公開:2024.05.09 更新:2025.03.06
子育てエコホーム支援事業は終了?子育てグリーン住宅支援事業の最新情報
子育てエコホーム支援事業とは、子育て世帯を対象とした新築住宅の建築等に利用できる補助金のことです。
補助金の条件は複雑なうえ、名称が変更されて補助対象も見直されることもあり、最新情報のチェックが欠かせません。
この記事では、子育てエコホーム支援事業の後継として新たに始まる、子育てグリーン住宅支援事業について、制度の概要を解説しています。
補助対象や金額、注意点、両事業の違いなどをまとめたので、家づくりの資金繰りを考える際の参考にしてください。

【来場特典の対象者は以下のすべての条件を満たすお客様のみとさせていただきます】
・担当からの予約確認のお電話に、ご来場希望の2日前までの9時-18時の間にて対応いただくこと
・事前・来場後各種アンケートの質問に全てお答えいただくこと
・来場希望日の【3日前】までに、ご予約の上ご来場いただくこと
・初めて当社へのご来場であること
・ご来場時に本人確認書類(運転免許・健康保険など)を提示いただけること
・入居予定の成人の方が全員ご来場いただくこと
・外国籍の場合は永住権があること
・当日のご案内・ご提案時間を60分以上確保して場いただけること
・弊社対応エリア内で1年以内にお家づくりをご検討の方
※ご来場イベントのエントリールールに則ってご来場いただけなかった場合や、ご相談の内容により建築のご予定がないと当社にて判断させていただいた場合にご来場特典の送付を中止させていただく場合がございます。
※特典は「メールでのお届け」となります。(ご来場日から1ヶ月程お時間を頂いております)
目次
子育てグリーン住宅支援事業とは
子育てグリーン住宅支援事業とは、2050年までにカーボンニュートラルを実現するため、ZEH水準を大きく上回る省エネ住宅の導入や、2030年度までの新築住宅のZEH相当の省エネルギー性能を確保するための支援制度です。
支援の対象者は物価高騰の影響を特に受けやすい子育て世帯が中心となっている一方、既存の支援事業である子育てエコホーム支援事業では対象とならなかった世帯も、補助を受けられるようになりました。
子育てグリーン住宅支援事業は令和6年11月29日に予算案が閣議決定されたもので、比較的新しい制度と言えます。
なお、子育てエコホーム支援事業は、令和6年12月31日をもって交付申請の受付が終了しているので気をつけてください。
子育てエコホーム支援事業については、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】子育てエコホーム支援事業とは?新築注文住宅の条件や対象者・補助額を解説
引用元:2024年11月29日|※重要※令和6年度補正予算案に「子育てグリーン住宅支援事業」が盛り込まれました。
補助金の交付対象になる住宅は5タイプ
子育てグリーン住宅支援事業で補助を受けられるのは、以下の5つの新築またはリフォームに関してです。
- GX志向型住宅
- 長期優良住宅
- ZEH水準住宅
- リフォームのSタイプ(必須工事3種をすべて実施)
- リフォームのAタイプ(いずれか2種を実施)
GX志向型住宅とは、グリーントランスフォーメーションへの協力を求めるもので、より省エネルギー性の高い住宅の建築が条件になります。
ZEHとは、「Net Zero Energy House」の略で、使用するエネルギーと太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの収支をゼロ以下にする住宅のことです。
新築住宅の建築が対象になるのは、GX志向型住宅・長期優良住宅・ZEH水準住宅の3パターンであることを覚えておきましょう。
長期優良住宅に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】長期優良住宅”7つ”のメリット・”3つ”のデメリット!固定資産税も解説
子育てグリーン住宅支援事業の対象者
子育てグリーン住宅支援事業のうち、GX志向型住宅の建築はすべての世帯が対象です。
そのため、後述する対象要件・条件を満たす住宅を建築できれば、どなたでも補助金を受けられます。
長期優良住宅またはZEH水準住宅の建築は、子育て世帯等が対象となっており、以下のいずれかを満たす必要があります。
- 18歳未満のお子さまを有する
- 夫婦のいずれかが39歳以下である(若者夫婦世帯)
なお、上記の条件は子育てエコホーム支援事業における対象者と同じであり、新制度ではGX志向型住宅を盛り込み、対象を拡大させている点が特徴的です。
引用元:令和6年11月29日|住宅の省エネ化への支援強化に関する予算案を閣議決定!国土交通省・経済産業省・環境省が連携して取り組みます!
子育てグリーン住宅支援事業の対象要件
子育てグリーン住宅支援事業のうち、新築住宅の建築で対象となる要件をまとめました。
対象住宅 | 対象要件 |
GX志向型住宅 |
|
長期優良住宅 |
|
ZEH水準住宅 |
|
引用元:令和6年11月29日|子育てグリーン住宅支援事業の概要
なお、以下の住宅は原則として対象外になるため、注意が必要です。
- 土砂災害特別警戒区域に立地する住宅
- 災害危険区域(急傾斜地崩壊危険区域または地すべり防止区域と重複する区域に限る)に立地する住宅
- 市街化調整区域かつ土砂災害警戒区域または浸水想定区域に該当する区域に立地する住宅
建物の性能だけでなく、立地にも条件がある点は覚えておきましょう。
子育てグリーン住宅支援事業でもらえる補助金額
子育てグリーン住宅支援事業で受け取れる補助金額は以下のとおりです。
対象住宅 | 補助額 |
GX志向型住宅 | 160万円/戸 |
長期優良住宅(建替前住宅等の除去を行う場合) | 100万円/戸 |
長期優良住宅(上記以外の場合) | 80万円/戸 |
ZEH水準住宅(建替前住宅等の除去を行う場合) | 60万円/戸 |
ZEH水準住宅(上記以外の場合) | 40万円/戸 |
引用元:令和6年11月29日|子育てグリーン住宅支援事業の概要
建物の除去を行うかどうかによって受け取れる補助金額が異なる点には注意が必要です。
子育てグリーン住宅支援事業の申請期間
子育てグリーン住宅支援事業の申請期間に関して、2025年1月15日時点では公開されていません。
同時点において、事業に関する事務を実施する事業者の選定段階であり、今後選定される事業者等からの情報公開を待つ必要があります。
引用元:国土交通省|子育てグリーン住宅支援事業に関する事務事業を実施する者に対する補助事業の公募について
子育てグリーン住宅支援事業と子育てエコホーム支援事業の違い
既存の支援事業である子育てエコホーム支援事業と、新たにスタートする子育てグリーン住宅支援事業の違いは以下のとおりです。
- 対象となる世帯の拡充
- 補助金額の上限の拡大
- 市街化調整区域に建築する場合の適否
対象となる世帯の拡充
子育てグリーン住宅支援事業においてはGX志向型住宅という枠が新設されており、すべての世帯が対象となっています。
新たな支援制度では、子育て世帯等に該当しない場合でも補助金を受けられる可能性があります。
子どもの独立を機にコンパクトな住まいを建築する際などは、新制度を活用できないか検討してもよいでしょう。
補助金額の上限の拡大
子育てエコホーム支援事業において、補助金額の上限は一戸あたり100万円が上限であったところ、子育てグリーン住宅支援事業のGX志向型住宅の条件を満たせば、160万円を上限に補助を受けられます。
補助金額の上限が拡大されており、建築費をうまく抑えつつ、より快適で省エネな住まいの建築が可能になりました。
建築条件によって上限額は引き下がる
補助金額の上限が引き上げられた一方で、長期優良住宅・ZEH水準住宅の建築における補助金額の上限は引き下げられました。
子育てエコホーム支援事業 | 子育てグリーン住宅支援事業 | |
長期優良住宅 | 100万円 | 建替前住宅等の除去を行う場合に100万円 上記に該当しない場合は80万円 |
ZEH水準住宅 | 80万円 | 建替前住宅等の除去を行う場合に60万円 上記に該当しない場合は40万円 |
制度の変更に伴い、ZEH水準住宅の建築における補助金額の減少は特に顕著であることが分かります。
市街化調整区域に建築する場合の適否
子育てエコホーム支援事業と子育てグリーン住宅支援事業では、市街化調整区域に建物を建築する場合の適否が異なります。
- 子育てエコホーム支援事業:市街化調整区域に建築すると補助金額は半減
- 子育てグリーン住宅支援事業:市街化調整区域での建築は原則対象外
先述したように、建築するエリアによってはそもそも補助金を受けられない可能性があるため、補助金を受けたい場合は工務店などに相談するのがおすすめです。
子育てグリーン住宅支援事業を利用する際の注意点
子育てグリーン住宅支援事業は2024年の年末頃に公表された支援事業であり、まだ全貌が明らかになっていません。
そのため、公式サイトの最新情報を待つのはもちろん、子育てエコホーム支援事業との違いも理解しておくことをおすすめします。
特に、申請期間や締切日に関しては、必ずチェックしておきましょう。
申請までの流れや他の補助金との重複に関しても明らかになっていないため、今後の動向を注意深く見守る必要があります。
まとめ:子育てエコホーム支援事業は形を変えて継続
子育てエコホーム支援事業は2024年末をもって受付が終了しており、2025年からは後継として子育てグリーン住宅支援事業がスタートします。
子育てグリーン住宅支援事業において、新築住宅の建築が条件になるのは以下の3タイプです。
- GX志向型住宅
- 長期優良住宅
- ZEH水準住宅
制度の変更に伴い、対象となる住宅が拡大され、補助金額の上限も引き上げられた一方、ZEH水準住宅を建築した場合の補助金額は減額されています。
子育てグリーン住宅支援事業の最新情報を待ちつつ、新旧の制度の違いを踏まえて、建築費をうまく抑えながら理想の家づくりを進めましょう。
アサヒグローバルホームでは、愛知・岐阜・三重県でお客さまの家づくりに携わっています。
補助金に関する不明点はもちろん、当社でどのような家づくりができるか興味がある方は、展示場予約ページからお気軽にお問い合わせください。
【関連記事】子育てしやすい家とは?ママさん達のお悩みを解決する間取りをご紹介
【関連記事】家づくりで後悔しないためのポイント”4つ”~よくある事例をもとに解説~
【関連記事】家づくりの”6つ”の工程と期間の目安【マイホームの購入を検討中の方へ】