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公開:2022.07.18   更新:2023.03.13

工務店のメリット・デメリットを紹介!ハウスメーカーとの違いも解説!

工務店で家を建てようと考えているものの、本当に選んでいいのかと迷っている方もいるでしょう。そこで、今回は工務店を選ぶメリットやデメリット、ハウスメーカーとの違いについて解説します。人生の中でも大きな買い物の1つとなる住宅の購入で後悔しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。

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工務店とは

工務店とは、主に戸建て住宅などを請け負う地場産業の建設会社を意味します。営業エリアをある程度限定し、地元に密着した活動を行っている点が特徴です。

そんな工務店について理解を深めるためにも、ここでは次の2つについて紹介します。

  1. 工務店の種類
  2. 工務店とハウスメーカーとの違い

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

 

工務店の種類

工務店の種類は、大きく次の3つに分けられます。

  1. 地域密着型
  2. フランチャイズの加盟店
  3. 中堅ビルダー

地域密着型の工務店では、店舗のある市や町を中心に施工しています。また、現場の大工が施工から設計までを管理していたり、家族で経営していたりと形態は工務店によってさまざまです。

フランチャイズの加盟店では、本部が開発した工法や規格を使っています。建築資材は本部が仕入れるためコストを抑えやすく、本部や他加盟店との間で情報共有ができます。

さらに、地域密着ではあるものの施工エリアが広いのが、中堅ビルダー型です。着工棟数が多く、モデルハウスがあるなど営業にも力を入れている点も特徴といえます。

【関連記事】工務店の選び方とは?理想の住まいを叶えてくれる会社を見極める5つの視点

 

工務店とハウスメーカーとの違い

工務店とハウスメーカーの主な違いは次のとおりです。

工務店 ハウスメーカー
コスト 安く済む可能性が高い 工務店よりは高くなる
施工エリア 地域密着型 全国展開
プランの自由度 自由度が高い 制約がある
品質 職人の腕に左右されやすい 均一な品質が保たれやすい
工期 工務店のほうが長い ハウスメーカーのほうが短い
アフターメンテナンス 会社により対応が異なる 会社によって細かく決まっている

 

  • コスト:一般的に工務店の方が安く済む可能性が高い
  • 施工エリア:工務店は小規模で地域密着型、ハウスメーカーは全国展開
  • プランの自由度:工務店はプランの自由度が高く、ハウスメーカーはプランに制約がある
  • 品質:工務店は職人の腕により品質が左右されやすいが、ハウスメーカーでは均一な品質が保たれやすい
  • 工期:工務店よりもハウスメーカの方が短い
  • アフターメンテナンス:工務店は会社により対応が異なるものの、ハウスメーカーでは会社によって細かく決められている
それぞれ特徴や違いがあるため、自分に合った業者を選ぶ必要があります。

 

工務店で家を建てる4つのメリット

工務店で家を建てるメリットとして、次の4つが挙げられます。

  1. 自由度が高い
  2. 比較的、価格を抑えやすい
  3. トラブルへの対応が柔軟
  4. 地域の特徴や風土を考慮した家づくりができる

ここでは、それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

 

メリット①:自由度が高い

プランの自由度が高い点は工務店を選ぶメリットの1つです。ハウスメーカーの場合、用意されている住宅商品の中から選んで組み合わせるのが一般的です。

一方、工務店では間取りやデザインなどを一緒に作り上げていきます。工務店であれば自由にプランを考えられ、こだわりのある家づくりを実現しやすいのが特徴です。

 

メリット②:比較的に価格を抑えやすい

価格を抑えやすい点もメリットといえるでしょう。工務店はハウスメーカーに比べると広告宣伝費運営に関わる人員が少なく、その結果として建築費用も安い傾向にあります。

つまり、住宅以外にかかる費用が少ない分、建物本体にお金をかけているのです。同じ土地に同じ仕様の家を建てるなら、ハウスメーカーよりも工務店に頼んだ方が費用を抑えやすいでしょう。

 

メリット③:トラブルへの対応が柔軟

トラブルへの対応が柔軟な点もメリットの1つです。地域密着型の工務店が長く地元でサービスを続けていくには、地域からの信頼が欠かせません

そのため、トラブルがあった時にはスピーディかつ柔軟に対応してもらえる可能性があります。また、自宅から距離が近い工務店であれば、建築後の修理リフォームと相談もしやすいでしょう。

 

メリット④:地域の特徴や風土を考慮した家づくりができる

地域の特徴や風土を考慮した家づくりができるのも、工務店のメリットです。地域に根差して活動する工務店であれば、その地域の特徴風土環境を考慮した家づくりを期待できます。

一方、全国展開するハウスメーカーでは地域に合った仕様への対応が難しいケースも少なくありません。

 

工務店で家を建てる4つのデメリット

工務店で家を建てるデメリットとして次の4つが挙げられます。

  1. 品質にばらつきがある
  2. 完成後をイメージしにくい
  3. 規格商品に比べてメンテナンス費用がかかる
  4. ハウスメーカーに比べると倒産のリスクが高い

家を建てる際は、メリットとデメリットのいずれも考慮する必要があります。ここでは、それぞれの詳細について解説します。

 

デメリット①:品質にばらつきがある

工務店によって品質にばらつきがある点はデメリットといえます。資材を工場で加工するハウスメーカーは、品質にムラが少ないのが特徴です。

一方、選ぶ工務店によって技術の高さに違いがあり、それは品質にも直結します。そのため、工務店を選ぶ際は担当者の対応はもちろんのこと、口コミ施工実績などもあわせてチェックすると安心です。

 

デメリット②:完成後をイメージしにくい

工務店は住宅展示場を持っていないケースが多く、完成した住宅の見学が難しい可能性があります。そのため、完成後のイメージ工務店の特色を知る材料は写真だけとなる場合も少なくありません。

ただし、最近では完成見学会OB様見学会を開催している工務店も増えています。完成後をイメージするためにも、積極的に活用してみてください。

 

デメリット③:規格商品に比べてメンテナンス費用がかかる

工務店はハウスメーカーのように規格商品を住宅に使っていない場合もあります。例えば、建物の形状が独特であったり、特別な設備などを入れていたりすることで、メンテナンス時に費用がかさむケースも少なくありません。

ただし、工務店によっては設計段階でメンテナンス費用についても事前に伝えてくれるでしょう。もしアドバイスがない場合は、自分で聞くなどして解消することも大切です。

 

デメリット④:ハウスメーカーに比べると倒産のリスクが高い

ハウスメーカーに比べて企業規模が小さい傾向にある工務店は、倒産のリスクがあることも理解しておきましょう。

そのため、工務店の経済状況の見極めはもちろんのこと「住宅完全保証制度」に入っているかも確認してみてください。住宅完全保証制度とは、事業者の倒産などにより工事が継続できなくなった場合に、発注者が最小限の追加負担で住宅を完成できるようサポートする制度のことです。

 

良い工務店と出会うための方法

良い工務店と出会うためにできる方法に次のとおりです。

  • 公式サイトの記載内容を確認する
  • 利用者の口コミを確認する
  • 知り合いやOB客から紹介してもらう
  • 住宅完成保証制度に加入しているか確認する
工務店を選ぶ際は公式サイトに記載される経営理念や強み、年間建築数などをチェックしましょう。

また、口コミがチェックできる情報検索サイトなどを使って利用者の口コミを確認しておくとより安心です。また、実際に工務店を利用した知り合いOB客から紹介してもらうのもおすすめです。

 

まとめ

地元密着で活動する工務店に依頼することで、地域の特性に合った住宅を建てられます。また、施工の自由度が高いのはもちろんのこと、価格を抑えやすい点も工務店を選ぶ大きなメリットといえます。

一方、品質にばらつきがあったり、メンテナンス費用が高くなったりと工務店ならではのデメリットがあるのも事実です。工務店を選ぶ際は公式サイトや口コミなどをチェックし「ここにお願いしたい」と思えるような企業をぜひ選んでみてください。

 

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この記事の監修

川出 明洋

川出 明洋

役職執行役員 所長・店長

保有資格AFP(ファイナンシャルプランナー2級)、ローンアドバイザー

2003年 建築学部を卒業後、アサヒグローバルホーム㈱入社。
住宅営業18年間、個人にて4年連続アサヒグローバルホームNo.1。
今まで個人にて累計1,500件以上の住まいづくり相談に関わり、注文住宅お引渡313棟(2021.12時点)
現在は責任者としてお客さまの住まいづくりに携わる。

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