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公開:2024.11.19

新築の家でも地震が来たら倒壊する?耐震基準やリスクを下げる方法を解説

外観

日本ではほぼ毎年と言っていいほど、大きな被害をもたらす地震被害に見舞われます。
地震に対する備えが欠かせない中、新築の住宅であれば、巨大地震が起きても倒壊・損傷することはないと考える人もいるでしょう。

この記事では、新築の住宅が地震で倒壊することがあるのかを解説しています。
現在の耐震基準や、地震に強い家づくりをするための方法などもまとめました。

これから家づくりを検討している人はもちろん、地震をはじめとする災害にしっかりと備えたい人は、本記事の内容をぜひ参考にしてください。

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新築でも地震で倒壊することはあるか

キッチン

結論ですが、新築で一戸建てを建てたとしても、地震によって倒壊する可能性はゼロではありません。

なぜなら、地震は自然現象であり、震源地からの距離や揺れ方、本震・余震を含めた回数などが状況によって異なるからです。
さらに、建物の形状や構造、地盤の強度によっても地震に対する強さは千差万別で、異なる土地に同じ構造・間取りの住宅を建てたとしても、地盤が異なれば建物へのダメージの加わり方にも変化が出ます。

もちろん、新築の住宅であれば地震による倒壊のリスクを下げることは可能です。
新築住宅の耐震性に関して求められるのは、「複数回の大きな揺れに耐えられる」という点です。

 

法律で定められている耐震基準

建物の耐震基準は建築基準法に定められており、震度6強から7ほどの地震でも建物が倒壊しない強度が現行の基準となっています。

また、地震に対する建物の強度を示す指標として耐震等級があり、3段階で耐震性能を評価しています。
耐震等級は住宅の品質確保の促進等に関する法律に規定されており、耐震等級3が最高水準です。

なお、耐震等級1は建築基準法で定められた耐震基準を満たしていることが条件とされています。
つまり、震度6強から7ほどの地震に耐えられる強度を持っていることが、耐震等級1の基準です。

耐震性に関する法律は、大地震が発生した都度見直されてきた経緯があります。
法改正によって耐震基準が改められており、築年数が浅いほど建物の強度を高くせざるを得ない状況にあるのは事実です。

 

新築の住宅が地震で倒壊するリスクを下げる方法

外観

ここでは、新築の住宅が地震で倒壊するリスクを下げる方法を5つ紹介します。

  1. 最高レベルの基準である耐震等級3の家を建てる
  2. 制震ダンパーなどの制震技術を取り入れる
  3. 建物の形や構造をシンプルにする
  4. 建物の高さを抑える
  5. 土地選びをこだわる

 

方法①:最高レベルの基準である耐震等級3の家を建てる

地震で倒壊するリスクを下げたいなら、先述した耐震等級の最高水準である、耐震等級3の家づくりを目指しましょう。
耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍以上の強度があることを示すもので、数百年に一度と言われるような巨大地震にも耐え得る強さがあります。

後述するような間取りや構造の工夫を凝らすのはもちろん、構造計算をする際に耐力壁を適切な位置に配置することで、耐震等級3を実現できます。
耐震等級3の家づくりをしたい場合には、その旨を工務店に伝えることも重要です。

耐震等級は法律で厳格に定められた基準なので、地震による建物の倒壊リスクを下げるには、耐震等級3の水準をクリアするのが最もおすすめです。

耐震等級については、以下の記事でも詳しく解説しています。

【関連記事】耐震等級3は必要なのか?メリット・デメリット・耐震性能の高め方も解説

 

方法②:制震ダンパーなどの制震技術を取り入れる

建物の倒壊リスクを下げる方法として、耐震だけでなく制震技術の導入もおすすめです。

制震とは、建物に制震ダンパーをつけるなどして地震の揺れを吸収し、構造体へのダメージを減らすアプローチを指します。
建物自体の強度を高める耐震技術だけでなく、制震技術も取り入れて、本当に地震に強い家づくりを目指しましょう。

 

方法③:建物の形や構造をシンプルにする

地震による建物の倒壊を防ぐには、建物の形や構造をシンプルにするのも重要です。

具体的には、建物を上から見た時に正方形または長方形になっている場合、家を構成する6つの面が一体となって揺れに耐えようとします。
一方、上から見た時にL字型になっている場合では、地震が起きた際のエネルギーがどこか一点に集中しやすくなります。

地震発生時の揺れ・エネルギーをいかに分散させるかが重要で、正方形や長方形といったシンプルな構造をしていると、揺れに耐えやすくなるのです。

一階と二階の床面積が同じになる総二階の家は、耐震性の観点から見ると効果的な形と言えます。

 

方法④:建物の高さを抑える

建物の高さを抑えることで、地震発生時の揺れの増幅を抑制させることが可能です。

2階建て以上の家よりも平屋のほうが地震に強いと言われており、同じ規模の地震が起きても、建物の高さを抑えた家屋のほうがダメージを軽減できます。

平屋の場合、先述した構造のシンプルさも持ち合わせていることが多いため、地震発生時の倒壊リスクを下げやすくなるのです。

 

方法⑤:土地選びをこだわる

家づくりをするにあたって土地探しから始めるのであれば、地盤の強固な土地を探すのも効果的です。

当然ながら、軟弱な地盤よりも強固な支持層がある地盤に家を建てるほうが安心できます。
土地探しをする際は、担当者に地盤の状況を確認するのはもちろん、役所などで住宅地図を閲覧し、周囲を含めた土地の利用状況を調べるのもおすすめです。

地盤調査に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】地盤調査の方法は?必要な理由や費用相場・調査結果の見方を解説

 

東海3県で地震に強い新築を建てるならアサヒグローバルホーム

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アサヒグローバルホームでは、長期優良住宅仕様に限りますが耐震等級3の家づくりが可能です。

  • 在来工法とツーバイフォー工法のいいとこどりをした木造軸組パネル工法
  • 地震の揺れを線ではなく面で支えるベタ基礎
  • 無垢材の1.5倍の強度がある構造用集成材を使用した剛床工法


当社では上記のような工法を取り入れ、地震に強い家づくりを実現しています。
耐震性に関する当社の取り組みの詳細は、耐震性ページをご覧ください。

 

「耐震+制震」で地震に備える

当社では、制震ダンパーの「MIRAIE」を標準搭載しています。
強い揺れや繰り返し発生する揺れに効果を発揮し、繰り返し発生する余震にも耐え得る高強度な家づくりが可能です。

MIRAIEを使った実証実験では、建物の揺れ幅を最大95%低減しました。
熊本地震でも半壊・全壊はゼロで、2024年1月に発生した能登半島地震においても、MIRAIEを搭載した住宅の損傷はほとんどなく、生活の立て直しもスムーズだったようです。

以下の動画は能登半島地震で被災した方に行ったインタビューで、MIRAIEを搭載した住宅の強さについても触れています。

 

耐震等級3の住宅を建てられる当社の施工事例

ここでは、地震に強い家づくりが可能な当社の施工事例を2件紹介します。

  1. お子さまが思いっきり遊び回れるガレージハウス
  2. モノトーンキッチンがある上質なガレージハウス

 

事例①:お子さまが思いっきり遊び回れるガレージハウス

外観>>こちらのお家の全ての写真を見る


こちらのお家では、
車を2台駐車しても余裕がある、25帖の広々としたビルトインガレージを採用。
ガレージの内部はOSBボード仕様になっており、DIYをしてカスタマイズすることも可能です。

ガレージ

ガレージから土間収納や裏庭に抜けることもでき、スムーズな動線を確保。
雨の日にお子さまと買い物に出かける際も便利です。

 

事例②:モノトーンキッチンがある上質なガレージハウス

ガレージ>>こちらのお家の全ての写真を見る


こちらのお家では、車2台を停められるガレージを取り入れ、友人とお酒を楽しんだり、釣り道具のメンテナンスをしたりするなど、趣味を満喫できる空間を確保しました。

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リビングダイニングには大きな吹き抜けを採用。
吹き抜けに設置した高窓から光がたっぷりと降り注ぎ、昼間は照明も必要ありません。

当社であれば、大きな開口部を必要とするガレージや吹き抜けなどの設備を取り入れながら、十分な耐震性を確保できます。

 

まとめ:住宅を新築する際の地震対策を理解しよう

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新築の住宅だからといって地震が発生しても倒壊しないわけではありません。
ただ、耐震性に関する各工務店の技術的な進歩もあるため、築年数が浅ければ浅いほど建物の倒壊リスクを下げられます。

新築の住宅が地震で倒壊してしまうリスクを下げる方法をおさらいしましょう。

  • 最高レベルの基準である耐震等級3の家を建てる
  • 制震ダンパーなどの制震技術を取り入れる
  • 建物の形や構造をシンプルにする
  • 建物の高さを抑える
  • 土地選びをこだわる


上記の内容を踏まえつつ、いつ発生するか分からない地震に備えて、安心した毎日を過ごせる家づくりを実現していってください。

アサヒグローバルホームでは、耐震等級3の家づくりが可能です。
当社で扱う住宅の詳細は、ラインナップページからご覧いただけます。

【関連記事】耐力面材とは?必要性や種類・取り入れるメリット・デメリットを解説
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この記事の監修

青木 達也

青木 達也

役職執行役員 住宅工事部 部長

保有資格一級建築施工管理技士、木造建築士、住宅用太陽光発電施工士

京都国際建築技術専門学校 (現・京都建築大学校)を卒業。
2000年にアサヒグローバルホーム入社後、延べ700棟以上の現場を担当。

現在はアサヒグローバルホーム執行役員 住宅工事部部長として家づくりに携わる。

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