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公開:2023.03.16   更新:2023.07.07

家事動線の良い35坪のおすすめ間取り4選

家づくりをしていて「家事のストレスを減らしたい」「もっと楽に家事がしたい」と理想の暮らしをイメージする人も多いのではないでしょうか。

35坪の広さがあれば、家事動線が良い間取りを作れます。

間取りは土地や環境だけでなく個々のライフスタイルにも大きく左右されるため、しっかりと検討することが大切です。

この記事では、35坪の間取りのメリット・デメリットや家事動線が良い間取りを作るための注意点を紹介します。

おすすめの間取り4選を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

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35坪ってどれくらい?

35坪(約116㎡)は家を建てるのに平均的な広さで、部屋のタイプは4LDKから5LDKが主流です。

国土交通省の指針に基づく居住面積水準によると、快適な生活に必要な戸建て住宅の広さは、3人家族で約30坪、4人家族で約38坪とされています。

間取りの工夫次第では、5人家族や6人家族でも余裕をもった暮らしが可能です。

引用元:国土交通省|令和3年住生活基本計画(全国計画)

 

35坪の間取りのメリット

衣装部屋

35坪の間取りには、2つのメリットがあります。

  1. 家事動線の良い間取りを作りやすい
  2. パントリーなどの収納も作れる


空間のメリハリを生かした無駄のない間取りが特徴です。

 

メリット①:家事動線の良い間取りを作りやすい

35坪の間取りのメリットとして、30坪と比べて家事動線の良い間取りを作りやすい点が挙げられます。

LDKの広さを優先的に確保しても、キッチン・リビング・洗面・玄関などそれぞれの動線を意識して間取りを検討できます。

例えば洗濯動線では、バルコニーで外干しするのか、ランドリールームで年中部屋干しするのかなど希望に沿った選択が可能です。

また、35坪の広さがあれば平屋も検討できるため、家事動線の良い間取りを作るための選択肢は多くなります。

 

 メリット②:パントリーなどの収納も作れる

35坪の間取りは収納スペースを作る自由度も高くなります。

具体的には、キッチン横のパントリーや玄関先の土間収納など、3畳ほどの独立した収納スペースを設けることが可能です。

また一般的な壁面クローゼットだけではなく、大型のクローゼットを検討する余裕もあります。

例えば​人が中に入って歩けるウォークインクローゼットや、家族全員の衣類や荷物を1か所にまとめて収納するファミリークローゼットは人気です。

このように収納についても希望を叶えやすいでしょう。

 

35坪の間取りのデメリット

35坪の家づくりは家事動線や収納など理想の間取りを選べるがゆえ、同時に間取りを決める難しさも生まれます。

間取りの良し悪しは実際に住んでみてから気付くことが多く「こうすれば良かった」と後悔する人も多くいます。

大切なのは、家事動線・居住空間・収納など家づくりで優先すべきは何かを明確にすること。

また理想の暮らしや将来設計について丁寧にヒアリングし、提案してくれるような工務店選びも大切です。

【関連記事】​​【第1弾】子育てママに聞いた!「今のお家のここがイヤ!」一番多い声とは?

 

家事動線が良い間取りを作る時の注意点

玄関

家事動線が良い間取りを作る時に気をつけるべき、3つの注意点を解説します。

  1. 延べ面積に合わせて作る
  2. 出入口の数
  3. 家具や収納のレイアウト


ポイントを押さえて家事動線を考えることで、満足度の高い間取りが完成します。

 

注意点①:延べ面積に合わせて作る

家事動線を検討する際は他の空間への影響を考慮した上で、延べ面積に見合った間取りを作ることが重要です。

動線を意識して通路の幅を広く確保するあまり、部屋が狭くなったり収納に不便が生じてしまったりしては意味がありません。

家事動線だけを考えるのではなく、全体的なバランスを見ながら間取りを検討しましょう。

 

注意点②:出入口の数

出入口の数を増やすのは、家事動線を良くするための1つの方法です。
複数の出入口からアクセスできる間取りは便利ですが、建物の構造や耐震性にも注意を払う必要があります。

出入口の多い設計は構造的に採用が難しいだけではなく、希望する耐震等級の基準をクリアできない可能性も。また勝手口など外へ出られる出入口では、防犯面でのリスクが懸念されます。

「この出入口は本当に必要か」と問いかけながら家事動線をイメージしましょう。

使用頻度を考えて、むやみに出入口を増やさないことが重要です。

 

注意点③:家具や収納のレイアウト

家事動線を良くするのに欠かせないのが、家具や収納のレイアウトです。

家事動線を確保しても家具や収納の位置が連携していなければ、使い勝手を良くしたいという本来の理想は叶いません。

動線をたどりながら、どちらを向いて作業するのか、どこに手を伸ばすのかなど1つひとつシミュレーションを繰り返す必要があります。

使用したい場所で必要なものが取り出せるよう、家具や収納の種類やレイアウトまで併せて検討しておくのがおすすめです。

 

35坪の家で家事動線を考えた間取り4選

サンルーム

35坪の家で家事動線の良さを実現した事例を4つご紹介します。

  1. 南欧風な外観を楽しみ、家事動線を考え抜いた家
  2. ヴィンテージ感あるインテリアを徹底追求した家
  3. 無垢材が心地よい、開放感ある北欧テイストの家
  4. モノトーンスタイリッシュなお家で愛犬と暮らす


間取り図を参考に、家事動線のイメージを具体化するのにぜひ役立ててください。

 

事例①:南欧風な外観を楽しみ、家事動線を考え抜いた家(約35坪)

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コンパクトな回遊動線と適材適所の収納が特徴の間取りです。

サンルームへの出入り口を2つ設けたことで、キッチン・ランドリールーム・ファミリークローゼット・サンルームの回遊動線が実現しました。

こだわりはランドリールーム内に設置した造作カウンターです。十分な大きさがあるので、洗濯物を畳んだりアイロンをかけたりといった家事スペースにも困りません。

洗濯機・物干しバー・可動棚付きの壁面収納を1か月にまとめることで、面倒な洗濯をランドリールームで完結できます。

事例②:ヴィンテージ感あるインテリアを徹底追求した家(約39坪)

 

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家事動線や収納の希望と好みのインテリアをどちらも叶えた間取りです。

家事動線におけるポイントは、キッチン横の食品や日用品を収納するパントリー。

勝手口を設けることで、買い物品を外から直接運べるのが特徴です。

洗濯物を干すサンルームはキッチン横のドアから出入りできるため、セカンドリビングとして活用する際に食事やコーヒーなどを楽に運べるメリットがあります。

 

事例③:無垢材が心地よい、開放感ある北欧テイストの家(約39坪)


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「ママが使いやすい家」をコンセプトにした事例で、毎日の家事がスムーズになる家事動線が魅力です。

特徴は、1階にファミリークローゼットがあること。
家族全員の普段着を収納し、2階へ上がらずに朝の身支度や帰宅後の着替えを済ませられます。

家事動線を考えて、浴室から洗面室・ファミリークローゼット・ランドリースペースまでが一直線に並んでいるのもポイントです。

洗って干すだけではなく収納までを1階で完結できるため、家事負担の軽減につながります。

 

事例④:モノトーンスタイリッシュなお家で愛犬と暮らす(約40坪)


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キッチン背面に水回りを集めたことでコンパクトな家事動線を実現した間取りです。

料理をしながら洗濯機を回したり子どものお風呂の世話をしたりと、朝や夕方の忙しい時間を有効に使えるのがポイント。

土間収納には荷物を置くスペースを設けることで、常にすっきりとした玄関を保てるメリットがあります。

また土間収納を抜けて洗面室と浴室に直行できる間取りは、帰宅後の動線もスムーズです。

 

まとめ

洗面

35坪の家づくりは、家事動線の良い間取りを作るのに十分な広さです。

毎日の家事だからこそ、少しでも負担を軽くできたら嬉しいですよね。

理想の暮らしへの近道は、家事動線の良い間取りを作ることです。紹介した事例を参考に、家事動線の具体的なシミュレーションから始めましょう。

家づくりにおける優先順位を明確にして、ぜひ理想の間取りを叶えてください。

【関連記事】家事導線が楽になる間取りを3つご紹介 | 具体的な4つのポイント
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家事動線が良い間取りを作る時の3つの注意点は以下の通りです。

 

注意点①:延べ面積に合わせて作る
注意点②:出入り口の数
注意点③:家具や収納のレイアウト

 

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

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