公開:2022.08.04 更新:2024.06.21
35坪の間取り6選と理想の家を建てる際のポイントをご紹介
憧れのマイホームを建てるにあたって、どれほどの広さの家にしたいか悩む人は多いです。日本において、一戸建ての広さは35坪が一般的とされているものの、どのような間取りになるかイメージが湧かない人もいるでしょう。
この記事では、35坪の家づくりをした際における間取り例を具体的に紹介しています。
35坪の広さで理想の家づくりを実現するポイントや、35坪がどれほどの広さであるか、35坪の家づくりをした人の声もまとめました。これからマイホームを建てようと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
目次
35坪はどれぐらいの大きさ?
35坪は約116平方メートルに換算でき、1坪は約2帖の広さなので、約70帖とも言い換えられます。
公立小中学校の教室の広さは平均64平方メートルとされています。広さ35坪で総2階建て(1・2階の延床面積が同じ)の家を建てた場合、ワンフロアの広さは約58平方メートルになることから、教室よりも一回り小さいほどのサイズとも言えそうです。
新築一戸建ての平均的な延床面積
フラット35の利用者調査によると、新築一戸建ての平均的な延床面積は以下のとおりでした。
建物の種別(全国平均) | 住宅面積(坪数) |
注文住宅(土地所有済み) | 122.8㎡(37.15坪) |
土地付き注文住宅 | 111.5㎡(33.73坪) |
建売住宅 | 101.9㎡(30.82坪) |
土地がある人の場合は約37坪、土地付きで注文住宅を建築する場合は約34坪という結果です。
これはあくまでフラット35を利用した人の統計結果ですが、この結果を見る限りにおいて、広さ35坪の家は一般的な広さと言えるでしょう。
引用元:独立行政法人住宅金融支援機構|2022年度フラット35利用者調査
延床面積35坪の家づくりに必要な土地の広さ
1階と2階の延床面積が同じである総2階の家を35坪で建てる場合、ワンフロアの広さは約58平方メートルです。このとき、土地の広さがどの程度必要になるかは、土地の建ぺい率によって異なります。
建ぺい率とは土地のなかで家を建てられる面積の割合を指し、たとえば、建ぺい率が50%の場合、58平方メートルの建物を建てるには最低でも116平方メートルの土地が必要です。
なお、建ぺい率はエリアによって異なり、詳細は自治体に問い合わせたり、工務店の担当者に聞いたりすると確認できます。
35坪のおしゃれな間取り実例6選
ここでは、延床面積が約35坪の、おしゃれな間取り実例を6つ紹介します。
- 【約33坪】吹抜けリビングで開放感たっぷり
- 【約34坪】心豊かな暮らしを愉しむアイデア満載の家
- 【約35坪】南欧風な外観を楽しみ、家事動線を考え抜いた家
- 【約35坪】趣味をとことん楽しむ、会話がはずむ家
- 【約35坪】家具のようなキッチンとサンルームが魅力的な家
- 【約36坪】遊び心ある空間でゆったりくつろげる家
間取り①:【約33坪】吹抜けリビングで開放感たっぷり
こちらの間取りは、リビング吹き抜けを採用した広がりのある空間が最大の特徴。
キッチンからの見晴らしもよく、リビング横に設置した小上がりの和室には収納を設けているので、収納量もバッチリです。
テレビの後ろには石模様が美しいエコカラットを採用。アクセントウォールと木目がはっきりした濃いブラウンのフローリングがマッチし、シックで落ち着いたインテリアにまとまりました。
2階には洋室を3部屋設けており、各部屋に十分な収納があるのも嬉しいポイントです。
2階にもトイレを設置しているので、夜間に1階まで降りる必要がないのも安心できます。
間取り②:【約34坪】心豊かな暮らしを愉しむアイデア満載の家
こちらの間取りは、家事動線を考え抜いた間取りが大きな特徴です。
洗面室・ファミリークローゼット・キッチンを一直線に配置して、スムーズな動線を確保。玄関には土間収納を設けて、スッキリした空間をキープするのに役立っています。
内装はくすみ系のホワイトカラーで統一し、柔らかな空間にまとめました。
2階には3部屋あり、主寝室に併設する形で、書斎と大容量のウォークインクローゼットを設置しました。
ウォークインクローゼットは奥様のワークスペース、3帖の書斎はご主人様のスペースとして、一人の時間を確保できる工夫も取り入れられています。
間取り③:【約35坪】南欧風な外観を楽しみ、家事動線を考え抜いた家
こちらの間取りは、キッチン、ランドリールーム、ファミリークローゼット、サンルーム、パントリーを回遊できる家事動線のよさが大きな魅力です。
洗濯物を洗う・干す・しまうを最短距離で行えるのは、共働き世帯の強い味方と言えるでしょう。
2階には3部屋あり、全室が南面に窓を配置できる横並びのレイアウトを実現。
玄関に吹き抜けを採用したことで、家族の出発・帰宅を感じられる間取りになりました。
間取り④:【約35坪】趣味をとことん楽しむ、会話がはずむ家
こちらの間取りではスッキリした空間になるよう、随所に収納スペースを設けています。
ダイニングの後方や畳コーナー、キッチンから2階に上がる廊下に収納があるため、それぞれに必要な物のストックなどができて便利です。
2階は廊下を隔てて3部屋配置し、主寝室にはウォークインクローゼットを設けました。
1階には土間収納、2階には納戸があり、アウトドアが趣味な施主様の要望を叶える、まとまった収納のある家づくりが実現できました。
間取り⑤:【約35坪】家具のようなキッチンとサンルームが魅力的な家
こちらは、キッチンからリビングを見渡せる開放感のある間取りが特徴です。キッチンには折り下げ天井を、リビングには勾配天井と化粧梁を取り入れたことで、メリハリのある空間にまとまりました。
また、玄関から土間収納、ファミリークローゼット、パントリー、キッチンがつながっており、買い物から帰ってきたときの動線もバッチリです。
2階はホール・廊下部分をコンパクトにまとめて、3部屋を確保しています。現在は2階に主寝室を設けていますが、将来的には1階の洋室を寝室にする予定としており、長く住むことを前提にした工夫を取り入れました。
間取り⑥:【約36坪】遊び心ある空間でゆったりくつろげる家
こちらのお家では、白を基調とした16帖のLDKに、キッチンと和室をブラウンにしてアクセントをつけました。
キッチンには折り下げ天井を採用して、メリハリのある空間を実現しています。小上がりの畳コーナーには、床面と室内に収納を設けて、LDKに必要な収納スペースを確保しました。
洗面室は4帖あり、室内干しができるのはもちろん、幅1.6mのワイドカウンターと洗面鏡・収納も特徴的。1帖分の収納棚もあるので、片付けも楽々です。
少しコンパクトな30坪の間取り例は、以下の記事でまとめています。
【関連記事】南玄関で家事動線をスムーズに!7つのポイントと約30坪の間取り実例をご紹介
理想の35坪の家を建てる際のポイント4つ
35坪の家づくりで理想を叶える際は、以下4つのポイントを意識しましょう。
- 吹き抜けで延べ床面積を調整する
- 水回りを集中させる
- 総二階にする
- 天井を高くする
ポイント①:吹き抜けで延べ床面積を調整する
35坪の家づくりをする際は、吹き抜けの採用を検討するのがおすすめです。
吹き抜けは延床面積に含まれないため、2階部分の面積を調整できます。一般的に、延床面積が増えるほど建築費用も上がるので、吹き抜けの有無と大きさによって、費用の調整にも役立つのです。
また、吹き抜けがあると、開放的で明るい空間の演出に役立つメリットもあります。
空気の流れやエアコンの設置場所を考える必要はありますが、メリットも多いため検討してみてもよいでしょう。
ポイント②:水回りを集中させる
理想の家づくりを実現する際は、キッチンや洗面所、浴室、トイレなどの水回りを一ヶ所に集中させるのもおすすめです。
- 配管工事の費用を抑えられる
- 定期的なメンテナンスの際も楽になる
- 家事動線がスムーズになる
水回りをまとめると上記のようなメリットがある一方、バラバラに配置しても特段のメリットはないでしょう。
水回りを集中させると廊下のスペースを減らすことにも役立つので、間取りを考える際の参考にしてみてください。
ポイント③:総二階にする
35坪の家づくりを検討する際は、1階と2階の床面積や構造がほぼ同じである総二階もおすすめです。総二階の家は限られた空間を有効に活用でき、スタイリッシュな印象になります。
総二階はシンプルな構造のため、設計や材料費が安く済み、工期の短縮も可能です。また、耐震性に優れている、断熱性・気密性の向上などのメリットも期待できます。
ただ、1階の面積を広くすると2階の面積も広くなってしまうので、状況に合わせて吹き抜けを取り入れて面積を調整しましょう。
ポイント④:天井を高くする
開放感のある家づくりを目指したいなら、天井を高くするのもおすすめです。広さ35坪は平均的なサイズ感ですが、人によっては狭さを感じる場合もあります。
天井高を10センチだけでも変えると視界の広がりが大きく異なるので、モデルハウスや住宅展示場で天井高を確認してみてください。
天井を高くすると、窓の位置も高く設定でき、採光にも役立ちます。家全体が明るくなるので、さらに広々とした印象になるでしょう。
ただし、すべての天井を高くすると間延びした印象になりかねません。そのため、先ほど紹介した間取り例のように、キッチンは折り下げ天井、リビングは勾配天井にするなどして、空間にメリハリをつけるのがおすすめです。
家事動線の良さにフォーカスした35坪の間取りに関しては、以下の記事で詳しくまとめています。
【関連記事】家事動線の良い35坪のおすすめ間取り4選
35坪の家の価格相場
35坪の家の価格について、フラット35利用者調査によると、既に土地を所有している人の平均価格は約3,700万円、土地を所有していない人の平均価格は約4,700万円でした。
土地なし (既に土地を所有している) |
住宅面積(坪数) | 建築費用 |
全国 | 122.8㎡(37.1坪) | 3,715万円 |
首都圏 | 123.4㎡(37.3坪) | 4,016万円 |
近畿圏 | 126.1㎡(38.2坪) | 3,991万円 |
東海圏 | 125.2㎡(37.9坪) | 3,788万円 |
その他地域 | 121.3㎡(36.7坪) | 3,502万円 |
土地あり (土地を所有していない) |
住宅面積(坪数) | 建築費用 |
全国 | 111.5㎡(33.7坪) | 4,694万円 |
首都圏 | 107.7㎡(32.6坪) | 5,406万円 |
近畿圏 | 112.5㎡(34.0坪) | 4,894万円 |
東海圏 | 116.0㎡(35.1坪) | 4,694万円 |
その他地域 | 112.5㎡(34.0坪) | 4,151万円 |
当然ですが、既に土地を所有しているかどうかで住宅にかかる費用は大きく異なります。上記の価格を一つの目安として、気になる工務店があれば見積もりを出してもらいましょう。
引用元:独立行政法人住宅金融支援機構|2022年度フラット35利用者調査
35坪の家づくりをした人の声
ここでは、35坪の家づくりを実現した人の声を紹介します。
家づくりへのこだわりや気に入っているところなどを聞いているので、家づくりの参考にしてみてください。
35坪の間取りの家を建てる際のよくある質問
最後に、35坪の間取りの家を建てる際によくある質問と回答をまとめました。
Q.35坪は何帖くらいの広さ?
A.約70帖の広さで、平米数で表すと約116平方メートル(㎡)です。
Q.35坪だと何LDKくらい?
A.35坪では4~5LDKくらいが多いです。
Q.35坪だと何人暮らしがちょうどよい?
A.2~6人暮らしがちょうどよいです。2人であれば空間を広く使えますし、6人でも子育てをしながら十分なスペースを確保できます。
Q.35坪の家には車を何台くらい停められる?
A.普通車で1~2台くらいです。車好きで何台も停めたい方は、広さを再検討した方がよいかもしれません。
Q.35坪の場合、固定資産税はいくら?
A.35坪だと固定資産税は約10万円です。
広さ35坪で理想の家を建てるならアサヒグローバルホーム
理想の家づくりを実現するには、工務店との相性も重要です。工務店によって得意とするジャンルや家づくりの考え方が異なるので、各社のモデルハウスや住宅展示場に足を運ぶなどして、自分にぴったりな工務店を探しましょう。
アサヒグローバルホームでは、愛知・三重・岐阜県で理想の家づくりのお手伝いをしています。本記事で紹介した事例以外にも多数の施工実績がありますので、もっと事例を見たい方は「施工事例ページ」をご覧ください。
また、各県内でモデルハウスも多数公開しています。理想の家づくりの実現に向けたサポートをいたしますので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
まとめ:35坪の間取り例を踏まえて理想の住まいを実現
床面積35坪の家は約116平方メートルで、約70帖の広さがあります。4〜5LDKの間取りを実現でき、一戸建ての広さとしては一般的です。
十分な広さがあるからこそ、吹き抜けや広々としたLDK、家事動線を楽にする間取りなど、さまざまな理想を実現できるでしょう。
本記事で紹介した間取り例はもちろん、モデルハウスや住宅展示場に足を運んで、理想の家づくりをイメージしてみてください。
当社ではさまざまな種類の一戸建て住宅をご用意しています。詳細な特徴は「ラインナップページ」にまとまっているので、家づくりの参考としてご覧ください。
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