公開:2015.06.01 更新:2023.05.25
60坪の土地にはどれくらいの広さの家が建てられる?外観や間取り実例をご紹介
「建てるなら広い家がいい!」「リビングは広くて部屋数も多くして…」など、理想のマイホームを思い描くのは素敵なことです。どんな家、どんな広さで…、と現実的に考えると、坪数が気になってくるでしょう。
もしも60坪の広さで建てるとしたら、どのような家になるのでしょうか。外観や間取り、メリットやデメリットについてご紹介します。
目次
60坪の土地に建てられる家の広さ
60坪といっても、すぐにピンとこないかもしれません。実際のところ、広さとしてはかなりのもので、平均的な家よりも大きな家が建てられます。60坪は約198平方メートル、一般的な住宅の平均が38坪数ですので、60坪がいかに広いか分かります。
ただし、建ぺい率や容積率を意識した家づくりが必要です。実際の建ぺい率や容積率についてチェックしてみましょう。
建ぺい率
建ぺい率とは、「住宅の1階をどれくらいの広さにできるか」を表します2階建て、3階建ての住宅もありますが、建ぺい率は1階部分のみが対象です。
建ぺい率の割合は建築基準法で決められています。たとえば100坪の土地を持っていても、100坪に目いっぱいの住宅を建てることは、防災上の危険が考えられるため、実現することはできません。
建ぺい率は地域によって異なります。たとえば60%の建ぺい率であれば、100坪の土地に60坪の住宅を建てることができます。一方、ほかの地域で建ぺい率が80%であれば、100坪の土地に80坪の住宅の建築が可能です。
容積率
容積率とは、「建物の延床面積に対しする敷地面積の割合」を指します。延床面積は、建物の各階の床面積をすべて合計したものです。2階立てなら1階と2階の床面積を合計します。
フラット35の調査によると、注文住宅の床面積の平均は125.8平方メートル、土地付き注文住宅の床面積の平均は111.5平方メートルとなっています。60坪にあたる198平方メートルがかなり広いことが分かりますね。
一般的に、建ぺい率と容積率のバランスは1:2が良いと言われています。住宅を購入するときの参考になさってください。
60坪の土地に建てられる家の外観と間取り例
では実際、敷地面積60坪の土地にはどのような住宅が建てられるのでしょうか。外観や間取りの実例をチェックしてみましょう。
35.8坪 (4LDK+サンルーム)
まるで南欧のようなお洒落なデザインのこちらの住宅は、35.8坪で4LDK+サンルームの間取りです。
▼中央の玄関、シンメトリーに配置された窓が印象的ですね。
▼1階は大きな窓に面した広いリビングやサンルームがあり、陽光に溢れた明るい時間を楽しめる間取りです。
収納力も抜群で、階段下収納が2つ、ファミリークローゼットが1つ備え付けられています。北側に集中させた家事動線が快適な生活をランクアップさせてくれそうです。
▼サンルーム
▼2階にはバルコニー付きの広い寝室、そして洋室が2つ配置されています。
ウォークインクローゼットも2つあり、1階と合わせると収納に困らない生活が期待できます。お洒落な外観とともに満足のいくライフスタイルを実現できそうです。
34.5坪 (4LDK+サンルーム)
スタイリッシュでありながら、どこかあたたかみのある外観のこちらの住宅は、34.5坪 に4LDK+サンルームの間取りです。小さなお子さんも安心して遊べる庭も広々と作られています。
玄関から直接ホールへ入れる来客導線、玄関からファミリークローゼットに入れる家族導線に分けられており、お互いに気を遣うことなく入ることができます。
▼1階はモダンで洒落たデザインのダイニングキッチンを中心に、サンルームやリビングなど、家族の団らんが楽しめる構造です。
▼サンルーム
▼勾配天井で高さを出し、空間をより広く演出しています。
▼2階は主寝室と2つの洋室の間取りです。
余計なものを置かず、シンプルにすることで落ち着いたプライベート空間を確保。ウォークインクローゼットや各部屋の収納で、ものを溢れさせずにすっきりとした生活ができます。
28.4坪 (4LDK+ロフト)
28.4坪に4LDK+ロフトで建てられたこちらの住宅は平屋造りです。和モダンを感じさせるシンプルな外観は、平屋ならではの落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
▼屋内はLDKを中心に、廊下を通らなくてもすべての部屋に行くことができる導線が実現しています。
平屋ならではのメリットの1つですね。
▼勾配天井になったリビングスペースは採光も充分で、たっぷりと太陽光を招き入れます。
▼19.7畳のLDK、7.3畳の主寝室、5.3畳の2つの洋室に3.5畳の畳の小上がりは、1階だけとは思えない広々とした居住性です。
高い天井やロフトスペースが空間に広がりを加え、落ち着いて余裕のあるライフスタイルの実現に役立つでしょう。
60坪の土地に家を建てるメリット
60坪の土地に家を建てるメリットは、なんといっても「広い家が建てられる」ということです。余裕のある住宅で、余裕のあるライフスタイルが実現できるでしょう。
- 一般的な住宅よりも広い家が建てられる
- 多人数で住める
- 駐車場や庭、収納に余裕を持たせられる
60坪は一般的な住宅の平均よりもだいぶ広く、建ぺい率や容積率とのバランスを考えても、部屋の数や生活空間に余裕を持たせた家づくりをすることができます。外観や間取りも希望を取り入れやすくなるでしょう。
家族の人数が多くても住みやすいという点も嬉しいメリットです。おおむね5~6人なら余裕のある空間の中で生活することができます。お子さんが多い、二世帯同居がしたいというご家庭にもぴったりです。
駐車場や庭、収納など、快適に暮らすためにはこだわりたい部分にも力を入れられます。駐車スペースは2台分欲しい、子供が安心して遊べる中庭を作りたい、収納はできるだけ多く…など、家族の希望を取り入れた家づくりがしやすい広さです。
60坪の土地に家を建てるデメリット
広い家は素敵ですが、メリットばかりではなくデメリットもあります。いくつかのデメリットを抑えた上で購入を考えましょう。
- 土地の総額が高くなる
- 固定資産税が上がる
- フェンスや砂利などの外構の費用がかさむ
- 手入れが大変
坪数が多いと土地の総額が高くなるのは当然ですが、予算的に悩みが出てしまうのはデメリットです。地域によって変わるとはいえ、事前の下調べは入念におこないましょう。
固定資産税も悩みの種になりがちです。固定資産税は60坪の家づくりではギリギリのラインです。というのも、200平方メートルを超えると固定資産税が上がるのですが、60坪は約198平方メートルです。あと1坪でも足そうものなら税金の悩みがのしかかってくるでしょう。将来的な増築を考えている人は注意が必要です。
広い分、外構部分にお金がかかってしまうのもデメリットです。見た目や防犯を考えると、やはり妥協しにくい部分でしょう。
また、入居後の手入れについても考えておいたほうが良いでしょう。広い分、手入れが必要になる部分は一般的な住宅より多くなります。日常的なメンテンナンスはもちろん、将来の大がかりなメンテナンスについてもしっかりした計画が必要です。
まとめ
60坪に建てる家は、一般的な広さの住宅と比べると、外観や間取りを理想に近付けやすくなります。広いだけあって手入れも大変ですが、それを補ってあまりある余裕のあるライフスタイルを実現できるでしょう。
建ぺい率や容積率、税金の面など、気になる点はハウスメーカーに何でもご相談ください。理想のマイホームの実現へ向かって前向きな提案をしてくれることは間違いありません。
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