公開:2022.09.22 更新:2023.05.19
平屋で30坪の間取りの実例を4つ紹介 | 金額相場はどれぐらい?
新築の家を建てるのなら、間取りは重視する条件のひとつ。最近では30坪ほどの平屋に注目が集まり、その間取りをじっくり考えたいという声も増えています。
また、間取りと同時に気になることといえば、やはり金額相場ではないでしょうか。
本記事では、平屋ではどのような間取りが住みやすいのか、金額相場はどれくらいなのか、間取りづくりで気を付けるべき5つのポイントなどについて詳しくご紹介します。
目次
平屋で30坪の間取りの実例を4つ紹介
平屋の間取りは複数の候補から選べます。30坪に建てるのであれば、2LDK以上の間取りを考える人が多い傾向です。ここでは2LDKから5LDKまでの間取りについてご紹介します。
間取り①:2LDK
参照:夫婦のセカンドライフにちょうどいい、2LDKのコンパクトな平屋
あえて廊下のない設計にし、シンプルな生活動線を実現しています。玄関からLDK、寝室までの動線に無駄がありません。バスルームや洗面室などの水回りにも直接移動できるため、使い勝手の良さを実感できるでしょう。ふたつの寝室から使えるウォークインクロゼットにも注目です。
実はこちらの2LDKの平屋は26.6坪になっており、30坪と比較すると少々コンパクトです。しかし充実した間取りは30坪で建てるときの参考になるのではないでしょうか。
間取り②:3LDK
30坪に3LDKの間取りで建てるのなら、LDKの広さを充分に確保しつつ、それぞれの個室も広くした設計が可能です。こちらの例はLDKが19.8帖、8帖の洋室が1室、6帖の洋室が2室の驚くほど広々とした平屋です。
くわえてカバードポーチやパントリーも設置され、ウォークインクロゼットや小屋裏収納で収納力も抜群。ファミリーで暮らすには充分な余裕が感じられます。キッチンから家族の様子がひと目で分かるのも嬉しいですね。
このほかにも間取りを工夫して中庭を設置するケースも。30坪の平屋と3LDKは相性が良く、バリエーション豊富な間取りが楽しめる傾向があります。
間取り③:4LDK
30坪に4LDKとなると、そろそろ部屋数と広さの兼ね合いに調整が必要かもしれません。しかし、計算された間取りであれば充分に余裕のある生活空間を作ることができます。
LDKは18帖と広く、家族団らんが楽しめるスペースになっています。4つの洋室は6帖が1室、5帖が3室と、個人のプライベートも確保できます。各部屋にはクロゼットが設置され、収納も充分。人数が多いご家庭でも、お子さんの成長に合わせて長く住める家になるでしょう。
間取り④:5LDK
30坪で5LDKとなると、実際のところスペースに余裕がなくなる傾向があります。ただ、設計によってはその限りではありません。
窓を大きくする、もしくは天井を高くして開放感をプラスしたり、場合によってはロフトを設置するのも良いでしょう。
ロフトはちょっとした秘密基地のような雰囲気が生まれ、小さなお子さまがいるご家庭では喜ばれるかもしれません。もちろん収納や生活空間としても大活躍のスペースです。
ほかにもさまざまな工夫を取り入れ、住みよい平屋を目指せるので設計士にぜひ相談してみてくださいね。
平屋30坪の金額相場は2,000万円以下
家を建てる際には費用の把握も大切です。30坪の平屋を建てる場合、本体価格の金額相場はおおむね2,000万円以下になると考えて差し支えないでしょう。
弊社 アサヒグローバルホームでは、参考プランとして1,180万円(2LDK)、1,501万円(3LDK+WIC+中庭)をはじめ、数多くの間取りと参考価格をご覧いただけます。
平屋30坪の間取りづくりで気をつけるべき5つのポイント
理想をたっぷり詰め込んだ家を建てたいのは誰しも同じです。ただ、間取りを考えるときには注意しておきたいことも。30坪の平屋を建てるとき、気を付けるべき5つのポイントについて抑えておきましょう。
注意点①:建ぺい率を意識する
「建ぺい率」とは、敷地面積に対して建てられる家の広さのことを指します。建築面積とも呼ばれます。建ぺい率は用途や地域によって決められており、上限を超える建築面積を取ることはできません。
たとえば4人家族の場合、24坪の広さがあればゆとりのある生活スペースが確保できるといわれています。家族構成と敷地面積、建ぺい率を意識しながら間取りを考えましょう。
注意点②:風の通り道を作る
風の通り道を作らない住宅は、風通しが悪くなり、季節によっては快適性が落ちてしまいます。換気のしやすさも重要です。平屋は窓やバルコニーを大きく作りやすいため、その特徴を活かし、風が通りやすい間取りにしましょう。
注意点③:断熱材をしっかり入れる
ワンフロアの平屋は熱の影響を受けやすい構造をしています。屋根からは夏の陽射しによる熱、冬は冷え切った空気が地面から忍び込もうとします。断熱材をしっかりと入れて対策をおこないましょう。
また、高気密・高断熱の構造もおすすめです。室温を効率良く保てるため、エコな省エネ工法として近年注目を集めています。興味があれば工務店で相談してみてくださいね。
注意点④:家族5人だとやや狭い
家族構成も間取りに大きな影響を与えます。30坪の平屋は充分に広い空間を確保した家ですが、生活する人数が多ければどうしても手狭に感じるかもしれません。
30坪の平屋の場合、おおむね4人家族が快適に暮らしやすいと考えられています。前述のとおり、4人家族なら24坪あれば生活空間に余裕ができやすい傾向です。それ以上の人数となると、少々手狭になりかねないことは考慮するべきでしょう。
注意点⑤:玄関の向きを考える
玄関の向きは間取り作りにおいて重要なポイントです。一般的には東向きや南向きが良いとされています。
東向きが良いといわれる理由は、やはり朝から日中にかけての日当たりが非常によくなるためです。明るい光が差し込む玄関は、通勤や通学前の気持ちを元気にしてくれます。また日が傾く夕方に西日が差し込みにくいというのも東向きのメリットです。
南向きの玄関は、日光が長い時間当たるという特徴があります。玄関の明るさが長く続くのは嬉しいですね。ただ、夏場の強い陽射しも長時間浴びることになるため、日除け効果があるデザインがおすすめです。
東向き、南向きはこのように日当たりにおける大きなメリットがあり、おすすめの方向です。ただし立地や希望の間取りによっては必ずしも正解ではありません。生活動線や道路との関係をふまえて考慮したほうが良いでしょう。
まとめ
30坪の平屋はバリエーション豊富な間取りが選択できます。設置したい部屋の数や広さ、ご家族の人数など、それぞれのご事情に合わせた生活空間を作れます。
建ぺい率をはじめとした専門的な要素も考慮する必要がありますが、疑問に思った点は工務店の担当や設計士に遠慮なく相談してみてください。疑問を解決する回答や、さらに素敵な家にするための提案が返ってくるでしょう。
“アサヒグローバルホームでは、平屋住宅の間取りづくりのご相談を受け付けております
〜平屋30坪の間取りづくりで気をつけるべき”5つ”のポイント〜
ポイント①:建ぺい率を意識する
ポイント②:風の通り道を作る
ポイント③:断熱材をしっかり入れる
ポイント④:家族5人だとやや狭い
ポイント⑤:玄関の向きを考える