公開:2024.04.26 更新:2024.05.02
セカンドリビングで後悔しないポイントは?メリット・デメリットも解説
家を建てる際、セカンドリビングを導入すべきかどうか悩む人は多いです。セカンドリビングは、家族の生活スタイルに合わせて柔軟に活用できます。
一方で、使用目的がはっきりしていないと使われなくなってしまい、いずれはただの物置になってしまうかもしれません。
そこでこの記事では、セカンドリビングのメリット・デメリット、後悔しないためのポイントを解説します。
セカンドリビングを取り入れた施工実例も紹介しているので、理想的なセカンドリビング・家づくりを実現する参考にしてください。
目次
セカンドリビングとは
セカンドリビングとは、メインとなるリビングとは別に設置する2つ目のリビングのことです。
家族がリラックスしたり趣味を楽しんだりする場所として活用することが多く、子どもの遊び場や来客を迎えるスペースとしても使用できます。
また、二世帯住宅では、世帯ごとにリビングを分けて互いにプライベートな時間を過ごせる場所としても活用可能です。
セカンドリビングは、用途に応じて柔軟に使い分けられる便利なスペースといえるでしょう。
セカンドリビングの3つのメリット
セカンドリビングの主なメリットは、以下の3つです。
- 状況に合わせて使い方を変えられる
- ライフスタイルの変化にも対応できる
- コミュニケーションをとる場所が増える
メリット①:状況に合わせて使い方を変えられる
セカンドリビングは状況に合わせて、以下のような使い方ができます。
- 子どもの遊び場
- 来客時のおもてなしの場
- 集中して作業をするための場
メインリビングが日常生活の中心であるのに対し、セカンドリビングは趣味や特定の活動に特化した空間として設計可能です。
たとえば、子どもの遊び場として活用すれば、メインリビングをきれいな状態に保ちやすくなるでしょう。
また、在宅ワークが必要な日にはオフィス代わりになるため、家族の生活スペースを乱すことなく、仕事とプライベートの区別をつけられます。
このように、状況に応じてさまざまな使い方ができることがセカンドリビングのメリットです。
メリット②:ライフスタイルの変化にも対応できる
セカンドリビングは、家族構成やライフスタイルの変化にも柔軟に適応できます。
たとえば、子どもが生まれた際は遊びや勉強のスペースとして、二世帯同居が始まった際は世代ごとのリビングとして利用可能です。
将来的に同居人が増えたとしても、大規模な改装をせずにスペースを有効活用できるのは、セカンドリビングの大きなメリットといえるでしょう。
メリット③:コミュニケーションをとる場所が増える
セカンドリビングの導入により、家族間のコミュニケーションを活発にする効果も期待できます。
セカンドリビングは家庭内のさまざまな活動に対応できるため、家族が自然と集まりやすくなります。
メインリビングとは異なる雰囲気の中で、趣味の活動を一緒に楽しむなど、家族団らんの機会が増えるでしょう。
セカンドリビングがコミュニケーションの場として機能することで、家族の絆をさらに深められます。
コミュニケーションの場を増やすためにリビングに階段を設置する方法もありますが、詳細は以下の記事で解説しているのであわせて参考にしてみてください。
【関連記事】リビング階段のメリット・デメリットを解説 | 後悔しないコツをご紹介
セカンドリビングの3つのデメリット
セカンドリビングは複数のメリットを持つ反面、以下3つのようなデメリットもあります。
- スペースを別途確保する必要がある
- 間取りや動線によってはあまり使わない
- 物置になりやすい
デメリット①:スペースを別途確保する必要がある
セカンドリビングを設置するには、家のどこかにスペースを確保しなければなりません。
住宅の床面積には限界があるため、セカンドリビングを設けるとほかの部屋や活動スペースが狭くなります。
そのため、あまり深く考えずにセカンドリビングを設置してしまうと、住み始めた後に空間の狭さや不便さを感じることになりかねません。
セカンドリビングの必要性や、ほかのスペースとの兼ね合いをじっくりと検討しましょう。
デメリット②:間取りや動線によってはあまり使わない
セカンドリビングの間取りや家の動線によっては、あまり使わないことも考えられます。
たとえば、来客用としてセカンドリビングを設ける場合、玄関に近い位置に設置するのが望ましいです。
また、子どもが遊ぶスペースとして考えるなら、キッチンやメインリビングから見守りやすい場所がふさわしいでしょう。
このような目的を考慮せずにセカンドリビングを設計すると、動線に合わず、あまり使用されない空間になるおそれがあります。
セカンドリビングを導入するなら、目的に合わせて活用しやすい間取りや動線を考えましょう。
デメリット③:物置になりやすい
セカンドリビングは、活用しなければただの物置になりがちです。
家族が集まるメインのリビングだけで十分と感じることもあるため、結果としてセカンドリビングがあまり使われなくなることもあります。
物置にしないために大切なのは、セカンドリビングをどのように使うかあらかじめ決めておくことです。
たとえば、読書コーナーや子どもの遊び場、趣味のスペースとして計画するなど、家族全員が快適に過ごせるような目的を持って設計しましょう。
セカンドリビングで後悔しないためのポイント3選
セカンドリビングで後悔しないためにも、以下3つのポイントを押さえておきましょう。
- 目的や使い方を決める
- 動線と間取りにこだわる
- 一定量の収納を用意しておく
ポイント①:目的や使い方を決める
セカンドリビングを設置するなら、目的や使い方をはっきりさせることが重要です。
セカンドリビングが明確な役割を持っていない場合、使い勝手の悪いスペースになってしまい、後悔の原因となりかねません。
また、セカンドリビングの使用目的が決まれば、目的に合わせたデザインやレイアウトを計画しやすくなります。
セカンドリビングを考える際は目的や使い方を明確にし、有効活用できる空間にしましょう。
ポイント②:動線と間取りにこだわる
セカンドリビングを設定する際は、動線と間取りにこだわることが重要です。
たとえば、利便性を高めたいなら、メインリビングや玄関などへ移動しやすい間取りにするとよいでしょう。
しかし、家族がよく通る動線上にセカンドリビングを設けると、プライバシーが損なわれるおそれがあります。
セカンドリビングの使用目的に応じて、動線を重視するか、プライバシーを優先するかを決め、間取りを計画しましょう。
仮にプライベートな空間として利用する場合、メインリビングから少し離れた静かなところがセカンドリビングの設置場所として適しています。
動線と間取りにこだわることで、セカンドリビングがより快適で機能的な空間になるでしょう。
ポイント③:一定量の収納を用意しておく
セカンドリビングを快適な空間に保つためには、適切な収納スペースの確保が欠かせません。
使い勝手のよい収納を十分に設けることで、散らかりがちなアイテムを整理し、常にすっきりとした印象を維持できます。
- 子どものおもちゃ
- 勉強道具
- 趣味のアイテム
- 在宅ワーク用の資料など
セカンドリビングで使用する物品に応じた収納計画を立てましょう。収納スペースが不足していると、部屋全体が乱雑な印象になり、居心地のよさが損なわれてしまいます。
収納計画を事前にしっかりと立てることで、セカンドリビングを最大限に活用し、長く利用できる場所になるでしょう。
具体的な収納のアイデアについては、以下の記事で紹介していますので参考にしてください。
【関連記事】おしゃれで賢い4つの収納術まとめ!家事ラクな家づくりのアイデアを解説
セカンドリビングを取り入れたおしゃれな施工実例
当社が施工した事例として、セカンドリビングを取り入れたガレージハウスをご紹介します。
このお家では、洋室と廊下の間にある10.6帖のフリースペースをセカンドリビングとして利用しました。
セカンドリビングは家族の時間を過ごすための、または個々の趣味に没頭するための場所となっています。
庭にすべり台を設置したり、リビングダイニングは23帖の大空間を確保し、子どもが楽しく自由に遊べる空間を実現しました。
インナーガレージは、リビングから愛車を眺められる設計で、悪天候の日でも快適に乗り降りが可能です。
まとめ:セカンドリビングで後悔しないポイントを押さえよう
セカンドリビングを取り入れる際に大切なのは、以下3つのポイントです。
- 目的や使い方を決める
- 動線と間取りにこだわる
- 一定量の収納を用意しておく
セカンドリビングの活用例として、二世帯住宅の世帯別リビングや子どもの遊び場、趣味や仕事のスペースが考えられます。また、家の動線や間取りを考慮することで、日常生活のなかでセカンドリビングを活用しやすくなるでしょう。
一方、セカンドリビングが物で溢れないよう、十分な収納を確保することも大切です。
3つのポイントを押さえることで、セカンドリビングは家族のコミュニケーションを促進し、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる空間になります。
アサヒグローバルホームは、セカンドリビングの採用も含め、お客様の理想の家づくりをサポートしています。これまで手掛けてきた家づくりを当社の施工事例ぺージから確認できますので、ぜひご覧ください。
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