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公開:2022.11.10   更新:2023.05.19

水害に強い家の特徴とは?水害が起こりやすい場所や水害対策も解説

水害に強い家の特徴とは?水害が起こりやすい場所や水害対策も解説

日本は大雨や台風に見舞われやすく、必然的に水害の多い国となっています

水害が起きるような状況では家に避難するのがセオリーですが、その家も絶対に安全であるとはいえません。しっかりとした対策がなされていなかったり、そもそも水害の起こりやすい地域に家が建っていたり、などが考えられます。

この記事では、水害に強い家の特徴や、水害の起こりやすい場所、そして家を水害に強くする対策などを具体的に解説します。

 

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【国土交通省推奨】水害に強い家の特徴4選

水害に強い家の特徴は、以下の4つのキーワードから考えられます。これらは国土交通省が推奨している対策です。

  1. かさ上げ(盛土)
  2. 高床
  3. 囲む
  4. 建物防水

いずれも河川氾濫などのリスクを考える上では重要なものばかりなので、以下で1つ1つ具体的に解説します。

引用:4-1-3 浸水の予防・人命を守る家づくり

 

特徴①:かさ上げ(盛土)

水害対策のなかでもとくにわかりやすいのは、かさ上げ(盛土)などをおこなうことで敷地を少し高くする方法です。1階部分の基礎及び床の標高を少しでも高くしておけば、その分だけ水の氾濫から家を守りやすくなるという発想です。

ご存じの通り、水は高いところから低いところに流れる性質があるので、盛土を施すことで敷地の位置が周囲よりも高くなれば、水が敷地内に入り込むことはありません。

ただし、盛土のような土工事はコストがかかりますし、申請が必要だったり高さの制限があったりする場合もあります。各種条件を考えた上での総合的な判断が大切です。

 

特徴②:高床

高床とは、1家の基礎を高く作る方法です。椅子やテーブルのように、家自体に脚がついているところをイメージするとわかりやすいでしょう。階床部分の基礎自体を高くする方法と、1階はピロティ状(※1)の空間としておき2階に主要な居室を配置する方法とがあります。

(※1)ピロティとは:2階の重みを柱だけで支えた1階部分にある吹き放しの空間のこと。(引用:SUUMO住宅用語大辞典

1階の基礎自体を高くする方法では、まずコンクリートで「べた基礎」「布基礎」と呼ばれる基礎を作ります。基礎を通常の住宅より高く作ることで、1階の床部分が浸水してしまうのを防ぎます。

1階をピロティ状の空間にし2階に主要な居室を配置する方法では、1階部分が災害発生時に浸水する前提で設計します。このように設計された家屋が河川の氾濫などに耐えたケースは多くありますが、地震や風などの水平方向の負荷に弱いことが欠点です。

【関連】アサヒグローバルホームが「ベタ基礎」を採用する理由。

 

特徴③:囲む

防水性の塀を使って家全体を囲むのも、対策としては有効です。今のところ一般の家屋ではあまり見ることはありませんが、今後一般化していく可能性はあります。

防水性の塀を使用するのがとくに有効なのは、入り口や車庫が道路よりも低く設計されている場合です。一度そのように建築されてしまった家屋の全体を底上げするのは不可能なので、そもそも敷地内に水が入らないようにする手段が役立ちます。

 

特徴④:建物防水

建物防水とは、耐水性の外壁を設け、水位が上昇したときにも居住空間に被害が及ばないようにする対策のことです。いざ水害が起きた場合、玄関には止水板をあてがうことで防水をおこないます。

建物防水を施す際に注意すべきなのは、流れ込んだ水によって建物が浮き上がってしまわないようにすることです。そのため基礎の接合を強化しておくことも必要になります。

 

水害に強い家にすべき!水害が起こりやすい3つの場所

家が水害に見舞われるかを分けるものとして、そもそもその地域に水害が起きやすいかという要素が挙げられます。水害と隣り合わせになりやすい場所として代表的なのは、以下の3つです。

  1. 海や川の近く
  2. 埋立地
  3. 周りよりも低い場所

ある程度イメージできている方も多いかもしれませんが、順番に見ていきましょう。

 

場所①:海や川の近く

沿岸部あるいは近くに川がある家は、見晴らしや風通しがよいことが魅力ですが、大雨の際には河川の氾濫や高潮などの影響を受けやすいため、要注意です。地盤が弱い可能性もあるので、土地を購入する際には状態をしっかり確認しておくことをおすすめします。

とはいえ海や川に近ければ必ず水害リスクが高いわけではありません。堤防の状態や敷地の高さなど、さまざまな条件の組み合わせによってリスクが低く抑えられているエリアもあります。ハザードマップなどで確認してみましょう。

 

場所②:埋立地

人工的に埋め立てられた土地は地盤が緩いため、一般的に水害に対して弱くなります。とくに田んぼだった場所を埋め立てた土地は、周囲よりやや低い場所に作られている傾向があるため、注意が必要となります。

埋立地は見た目にはそうでない土地と変わらないため、元々どのような土地だったのか、見た目ではわかりません。「今昔マップ on the web」などを利用して、その土地の過去の状態を確かめてみましょう。

とはいえ埋立地といっても必ずしも地盤が緩いとは限りません。実際にどうであるかは地盤調査をおこなわなければわからないことです。土地を購入する前の調査は必須でしょう。

 

場所③:周りよりも低い場所

敷地の高さが周囲よりも低い場合、水害が起きたとき敷地内に水が流れ込みやすくなります。あらかじめ地図情報で海抜や標高などを確認しておきましょう。

丘にある土地は比較的リスクが低めですが、中腹に建てられた家屋は切り土や盛り土をおこなっていることが多いので注意が必要です。大雨によって盛り土が流され、土砂災害が起きてしまう危険があるからです。

 

水害に強い家にするための対策6選

大切な家は水害に強い状態にしておきたいものです。そのための対策としては、以下の6つが挙げられます。

  1. 水の侵入口を土のうで塞ぐ
  2. 下水道の側溝や雨水枡を掃除する
  3. 定期的に屋根や外壁のメンテナンスをする
  4. 分電盤、温水ヒーター、室外機はなるべく高い位置に置く
  5. キッチンやリビングを2階にする
  6. 1階と2階のブレーカーを分ける

上記を複数組みあわせて対策しておけば、それだけ心強い状態を作り出せます。以下の解説を読んで、できることからやってみてください。

 

対策①:水の侵入口を土のうで塞ぐ

昔ながらの対策として、水の侵入口を土のうで塞ぐ方法があります。土のうはホームセンターなどで手に入ります。

土のうを使用する際のコツは、平たく隙間なく敷き詰めることと、互い違いになるようずらして積み重ねることです。ブルーシートの併用でさらに効果が高まるので、一緒にブルーシートも備えておきましょう。

土のうを保管しておく場所の確保や、土の用意が難しい場合には、水で膨らむ給水式の土のう袋の購入をおすすめします。

 

対策②:下水道の側溝や雨水枡を掃除する

下水道の側溝や雨水枡は、定期的に掃除しておかないと詰まってしまいます。詰まった状態で水が流れ込むと、浸水につながるので要注意です。チェックする時期を決めておき、落ち葉やビニール袋などのゴミで水の流れが止まらないようにしておきましょう。

また、道路上にプランターやかステップを置くことで、雨水が下水道に流入するのを妨げてしまっている場合もあるので、気をつけておくべきです。

 

対策③:定期的に屋根や外壁のメンテナンスをする

屋根や外壁が劣化すると、雨水が内部に染み込んで雨漏りの発生がよくあります。具体的には、屋根の破損や雨樋の詰まりによる浸水、外壁のひび割れやエアコンの配管穴などから雨漏りするケースが目立ちます。

定期的なメンテナンスで防げるものなので、いざというときの備えとして手入れを怠らないようにしましょう。また天窓がある場合には、そこに劣化がないかもあわせてチェックしておく必要があります。

 

対策④:分電盤、温水ヒーター、室外機はなるべく高い位置に置く

分電盤や温水ヒーター、エアコンの室外機などはなるべく高い位置に置いておきましょう。単純に高い位置であればあるほど、水害のリスクを軽減できるからです。

とくに分電盤は、水に浸かってしまうと電気を一切使用できなくなってしまうので、インフラという意味では生命線です。あらかじめ高い位置にセッティングしておくことで、いざというときに生活が救われる可能性があります。

 

対策⑤:キッチンやリビングを2階にする

キッチンやリビングを2階にしておくのも、水害対策の1つとして考えられます。もし浸水が起きて1階部分が使用できなくなっても、生活の基盤を2階に用意してあれば最悪の事態までは避けられるからです。

この対策はいざというときに1階を犠牲にしようというもので、抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、最大級の自然災害に見舞われたときに最悪の事態だけは回避できるよう工夫しておくのは大切なことです。

 

対策⑥:1階と2階のブレーカーを分ける

1階と2階のブレーカーを分けておくのも、水害対策としては有効です。これも前項と同じく、最悪の場合には1階部分を犠牲にし、2階部分だけで最低限の生活ができるようにしておこうという方向性のものです。

ブレーカーが使えなくなってしまうと、地域レベルで電力が復旧しても、自宅でその恩恵を受けられません。リスク回避の点で、ブレーカーを分けておくのは現実的な対策です。

 

まとめ

水害に強い家とはどのようなものか、また水害に強くなるためにはどのような対策を施せば良いか解説しました。

冒頭でも述べた通り、日本では水害が頻繁に発生します。いつどのようなタイミングで自分の住居に大量の水が押し寄せてくるか、先のことはまったくわかりません。したがってこれを無視した家に住むのは非常にリスクが高く、できる限り避けるべきです。
この記事を参考にして、水害に強い家での生活を心がけてください。

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『施工実例から水害に強い家を探しませんか?』

水害に強い家の特徴は以下になります。

 

①かさ上げ(盛土)

②高床

③囲む

④建物防水

 

弊社には水害に強い家の施工実例もございます。「詳しくはこちら」からご覧ください。

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この記事の監修

熊澤 浩

熊澤 浩

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、インテリアコーディネーター、既存住宅状況調査技術者、岐阜県建築士会:福祉まちづくり建築士

1989年 建築学科卒業(金沢工業大学)。
木造注文住宅の設計500棟以上を担当。材木業・林業の発展のため、岐阜県木造住宅アドバイザーの認定を受け、地元岐阜県中津川市に木材流通の基盤をつくる。
現在はアサヒグローバルホーム取締役 設計部長に就任し、モデルハウス提案・新商品開発に携わる。

# 構造・工法 # 土地探し