公開:2023.05.31 更新:2023.06.16
スマートハウスってこんなに便利!3つのメリットや補助金について徹底解説
近年よく耳にする、環境や省エネに配慮した「スマートハウス」。しかし、スマートハウスがどのような家か分からず、困っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「スマートハウスがどのような家なのか」や、よく似ているスマートホームやIoT住宅との違いについて詳しく解説します。また、記事後半ではスマートハウスを建築した実例3つを紹介します。
スマートハウスに興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
そもそもスマートハウスとは?
スマートハウスとは、ITを利用してエネルギー消費を最適化する住宅です。ここでいうエネルギーは、おもに3つに分類されます。
- 創る:太陽光などを利用して家庭内でエネルギーを創る
- 蓄える:住宅用蓄電池や電気自動車で蓄える
- HEMS(ヘムス):システムを使い、住宅機器をコントロールする
スマートハウスでは、「創る・蓄える・HEMS」を活用し、エネルギーのマネジメントをします。その中でもHEMSは、住宅内の機器や家電とつながり、エネルギーの使用量を見える化してくれるのも特徴の1つです。また、家電を自動制御するため、エネルギーの最適化を目指してくれます。
スマートハウスとスマートホームの違いは?
スマートハウスとよく似た言葉で、スマートホームがあります。この2つの大きな違いは、目指すものの違いです。
スマートハウスは、「創る・蓄える・HEMS」を活用しエネルギーの有効活用を目指します。一方、スマートホームは、家電をインターネットにつなぎ、スマホやスマートスピーカーから操作できる利便性を追求した住宅です。
スマートハウスとIoT住宅の違いは?
IoT住宅はAIを活用し、住む人の生活パターンや好みを学習していく住宅です。たとえば、エアコンの温度調整や照明の明るさ調節、オンオフの切り替えなどを行ってくれます。また、防犯カメラとつながっていれば不審者を判別し、防犯面でも活躍してくれるでしょう。
住宅をスマートハウス化する3つのメリット
スマートハウスに住むメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。スマートハウスのメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 光熱費を削減できる
- 災害時の助けになる
- 環境に配慮した暮らしができる
ここでは、メリットについて詳しく解説していきます。
メリット①:光熱費を削減できる
スマートハウスの1番の魅力ともいえるのは、光熱費を削減できる点です。光熱費を削減できるポイントは、以下の4つが挙げられます。
- 太陽光発電システムを使い電力をまかなえる
- 使いきれない電力は売却できる
- 家庭用の蓄電池を活用し、深夜電力を使える
- HEMSで電力を見える化し、無駄をなくせる
太陽光発電システムを使って電力を創り、家庭用電池に蓄えられれば、外部からエネルギーを買う必要はありません。また、HEMSを活用して無駄の削減も期待できます。
【関連記事】【2022年最新】V2H補助金の種類4選!条件や注意点も解説
メリット②:災害時の助けになる
家庭用蓄電池や電気自動車に電気を貯めておけるため、災害時やトラブルが発生した際に電気を使えるのも嬉しいポイントです。近年ではオール電化の住宅も増えており、停電などトラブルが発生した際には料理やお風呂など、すべての生活に支障をきたすことも。
家庭用蓄電池の大きさにもよりますが、通常であれば約1〜2日の生活が限界です。しかし、太陽光発電システムを併用するなど工夫できれば、長期間に渡り生活の質を維持できるでしょう。
メリット③:環境に配慮した暮らしができる
スマートハウスでの暮らしは、エネルギーの省エネだけではなく、CO₂排出量も削減できます。快適な生活をしながらも、環境に配慮した暮らしができるでしょう。
スマートハウスのデメリット3選
スマートハウスに住む際には、デメリットも知っておきましょう。スマートハウスのデメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 初期費用が高い
- 電力量が天候に左右される
- 定期的なメンテナンスが必要
それぞれ詳しく紹介していきます。
デメリット①:初期費用が高い
スマートハウスの実現のためには、以下の初期投資が必要です。
- 太陽光発電システム
- 家庭用蓄電池
- HEMSの導入
- 省エネが実現可能な断熱性が高い建物
例えば、太陽光発電システムは、2021年設置の平均値は1kWあたり28万円ほどかかります。一般家庭では3〜5kWの太陽光パネルを設置するケースが多く、84〜140万円の初期費用が必要です。この費用もメーカーや工事業者によって異なるため、慎重に検討しましょう。
デメリット②:電力量が天候に左右される
太陽光発電システムは、天候の影響を受けやすいのもデメリットの1つ。曇りや雨の日が続くと、日照時間が少なくなるため、発電量が下がってしまいます。電気を発電できなければ、外部からエネルギーを購入しなければいけません。
また、余剰電力があれば売電を考えている方も多いでしょう。しかし、いつも売電できる余剰電力があるとは限らないため、注意が必要です。
デメリット③:定期的なメンテナンスが必要
太陽光発電システム・家庭用蓄電池・HEMSには寿命があり、耐用年数を過ぎれば交換が必要です。例えば、太陽光発電システムの場合には、3〜4年ごとの定期点検費用として、1回あたり約2.9万円かかります。
また、20年に1度交換が必要といわれているパワーコンディショナーは、約22.4万円が相場です。初期費用だけではなく、メンテナンス費用がかかる点も理解しておきましょう。
自宅のスマートハウス化は補助金が出る場合も
スマートハウスの普及を促進するため、各自治体では補助金制度を取り入れています。この補助金制度は、住宅用の太陽光発電システムや家庭用蓄電池の導入にあたって、費用の一部を補助してくれる制度です。
補助金制度を利用できれば、高額になりやすい初期費用の負担も減らせます。ただし、自治体によって予算や申請時期が異なるため、お住まいの自治体に補助金制度があるか確認しておきましょう。
【関連記事】 【2022年最新版】新築一戸建てで使える補助金・減税・優遇制度一覧
当社でスマートハウスを建築した実例3件を紹介
スマートハウスの実例を、3件紹介します。
- リビングを中心に家族が自然と顔を合わせる家
- グレイッシュモダンなリビングに家族が集う家
- モノトーンスタイリッシュな家で愛犬と暮らす
それぞれの工夫した点や、メリットについて解説していきます。
事例①:リビングを中心に家族が自然と顔を合わせる家
リビングを中心に家族が自然と顔を合わせる家では、以下の2点がポイントです。
- バランスよく備えたデザイン・機能・使い勝手・コストパフォーマンス
- こだわりの住宅設備(床暖房・エネファーム・太陽光発電)
キッチンから広く見渡せ、家族とコミュニケーションが取れるような空間づくりを意識しました。
LDKの中心に階段を配置したため、学校や仕事から帰ってきた家族と自然に顔を合わせられる間取りになっています。
ダイニングの壁にはニッチを使ってリモコンをすっきりとまとめました。リビングに床暖房を設置する以外にも、ガス衣類乾燥機やガス給湯システムの「エネファーム」・太陽光発電システムを採用し、スマートハウスを実現しました。
また、キッチン前にカウンターを設けており、お子さまのリビング学習や将来ご夫婦2人での食事にと長く使えるのも魅力です。
事例②:グレイッシュモダンなリビングに家族が集う家
グレイッシュモダンなリビングに家族が集う家では、以下の2点がポイントです。
- 太陽光発電パネルが目立たず、カーポートとも調和したデザイン
- 家族と一緒の空間を感じられるオープンキッチン
太陽光発電パネルは、ダークカラーで統一された家の外観を損なわないスタイリッシュなデザインを採用しました。
オープン階段や吹き抜けを取り入れることで、リビングをより広々と感じさせ、家族が集まりやすい空間を実現しています。
さらに、開放的なデザインは家族のコミュニケーションを促し、より親密な関係を築くことにもつながります。
家族が集まるリビングに敢えてお子さまが遊びや学習スペースを設けることで、親御さんがお子さまの様子を手軽に見守りながら、安心して生活できる間取りとなりました。
壁のないオープンキッチンでは、IHクッキングヒーターを採用することで、油汚れや煙が気になることなく、快適に調理ができます。さらに、リビングからキッチンを見渡せるので、家族の様子を気にしながら料理ができるのも魅力です。
事例③:モノトーンスタイリッシュなお家で愛犬と暮らす
モノトーンスタイリッシュな家で愛犬と暮らす家では、以下の2つがポイントです。
- 最大限の発電量を期待し、片流れ屋根に太陽光発電パネルを設置
- 土間を抜けて洗面・浴室に直行でき、愛犬との暮らしも快適に
片流れの屋根に太陽光パネルを設置し、光熱費の節約に取り組んでいます。
愛犬との暮らしを快適にするため、散歩から帰宅後は土間から洗面・浴室に直行でき、リビングの一角にはワンちゃん専用スペースを設けました。
2階にある家族のプライベートスペースには、納戸と収納スペースを確保し、すっきりと暮らせます。
まとめ:スマートハウスでエコな暮らしを実現
スマートハウスでの暮らしは、快適でありながら省エネに取り組め、災害に強い暮らしが実現できます。意識したいポイントは、「創る・蓄える・HEMS」を活用し、エネルギーを見える化できる点です。
エネルギーが見える化できる暮らしは、無駄の削減につながり、光熱費も抑えられるでしょう。
しかし、初期投資やメンテナンス費用が必要な点も考慮しておかなければなりません。自治体によっては補助金を出している場合もあるため、一度確認してみることをおすすめします。
スマートハウスに興味がある方は、本記事を参考に、スマートハウスの機能やシステムを体感してください。
アサヒグローバルホームでは、電気代ゼロの家を提案しています。スマートハウスにご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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施工事例から環境や省エネに配慮したスマートハウスを探してみませんか?
スマートハウスのメリットは以下の3つです。
メリット①:光熱費を削減できる
メリット②:災害時の助けになる
メリット③:環境に配慮した暮らしができる
スマートハウスにお悩みの方は「詳しくはこちら」からご覧ください。