公開:2024.08.21
ビルドインガレージのある平屋を建てるには?30坪の間取り例も解説
家づくりを考える際、「ビルトインガレージを取り入れた平屋を建てたい」と悩む人は多いでしょう。
平屋でビルトインガレージを建てると、二階建ての住宅より耐震性を高められるメリットがあります。
一方、排気ガスやガソリンのニオイが充満しやすいなどのデメリットがあることも把握すべきポイントの一つです。
この記事では、ビルトインガレージのある平屋を建てるメリットに加えて、建設時の注意点やポイントを解説します。
費用相場や間取り例も紹介するので、ビルトインガレージのある平屋を建てようと検討している人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
目次
平屋でビルドインガレージを作るメリット
平屋でビルトインガレージを作るメリットは、以下の3つです。
- 利便性が上がる
- 二階建てに比べて耐震性も安心できる
- 趣味の空間ができる
メリット①:利便性が上がる
ビルトインガレージを作ると、以下の観点における利便性が上がります。
- 車を雨風などから守れる
- 盗難やイタズラへの対策ができる
- 車と屋内の移動で雨に濡れる心配がなくなる
ガレージは屋根とシャッターで覆われているため、雨や雪、風などの外部の気候条件から車を保護できます。
車の劣化を防ぎ、美しい状態を長期間保てるでしょう。
シャッターで外部から遮断できることは、盗難やイタズラのリスクを減らすことにもつながります。
防犯性の高いビルトインガレージは、車を安全に保管したい人に最適です。
ビルトインガレージは、雨の日や雪の日でも濡れることなく車に乗り降りできるメリットもあります。
大きな荷物を運ぶ際や、小さなお子さまやお年寄りの乗り降りもスムーズに行えるでしょう。
ほかにも、シャッターを設置することでさまざまなメリットがあります。
気になる人は、以下の記事も確認してみてください。
【関連記事】インナーガレージにシャッターは必要?趣味と利便性を両立するコツ
メリット②:二階建てに比べて耐震性も安心できる
平屋のビルトインガレージは、耐震性の面でも優れているのが特徴です。
一般的に、建物は高さに比例して重心も高くなり、地震の影響を受けやすくなります。
平屋は建物が低い分、重心も低くなるため、地震で発生する揺れに対して強く、建物全体の安定性が高まります。
加えて、平屋は上階の重さがないため、揺れによる建物の負担が少なくなるのも利点です。
地震が発生した際の倒壊リスクは、二階建てのビルトインガレージより低いといえるでしょう。
メリット③:趣味の空間ができる
ビルトインガレージは、趣味の空間としても重宝します。
たとえば、車やバイクが好きな人にとって、心置きなく愛車を手入れできる空間になるでしょう。
自宅から離れた月極駐車場では、洗車やメンテナンスが難しい一方、ビルトインガレージなら、いつでも自分のペースで愛車のケアが可能です。
車好きの人や車を大切にしたい人にとって、ビルトインガレージは理想的な選択となるでしょう。
平屋でビルドインガレージを作る際の注意点
ビルトインガレージを設置する際の注意点は、以下のとおりです。
- 車のエンジン音やシャッターの開閉音が室内に響く可能性がある
- 排気ガスやガソリンのニオイがこもりやすい
- 大きな開口部があるため耐震性に不安が残る
平屋にビルトインガレージを設置する場合、十分な居住スペースを確保するために、より広い土地が必要になることも把握しておきましょう。
また、広い土地を確保すると、固定資産税が増加する点も考慮しなければなりません。
具体的には、ビルトインガレージの面積が家全体の延べ床面積の5分の1以上になると、固定資産税が増加します。
固定資産税を念頭に置き、必要なスペースを検討しましょう。
平屋でビルドインガレージを作る際の費用相場
ビルトインガレージの設置費用は、坪単価で50〜80万円が目安です。
車1台分のスペースには5坪が必要とされており、約300万円の費用がかかります。
2台分のスペースには10坪必要なので、約600万円が相場のようです。
なお、上記の価格はガレージ部分のみの費用で、家全体の建築費用には含まれていません。
そのため、家本体の建築費用が2,000万円の場合、ビルトインガレージを追加すると、トータルで2,300〜2,600万円ほど必要になります。
実際にかかる費用は、使用する材料や設備の種類によって異なるため、詳細は工務店に確認しましょう。
平屋でビルドインガレージを作る3つのポイント
平屋でビルトインガレージを作る際のポイントは、以下の3つです。
- 騒音や排気ガスへの対策を施す
- 居住スペースとのバランスを取る
- 長期的な視点で広さと動線を考える
ポイント①:騒音や排気ガスへの対策を施す
ビルトインガレージを平屋に設置する際、注意すべきは騒音と排気ガスの問題です。
平屋のガレージは、居住スペースが同じフロアにあるため、エンジン音やシャッターの開閉音が伝わりやすくなります。
そのため、ガレージと寝室やお子さまの部屋を離して配置するようにしましょう。
静音タイプのシャッターを選び、騒音を軽減する工夫も効果的です。
ガレージ内には、排気ガスやガソリンのニオイがこもりやすいため、適切な換気システムの導入が求められます。
たとえば、大型の換気扇や複数の換気扇を設置するといった対策が有効です。
ガレージ内にこもったニオイは、居住スペースに充満する可能性があります。
そのため、居住スペースとガレージの間には気密性の高い窓やドアを設置し、においが室内に入り込まないように対策しましょう。
ポイント②:居住スペースとのバランスを取る
平屋にビルトインガレージを設置する際、居住スペースとのバランスを考える必要があります。
平屋は一階建てのため、ガレージを設ける分だけ居住スペースが狭くなります。
特に、敷地面積が限られている都市部では、居住スペースをどのように確保するかが重要になるでしょう。
先述したように、車1台分のビルトインガレージには約5坪の面積が必要です。
ガレージスペースを確保したうえで、家族が快適に過ごせるリビングや寝室、キッチンなどの配置を計画することをおすすめします。
実際に配置を考える際は、最初にガレージの位置を決めましょう。
ガレージの位置に合わせてほかの部屋を配置することで、バランスのよい間取りを実現できます。
以下の記事では、平屋でビルトインガレージを建てるときの間取りをより詳しく解説しているので、あわせて確認してみてください。
【関連記事】ガレージハウスを平屋で建てるときの間取りやメリット・デメリットをご紹介
ポイント③:長期的な視点で広さと動線を考える
ビルトインガレージを作る際は、長期的な視点で広さと動線を考えましょう。
車は何度か買い替えるのが通常で、現在の車のサイズだけでガレージの広さを決めると、大きな車に買い替えた際に対応できなくなる可能性があります。
車の台数が増える場合やガレージを収納スペースとして使う可能性も考慮し、適切な広さを判断しましょう。
また、玄関から車までの動線を考え、スムーズな移動ができる間取りを計画することも重要です。
車から荷物を運びキッチンへ移動する際に十分な広さがあるか、動線がスムーズかどうかを確認しましょう。
平屋にビルドインガレージを取り入れた間取り例【約30坪】
「ミニマルに暮らす平屋のガレージハウス」は、1LDKのコンパクトな間取りですが、車2台分のガレージスペースを保有しているのが特徴です。
ガレージは玄関に直結しており、雨に濡れずに家の中へ入れる利便性があります。
玄関からはガレージが見渡せるだけでなく、趣味のバイク用品を置く棚を設けており、趣味を楽しむスペースも確保しています。
ウォールナット調で統一された22帖のLDKは、天井の化粧梁と調和し、木の温かみを感じさせるデザインに仕上がりました。
キッチン横の洋室には収納量を確保するために屋根裏収納があり、床材にはアカシア無垢材を使用しています。
東海三県でビルドインガレージの平屋を建てるならアサヒグローバルホーム
東海三県でビルトインガレージ付きの平屋を建てるなら、アサヒグローバルホームにお任せください。
当社では、最高級の仕様と設備を備えながら、とてもお値打ちな「ガレージの家」を提供しています。
カスタマイズ可能なビルトインガレージでは、工具を並べて車屋のようにしたり、サーフボードやロードバイクを飾ったりできます。
また、雨の日でも濡れずに買い物ができ、家族の大切な愛車を守ることも可能です。
理想の暮らしを実現したい方は、ぜひアサヒグローバルホームにご相談ください。
まとめ:ビルドインガレージのある平屋で理想の住まいを実現
ビルトインガレージのある平屋は、利便性と耐震性に優れ、趣味の空間も確保できる理想的な住まいです。
ただし、設置時には騒音や排気ガス対策が欠かせず、居住スペースとのバランスを考える必要があります。
費用相場としては、車1台分で約300万円、2台分で約600万円が目安です。
実際の間取り例を参考に、自分の理想の住まいを具体的にイメージしてみてください。
イメージが難しい場合は、当社に一度ご相談ください。
お客様の理想をヒアリングしたうえで、最適なプランを提案します。
当社がどのような住宅づくりを行っているのかについては、ラインナップ関連ページよりご確認ください。
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