングのメリットとデメリット、老後に後悔しないためのポイントを紹介しました。

「狭小地でも採光にこだわりたい」「プライバシーを気にせずリビングでくつろぎたい」という方は、2階リビングに大きな魅力を感じたのではないでしょうか。

一方で、階段の昇降や防犯面の心配、家族とのコミュニケーションが取りづらくなることなどデメリットにも気をつけなければなりません。

しかし、間取りの工夫や設備の導入で、十分に対策が可能です。

階段の形状や水回りの配置にこだわることも、老後の暮らしを左右するポイントといえるでしょう。

これから家づくりを始める方は2階リビングを採用し、1階リビングとはひと味違う、明るくのびのびとした空間を手に入れてみてはいかがでしょうか。

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2階リビングを採用して明るく開放的な空間を手に入れましょう

2階リビングを採用するメリットは以下の3つです。

 

メリット①:採光と風通しが良い

メリット②:プライバシーを確保しやすい

メリット③:天井を活かした空間演出がしやすい

 

アサヒグローバルホームで建てた家をもっと見たい方は、2階リビングの施工事例をご覧ください。

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

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