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公開:2023.03.20   更新:2023.06.07

【家事動線の良い間取り】40坪の事例も紹介

家事動線の良い間取りのLDK

毎日やらないといけない家事ですが、できれば効率よくストレスフリーにこなしたいですよね。

近年は、共働きの世帯も増え、「家事動線の良い家」が注目されています。

家事動線とは、家事をする人の動きを表した動線のことで、効率良く家事をする上で非常に重要です。

本記事では家事動線の良い間取りのポイントと、実際に家事動線の良い間取りを紹介していきます。

これから家づくりで間取りを考えている方はぜひ参考にしてください。

 

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家事動線が良い間取りのメリット

家事動線が良い間取りでは、以下のようなメリットがあげられます。

  • 家事の時短
  • ストレスのない暮らし
  • 限られたスペースの有効活用


家事の時短によって、共働き世帯でも家族との時間が増えたり、趣味に時間をさけたりと、
暮らしがより豊かになります。

また、家事動線が良い間取りだと効率よく家事ができるので、家事の際に家の中を無駄に移動するなどのストレスからも解放されるという点も魅力。

さらに家事動線の良い間取りにするには、家事に関わる水回りをまとめることが多いため限られたスペースを有効活用できます。

 

40坪で家事動線が良い間取りの7つのポイント

家事動線の良い間取りのLDK

最近は、40坪程度のコンパクトな住宅が増えています。家事動線の良い間取りにするためのポイントは以下の7つです。

  1. キッチンを中心とした家事動線
  2. 対面キッチン
  3. 洗濯動線
  4. ゴミ出し動線
  5. ランドリールーム・家事室
  6. サンルーム
  7. ファミリークローゼット


それではポイントを詳しく説明していきます。

 

ポイント①:キッチンを中心とした家事動線

キッチンを中心とした家事動線

家事において、キッチンは重要な場所です。そのため、キッチンを中心に家事動線を考えると、非常に家事がしやすくなります。

朝の家事といえば、キッチンでの朝ご飯づくりから洗濯物やゴミ出しなど様々な家事があります。

キッチンを中心に、洗面室・脱衣所・トイレ・勝手口などをまとめて、回遊できるようにすると移動の時間も短くなり、家事効率が良くなります

またキッチンの裏側は水回り、表側はリビングダイニングに行けるようにすると間取りにメリハリが出るのでおすすめです。

 

ポイント②:対面キッチン

対面キッチン

小さなお子様がいる家庭では、家事をしつつお子様の様子を見れる対面キッチンもおすすめです。

対面キッチンは、リビングからシンクの距離が近いため、配膳や食器下げなどの家事もしやすくなります。

リンビングにいる家族の様子を見れるため、コミュニケーションが取りやすくなる点も魅力の1つです。

また、対面キッチンの種類にもよりますが、リビングからキッチン内部の様子が見えにくいところも利点です。急な来客があっても、慌てなくてすみます。 

 

ポイント③:洗濯動線

洗濯動線

家事動線を考える上で、間取りと直結して重要になるのが、洗濯動線です。

洗濯は「洗う・干す・取り込む・たたむ・しまう」という家事をいろいろな場所でするため、時間がかかります。

そのため、洗面室・脱衣所・物干し場などを近い距離にまとめることが重要です。

特に、洗った洗濯物や乾いた洗濯物を持って家の中を歩き回るのは大変なので、洗濯機がある場所と物干し場は近い距離や同じ階数にすることがおすすめ。

洗濯に関わる一連の作業がスムーズになり、洗濯動線の良い間取りになります。

 

ポイント④:ゴミ出し動線

ゴミ出し動線

キッチンの家事動線や洗濯動線も重要ですが、ゴミ出しの動線も非常に大切です。

見落としがちなゴミ出し動線ですが、ゴミを集めたり大きくて重い袋を外に持って行ったりするのはなかなかの重労働。

また、家族が多いとゴミの日ではないのに、ゴミがたまってしまうことも。

ゴミがたまってしまうと、臭いも気になる方もいるでしょう。

キッチンの近くの勝手口や、玄関付近に土間などのスペースがあると、ゴミも外に出しやすく一時的に置いておくこともできます。

週に数回はあるゴミ出しの作業なので、効率よく行えるよう工夫すれば、ストレスフリーに生活できますね。

 

ポイント⑤:ランドリールーム・家事室

ランドリールームや家事室を取り入れることも家事動線が良い間取りを考えるポイントです。

ランドリールームとは、洗濯に関する家事をする部屋のこと。

1つの部屋に洗濯機や室内物干し・収納棚・アイロン台・洗濯物を畳めるカウンターなどがまとまっており、家事動線の良い間取りを目指す方に人気があります。

スペースに余裕がなければ、脱衣所と隣接させて脱衣所兼ランドリールームにすることも可能です。

家事室とはランドリールームのように、家事をする部屋を指します。

壁面収納を充実させたりデスクを置いたりすることで、家事だけでなく、テレワークや収納部屋として使うこともできます。

 

ポイント⑥:サンルーム

サンルーム

サンルームとは、開口部を大きくとったり、屋根や壁をガラス張りにしたりして、日光を多く採り入れられるようにつくった部屋のこと。

日光を多く取り入れながら風や雨などを防げるため、天気に左右されず洗濯物を干すことが可能です。

また、外に干していると、洗濯物に花粉や虫、黄砂がつくこともありますが、サンルーム内に干せばそういったストレスからも解放されます。

洗濯物の室内干しを好む人にはおすすめの間取りです。

【関連記事】梅雨どきも安心!室内物干し場やサンルームのある住まい

 

ポイント⑦:ファミリークローゼット

ファミリークローゼット

ファミリークローゼットとは、家族の衣類をまとめて収納するウォークインクローゼットのことで、服が多い方や家族で住む方に人気のある間取りです。

衣類をまとめられるため、片付けのたびに各部屋を回る時間を短縮できます。また、収納スペースとしても使えるので、衣替えの負担も軽減できます。

外出時や帰宅時のことを考え、複数の出入り口があるウォークスルータイプもおすすめです。

玄関や脱衣所へ通り抜けできるようにすると、家事効率もアップします。

 

40坪の家で家事動線を考えた間取り2選

40坪の家で家事動線を考えた間取り

それでは実際に40坪の家で家事動線を考えた間取りを紹介していきます

紹介する間取りは以下の2つです。

  1. リビングを中心に家族が自然と顔を合わせる家
  2. 居心地の良い空間と先の事まで考えられた家


それぞれ家事動線を考えつつも、コスパやお施主様の好みを取り入れた家になっています。

 

事例①:リビングを中心に家族が自然と顔を合わせる家(約40坪)

>>このお家の全ての写真を見る

こちらの間取りは、ホール・洗面室・キッチン・リビングを回遊できるようになっており、帰宅時の動線を考えてつくられました。

帰宅後、手を洗ってリビングへ行ったり、買い物から帰ってきて荷物をキッチンに置いたりもできます。

また、キッチンの場所や向きもポイントです。

対面キッチンになっているので、リビングの様子が見えるようになっています。

お子様が庭で遊んでいたり、和室でお昼寝したりした時も、キッチンから様子が見えるので安心です。

お子様が小さいうちは和室を遊び場やお昼寝スペースとしても使えます。

 

事例②:居心地の良い空間と先の事まで考えられた家(約42坪)


>>このお家の全ての写真を見る

次に紹介するのが、アイランドキッチンを取り入れた間取りです。

キッチン周りをぐるりと回遊できるアイランドキッチンは、開放感があるだけではなく、おしゃれさも魅力的。

また、キッチンがオープンになっているので、複数人で料理や配膳ができるところも良い点です。

玄関ホールから洗面室・キッチン・リビングも回遊ができ、水回りもまとまっているので、複数の家事をしても移動が面倒にならず、家事の時短を目指せます。

2階には広々としたウォークインクローゼットがあり、家族の衣類をまとめて収納が可能です。

 

まとめ

家づくりで耳にすることも多い「家事動線」ですが、家事動線の良い間取りにすると以下のようなメリットがあります。

  • 家事の時短
  • ストレスのない暮らし
  • 限られたスペースの有効活用


実際に家事動線の良い間取りにするために意識するポイントは下記の7つです。

  1. キッチンを中心とした家事動線
  2. 対面キッチン
  3. 洗濯導線
  4. ゴミ出し導線
  5. ランドリールーム・家事室
  6. サンルーム
  7. ファミリークローゼット


ぜひ家づくりで間取りに悩んでいる方や将来家を建てたい方は参考にしてください。

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

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