公開:2022.12.27 更新:2023.06.07
木造住宅の家が地震に強い4つの特徴やメリット・デメリットを徹底解説
家づくりを考える際、木造と鉄骨のどちらがよいかで悩む方も多いのではないでしょうか。
木造住宅は地震に弱いイメージがあるかもしれません。しかし実際は、木造住宅は地震に強い家としてさまざまな特徴やメリットがあります。
本記事では、木造住宅が地震に強い理由や木造住宅のメリットなどを詳しく解説しています。家づくりの特徴も紹介しているため「地震に強い家が気になる」「どのような住宅を作りたいかを検討している」という方はぜひ参考にしてください。
目次
木造住宅が地震に強い4つの特徴
木造住宅が地震に強いと言われるのは、大きく分けて以下4つの特徴を備えているからです。
- コンクリート構造よりも地震や台風に強い
- 火災にも強い
- 季節関係なく快適な温度環境を保てる
- 長く暮らせる
木造住宅の特徴について詳しく解説していきます。
特徴①:地震や台風に強い
木造住宅は鉄筋住宅に比べて、耐震性に劣るイメージがあるかもしれません。しかし、木材特有のしなやかさと、乾燥するほど強度が増すという特徴から、地震の揺れを逃しやすいのです。
また、揺れの大きさは住宅の重量に比例します。木造住宅は鉄筋住宅に比べて軽量なため、建物の大きさが同じ場合、木造住宅の方が揺れ自体が小さくすむという特徴も。
木造住宅は自然災害に強いという特徴は押さえておきましょう。
特徴②:火災にも強い
木造住宅は地震に強いため、地震の揺れによる家屋の傾きや外壁が一部はがれるなどの不具合も生じにくく、火事にも強い構造といえます。
木材は燃えやすいイメージがありますが、燃えると表面に炭化層と呼ばれる焦げができるため、芯の部分に火がつくのを抑えることが可能です。
そのため、木造の家で火災が発生した時もすぐに熱が伝わり崩壊するという心配が少なくなります。
「地震に強い家=火災にも強い家」と覚えておきましょう。
特徴③:季節関係なく快適な温度環境を保てる
木造住宅には、以下のさまざまな特徴があります。
- 断熱性が高く、鉄よりも熱を通しにくい
- 外気温が室内に入るのを防いでくれる
- 調湿性が高い
日本には四季があるため、年間を通した温度変化は激しいですが、木材を住宅に使用することで、快適な温度環境を保てるのも大きな特徴です。
木材特有の温もりや癒し効果も含め、木造住宅は、鉄筋住宅にはない特徴を備えています。
特徴④:長く暮らせる
寺院などが長きにわたって建築・保存されているように、木造住宅は定期的にメンテナンスすることで長く暮らせるのも、特徴のひとつです。
- 通気性や日当たりを考慮する
- こまめに換気や掃除をする
- 不具合が出る前にメンテナンスする
木造住宅で長く暮らすには、いかに湿気を逃がせるかがポイント。そのため、湿気がこもらない通気性のよい家づくりが重要です。
定期的なメンテナンスにより、木造住宅でも長く暮らせるでしょう。
【関連記事】地震に強い家の特徴5選!建てる際の注意点をわかりやすく解説
木造住宅のメリット
木造住宅が地震に強いことはお分かりいただけたかと思いますが、それらを踏まえ、木造住宅のメリット・デメリットを紹介します。
それぞれをしっかりと理解し、メリットの方が大きいと感じられる場合は木造住宅の建築がおすすめです。
木造住宅のメリットは、大きく分けて以下の3点です。
- 建築コストが抑えられる
- 快適に過ごしやすい
- 建築時におけるデザインの自由度が高い
上記のメリットについて解説していきます。
メリット①:建築コストが抑えられる
木造住宅は、鉄筋造の住宅に比べて材料費が安価なため、建築コストを抑えられます。
しかし、依頼するハウスメーカーや工務店によって、かかる人件費は異なりますし、調達する木材の種類や品質などによって価格が前後することも覚えておきましょう。
新築の家づくりには見積もりが必須。予算の上限を踏まえた家づくりのなかで、木造住宅は、建築コストを抑えられるという意味でおすすめです。
メリット②:快適に過ごしやすい
木造住宅は木材に本来備わる断熱性や調湿性の高さにより、年間を通して快適に過ごしやすいというメリットがあります。
木造住宅は、日本特有の四季に対応するのにピッタリ。乾燥している時期は、木材に含まれる水分が室内に放出されて乾燥を防ぎ、湿度の高い時期は、木材が空気中の水分を吸収することで、湿度を抑える効果が期待できます。
鉄筋コンクリートにはない特徴をもつ木材だからこそ、日本の家づくりにおける主流は木造住宅なのです。
【関連記事】断熱材とは?3つの種類と特徴・性能を徹底比較|選ぶ基準も解説
メリット③:建築時におけるデザインの自由度が高い
木造住宅は、間取りやデザイン面に関する自由度が高く、プランの幅が広いというメリットもあります。
とくに「木造ラーメン工法」と呼ばれる、柱と梁を中心に建物を支えるシンプルな工法は耐震性も高く、自由度も高いためおすすめです。
構造上どうしても必要な壁や柱などはありますが、リフォームのしやすさという意味でも、木造住宅特有のメリットがあります。
木造住宅のデメリット
木造住宅のデメリットは、大きく分けて以下の3点です。
- 防音性が低い
- 品質にばらつきがある
- シロアリなどの害虫被害
それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。
デメリット①:防音性が低い
木造住宅は遮音性能が低く、音を通しやすいというデメリットがあります。
建築する土地の接地状況にもよりますが、大通りに面していたりすると、走行音が気になる可能性は否定できません。
防音性を高める対策は、依頼した工務店などの技術力次第なところもあるため、依頼先を検討する際は、防音対策に関する取り組みを確認するとよいでしょう。
【関連記事】部屋を防音室にしたい!防音室にする方法とポイントを徹底解説
デメリット②:品質にばらつきがある
鉄筋コンクリートとは異なり、木材は自然にあるものから調達・生成するため、品質にばらつきが生じやすいというデメリットもあります。
木材そのものの品質だけではなく、現場で職人が木材の加工などする場合もあるため、建築作業をする職人の練度も、仕上がりに影響を及ぼすでしょう。
建築期間中の木材の保管体制など、調達する木材の品質管理に関しても、依頼先に確認するのがおすすめです。
【関連】アサヒグローバルホームの木の家づくりについて詳しく知る
デメリット③:シロアリなどの害虫被害
木造住宅は通気性をよくして木材の腐敗を防ぐ必要があります。また、シロアリなどの害虫対策も入念に行いましょう。
シロアリは、さまざまな隙間から家に入り込むため、定期的なメンテナンス・点検が必須です。また、事前に防蟻処理もしておきましょう。
長く暮らせる家づくりのためにも、ハウスメーカーや工務店各社における防虫対策の確認も重要です。
【関連】アサヒグローバルホームのシロアリ対策について詳しく知る
地震に強い工務店アサヒグローバルホームの特徴
木造住宅が地震に強い理由などを解説しましたが、アサヒグローバルホームが提供する住まいの地震対策に関して、以下3つの特徴を紹介します。
- 耐震性や断熱性に優れている木造軸組パネル工法
- 最高ランクの耐震等級「3」
- 火災からも守る「ファイヤーストップ構造」
※3等級は間取りによっては対応できない場合もございます。
さまざまな地震対策を行なっているため、ぜひ参考にしてください。
特徴①:耐震性や断熱性に優れている木造軸組パネルエ法
アサヒグローバルホームでは「木造軸組パネル工法」と呼ばれる日本古来の技術である「木造軸組工法」と、北米で生まれた「ツーバイフォー工法」をミックスした施工手法を採用。
木造軸組パネル工法は、以下のような特徴があります。
- 設計の自由度が高い
- リフォームのしやすさ
- 高い耐震性能
- 断熱性
- 気密性
これらを実現し、地震に強い家づくりを提供しています。
特徴②:最高ランクの耐震等級「3」
アサヒグローバルホームが提供する住宅は、耐震性(建物の丈夫さ)の性能評価に関して、最高等級の評価を獲得しています。
住宅には「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく耐震性の3段階評価があり、以下のとおり、数字が大きくなるほど耐震性能が高くなる仕組みです。
1等級 | 建築基準法に定められた最低限の耐震性能 |
2等級 | 1等級の1.25倍の耐震性能 |
3等級 | 1等級の1.5倍の耐震性能 |
法律に基づく最高評価の耐震性能を誇る家づくりなら、アサヒグローバルホームにお任せください。
※3等級は間取りによっては対応できない場合もございます。
【関連記事】長期優良住宅とは?認定基準やメリット・デメリットをわかりやすく解説!
特徴③:火災からも守る「ファイヤーストップ構造」
地震などの自然災害に伴って気をつけたいのが「火災」です。アサヒグローバルホームでは、壁やパネル等の気密性・断熱性を高めたファイヤーストップ構造を採用。
壁や天井の耐火被覆材として無機質材である石膏ボードを使用し、出火してから消化活動が始まるまでの時間である「15分以内」の延焼を防ぎます。
耐震性に関する詳細は、こちらからご確認ください。
まとめ
木造住宅は決して地震に弱いわけではなく、さまざまな観点から見ても地震に対する強さを備えています。
鉄筋造にはない軽さや吸湿性など、木材特有の特徴を活かした家づくりは、地震の強さにつながります。しかし、品質のばらつきがあるなどのデメリットもあるため、両側面の比較検討は必須です。
アサヒグローバルホームでは独自の工法や制震技術により、高い耐震性能を担保しています。本記事を踏まえ、木造住宅の家づくりの参考にしてみてください。
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【関連記事】地震に強い間取りの特徴2選や注意点などをわかりやすく解説
アサヒグローバルホームは地震に強く、揺れの少ない家を建てるための技術があります。
地震に強い間取りの注意点
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注意点①:2階以上に重いものを配置しない
注意点②:家を建てる地盤も確認しておく
注意点③:窓の割合を増やしすぎない
注意点④:平屋でも地震に弱い間取りがある
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地震に強い家の仕組みをもっと勉強したい方は「詳しくはこちら」から