公開:2023.11.17
注文住宅の見積もりで予算オーバー!原因と対策・削るのがNGな費用を解説
憧れの注文住宅を実現するために見積もりを依頼したところ、予算をはるかにオーバーする結果になってしまい、「どうすればいいの?」と悩んでしまう人は多いでしょう。
マイホームに取り入れたい設備や間取り、広さなど、希望条件は人それぞれですが、そのすべてを叶えようとすると予算オーバーになりがちです。
この記事では、注文住宅の見積もりで予算オーバーしてしまう5つの原因と、3つの対策を紹介します。
見積もりから削ってはいけない3つの費用も解説しているので、予想外の見積もりがきて困っている人はもちろん、これから見積もりをとろうとしている人もぜひ参考にしてください。
目次
注文住宅の見積もりが予算オーバーになる原因5選
注文住宅の見積もりが予算オーバーになる原因は、大きく分けて以下の5つです。
- こだわりをすべて盛り込んでいる
- 土地の購入や地盤改良に費用がかかった
- 外構の検討を後回しにしていた
- 予算の設定を誤っている
- 工務店に要望を正しく伝えられていない
原因①:こだわりをすべて盛り込んでいる
見積もりが予想外の金額になってしまう最も大きな原因が、マイホームで実現させたいこだわりをすべて盛り込んでしまうことです。
- 広々したLDK
- 最上位モデルのキッチンやお風呂などの住宅設備
- 吹き抜け
- 床暖房 など
人によって夢のマイホームに取り入れたい希望はさまざま。ただし、理想をすべて叶えられるわけではなく、現実問題として、何かは諦めざるを得ないでしょう。
マイホームにも「理想と現実」があるので、こだわりをすべて詰め込んだ見積もりは予算オーバーするケースが大半です。
原因②:土地の購入や地盤改良に費用がかかった
土地の購入費用や地盤改良に想定外の費用がかかることもあります。
「思うような価格帯で土地が見つからず、予算を上げるしかなかった」という人もいるでしょう。また、購入した土地の地盤が柔らかく、住宅を建てるための基礎・地盤改良工事に数百万円かかることも。
土地探しから始める人の場合、予算をオーバーした見積もりになってしまう確率が、建物だけを購入する人に比べて高くなってしまうのはやむを得ないでしょう。
原因③:外構の検討を後回しにしていた
マイホームの間取りや内装、住宅設備・インテリアに関しては希望を踏まえて見積もりをとったものの、外構の検討を後回しにして予想外の費用がかかってしまうケースには注意が必要です。
駐車場の確保はもちろん、荷物の出し入れや玄関までのアプローチ、庭をどのような形で設けるかなど、外構もこだわり始めると想定外の見積もりになることも。
住宅の引き渡し後にDIYや専門業者に依頼して対応することも可能ですが、家づくりは内装だけでなく外構も踏まえて検討する必要があることは覚えておきましょう。
原因④:予算の設定を誤っている
そもそも、注文住宅の建築にかかる費用の概算を誤っている可能性もあります。
いわゆる「ローコスト住宅」であれば、1,000万円台でマイホームを建築可能です。ただし、この場合は土地を所有しているのが前提。土地を購入しなければならない場合は、別途土地の購入費用を考慮する必要があります。
また、大手のハウスメーカーと工務店においても価格帯は異なります。そのため、複数のハウスメーカーから同じ条件で見積もりを出してもらい、自身の予算感とのズレがないか確認してみましょう。
【関連記事】1000万円台の家はなぜ実現できるの?費用を抑える5つのポイントや間取りをご紹介
原因⑤:工務店に要望を正しく伝えられていない
見積もりが予算オーバーする原因として、工務店にマイホームに関する要望が正確に伝わっていない可能性も考えられます。
- 見積もりに盛り込むグレードが異なる
- 想定より広い間取りになっている
- 部屋数が異なる など
見積もりを正しくとるためには、自身の要望を明確にした上で工務店に漏れなく伝えることが重要です。「こんなはずじゃないのに…」とならないように気をつけましょう。
注文住宅の見積もりを予算以内に収める対策3選
注文住宅の見積もりを予算内に収めるには、以下の3つを意識することが大切です。
- オプションに優先順位をつける
- 絶対に削れない・譲れない項目だけ残す
- 延べ床面積を小さくする
対策①:オプションに優先順位をつける
取り入れたい各種オプションには必ず優先順位をつけましょう。
- 取り入れることで毎日の幸福度が高まるもの
- 毎日利用する時間が長いもの
- 後で交換することが前提にないもの
上記に該当するようなオプションは、見積もりに含めた上で、実際に施工することをおすすめします。
逆に、「削っても満足度に大差ないもの」「引き渡し後に交換・変更・リフォームできるもの」は、優先順位を下げてよいかもしれません。
ライフスタイルや価値観は人それぞれなので、家族でマイホームに取り入れたいオプションの優先順位を話し合ってみましょう。
対策②:絶対に削れない・譲れない項目だけ残す
オプションに優先順位をつけることも大切ですが、それでも予算に収めるのが難しい場合は、絶対に削れない・譲れない項目をピックアップしてください。
- キッチンに立つ時間が長いからグレードの高いものにしたい
- お風呂でゆったりしたいから広さを確保したい
- 洗濯を楽したいからランドリースペースとファミリークローゼットを併設させたい
注文住宅を建てるからには、絶対に実現させたい理想だけは盛り込みたいものです。
「ほかは諦めてもいいから、これだけは実現させたい」というものを決めて見積もりに反映させれば、予算により近づけられるでしょう。
対策③:延べ床面積を小さくする
見積もりが予算内にどうしても収まらない場合は、建物の広さを再検討する必要があるかもしれません。
延べ床面積が小さくなれば、その分の各種材料とコストを減らせます。
住宅展示場のモデルルームは広めに設計されていることも多いため、広さの現実的なイメージを湧かせるには、住宅の完成見学会に参加するのがおすすめです。
アサヒグローバルホームでは、完成したお家の「完成現場見学会」を実施しています。愛知・岐阜・三重にお住まいの方で、リアルサイズの住まいをイメージしたい方は、「イベント情報」ページからお近くの見学会を探して足を運んでみましょう。
建物を小さくすることに抵抗があるかもしれませんが、コンパクトなお家でも工夫次第で広々した空間は確保できるため、見積もりがどうしても予算に収まらない場合は検討してみてください。
【関連記事】コンパクトハウスとは?生活コストダウンを実現できる間取り例もご紹介
注文住宅の見積もりから削ってはいけない3つの費用
見積もりを予算内に収めるためにできることを紹介しましたが、逆に、削ってはいけない費用もあるので注意が必要です。
ここでは、注文住宅の見積もりから削ってはいけない3つの費用を解説します。
- セキュリティ・防犯に関する費用
- 住宅の快適・耐震性能に関する費用
- 屋根や外壁などの外観費用
費用①:セキュリティ・防犯に関する費用
見積もりを依頼する際は、セキュリティや防犯に関する費用は削らないようにしてください。
- 割れにくい窓ガラスを採用する
- 死角になる箇所には面格子をつける
- インターフォンを設置する
- センサーライトを設置する
- 通路には砂利を敷く
防犯対策は、後から行えるものとそうでないものがあります。
「備えあれば憂いなし」といわれるように、安心して暮らすためにも、セキュリティや防犯に関しては節約することなく、工務店の提案も踏まえて費用を検討したほうがよいでしょう。
費用②:住宅の快適・耐震性能に関する費用
住宅の快適さや耐震性能に関する費用も削るべきではありません。
先ほどのセキュリティ関係と同様に、快適さや耐震に関しては建物の工法と関わる部分なので、後から変更・追加するのは難しいケースが多いです。
毎日を快適に、安心して過ごすために必要な費用は削らないようにしましょう。
費用③:屋根や外壁などの外観費用
案外疎かにしがちなのが、屋根や外壁などの外観に関する費用です。
日光や雨風にさらされ続けるため、安価なもので初期費用を抑えたとしても、メンテナンス費用が思いのほかかかってしまいます。結果的に、長期的なトータルコストとしては高くつく可能性があるため気をつけましょう。
特に、屋根の性能を下げたことで水漏れを起こし、室内にダメージを残してしまうと、修繕費が余計にかかってしまいます。
外観費用に関しては、長期的な目線でコストを抑えられるように検討するとよいでしょう。
まとめ:注文住宅の見積もりが予算オーバーしたら原因の究明から
注文住宅の見積もりをとると、最初は誰もが予算オーバーしてしまいます。予算がオーバーしてしまう5つの原因をおさらいしましょう。
- こだわりをすべて盛り込んでいる
- 土地の購入や地盤改良に費用がかかった
- 外構の検討を後回しにしていた
- 予算の設定を誤っている
- 工務店に要望を正しく伝えられていない
予算を抑えるには、オプションに優先順位をつけて、こだわりの低いものから削っていく方法がおすすめです。
一方、見積もりから削ってはいけない項目もあります。
- セキュリティ・防犯に関する費用
- 住宅の快適・耐震性能に関する費用
- 屋根や外壁などの外観費用
安心して快適に暮らし続けるために必要な項目は削らないようにすることが大切です。本記事の内容を参考に、理想の家づくりを形にしていきましょう。
アサヒグローバルホームでは、お客様の理想を叶える家づくりをサポートしています。当社の施工事例ページでは、さまざまなタイプの施工例を紹介しているので、参考にしてみてください。
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