公開:2024.01.24 更新:2024.03.06
土間空間が暮らしを変える!? 注文住宅で叶える土間空間のアイデア3選(間取り有)
最近よく見かける土間空間を巧みに暮らしに取り入れているお家。
土間空間は古くから農作業や家事スペースとして活用されてきましたが、最近はデザイン性や快適性が注目され、新たな魅力が広がっています。
“土間空間”が一つあることで、日常がほんの少し便利になったり、充実したものになったり。
今回はそんな土間空間がある素敵なお家を3事例紹介します。土間空間を上手に活用するためのアイデアが詰まっているので、ぜひご覧ください!
目次
事例1|アウトドアをとことん愉しむホビールーム(愛知県I様)
休みの日には、家族で釣りやキャンプに出かけるご夫婦とお子さま2人のI様ご家族。
釣りにキャンプ、アウトドアを楽しむご家族がこだわったのは、「趣味を思いきり楽しめる家」。
そのために絶対必要だったのが、趣味道具を収納できる空間で、マイホームづくりのきっかけにもなった「ホビールーム」でした。
趣味であるアウトドア用品や釣り道具を収納するホビールーム(土間空間)は、車への積み込みがしやすく、土足でも出入りができる玄関横にレイアウト。
隣接する畳コーナーとLDKにそれそれ室内窓を設け、ホビールームからコミュニケーションが取りやすいようにプランニングしました。
自分たち好みにカスタマイズ!
車への積み込みの際の動線を考え、土足で出入りできる玄関の正面に、約4.5帖のホビールーム(土間空間)を設けました。
暮らしながら自分たち好みにアレンジできるように、棚などは設けず、下地補強のみ施したシンプルな土間空間の状態でお引き渡し。
旦那様:
「設計の段階から絶対に欲しかった部屋です。賃貸暮らしの頃は2階の部屋だったため、釣りやキャンプに出かけるときは、荷物を車に運ぶために何度も階段を上り下りしなければならなくて……。
車に道具を運び込むために、玄関からすぐの場所にホビールームを作っていますが、この間取りにして正解だったと感じています。釣りやキャンプに出かける際の準備もスムーズです!」
旦那様:
「この空間は、何もない状態で引き渡してもらいました。合板だけ基礎に入れてもらって、あとは自分たちで寸法を測って、荷物に合わせて棚を作りました。
引っ越してからこの場所だけでも3、4回は収納の形もDIYで作り直しています。アウトドアギアや道具のサイズに合わせて棚のサイズも自由に変えられるので、とても使い勝手がいいですよ!
使いやすい形にカスタマイズしていくのも、楽しい時間です。」
ホビールームを通して会話がはずむ!
ホビールーム(土間空間)に隣接した畳コーナーには掃き出し窓、リビングにはFix窓を設けました。
覗いてみたり、和室の窓に腰掛けおしゃべりしたり、お手入れや準備をしながら家族でコミュニケーションが取れる空間となっているようです。
旦那様:
「ホビールームの奥は、リビング横の畳コーナーに繋がっています。私が釣りの用意している時に、子どもたちが畳コーナーから遊びにくることもあります!」
事例2|中庭とLDKを繋ぐ土間が暮らしを変える!(三重県S様)
ご夫婦とお子さま、3匹の猫ちゃんと暮らすS様ご家族。
室内と外を自由に行き来し、BBQやお家キャンプをのびのびと楽しめるように考えられたお家で、「家で過ごす時間を大切にしたい」という想いが込められています。
「我が家の間取りは少し変わっているかもしれませんね」と奥様。
玄関ホールをなくして、土間とリビング、土間と庭を繋げるなど常識にとらわれない間取りで、 “自分たちらしさ” を詰め込まれました。
玄関ドアを開けると、L字型に土間が広がり、リビングとシームレスに繋がる間取り。
玄関・土間・リビングと玄関・土間収納・ファミリークローゼットと、2つの動線が使い分けられる間取りになっています。
シームレスに繋いだリビングと土間空間!
▲家族の普段の動線は、玄関入って右手の引き戸からリビングへ出入り
思い切って玄関ホールをなくし、土間とリビングを繋いだS様のお家。
奥様:
「玄関ホールの1帖がすごくもったいないと思っていて、その分リビングを広くしたかったので、あえてなくしました。
さらに、冷暖房が効いていたら玄関から入ってきた瞬間が快適かなと思って、玄関とリビングを繋げることにしました。
実際に使ってみると、玄関や庭から土間に入ってくると、暖かかったり、涼しかったりするので、すごくやってよかったなと思っています!」
▲猫にとっても居心地が良い土間空間
庭に面した土間は、愛猫にとっても居心地がよく、外を眺めたり、日向ぼっこしたり、夏は冷たい場所を求めて猫が集まってくるんだそう。
また、お庭でBBQやキャンプするご家族を窓越しによく見守ってくれているんだとか。
暮らしの幅をぐんと変えた!
▲リビング・土間・デッキ・庭がゆるやかに連続するように設計
リビングと庭の間を土間で繋いだことで、暮らしの幅がぐんと広がったそう。
奥様:
「たくさんお友達とかが遊びにきても、すぐに靴を脱ぎ履きできたり、
お庭でバーベキューするときに腰掛けて過ごしたりとか…。
子どもが庭のプールで遊び終わったあとは、そのまま土間にきてもらえると、ここで脱がせて着替えもできます!土間なので水浸しになってもいいし、めちゃくちゃ楽なんです。
また、土間にアイアンバーをつけたことで、プールグッズから滴る水もリビングに落ちることなく、洗濯物がかけられたり、お布団も干せたり、この土間が一つあるだけでいろんな使い方ができています!」
▲高低差のある土地なので、人目を気にせず、カーテンレスで開放的に過ごせる
遮られるものがなく、庭に視線が抜けるリビング。庭との行き来がしやすく、土間がある分、実際よりも広く感じられます。
▲お家キャンプの様子。
奥様:
「開放的なリビングになったのも良かった。すごく光も入るので良い見た目になったかなと思っています。
お庭でよくBBQしたり、テント建てて一泊したりとか、土間からすぐに行けるのが、すごく良いポイントになっています!」
事例3|2つの土間空間で夫婦の趣味を満喫!(愛知県H様)
ご夫婦で暮らすH様ご家族。
「せっかく家を建てるなら人目を気にせず、BBQを楽しみたい!」と2.4mの袖壁を立てることでプライベート感ある中庭を実現しました
袖壁に囲まれたプライベートな中庭を主役に、室内と外を自由に行き来できる動線にこだわった間取り。
キッチンから中庭に抜ける動線上にプランニングした内土間は、勝手口から駐車場にも出られる2wayスタイル。また、北面には自転車も収納できる土間収納を完備。
内土間で中庭のBBQがもっと楽しく快適に!
▲土間とキッチンは間口が広いため、大きな荷物を搬入する際にも大活躍
南面に設けた通り土間は、幅4.5m・奥行き1.2mの広さで、BBQの道具や業務用冷蔵庫、ゴミ箱をおいてもゆとりのある空間。
奥様:
「当初のプランでは庭を中庭にしたこともあり、大きな家具などを家の中に入れる動線がないのでは?と気づいて。
外から中庭へと続く土間空間をプランに加えてもらいました。結果的にこれは大正解!
土間空間が広いので、BBQ道具や業務用の冷凍庫、ゴミ箱などを置いてもゆとりがあり使い勝手の良い場所ができました!」
▲土間空間でBBQの用意が完結するので、家の中に汚れを持ち込ませない!
住宅街だが、中庭を2.8mの袖壁で覆ったことで、人目を気にせずBBQを楽しむことができます。
土間に業務用冷蔵庫を置いているので、BBQ中も靴を脱ぐ手間もなく、キンキンに冷えたビールを片手に、友人との会話に花を咲かせられます。
収納・趣味を満喫、ミニマムなガレージ空間
▲シャッター前にはモルタル仕上げのスロープで、自転車や重たいものの持ち運びも楽々
玄関横のシャッター付き土間収納は、自転車も収納できる約3帖のミニマムなガレージ空間。
外からと玄関内からも出入りでき、シーンに合わせて使い分けが可能です。
▲上部にはホシ姫サマ(室内干しユニット)がついており、機械いじりに使ったタオルなどを干しておける
約3帖の土間収納には、自転車や靴だけでなく、車関係の収納棚兼作業台、工具や趣味のアイテムが並びます。
土間空間は、汚れを気にせず機械をいじったり、DIYしたりと、ホビールームとして最適な場所。さらに、シャッター前に駐車すれば、使いたい工具がすぐに取り出せ、車の整備も快適です。
ホビールーム・ミニマムガレージとしての使い方など、土間空間を巧みに暮らしに取り入れられている事例を紹介してきましたが、いかがでしたか?
土間空間は絶対に必要なスペースではないけれど、ちょっと暮らしに加えるだけで、暮らしの幅・質がぐんと広がりそうですね。
DIYやアウトドア好きのご家族には、多岐にわたる使い道が広がる空間です。今回のようなアイデアを取り入れて、新たな暮らしの可能性を試してみるのもおすすめです!