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公開:2023.11.28

東玄関で家事動線をスムーズに!3つのメリットと間取り実例を解説

外観

理想のマイホームを建てるにあたって、玄関の位置を重視したい人もいるのではないでしょうか。

道路との接地状況によってエントランスのアプローチをどのように取るべきか、買い出しの荷物をスムーズに運ぶ動線をどのようにすべきかなど、玄関の位置によって住み心地は大きく異なります。

そこでこの記事では、東玄関を採用した場合のメリットや、スムーズな家事動線を実現するためのポイントをまとめました。

東玄関を採用した間取りの実例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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東玄関の間取りにするメリット3選

玄関

東玄関の間取りにするメリットは、大きく分けて以下の3点です。

  1. 南側に居住スペースを設けやすい
  2. 出発時の朝日が気持ち良い
  3. 玄関吹き抜けで採光を取り込みやすい

 

メリット①:南側に居住スペースを設けやすい

玄関を東側に配置すると、南側にまとまったスペースを確保できるため、広々としたLDKを設けやすくなります。

特に、北東側に玄関をつくることで、日当たりのよい南側を有効活用できるでしょう。南側に窓を設置できる分、採光をとりやすいので家全体を明るくする効果が期待できます。

1日を通して自然な明るさと開放感のあるリビングが設けられ、家族団らんの時間がより楽しくなるでしょう。

 

メリット②:出発時の朝日が気持ち良い

東側に玄関を設置すると、気持ち良い朝日を浴びて仕事や学校に行けるのもメリットの1つです。

1日の始まりにまぶしい朝日を浴びられると、体も自然とシャキッとするでしょう。

朝の通勤・通学時間に太陽の光を浴びられるのは、東玄関ならではです。帰宅時はどの方角に玄関を設置しても特別な効果は期待できませんが、出発時の晴れ晴れとした気持ち良さを重視したい人は、東玄関を採用するとよいでしょう。

 

メリット③:玄関吹き抜けで採光を取り込みやすい

朝日を浴びて自宅を出発できることに加えて、東玄関に吹き抜けを採用すると光を取り込みやすく、午前中の早い時間から室内全体を明るくできるのもメリットです。

吹き抜けは開放感を演出するにはぴったりな一方で、床面積が狭くなる点はネックになります。この点、玄関吹き抜けならそれほどまとまったスペースは不要で、比較的採用しやすいです。

さらに、玄関吹き抜けは家族が出入りする様子を室内のどこにいても感じ取りやすいこともあり、取り入れるケースは増えています。

ただし、東玄関は南玄関と同様、自然光が多く差し込む分、玄関の劣化が早い傾向にあります。メリットがある一方でデメリットもあるため、両側面から検討しましょう。

【関連記事】南玄関で家事動線をスムーズに!7つのポイントと約30坪の間取り実例をご紹介

 

スムーズな家事動線を実現する5つのポイント

キッチン

スムーズな家事動線を実現したい場合は、以下の5つのポイントを意識するのがおすすめです。

  1. キッチンを中心として回遊性を高める
  2. 玄関・パントリー・キッチンを横並びにする
  3. 玄関・ファミリークローゼット・ランドリールームを近づける
  4. 勝手口をキッチンに配置してごみ出し・買い物動線を確保する
  5. 段差のない設計と適切なコンセント配置で掃除をしやすくする

 

ポイント①:キッチンを中心として回遊性を高める

キッチンを中心とした回遊性の高さは、スムーズな家事動線に直結します。

キッチンから洗面脱衣所への行き来をしやすくすることで、洗濯もながらで作業できるようになるでしょう。

キッチンとダイニングは横並びにせず、スペースを空けたりT字型に配置したりすることで、回遊性の高い間取りを実現できます。

キッチンで作業する時間が比較的長いからこそ、回遊性の高さを確保できるほど家事動線はスムーズになるでしょう。

 

ポイント②:玄関・パントリー・キッチンを横並びにする

買い出しの荷物を玄関から持ち込む際の動線にもポイントがあります。

玄関、パントリー、キッチンを一直線に並べることで、買い出しした食料品や日用品などが最短距離で収納可能に。玄関とキッチンをつなぐ廊下の一部をパントリーにすることで、空間を有効活用できるでしょう。

収納専用のスペースとしてパントリーを設置することで、部屋全体をスッキリさせることができます。ストック品を一箇所にまとめられると、不足品がひと目見てわかるだけでなく、うっかり買い足してしまう機会も減らせるでしょう。

 

ポイント③:玄関・ファミリークローゼット・ランドリールームを近づける

洗面台

衣類の収納に関するアイデアとして、玄関、ファミリークローゼット、ランドリールームを近づけるのも効果的です。

「クローゼット=自室に用意するもの」というイメージが強いですが、最近では、ファミリークローゼットを配置して収納を一箇所にまとめる間取りを採用するケースも増えています。

また、ランドリールームと近づけることで、洗濯物をしまう労力を小さくできるでしょう。さらに、帰宅した際に上着をファミリークローゼットに収納できるので、帰宅時の動線もスムーズに。

室内干しのほうが多い場合は、ランドリールームのスペースも十分確保することで、「洗う・干す・しまう」の動作がよりしやすくなるでしょう。

 

ポイント④:勝手口をキッチンに配置してごみ出し・買い物動線を確保する

キッチンの使い勝手をさらによくするポイントとして、勝手口の設置も重要です。

玄関やベランダ以外にも外へ出る動線を確保することで、ごみ出しや買い物の動線はスムーズになります。

もちろん、防犯上の対策は欠かせないため注意が必要ですが、勝手口はあると便利な設備としておすすめです。

 

ポイント⑤:段差のない設計と適切なコンセント配置で掃除をしやすくする

毎日の家事において見逃せないのが、掃除のしやすさです。

家庭によってはロボット型掃除機を取り入れているケースもありますが、掃除機をかける場合においても、フルフラットで段差のない設計であれば掃除がグッとしやすくなるでしょう。

また、コンセントの配置も見逃せません。電源の供給が不要な充電式であれば特段気になりませんが、コンセントの数が足りないと延長コードの配線がむき出しになってしまい、生活感が出てしまいかねません。

「掃除のしやすさ」という観点に限らず、段差のない設計はライフステージの変化に対応しやすいため、意識しておくとよいでしょう。

【関連記事】家事導線が楽になる間取りを3つご紹介 | 具体的な4つのポイント

 

東玄関で家事動線がスムーズな間取り実例3選

ここでは、東玄関で家事動線がスムーズな間取りの実例を3つ紹介します。

  1. 海外ドラマを再現したようなアメリカンハウス
  2. フレンチモダンなキッチンがあるガレージハウス
  3. 空間ごとのテーマを設けた、遊び心あふれる家

 

実例①:海外ドラマを再現したようなアメリカンハウス

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「海外ドラマを再現したようなアメリカンハウス」のポイントは以下の2点です。

  1. 古材のような雰囲気のある木目調の外壁と玄関に設置したカバードポーチ
  2. リビングからデッキに出入りできる動線を確保し、開放的な間取りに


海外ドラマに出てくるような、カバードポーチ(玄関の上以外を広く覆うポーチ)に憧れていたお施主様の理想を詰め込んだこちらのお家。

間取り
一風変わった木目調のグレーの外壁を採用して、アメリカンスタイルに仕上げました。ブラウンの玄関もアクセントになっています。

玄関

東玄関を開けると、ホワイトで統一された明るい玄関ホールが。廊下のスペースは極力コンパクトにして、居室空間を確保。ホワイトで統一したことで、実際よりも玄関が広く見える工夫を凝らしています。

リビング

南側に配置したLDKは、天井高2.6mの高さも相まって広々としています。大きな窓から光がたっぷりと降り注ぎ、家族もペットの猫たちもゴロゴロとくつろげる空間に仕上がりました。

 

実例②:フレンチモダンなキッチンがあるガレージハウス

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「フレンチモダンなキッチンがあるガレージハウス」のポイントは以下の2点です。

  1. ツートンカラーを基調にモノトーンでモダンな雰囲気にまとめた外観
  2. 雨の日も傘をささなくてもよい動線設計

 

間取り

グレーベースのモノトーンでまとめた外観で、東側に配置した玄関の隣にガレージを配置しました。

ガレージ

ガレージの右後方は土間収納につながっており、雨の日でも乗り降りの際に傘をさす必要はありません。また、荷物の出し入れもスムーズです。

玄関

玄関を入って左手に土間収納を設置し、ガレージと玄関をつなぐ動線上に収納を設けることで、玄関もスッキリと整頓可能に。

キッチン

室内は落ち着いたホテルライクなデザインになるよう、石目柄の床材を採用し、アクセントにくすみ系のブルーをキッチンに取り入れました。

アイランド型のキッチンは家事動線もスムーズで、ながら作業にピッタリです。

 

実例③:空間ごとのテーマを設けた、遊び心あふれる家

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「空間ごとのテーマを設けた、遊び心あふれる家」のポイントは以下の2点です。

  1. 廊下を極力コンパクトにして居室スペースを広々確保
  2. アクセントクロスを随所にちりばめ、遊び心とメリハリをプラス

 

間取り

こちらのお家は、玄関、土間収納のいずれからもホールに上がれる仕様にした上で、LDKを通ることなく洗面脱衣室にアクセスできるよう、廊下をコンパクトにまとめました。

玄関、クロス

南側に確保できたLDKは20.2帖の広さがあり、庭に面する大きな窓からはもちろん、東側に配置したテレビ上の高窓からもたっぷり自然光が降り注ぎます。

リビング、テレビ

テレビの背面だけでなく、キッチンの背面やパントリーにアクセントクロスを採用し、空間ごとに異なる雰囲気を演出。お施主様のこだわりの強さが伺えます。

ダイニング、キッチン

キッチンの天井は折り下げ天井を取り入れ、開放感はそのままに、より落ち着いた空間に仕上がりました。

 

まとめ:東玄関の間取りでスムーズな家事動線を実現

外観、夜

東玄関の間取りにすることで得られるメリットは以下の通りでした。

  1. 南側に居住スペースを設けやすい
  2. 出発時の朝日が気持ち良い
  3. 玄関吹き抜けで採光を取り込みやすい


スムーズな家事動線を実現するために押さえておきたいポイントとして、以下の5つを覚えておきましょう。

  1. キッチンを中心として回遊性を高める
  2. 玄関・パントリー・キッチンを横並びにする
  3. 玄関・ファミリークローゼット・ランドリールームを近づける
  4. 勝手口をキッチンに配置してごみ出し・買い物動線を確保する
  5. 段差のない設計と適切なコンセント配置で掃除をしやすくする


道路の接地状況によって玄関の配置が限られる場合もありますが、理想の間取りを実現するには、玄関の配置にもこだわることをおすすめします。

本記事の内容を踏まえ、東玄関の住まいを検討してみましょう。

アサヒグローバルホームでは、お客様の理想を叶える家づくりをサポートしています。当社の施工事例ページでは、さまざまな施工例を掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

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