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公開:2022.09.26   更新:2023.05.19

リビング階段のメリット・デメリットを解説 | 後悔しないコツをご紹介

リビング階段は近年注目を集めており、導入を検討している方も増えています。ただ、メリット・デメリットがあるため、導入前に確認しておきましょう。

本記事では、リビング階段のメリット・デメリットや後悔しないコツ、おしゃれな実例を紹介します。

後悔しないためにも、リビング階段の導入を検討している方は参考にしてください。

 

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リビング階段とは

リビング階段とはリビングの中に階段を設置する間取りのことで、「リビングイン階段」とも呼ばれています。

ひと昔前は、玄関ホールに階段を設置するのが一般的でした。しかし、近年はおしゃれでスタイリッシュな印象を取り入れるため、リビング階段が注目されています。リビング階段は階段もインテリアとして取り入れられ、メリットも多数あるため人気です。

【インスタグラム】あなたは玄関ホール?リビング階段?

 

リビング階段のメリット4選

リビング階段には、いくつかメリットがあります。メリットを知っていればうまく取り入れられるため、把握しておきましょう。

リビング階段のメリットは、下記の4つです。

  1. 吹き抜けと相性が良い
  2. コミュニケーションが増える
  3. 家全体が明るくなる
  4. 家族の帰宅・外出を把握しやすい

リビング階段を検討している方は、参考にしてください。

 

メリット①:吹き抜けと相性が良い

リビング階段は吹き抜けと相性が良いです。吹き抜けと合わせることで、開放感を感じられます。

リビング階段を取り入れるには、最低でも2畳ほどのスペースが必要です。階段があることで多少圧迫感が出てしまいますが、吹き抜けと合わせれば開放感や明るさがプラスされます。

 

メリット②:コミュニケーションが増える

リビング階段だと、家族間のコミュニケーションが増えます。リビングは家族が集まる場所です。そのため、階段を上って上に行くにはリビングを通る必要があります。

必然的に顔を合わせる機会が増え、会話も生まれるはずです。特に、子どもが思春期に入り、自分の部屋で過ごす時間が多くなるタイミングがあります。リビング階段は、子どもとの会話も生み出してくれるでしょう。

 

メリット③:家全体が明るくなる

リビング階段は、家全体の雰囲気を明るくすることが可能です。リビングの雰囲気を2階まで届けてくれるため、暖かい雰囲気が家全体に行き渡ります。

玄関ホールに階段があるよりは、リビング階段の方が暖かい家の印象です。吹き抜けと組み合わせれば太陽の光も入ってきて、より暖かい印象を作り出せるでしょう。

 

メリット④:家族の帰宅・外出を把握しやすい

リビング階段だと、必ずリビングを通って2階に行くことになります。そのため、家族の行動を把握しやすいです。

子どもが部活で忙しかったり、親が仕事で忙しかったりすると、お互いの行動が分からないケースも珍しくありません。

リビング階段だとお互いの行動を把握しやすく、コミュニケーションも増えます。すれ違いも防げるでしょう。

 

リビング階段のデメリット3選

リビング階段にはデメリットもあります。デメリットを知らないと後々後悔の原因になるため、把握しておきましょう。

  1. 音や匂いが伝わりやすい
  2. 冷暖房の効率が悪い
  3. プライバシーの確保が難しい

リビング階段を導入する前に、必ず確認しておきましょう。

 

デメリット①:音や匂いが伝わりやすい

リビング階段はリビングと2階がつながっているため、音や匂いが伝わりやすいです。開放感は得られますが、音や臭いも開放的になってしまいます。

特に、2階の子ども部屋で勉強しているときに、リビングの音が気になって勉強できないという事態は避けたいです。

解決するには、キッチンを階段から離れた場所に置いたり、リビングと階段の間に仕切りや扉を設置したりするなどです。リビング階段を設置する際は、音と匂いに気を付けましょう。

 

デメリット②:冷暖房の効率が悪い

リビング階段だと、冷暖房の効率が下がってしまうのは事実です。通常のリビングと比べると空間が広くなるため、冷暖房効率の低下は避けられません。

ただ、ひと昔前に「リビング階段は寒い」と言われていましたが、今の住宅は断熱性や気密性が飛躍的にアップしています。そのため、昔ほど寒さは気にならなくなりました。もし気になるようであれば、冷暖房効率のための対策をするとよいでしょう。

 

デメリット③:プライバシーの確保が難しい

リビング階段は、プライバシーの確保が難しいです。必ずリビングを通るのはコミュニケーションを増やす効果もありますが、必ず顔を合わせなければいけないということでもあります。

また、機嫌が悪いときに子どもと顔を合わせたり、来客の人も必ずリビングを通らなければいけなかったりします。

 

リビング階段で後悔しない4つのコツ

リビング階段はおしゃれで家全体が明るくなりますが、後悔しやすいポイントでもあります。リビング階段で後悔しないためにも、コツを知っておきましょう。

リビング階段で後悔しないコツは、下記の4つです。

  1. 寒さ対策をする
  2. 階段下収納を活用する
  3. 階段の位置を検討する
  4. 階段の種類・形を検討する

リビング階段の導入を検討している方は、必ず把握しておきましょう。

 

コツ①:寒さ対策をする

リビング階段を導入するときは、寒さ対策をしましょう。断熱性や気密性がアップして前ほど寒さは気にならなくなりましたが、それでも1階と2階がつながっているため、寒さを感じる方もいます。

寒さ対策としては、樹脂サッシなど高断熱窓を採用する、天井にシーリングファンを取り付けて空気を循環させるなどです。冬を乗り越えるためにも、寒さ対策はしておきましょう。

 

コツ②:階段下収納を活用する

リビング階段を取り入れると、階段下のスペースができます。階段下には収納を作ると、スペースを有効に活用可能です。

ペットの小屋などのスペースにしたり、ロボット掃除機の充電場所にしたりなどのアイデアがあります。うまく活用しましょう。

 

コツ③:階段の位置を検討する

リビング階段の位置は重要です。玄関からリビング階段までの間にテレビやソファーがあると、リビングがくつろぎにくい空間になってしまいます。また、玄関からリビング階段までの導線が長く、通路が狭いと不便です。

解決策としては、リビングの端にリビング階段を設置する、玄関からリビング階段までの導線を短くシンプルにするなどがあります。リビング階段の位置は慎重に検討しましょう。

 

コツ④:階段の種類・形を検討する

階段にはさまざまな種類や形があるため、検討が必要です。リビング階段用の階段はありませんが、あまりに奇抜だったり派手だったりすると、ちぐはぐな印象になってしまいます。

リビングの色や、雰囲気に合った階段にするのがおすすめです。インテリアの一部として機能する階段を選びましょう。

 

おしゃれなリビング階段のレイアウト実例3選

最後に、下記3つのおしゃれなリビング階段のレイアウト実例を紹介します。
  1. 人目を気にせず楽しむ中庭と癒しをもたらす家
  2. 家族の絆を大切にした、すっきり暮らすお家
  3. 自然と触れ合えて、ガレージで趣味を満喫できる家

理想のリビング階段を導入したいなら、実例を見るのがおすすめです。リビング階段の導入を検討している場合は、参考にしてください。

 

実例①:人目を気にせず楽しむ中庭と癒しをもたらす家

1例目は2階建てで、黒を基調としたキューブ型のお家です。

リビング階段はテレビ横に設置されていて、家族の動きを把握しやすいようになっています。階段部分があまり見えないため、インテリアを損なっていません。

階段横には和室がありますが、引き戸を閉めれば階段の上り下りも気になりません。漫画棚も階段付近にあるため、子どもとの会話も増える間取りです。

参照:人目を気にせず楽しむ中庭と癒しをもたらす家

 

実例②:家族の絆を大切にした、すっきり暮らすお家

2例目は2階建てで、白を基調としたボックス型のお家です。

ソファー後ろにリビング階段が設置されており、家族の動きを把握しやすい間取りです。家族間のコミュニケーションを増やす効果も持っています。

また、オープン階段になっているため、圧迫感がなくスッキリとした印象を与えてくれます。リビング階段を導入しつつ、開放感もプラスされている良い例です。

参照:家族の絆を大切にした、すっきり暮らすお家

 

実例③:自然と触れ合えて、ガレージで趣味を満喫できる家

3例目は2階建てで、モダン風な外観と庭が広いのが特徴なお家です。

リビング階段が設置されているので、子どもが大きくなっても1日に一度は顔を合わせることができます。

床の木目と天井の木目の向きを揃えているので、奥行きを感じるLDKになります。

参照:自然と触れ合えて、ガレージで趣味を満喫できる家

 

まとめ

リビング階段はおしゃれでスタイリッシュな印象を与えてくれるため、近年人気を集めています。家族間のコミュニケーションが増えたり、家全体が明るくなったりするため、導入を検討する方も多いです。

ただ、リビング階段にはデメリットもあるため、把握しておきましょう。本記事で紹介した実例を参考にすると、後悔しないリビング階段を作れます。ぜひ、参考にしてください。

施工事例から、リビング階段のある家を探してみませんか?

〜リビング階段で後悔しない4つのコツ〜

①:寒さ対策をする
②:階段下収納を活用する
③:階段の位置を検討する
④:階段の種類・形を検討する

 

施工事例では、リビング階段のある14戸の家を紹介しています。ぜひチェックしてください。

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

#間取り #子育て