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公開:2022.04.05   更新:2024.11.07

2,000万円で注文住宅は建てられる!費用内訳や建築のコツ・施工事例も

外観

新築で家づくりをするにあたって、予算をいくらに設定するか誰もが悩むものです。
できる限り費用を抑えて注文住宅を建てたいものの、費用の内訳や費用を抑えるコツが分からなくて困っている人は多いでしょう。

この記事では、2,000万円で理想の注文住宅を建てたい方に向けて、一般的な費用の内訳に基づいた予算の考え方や、2,000万円の注文住宅を建てるコツをまとめました。
2,000万円の注文住宅の間取り例や施工事例も紹介しています。

これから家づくりを始める人はもちろん、限られた予算で理想の住まいを実現させたい方はぜひ参考にしてください。

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2,000万円の注文住宅を建てる際の費用内訳

キッチン

2,000万円の注文住宅を建てる際の費用内訳について、以下の3つに分けて紹介します。

  1. 建物本体価格
  2. 付帯工事費
  3. 諸費用

 

建物本体価格

建物本体価格は、その名の通り、建物本体に発生する費用のことです。
全体費用の約80%が相場とされています。

例えば、予算を2,000万円とした場合、建物本体価格は1,600万円前後に収めるとよいでしょう。
なお、建物本体価格には、基礎工事や外装工事、配線・配管・空調工事などが含まれます。

 

付帯工事費

付帯工事費は建物本体の建築以外に発生する費用のことで、全体費用の約15%が相場です。

そのため、2,000万円で注文住宅を建築するなら、約300万円が付帯工事費になります。
なお、付帯工事費に含まれるのは、照明や家電の設置、外構工事、水道管を敷地に引くための工事などです。

 

諸費用

諸費用は、建物本体や付帯工事のほかにかかる費用のことで、全体の約5%が相場とされています。
予算を2,000万円とした場合、100万円ほどの諸費用がかかる計算です。

具体的には、契約手数料や家具の購入などにかかる費用が諸費用として計上されます。

注文住宅の建築を検討する際は、これら3つを合計した金額を総費用または予算として考えましょう。

予算を建物本体価格のみで考えると、本体価格が2,000万円だった場合、付帯工事と諸費用で合計400万円ほどかかります。
また、土地を取得していない場合は土地の購入費用が別途必要になるため、2,000万円で土地の購入と注文住宅を建築するのはかなり難しいです。

なお、これらの費用相場はあくまでも一般的なもので、さまざまな要因で変動することを覚えておいてください。

注文住宅の見積書の記載内容に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】注文住宅の見積書に記載される内訳と相場を紹介!見るべきポイントとは?

 

2,000万円の注文住宅を建てるコツ

2,000万円の注文住宅を建てるコツを5つ紹介します。

  1. 家の形をシンプルにする
  2. 耐震性・耐火性、防犯対策に費用を割く
  3. 設備や仕様に優先順位をつける
  4. 平屋にする
  5. ローコスト系の工務店に依頼する

 

コツ①:家の形をシンプルにする

外観

2,000万円の注文住宅を建てるコツの1つ目は、家の形をシンプルにすることです。

特にこだわりがない場合は、シンプルで凸凹の少ないデザインを心がけましょう。
1階と2階の床面積が同じになる、総2階のつくりにするのもおすすめです。

言い換えると、外壁や屋根などを複雑な形状にしてしまうと、その分コストがかかります。
家の形にこだわりたい場合は、希望をあらかじめリストアップして、優先順位を決めておきましょう。

すべての希望が叶うように家づくりを進めると、どうしてもコストが上がるので気をつけてください。

 

コツ②:耐震性・耐火性、防犯対策に費用を割く

外観

2,000万円の注文住宅を建てるコツの2つ目は、耐震性・耐火性、防犯対策に費用を割くことです。

なぜなら、耐震性や耐火性などは家を建ててから補強するのは難しく、長く快適に過ごすためには欠かせない項目だからです。
いくら費用を削りたいといっても、地震に弱かったり空き巣に入られやすかったりすると、多くの損害が生じてしまう上、命にも関わります。

住宅性能表示制度では、耐震性のレベルが1~3で示され、3が最も耐震性が強い住宅です。
耐震性を高めることで、地震が来ても家が崩壊する確率を下げられます。

また、「省令準耐火構造」の住宅であれば、耐火性が高いと判断できます。
省令準耐火構造の住宅とは、住宅金融支援機構によって定められた、防火性能をもった住宅のことです。

加えて、防犯対策にも力を入れましょう。
玄関ライトや家の中を見えにくくするためのフェンスなどを設置することで、不審者の侵入を防げます。

 

コツ③:設備や仕様に優先順位をつける

2,000万円で注文住宅を建築する3つ目のコツは、設備や仕様に優先順位をつけることです。

理想の家を実現するにあたって、希望を挙げ始めるとキリがなく、希望をすべて盛り込むと予算はオーバーするでしょう。
すぐに必要なものか、後々リフォームできるかなどの観点から優先順位をつけて、優先度が低いものはカットするのがおすすめです。

床暖房やシステムキッチン、オートロックなど、付けたい設備がたくさんある場合は、コストを抑えるために優先順位をつけましょう。

 

コツ④:平屋にする

平屋

2,000万円で注文住宅を建てるなら、平屋も検討しましょう。

平屋にすると建築資材が少なく済み、足場を組む必要がない場合があるといった理由から、コストを抑えられます。

また、平屋には生活動線が短く家事がしやすい、家族との距離が近くコミュニケーションがとりやすいなどのメリットもあります。

しかし、オプションを付けすぎたり、土地を広くとりすぎたりすると、2階建ての家と同等以上の費用になる場合もあるので注意してください。

 

コツ⑤:ローコスト系の工務店に依頼する

2,000万円で注文住宅を建築する際は、工務店選びも重要です。

大手ハウスメーカーの場合、本社を構えるための賃料や莫大な宣伝広告費など、固定費が多い分、住宅価格に上乗せされています。
一方、ローコスト系のビルダーや地域に根差した工務店であれば、大手ハウスメーカーに比べて固定費もかからず、費用を抑えた家づくりが可能です。

もちろん、ローコストだからと言って耐震性に不安があるわけではないので安心してください。
ただし、工務店によっては間取りに制限が出たり、選択肢のなかから仕様を選んだりするプランの場合もあるため、各社の商品ラインナップを慎重に比較検討しましょう。

 

2,000万円の注文住宅を建てる際の注意点

キッチン

2,000万円の注文住宅を建てる際は、以下の3点に気をつけてください。

  1. メンテナンスコストも考慮する
  2. 間取りや設備の選択肢が制限される場合がある
  3. 土地の取得費用は別途かかる

 

注意点①:メンテナンスコストも考慮する

最も注意すべきなのが、建築後のメンテナンスコストです。
住宅の建築費用を安価に抑えられたとしても、頻繁にメンテナンスが必要になってしまえば、長期的な費用負担がかさんでしまいます。

建築費用だけで判断しないようにするのはもちろん、30年ほどのスパンで、かかる費用の合計がどれくらいになるかを見積もりましょう。

メンテナンスコストを抑えるなら、長期保証を提供している工務店を選ぶのがおすすめです。

 

注意点②:間取りや設備の選択肢が制限される場合がある

予算2,000万円で注文住宅を建てる場合に気をつけたいのが、間取りや設備の選択肢が限られる場合があることです。

いわゆるフルオーダー住宅であれば、自分の理想をすべて盛り込んだ家づくりを進められますが、凝った間取りや仕様を取り入れたい場合、2,000万円の予算には収まらない可能性があります。

また、費用を安価に抑えるにあたって、規格住宅と呼ばれる、注文住宅と建売住宅の間のような性質の建て方を選ぶ場合もあるでしょう。
規格住宅の場合、プランのなかから理想に近い間取りを選んだり、住宅設備を選択肢の中から選んだりすることになるため、どこかで家づくりの希望を妥協する必要があるかもしれません。

 

注意点③:土地の取得費用は別途かかる

2,000万円で注文住宅を建てる際に忘れてはならないのが、土地の取得費用です。

先述したように、一般的には以下の3つの費用を建築費として捉えます。

  1. 建物本体価格:予算全体の80%
  2. 付帯工事費:予算全体の15%
  3. 諸費用:予算全体の5%


つまり、土地の取得費用は別途かかるため、予算2,000万円で土地購入と住宅の建築を実現するのは相当難しいです。
建築用地を保有していない人は、建売住宅を視野に入れつつ、理想の家づくりを形にしていきましょう。

注文住宅の建築にあたって気をつけたい項目は、以下の記事でも詳しく解説しています。

【関連記事】注文住宅で後悔しないために!間取り・収納・設計など”6つ”の項目を紹介

 

2,000万円の注文住宅の間取り例

2,000万円の注文住宅の間取り例を3つ紹介します。

  1. 5LDK+WIC
  2. 4LDK+2WIC+納戸+書斎
  3. 4LDK+WIC

 

間取り例①:5LDK+WIC

一つ目の例が、5LDKにウォークインクローゼットを設けた間取りです。

間取り図

間取り図

19.3帖の広々としたLDKに加え、個室を5つ確保できるので、5人家族でもゆったりと過ごせます。

また、ウォークインクローゼットがあるので、衣服の収納には困りません。
さらに、LDKとは独立した和室もあるため、両親や友人などが宿泊する際や、来客の際にも便利な間取りです。

 

間取り例②:4LDK+2WIC+納戸+書斎

二つ目の例が、4LDKに2つのウォークインクローゼット、納戸、書斎を設けたゆとりのある間取りです。

間取り図

間取り図

5~8帖ほどの個室が4部屋あるため、4人家族でもゆったりと暮らせます。

2帖の納戸はスノーボードやゴルフ用品などの大型の物を入れるには十分な広さで、3帖の書斎は集中して仕事するのにぴったり。
スペースを無駄にせず、最大限活用した間取りといえるでしょう。

また、ウォークインクローゼットが2つあるため、1つは夫婦用、もう1つはお子さま用などと分けて活用できます。
キッチン横には十分な収納スペースがあり、LDKをスッキリとした空間に保つ際に役立つでしょう。

 

間取り例③:4LDK+WIC

三つ目の例が、4LDKにウォークインクローゼットを採用した間取りです。

間取り図

間取り図

4.5帖の和室が1つ、8帖の寝室が1つ、6帖の個室が2つあり、各部屋はゆったりした大きさです。
また、和室と洋室があるので、気分によって過ごす部屋を変えてもよいでしょう。

3帖のウォークインクローゼットは広さも十分で、各部屋に衣服が収まらなかった場合も安心です。

リビング階段と吹き抜けを取り入れることで、家族とのつながりを感じやすい間取りを実現できます。

 

総費用2,000万円前後で建てた注文住宅の施工事例

ここでは、総費用2,000万円前後で建てた当社の施工事例を3つ紹介します。

  1. シンプルさを追求した無駄のない家
  2. インテリアを楽しみながら中庭を望む家
  3. 居心地の良い空間と先の事まで考えられた家

 

事例①:シンプルさを追求した無駄のない家

リビング>>こちらのお家の全ての写真を見る


こちらのお家では、リビング階段とダイニングに吹き抜けを取り入れました。
吹き抜けの上部から差し込む光もたっぷりで、開放感のあふれるLDKになっています。

LDK

キッチンの横にはドレッサーを配置。
ドレッサーの右手にはパントリーがあり、優れた家事動線だけでなく、空間を有効活用できる間取りになりました。

 

事例②:インテリアを楽しみながら中庭を望む家

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こちらのお家は、中庭を囲むようにL字型に設計されているのが特徴的です。
LDKは23帖の広さがあり、どこにいても中庭の緑を楽しめます。

LDK

中庭に面する窓の上部は折り下げ天井にして間接照明を設置し、柔らかな光がLDK全体を包み込みます。
家族がどこにいても、ほどよい距離感で気配を感じられる間取りを実現しました。

 

事例③:居心地の良い空間と先の事まで考えられた家

LDK>>こちらのお家の全ての写真を見る


こちらのお家は、27.1帖の広々としたLDKが最大の特徴。
大型のソファやダイニングテーブルを配置しても窮屈にならず、冬でも快適に過ごせるよう、床暖房を設置しました。

キッチン

モダンな印象のアイランドキッチンは、奥様のこだわりが詰まっています。
キッチン横には約2帖のパントリー、パントリーの横にはお子さまが勉強するスペースを確保。

ほかにも、階段にセンサーライト用のコンセントや手すりを設置するなど、将来のことを具体的に考えた住まいを実現しました。

 

2,000万円の注文住宅を建てた人の声

LDK

ここでは、当社で家づくりをしたお客様の声を紹介します。
家づくりのこだわりなどを質問しているので、理想の家づくりの参考にしてください。

 

アドバイザー
アドバイザー
家づくりでこだわったことはどこですか?
オーナー様
オーナー様
耐震性とコスト以外でこだわったのは、広いLDKを確保することです。あとはパッと見て自分の家だと分かるよう、外観にもこだわりました。外壁にタイルを使うと初期投資はかかりますが、高級感が出るだけでなく、将来的なメンテナンス費用も抑えられるので、タイルを選んでよかったです。
アドバイザー
アドバイザー
住み心地はいかがですか?
オーナー様
オーナー様
玄関ホールを吹き抜けにしたのが特に気に入っています。帰宅した際の心地よさが違うだけでなく、遊びに来た友人からの評判もすごくよいです。ほかにも、ウォークインクローゼットには服をたっぷり収納できて便利ですし、自由度高く要望を叶えてくれたおかげで、本当に暮らしやすい家になりました。

 

東海3県で2,000万円の注文住宅を建てるなら

外観

2,000万円の予算で理想の家づくりを実現するなら、地域に根付いた実績のある工務店に依頼するのがおすすめです。
アサヒグローバルホームでは、愛知・岐阜・三重県で多数の施工実績があり、お客様のさまざまなご要望を実現してきました。

ガレージのある家や家事ラク動線を実現できるECO家事の家など、当社では多数の商品ラインナップをご用意しています。
当社の家づくりを詳しく知りたい方は、ラインナップページをご覧ください。

 

まとめ:総額2,000万円で注文住宅は建てられる

LDK

家づくりを進めるにあたって重要な予算の考え方をおさらいしましょう。

  • 建物本体価格として予算全体の80%がかかる
  • 付帯工事費は予算全体の15%かかる
  • 諸費用として予算全体の5%を見積もる


本体価格のみで2,000万円を予算上限とすると、付帯工事費や諸費用を含めて総額2,500万円ほどになりかねないため注意が必要です。

本記事で紹介した2,000万円で注文住宅を建てるコツや注意点、施工事例などを踏まえて、理想の家づくりを実現しましょう。

アサヒグローバルホームでは、予算総額2,000万円の家づくりに多数携わってきました。
当社の施工事例をもっと見たい方は、施工事例ページをご覧ください。

どのような住まいを実現できるか知りたい方や、当社の家づくりのこだわりを知りたい方は、ラインナップページからご確認いただけます。

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

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