公開:2023.05.31 更新:2024.12.11
スマートハウスとはどんな家?メリット・デメリット・補助金について解説
これから家づくりを始めるにあたって、「環境や家計に優しい家を建てたい」「災害時にも安心できる家にしたい」と考える方もいるでしょう。
エコな暮らしを実現できる住まいとして「スマートハウス」が注目を集めているものの、スマートハウスがどのような家か分からず、困っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、スマートハウスがどのような家なのか、スマートホームやIoT住宅などの関連用語との違いを詳しく解説しています。
住宅をスマートハウス化するメリット・デメリットや、利用できる補助金についてもまとめました。
スマートハウスを建ててエコな暮らしを実現したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
スマートハウスとは
そもそもスマートハウスとは、ITを利用してエネルギー消費を最適化する住宅のことです。
なお、ここで言うエネルギーは、おもに3つに分類されます。
- 創る:太陽光パネルなどを利用して、家庭内でエネルギーを創る
- 蓄える:家庭用蓄電池や電気自動車で、創った電気などを蓄える
- HEMS(ヘムス):システムを使い、住宅機器を最適な状態でコントロールする
スマートハウスは、「創る・蓄える・HEMS」の3つを活用し、エネルギーをマネジメントする点が大きな特徴です。
なかでもHEMSは、住宅内の機器や家電とつながり、エネルギーの使用量を見える化してくれます。
また、家電を自動制御するため、エネルギー使用量の最適化を目指せる点も特徴の一つです。
スマートハウスの設備
スマートハウスに欠かせない設備には以下が挙げられます。
- 太陽光パネル
- 家庭用蓄電池または電気自動車(EV)
- HEMS
それぞれ、創エネ・畜エネ・省エネを実現するのに必要な設備で、エネルギー効率を最大化させたい場合は、すべての設備の導入がおすすめです。
太陽光パネルがあれば、太陽が出ている日中に発電でき、余った電気は電力会社に売電できます。
蓄電池があれば、太陽光パネルで発電した電力のうち、使い切れない電力を蓄えられます。
さらに、電気料金が割安とされる深夜帯に、効率よく電力を蓄えることも可能です。
最後に、HEMSがあれば、エネルギーの使用量を1時間単位で見える化できるようになり、各種家電の最適な制御が可能になります。
太陽光パネル・蓄電池またはEV・HEMSを使えば、電気代のかからない住宅を実現することもできます。
スマートハウスとスマートホームの違い
スマートハウスとスマートホームの大きな違いは、「目指すもの」という点にあります。
- スマートハウス:「創る・蓄える・HEMS」を活用し、エネルギーの有効活用を目指す
- スマートホーム:家電をインターネットにつなぎ、スマホやスマートスピーカーから操作できる利便性を追求した住宅
スマートハウスは「電力をいかにして効率よく利用するか」という点を重視し、スマートホームは、スマホや声(音声)で家電を操作できる利便性を重視する点で異なります。
スマートハウスとIoT住宅の違い
IoT住宅はAIを活用し、住む人の生活パターンや好みを学習していく住宅です。
たとえば、エアコンの温度調整や照明の明るさ調節、オンオフの切り替えなどを行ってくれます。
また、防犯カメラによって不審者を自動で識別し、防犯面でも活躍してくれるでしょう。
IoT住宅とスマートホームは関連性が高く、機能としては一部重複するため、双方を同時に実現することも可能です。
スマートハウスとZEHの違い
ZEHとは「net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略語で、エネルギーの収支をゼロ以下にする住宅のことです。
ZEHにおいても太陽光パネルや蓄電池を利用するものの、高気密・高断熱な家づくりに力を入れる点が大きな特徴と言えます。
ZEHは家全体のエネルギー消費量を削減する意味合いが強く、スマートハウスとZEHは同時に実現することが可能です。
住宅をスマートハウス化する3つのメリット
スマートハウスに住むメリットとしては、大きく以下の3つが挙げられます。
- 光熱費を削減できる
- 災害時の助けになる
- 環境に配慮した暮らしができる
メリット①:光熱費を削減できる
住宅をスマートハウス化する最大のメリットが、光熱費を削減できる点です。
- 太陽光発電システムを使い、電力を自前で用意できる
- 使い切れない電力は電力会社に売却できる
- 家庭用蓄電池を活用し、電気料金が割安な深夜電力を使える
- 使い切れない電力を蓄電池に蓄えられる
- HEMSで電力を見える化し、無駄をなくせる
太陽光発電システムを使って電力を創り、家庭用蓄電池に蓄えられれば、電力会社からエネルギーを買う頻度を減らせます。
また、電気自動車(EV)を蓄電池代わりにするV2Hを導入すれば、毎月のガソリン代を削減する効果も期待できるでしょう。
V2Hに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】V2Hとは?補助金や価格、対応車種などについてわかりやすく解説
メリット②:災害時の助けになる
電力会社に頼らない暮らしの実現は、災害時の大きな助けにつながります。
太陽光パネルがあれば、太陽が出ている日中であれば発電でき、家電も通常通り利用できます。
また、家庭用蓄電池に電力を蓄えておけば、夜間の電力使用も可能です。
近年はオール電化の住宅も増えており、電気を自前で調達できるようになれば、長期間の停電が起きた際も生活の質を維持できるでしょう。
メリット③:環境に配慮した暮らしができる
スマートハウスでの暮らしは、エネルギーの省エネだけではなく、二酸化炭素の排出も削減できます。
高気密・高断熱な家づくりはもちろん、環境負荷の低い、地球に優しい家づくりへの関心や必要性が高まっている状況です。
住宅をスマートハウス化して、快適な生活をしながらも、環境に配慮したサステナブルな暮らしを目指しましょう。
高気密・高断熱な家づくりのコツは、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】高気密高断熱な住宅を建てる際のポイントとは?メリット・デメリットも解説
スマートハウスのデメリット3選
住宅をスマートハウス化する際は、以下のような3つのデメリットがあることを覚えておきましょう。
- 初期費用が高い
- 電力量が天候に左右される
- 定期的なメンテナンスが必要
デメリット①:初期費用が高い
スマートハウスを実現するには、以下の初期投資が必要です。
- 太陽光発電システム
- 家庭用蓄電池または電気自動車
- HEMSの導入
- 高気密高断熱な建物
例えば、太陽光発電システムは、2023年設置の平均値は1kWあたり28.8万円ほどかかります。
一般家庭では3〜5kWの太陽光パネルを設置するケースが多く、86〜144万円の初期費用が必要です。
同様に、家庭用蓄電池も容量次第でコストは変動する上、高気密高断熱な住宅の建築にかかる費用は工務店によって異なります。
スマートハウスの実現には初期費用がかかってしまう点を理解し、長期的な視点で必要性や損益分岐点などを検討しましょう。
引用元:資源エネルギー庁|2023年12月太陽光発電について
デメリット②:電力量が天候に左右される
太陽光発電システムは天候の影響を受けやすく、電力を安定的に供給できない点には注意が必要です。
曇りや雨の日は発電効率が落ちるため、発電量は低下します。
梅雨時期や日照時間が短い冬季においては電力の購入量が多くなる可能性はありますが、年間の電力収支を見通せば、十分プラスになるでしょう。
デメリット③:定期的なメンテナンスが必要
スマートハウスに導入する太陽光パネルや蓄電池などは定期的なメンテナンスが必要であり、耐用年数を超えた際は交換が必要です。
例えば、太陽光発電システムの場合、3〜5年ごとの定期点検費用として、1回あたり約4.7万円かかります。
20年に1度の交換が必要とされているパワーコンディショナーの交換費用は、約34.5万円が相場です。
初期費用だけではなく、メンテナンス費用がかかる点も理解しておきましょう。
引用元:資源エネルギー庁|2023年12月太陽光発電について
自宅のスマートハウス化は補助金が出る場合も
スマートハウスの普及を促進するため、各自治体では補助金制度を整備しています。
補助金制度の概要は、住宅用の太陽光発電システムや家庭用蓄電池の導入にあたって、費用の一部を補助してくれるものです。
補助金制度を利用できれば、高額になりやすい初期費用の負担も減らせます。
ただし、自治体によって予算や申請時期が異なるため、お住まいの自治体に補助金制度の有無や内容を確認しておきましょう。
愛知県のスマートハウス化に関する補助金
ここでは、愛知県のスマートハウス化に関する補助金である「愛知県住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金」を例に紹介します。
愛知県では、市町村と連携して、温室効果ガスの排出を抑制し、地球温暖化防止に寄与することを目的として、太陽光発電システムやHEMS、燃料電池などへの導入に対する費用の一部を補助しています。
申請先はお住まいの市町村で、名古屋市の場合、「住宅等の脱炭素化促進補助」と題して、太陽光発電設備・HEMS・蓄電システム又はV2H充放電設備を同時に導入すると以下の補助を受けられるようです。
- 太陽光発電設備:上限65,000円
- HEMS:1件10,000円
- 蓄電システム:上限120,000円
- V2H充放電設備:1件50,000円
補助を受けるための条件は自治体によって異なるので、詳細は各地自体の公式サイトなどから確認しましょう。
引用元:
当社でスマートハウスを建築した事例
ここでは、当社が手がけたスマートハウスを3件紹介します。
- リビングを中心に家族が自然と顔を合わせる家
- グレイッシュモダンなリビングに家族が集う家
- モノトーンスタイリッシュなお家で愛犬と暮らす
事例①:リビングを中心に家族が自然と顔を合わせる家
リビングを中心に家族が自然と顔を合わせる家では、以下の2点がポイントです。
- バランスよく備えたデザインと機能性・使い勝手
- こだわりの住宅設備(床暖房・エネファーム・太陽光発電)
キッチンからは室内全体を広く見渡せ、家族とコミュニケーションを取りやすい空間づくりを目指しました。
LDKの中心に階段を配置したため、学校や仕事から帰ってきた家族と自然に顔を合わせられる間取りになっています。
ダイニングの壁にはニッチを使って、リモコンをすっきりとまとめました。
リビングに床暖房を設置する以外にも、ガス衣類乾燥機やガス給湯システムの「エネファーム」・太陽光発電システムを採用し、スマートハウスを実現しました。
キッチン前にカウンターを設けており、お子さまのリビング学習や夫婦2人での食事など、マルチに使えるのも魅力です。
事例②:グレイッシュモダンなリビングに家族が集う家
グレイッシュモダンなリビングに家族が集う家では、以下の2点がポイントです。
- 太陽光発電パネルが目立たず、カーポートとも調和したデザイン
- 家族と一緒の空間を感じられるオープンキッチン
太陽光パネルは、ダークカラーで統一された家の外観を損なわないスタイリッシュなデザインを採用しました。
オープン階段や吹き抜けを取り入れることで、リビングをより広々と感じさせ、家族が集まりやすい空間を実現。
家族が集まるリビングに、お子さまの遊び場や学習スペースを敢えて設けることで、お子さまの様子を手軽に見守りながら、安心して生活できる間取りとなりました。
前方に壁のないオープンキッチンではIHクッキングヒーターを採用。
油汚れや煙が気になることなく、快適に調理ができます。
さらに、リビングからキッチンを見渡せるので、家族とコミュニケーションを取りながら料理ができるのも魅力です。
事例③:モノトーンスタイリッシュなお家で愛犬と暮らす
モノトーンスタイリッシュな家で愛犬と暮らす家では、以下の2つがポイントです。
- 最大限の発電量を期待し、片流れ屋根に太陽光発電パネルを設置
- 土間を抜けて洗面・浴室に直行でき、愛犬との暮らしも快適に
片流れの屋根に太陽光パネルを設置し、光熱費の節約に取り組んでいます。
愛犬との暮らしを快適にするため、散歩から帰宅後は土間から洗面・浴室に直行でき、リビングの一角にはワンちゃん専用スペースを。
インテリアや内装だけでなく、ワンちゃん専用スペースの柵や侵入防止の柵も同系色でまとめることで、空間全体にまとまりが生まれました、
東海三県でスマートハウスを建てるならアサヒグローバルホーム
アサヒグローバルホームでは、電気代ZEROの家やsmart2030零和の家と題するスマートハウスを提供しています。
- 高効率高出力な太陽光発電システム
- AIを用いた高性能なHEMS
- 電気自動車への充電・給電を可能にするV2Hスタンド
当社では、上記をはじめとする、エコな暮らしを実現するのに欠かせない住宅設備が標準搭載されています。
高出力な発電システムで電気を創り、賢く電気を使って電気代のかからない生活を実現可能です。
当社の家づくりに興味がある方は、お近くの住宅展示場やモデルハウスなどにぜひお越しください。
当社のスマートハウスで削減できる住宅のランニングコスト
アサヒグローバルホームで提供しているスマートハウスの場合、ガレージタイプの住宅であれば、建物本体価格が3,060万円、ガレージやテラスなどの設置費用で330万円、合計3,390万円で建築可能です。
35年ローンで変動金利0.6%、自己資金0円の場合、月々の返済額は約89,000円で、光熱費やガソリン代は0円になります。
光熱費が月20,000円、ガソリン代が月8,000円と仮定すれば、毎月28,000円の固定費を削減できます。
年換算で342,000円になるので、定期的なメンテナンス費用を加味しても高い節約効果を期待できるでしょう。
まとめ:スマートハウスでエコな暮らしを実現
スマートハウスでの暮らしは、快適な生活を維持しながら省エネに取り組めるだけでなく、災害に強い暮らしを実現できます。
「太陽光パネルによる創エネ・蓄電池による畜エネ・HEMSによる省エネ」をフル活用し、エネルギーを効率よく使用するのがポイントです。
エネルギーが見える化できる暮らしは、電力利用の無駄の削減につながり、光熱費も抑えられるでしょう。
しかし、初期投資やメンテナンス費用が必要な点も考慮しておかなければなりません。
自治体によっては補助金を出している場合もあるため、一度確認してみてください。
アサヒグローバルホームでは、題するスマートハウスをご用意しています。
スマートハウスでエコな暮らしを実現したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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