公開:2023.09.22 更新:2023.09.26
サンルームとは?メリット・デメリットやおしゃれな施工実例を解説
天候に左右されず、家事や生活を快適にできるサンルーム。屋内にいながら屋外の開放感を味わいたい方におすすめです。
サンルームは、住宅の一部として設けられたガラス張りの空間を指し、天候に左右されずに家事や生活を快適にできます。四季折々の風景を眺めながら、心地よい自然光に包まれた時間を過ごせるでしょう。
この記事では、サンルームのメリット・デメリット、気になる施工実例について紹介します。
サンルームの設置によって「どのようにおしゃれな空間へと生まれ変わるか」お悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
サンルームとは
サンルームは、庭先にせり出したガラス張りの空間を指します。
日本では「ガーデンルーム」「ガーデンラウンジ」などと呼ばれ、ガラス越しに自然の光を取り入れ、屋内と屋外をつなぐおしゃれな空間として人気があります。
建築基準に合わせてコンクリートの基礎をして設置されるため、気密性の高さが特徴です。
そのため、取り付けるというより、建物の一部として完全に組み込まれた「増築」に近い施工が必要です。
テラス囲いとの違い
一見、サンルームとテラス囲いは同じような設備に思えますが、異なる点がいくつかあります。
特徴 | |
サンルーム |
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テラス囲い |
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どちらを選択するかは、予算や利用目的などによって異なります。
居室として利用したい、室内を広くしたい場合はサンルーム。手軽に物干しスペースを設置したい場合はテラス囲いが適しているでしょう。
サンルームのメリット3選
サンルームのメリットを3つ紹介します。
- 天候に関係なく洗濯物を干せる
- 室内に自然光をたくさん取り込める
- 居室空間の断熱性が上がる
メリット①:天候に関係なく洗濯物を干せる
サンルームは屋内に位置しているため、天候や季節の影響を受けずに安心して洗濯物を干せます。
たとえば、サンルームのガラス面からは自然光が入りますが、花粉やPM2.5などのアレルギー物質は遮れます。衣類や布団などをサンルームに干すことで、アレルギー反応を抑えられ、快適な環境を保てるでしょう。
また、梅雨時期などで湿度が高くなってしまう時は、換気扇などを設置することで、洗濯物がよく乾く環境をつくり出せます。
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メリット②:室内に自然光をたくさん取り込める
サンルームのガラス張りの壁や屋根から、たくさんの自然光を室内に取り込めます。
朝日が差し込む光を浴びながら朝食を楽しんだり、昼間は明るくて心地よい居室空間でくつろいだりできるでしょう。
また、小さいお子さまがいるご家庭では、雨の日の家遊びに苦労している方も多いのではないでしょうか。
サンルームは雨風を防ぎ、かつお庭に直接出入りできます。自然光は気分を明るくするため、天候を気にせずペットやお子さまの遊びスペースとして活用できるでしょう。
メリット③:居室空間の断熱性が上がる
サンルームを設置することで、リビングなど部屋との間に二重の空間ができるため、二重構造により断熱性が向上します。
たとえば、冬場はサンルームから暖まった空気が隣接する部屋にも行き渡り、エアコンなどの効率が上がります。光熱費を節約できるだけでなく、室内の乾燥対策にも効果を発揮するでしょう。
また、暖かい季節にはサンルームの窓や扉を開放し、自然の風を取り入れることで、季節ごとの気候を感じられるでしょう。
サンルームのデメリット3選
サンルームのデメリットを3つ紹介します。
- 夏場はかなり暑くなる
- 手入れに手間がかかる
- 固定資産税がかかることも
デメリット①:夏場はかなり暑くなる
サンルームはガラス張りであるため、夏場になると日差しの影響から室内がかなり暑くなることも。
しかし、近年は洗濯物が乾きやすいように採風機能が付いているなど、サンルーム自体も進化しています。
換気することで室内に滞った空気を循環させ、温度調整が可能です。夏場には適宜換気を行い、遮熱フィルムやブラインドの設置など、適切な遮熱対策や日除け対策を施すことで、快適に過ごせるでしょう。
デメリット②:手入れに手間がかかる
サンルームは全面がガラスで囲われているため、汚れや水アカが目立ちやすく、お手入れに手間がかかるイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
サンルームに付着しやすい汚れとして、下記が挙げられます。
- ホコリ
- 砂
- 油汚れ
- 鳥の糞など
手入れに手間がかかるため、忙しい人や掃除が苦手な人にとってはデメリットとなるかもしれません。
しかし、最近のサンルームには汚れが付きにくい加工が施された商品もあります。お手入れの手間を軽減したい方は、熱線吸収アクアポリカーボネートなど、汚れが付着しにくい機能を備えた屋根を採用しましょう。
デメリット③:固定資産税がかかることも
固定資産税の課税対象になるかどうかは、建築基準法の「建築物」に該当するかどうかで決まります。
サンルームは一般的に建築物とみなされるため、新築や増築、改築などと同様、固定資産税の支払いが必要です。
しかし、サンルームの面積は家屋全体に対して割合が小さいため、仮に固定資産税の対象となっても、全体の課税額への影響はそれほど大きくないでしょう。
固定資産税を抑えるために、きちんと基礎工事をせずに設置すると耐久性や安全性に問題が生じる可能性があります。サンルームを設置する際は、適切な基礎工事を行いましょう。
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サンルームを取り入れたおしゃれな施工実例3選
サンルームを取り入れた施工事例を3つ紹介します。
- 家具のようなキッチンとサンルームが魅力的な家
- ヴィンテージ感あるインテリアを徹底追求した家
- 南欧風な外観を楽しみ、家事動線を考え抜いた家
実例①:家具のようなキッチンとサンルームが魅力的な家
「家具のようなキッチンとサンルームが魅力的な家」では、玄関と対角にサンルームが設置されています。
玄関や道路に面している場所と対角に設置することで、通行人や来客などの目を気にせずに家族と過ごせるのが特徴です。
サンルームはガラス張りで自然光をたくさん取り込めるメリットがある一方で、見通しの良さからプライバシーが気になる方も少なくありません。
道路に面した場所の設置を避けることで、プライバシーを損なわずにプライベート空間を演出できるでしょう。
実例②:ヴィンテージ感あるインテリアを徹底追求した家
「ヴィンテージ感あるインテリアを徹底追求した家」では、キッチン横から出入りできるようサンルームが設置されています。
キッチンから出入りしやすく、セカンドリビングとして活用しやすいのが特徴です。セカンドリビングは、通常のリビングルームとは別に設けられたリビングスペースを指します。
来客時のおもてなしスペースはもちろん、家族や友人とくつろぐスペースとして活用できるでしょう。
実例③:南欧風な外観を楽しみ、家事動線を考え抜いた家
「南欧風な外観を楽しみ、家事動線を考え抜いた家」では、キッチンとウォークインクローゼットから直接行き来できるサンルームを設置しています。
毎日洗濯物を干して、畳んで、片付ける作業は、労力や時間がかかります。
1階では、洗面室とウォークインクローゼットをつなぐ場所にサンルームが設けられており、無駄な動きを省いて効率よく家事ができるのが魅力です。
時間帯や天候に左右されない洗濯スペースで、日々の生活をより便利にするのに役立つでしょう。
まとめ:サンルームを取り入れて理想の住まいを実現
サンルームは、ガラス張りの空間で自然光を取り込み、屋外の景色を楽しめるスペースです。
共働き家庭や忙しい現代の暮らしにおいて、洗濯や家事の手間を減らし、快適な生活を実現するのに適しています。
本記事でご紹介した3つの施工事例からは、サンルームを取り入れたお施主様のこだわりが感じられたのではないでしょうか。
ぜひ本記事を参考に、理想のサンルームを取り入れて快適な住まいを実現しましょう。「サンルームを設置すべきか」悩んでいる方は、ぜひアサヒグローバルホームへご相談ください。
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