公開:2023.05.10 更新:2023.05.19
オープン階段でおしゃれな空間を演出!メリット・デメリットと間取り事例3つを紹介
立体的なデザインでおしゃれな空間をつくり出せる「オープン階段」。
テレビや雑誌で取り上げられることも多く「こんな階段がある家に住んでみたいなぁ」と思われた経験がある方も多いのではないでしょうか。
通常の階段と違い圧迫感がなく、デザイン性が高いため、子育て世代の方やマイホームを持ちたいと考えている方に人気のレイアウトです。
そこで本記事ではオープン階段を取り入れるポイントやメリット、デメリットを詳しく解説しています。
実際にオープン階段を取り入れた事例も合わせて紹介しているので「オープン階段を取り入れる際の注意点が気になる」「後悔しないためのポイントが知りたい」という方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
オープン階段とは?
オープン階段とは階段の段差と段差をつなぐ「蹴込み板」が存在していない階段です。
「スケルトン階段」や「ストリップ階段」とも呼ばれるオープン階段最大の特徴は、骨組みをオープンにしていることにあります。
あえて骨組みをそのまま利用することで、通常の階段よりもスッキリとしたデザインになり、おしゃれな空間を演出できるのです。
一般的に吹き抜けのあるリビングに設置することが多く、デザイン性の高さを活かした開放感が魅力になるため、インテリアとしての機能も兼ね備えています。
オープン階段のメリット
オープン階段のメリットは以下の5つです。
- 圧迫感がない
- デザイン性が高い・おしゃれ
- 日当たりを良くしやすい
- リビングの風通しが良くなる
- 間取りの自由度を高くしやすい
オープン階段を取り入れようと考えている方は、ぜひチェックしてください。
メリット①:圧迫感がない
オープン階段は壁を取り払って設置するため、部屋に圧迫感を与えません。
そのため通常の階段が設置された部屋と比較すると、部屋全体が広く感じられます。
縦の広がりが強く強調されるので、圧迫感を取り払いつつ開放感がアップするのです。
メリット②:デザイン性が高い・おしゃれ
オープン階段は何種類もバリエーションが存在しており、自分だけのオリジナルを作ることも可能です。
そのうえ素材や色調の自由度が高いので、階段自体を自分だけのおしゃれなインテリアに仕立てあげられます。
通常の階段をおしゃれにするのは難しいですが、オープン階段はそもそものデザイン性が高いため、特別な知識を持っていなくても見栄えの良い階段をつくれるでしょう。
メリット③:日当たりを良くしやすい
オープン階段には通常の階段には必須の「蹴込み板」が存在しないため、差し込んだ光が遮られることなく1階へ届きます。
「蹴込み板」は階段の段差と段差をつなぐ板のことです。
上階から透過した光はリビングを明るくしてくれたり、日当たりが悪い廊下や玄関も照らしてくれたりするため、家全体に暖かい印象を与えます。
メリット④:リビングの風通しが良くなる
オープン階段は光と同様に上下階の風通しを良くする効果があります。
空気の循環を邪魔せず、むしろ効率的に換気できるようになるため、気持ちの良い空間をつくりたい方にはうってつけでしょう。
メリット⑤:間取りの自由度を高くしやすい
通常の階段を設置するときは、よほどのことがない限りは壁沿いに取り付けられます。
しかしオープン階段であれば設置に壁を必要としないため、本来なら階段を配置できないような場所にも取り付けられるのです。
結果的に間取りの自由度が高くなるので、マイホームの階段で悩まれている方はオープン階段を検討してみてはいかがでしょうか。
オープン階段のデメリット
オープン階段を設置する際のデメリットは以下の4点です。
- 階段下が活用しにくくなる
- ベビーゲートをつけにくい
- 手すりの隙間からの転落に注意が必要
- 一般的な階段より価格が高い場合がある
デメリットの対策方法も合わせて紹介しているので、ぜひチェックしてください。
【関連記事】家づくりで後悔しないためのポイント”4つ”〜よくある事例をもとに解説〜
デメリット①:階段下が活用しにくくなる
一般的に階段の下の空間はトイレや物置として活用するケースが多いですが、オープン階段の場合はデッドスペースになります。
圧迫感の無さや開放感が特徴のオープン階段ですが、実は床面積効率が悪いので注意が必要です。
とはいえ観葉植物を置いたり、ワークスペースにしたりと、使い方を工夫すればオシャレ度がアップするので、オープン階段を取り入れる方は検討してみてください。
デメリット②:ベビーゲートをつけにくい
オープン階段は通常の階段よりもベビーゲートを取り付けにくいため、赤ちゃんがいる場合は避けるのも一つの手です。
仮にベビーゲートを取り付けられても隙間から抜けられる可能性があるので、手すり部分にパネルを貼るなどの安全対策が必要になります。
そのためオープン階段を設置する場合は家族内でしっかり検討してください。
デメリット③:手すりの隙間からの転落に注意が必要
オープン階段は骨組みに近い構造をしているため、小さなお子さまや足腰の悪い高齢の方は足を踏み外したり、手すりの隙間から転落したりする可能性があります。
また足を滑らせてしまった場合は、段差の間に引っかかってしまい、ケガするかもしれません。
しかし落下防止ネットや手すりの隙間をなくせば簡単に解決できるので、安全性とデザインを両立できるように、事前に相談するのがおすすめです。
デメリット④:一般的な階段より価格が高い場合がある
オープン階段はデザイン性が高く、おしゃれですが、建築コストが高くなりやすいデメリットがあります。
通常の階段であれば10〜20万円でできますが、オープン階段の場合は高度な設計と正確な技術が必要になるため、諸費用が高くなりがちです。
オープン階段で後悔・失敗しないための3つのポイント
オープン階段を作る上で注意すべきポイントは以下の3つです。
- 階段下の活用方法を考えておく
- 折り返し階段などを検討する
- 寒さ対策をする
後悔や失敗しないためにも、これからオープン階段を作ろうと考えている方は参考にしてください。
【関連記事】かっこいい家の間取りとは?内装から外観まで徹底解説
ポイント①:階段下の活用方法を考えておく
通常の階段の場合は、階段下を収納スペースやトイレとして活用します。
しかしオープン階段の場合は収納している物が丸見えになってしまうので、得策とはいえません。
そこでおすすめなのが、デスクを置いてワークスペースにする方法です。上階から適度な光が差し込むので、リラックスしながら作業に打ち込めます。
ポイント②:折り返し階段などを検討する
オープン階段をストレートにレイアウトしてしまうと、必要以上に距離が伸びてしまうため、折り返したり、Uターンさせたりして距離が伸びないように調整しましょう。
L字型にするだけでも安全性が一気に向上するので、小さなお子さまがいる家庭では積極的に検討してください。
また一時的に落下防止ネットをつけるのもおすすめです。
ポイント③:寒さ対策をする
ここ数年で建築物の断熱性や気密性がアップしたため、冬場でも寒さが気にならない方を多く見かけます。
とはいえ1階と2階がつながっているため、寒さを感じる方もいるのが現状です。
そのため樹脂サッシなど高断熱窓を採用したり、天井にファンを取り付けて空気を循環させたりと、寒さ対策をしておきましょう。
オープン階段を取り入れた間取り事例3選
以下では実際にオープン階段を取り入れた間取り事例を3件紹介しています。
それぞれの事例で工夫した点を詳しく解説しているので、ぜひチェックしてください。
事例①:モノトーンキッチンがある上質なガレージハウス
「モノトーンキッチンがある上質なガレージハウス」のポイントは以下の通りです。
- キッチンと統一感を持たせた配色
- 階段下のデッドスペースは子ども服の収納に活用
モノトーンカラーが魅力のキッチンとオープン階段の配色をリンクさせることで、統一感を生み出しています。
部屋自体の内装は白を基調にしているため、アクセントとなっておしゃれ感がアップしています。
デッドスペースになりがちな階段下のスペースは、子ども服の収納スペースにしました。
階段の隙間を通って日光が差し込むので、暗くなりがちなスペースも明るい印象を持つようになります。
事例②:愛車を眺めながら、猫と暮らすガレージハウス
「愛車を眺めながら、猫と暮らすガレージハウス」のポイントは以下の通りです。
- 高級ホテルのようなラグジュアリーなデザインが映えるオープン階段
- 手すりにライトを仕込むことで安全性とデザイン性を両立している
通常の階段にはない開放感や圧迫感の無さが魅力のオープン階段を、大人の雰囲気に染め上げました。
高級ホテルに備え付けられている階段のようなデザインが映えるため、非日常感を味わえます。
また手すりにライトを仕込んでおり、安全性とデザイン性を両立させることに成功しました。
さらに階段自体をL字型に折り返し、踊り場を設置することで落下時の安全性を高めているため、小さなお子さまのいる家庭でも安心して利用できます。
事例③:デザイン性に優れたガルバと無垢材の調和した家
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「デザイン性に優れたガルバと無垢材の調和した家」のポイントは以下の通りです。
- 階段1つあたりの面積を増やして安全性を確保
- 内装とデザインを合わせて一体感を演出
オープン階段は一度足を踏み外してしまうと段差に足が挟まったり、転落したりする可能性があります。
しかしこちらのオープン階段は一段あたりの面積を増やすことで、足を踏み外すリスクを軽減させました。
そのため、小さなお子さまでも安心して利用できます。
また部屋の内装が木目を基調にしているので、階段のデザインも木目調にして、一体感を演出しています。
まとめ:オープン階段について
おしゃれで開放感のある空間を作るのにピッタリな「オープン階段」。
真っ直ぐにしたり、折り返したり、L字型にしたりなど、デザイン性が高く、圧迫感を感じさせないので、敷地面積が少ない家でも容易に取り入れられます。
ただし転落するリスクや階段下のスペースが活用しにくくなるので、マイホームに取り入れる際にはじっくり検討しましょう。
とはいえ建築技術は日々進化しており、現在ではスタイリッシュでありながらも安全性に優れたオープン階段を作れます。
本記事を参考にしながら自分だけのオリジナリティに溢れたオープン階段を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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アサヒグローバルホームでは、おしゃれで開放感のある「オープン階段のある家」をご用意しています。
オープン階段のある家のメリットは以下の5つです。
メリット①:リビングの風通しが良い
メリット②:圧迫感が軽減され、開放感のある空間が作れる
メリット③:日光が差し込みやすい
メリット④:おしゃれな雰囲気を演出できる
メリット⑤:間取りの自由度が高い
興味がある方は気軽にご相談ください。