公開:2022.10.25 更新:2024.11.13
【2022年最新】V2H補助金の種類4選!条件や注意点も解説
V2Hは近年注目を集めており、導入を促進するためにさまざまな補助金が存在します。V2Hは高額なため、補助金はできれば受けたいと思う方が多いはずです。
ただ、どんな補助金があるのか、条件はあるのかなどをしっかり理解している方は多くありません。
本記事では、V2H補助金の種類や注意点、申請の流れを解説します。知らないと補助金を受け取れない可能性もあるため、V2H補助金の申請を検討している方やV2H機器の導入を検討している方は、参考にしてください。
目次
【2022年】V2Hの補助金について
V2Hとは、電気自動車に蓄えた電気を家で使うようにできるシステムです。災害時対策になったり消費電力の節約になったりするため、国や地方自治体から補助金を受け取れます。
ただ、補助金の種類や上限、受け取り条件などは補助金ごとに異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
【関連記事】V2Hとは?補助金や価格、対応車種などについてわかりやすく解説
V2Hの補助金の種類4つ
V2Hの補助金は、種類がいくつかあります。上限や受け取り条件が違うため、確認しておきましょう。
V2Hの主な補助金の種類は、下記の4つです。
- CEV補助金
- DP補助金
- DER補助金
- クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金
V2Hの補助金申請を検討している方、V2H機器の導入を検討している方はチェックしておきましょう。
種類①:CEV補助金
CEV補助金は、電気自動車やV2H機器などの設備導入を促進することを目的とした補助金です。導入費用に対して、一定額の補助金を受け取れます。
補助金の対象と上限額は、下記のとおりです。
- 車両:上限額6万円~238万円(車種により変動あり)
- 外部給電器:上限額50万円
- V2H充放電設備:上限額75万円~95万円
受け取り条件(申請できる人)は、下記のどれかの条件に当てはまっている人です。
- 地方公共団体
- 法人(マンション管理組合法人、町内会(認可地縁団体)を含む。以下「法人」
- という。)
- 法人格をもたないマンション管理組合
- 個人
参照:令和4年度 クリーンエネルギー自動車導入促進補助金 応募要領
種類②:DP補助金
DP補助金は、DP提供事業という電力市場の安定などを目的とした実証実験に参加した人に、一定額の補助金を交付する制度です。補助金の対象と上限額は、下記のとおりです。
- 設備費:上限額75万円(補助率1/2以内)
- 工事費:上限額40万円(定額)
- 実証協力費:上限額6万円
受け取り条件(申請できる人)は、下記の条件を満たしている人です。
- 電気自動車を所有しており、指定された電気プランに変更する
- DP実証実験に参加する
- V2H機器は一般社団法人次世代自動車センターもしくはSiiに登録されている機器にする
参照:令和4年度 ダイナミックプライシングによる電動車の充電シフト実証事業
種類③:DER補助金
DER補助金は、個人住宅にV2H機器を設置するときにもらえる補助金の一つです。補助金の対象と上限額は、下記のとおりです。
- 設備費:上限額75万円(補助率1/2以内)
- 工事費:上限額40万円(定額)
受け取り条件(申請できる人)は、下記の条件を満たしている人です。
- HEMS(IoT機器)を設置している
- Siiの実証実験に協力する
- V2H機器は一般社団法人次世代自動車センターもしくはSiiに登録されている機器にする
参照:令和4年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業
種類④:クリーンエネルギー自動車導入促進補助金
クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金は、クリーンエネルギー自動車の購入費や充電・水素充てんインフラの整備にかかる費用を補助する制度です。補助金の対象と上限額は、下記のとおりです。
- 車両:上限額20万円~255万円(車種により変動あり)
- 充電インフラ:上限額7万円~3,500万円(※1)
- 水素充てんインフラ:上限額10万円~2,500万円(※2)
(※1)高速道路の場合
(※2)水素集中液化設備の場合
受け取り条件(申請できる人)は、下記の条件を満たしている人です。
- 対象車を購入する個人、法人、地方公共団体等
- 対象設備を設置する個人、法人、地方公共団体等
- 燃料電池自動車等に水素を供給する設備の整備をする民間団体、地方公共団体、個人事業主等
参照:令和3年度補正予算「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」・令和4年度予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」、事業ごとの設置工事に係る補助金交付上限額、令和4年度「燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業」の概要
V2Hの補助金を申請する際の注意点5選
V2Hの補助金を申請する際には、いくつか注意点があります。注意点を知らないと、補助金が受け取れないケースもあるため、把握しておきましょう。
V2Hの補助金を申請する際の注意点は、下記の5つです。
- V2H導入だけでは補助金を受け取れないケースがある
- 種類ごとに条件は変わる
- 申請は先着順
- 申請には手順がある
- 交付条件や予算額は毎年変わる
V2Hの補助金申請を検討している方は、確認しておきましょう。
注意点①:V2H導入だけでは補助金を受け取れないケースがある
V2Hの補助金の中には、V2H導入だけでは条件を満たせず、補助金が受け取れないケースがあります。電気自動車の購入や、太陽光発電システムの導入が条件の補助金も存在します。補助金を申請する際は、各補助金のホームページで確認しましょう。
注意点②:種類ごとに条件は変わる
補助金の種類ごとに条件は変わります。申請条件から上限額、導入すべき機器など、それぞれ条件が指定されている場合がほとんどです。
一つの補助金が受け取れたから他の補助金も受け取れるわけではないため、補助金の条件は一つずつ確認しましょう。
注意点③:申請は先着順
V2Hの補助金申請は、先着順です。そのため、申請が遅れると、すでに申請が締め切られており補助金が受け取れない場合があります。
また、締切は期限ではなく、応募数で決められているケースが多いです。いつ締切になるかは分からないため、常にホームページをチェックし、早めに申請するようにしましょう。
注意点④:申請には手順がある
V2Hの補助金申請には、手順があります。手順を間違えると、申請条件を満たしていても、補助金が受け取れません。
具体的には、V2H導入前に申請をして、交付決定後に発注をしなければならないなどの条件があります。
補助金ごとに手順は異なるため、事前に確認しておきましょう。
注意点⑤:交付条件や予算額は毎年変わる
V2Hの補助金は、毎年交付条件や予算額が変わっています。そのため、昨年の申請条件を満たしているから、今年も申請できるとは限りません。
V2H自体が比較的新しいシステムのため、よりよい制度にするため補助金制度も年々変化しています。
申請前に、国や自治体のホームページで最新情報をチェックするようにしましょう。
V2Hの補助金を申請する5ステップ
最後に、V2Hの補助金を申請する流れを解説します。補助金ごとに流れは異なりますが、国の補助金であるCEV補助金を例に解説するので、把握しておきましょう。
V2Hの補助金を申請する流れは、下記の5ステップです。
- 補助金交付の申請
- V2H設備の発注・工事
- 補助金交付
- 審査・交付決定
- 実績報告のオンライン申請
V2Hの補助金申請を検討している方は、参考にしてください。
ステップ①:補助金交付の申請
まずは、補助金交付の申請をしましょう。必要書類に不備がないよう、あらかじめ準備しておく必要があります。
注意点として、V2H設備の発注の前に申請をする必要があります。申請を先に行いましょう。
ステップ②:審査・交付決定
補助金を申請すると、補助金の受付事務局で審査が行われます。審査が通ると、交付決定です。
ステップ③:発注・工事
補助金の申請が済んだら、V2H設備を発注し、工事を開始します。V2H設備を取り扱っている業者へ依頼しましょう。
補助金交付決定通知書が届いてから発注するのがポイントです。その前に発注すると補助金が受け取れないため、注意しましょう。
ステップ④:実績報告のオンライン申請
設備の設置工事完了とすべての支払いが完了した実績報告を、オンライン申請する必要があります。忘れないように、設置が完了したらなるべく早めに申請しておくのがおすすめです。
ステップ⑤:交付開始
申請をすると、補助金の受付センターで実績報告を元に受付・審査し、補助金を確定します。確定すると、指定口座に補助金が入金されます。
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まとめ
V2Hの補助金はさまざまな種類があり、2022年以降も補助金は増えていくことが予想されます。
V2Hの補助金にはそれぞれ上限額や受け取り条件が設定されているため、自身が申請を検討している補助金をホームページで確認しましょう。
また、V2Hの補助金には注意点や流れがあります。知らないと補助金を受け取れない可能性もあるため、本記事で紹介した注意点や流れを確認しておきましょう。
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〜V2Hの補助金の種類4つ〜
ポイント①:CEV補助金
ポイント②:DP補助金
ポイント③:DER補助金
ポイント④:クリーンエネルギー自動車導入促進補助金
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