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公開:2023.09.11

ペニンシュラキッチンとは?メリット・デメリットと間取り実例を解説

キッチン

間取りを大きく左右するキッチンスペースの配置。「新居にペニンシュラキッチンを取り入れたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

開放的で見た目もおしゃれなペニンシュラキッチンは、デザインや種類のバリエーションも多く近年人気の間取りです。

そこでこの記事では、初めてペニンシュラキッチンを導入する方へ向けて、ペニンシュラキッチンのメリットとデメリット、後悔なく取り入れるためのポイントを解説します。

ペニンシュラキッチンを採用したおしゃれな間取りも紹介しているので、ぜひイメージづくりの参考にしてください。

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ペニンシュラキッチンとは

ダイニングキッチン

ペニンシュラキッチンとは、「オープンキッチン」や「対面キッチン」の一種で、左右どちらかが壁に接しているタイプのキッチンです。開放的な空間を演出したい方に人気のレイアウトで、新築だけでなくリフォーム時に取り入れる人も多くいらっしゃいます。

ペニンシュラキッチンには、以下2つのタイプがあります。

  1. オープンタイプ
  2. セミオープンタイプ

コンロやシンク、調理台がむき出しになっているものが「オープンタイプ」、キッチンの一部が壁になっているものや前面に腰壁を設けているものが「セミオープンタイプ」です。

「アイランドキッチン」と呼ばれる、全面が壁に接していないタイプのキッチンと混同しないよう注意しましょう。どちらもオープンキッチンですが、見た目の印象や使い勝手、メリットやデメリットにおいて差が見られるので、それぞれの特徴を理解しご自身に合ったキッチンを選ぶことが大切です。

【関連記事】アイランドキッチンとは?間取り決める5つのポイントや価格相場を解説

ペニンシュラキッチンのメリット3選

ダイニングキッチン

おしゃれなLDKを演出できるペニンシュラキッチンには、以下3つのメリットがあります。

  1. 開放感がある
  2. コミュニケーションがとりやすい
  3. 配置しやすい

 

メリット①:開放感がある

1つ目のメリットは、開放感のある空間を作れることです。

ペニンシュラキッチンには、リビングダイニングとの間に壁がありません。キッチンを囲ったり遮ったりするものがないため、空間を広く使える点が特徴です。

LDK全体が壁のない1つの空間となるため、視界が広がるだけでなく部屋の広さを最大限活かした空間づくりに向いています。

メリット②:コミュニケーションがとりやすい

コミュニケーションがとりやすいことも、ペニンシュラキッチンのメリットです。

前述したように、ペニンシュラキッチンはオープンキッチンの一種。キッチンに立っていても、リビングやダイニングを見渡せる点は大きなメリットでしょう。

ダイニングで食事している家族と会話することはもちろん、リビングで遊ぶお子さまの様子もチェックできます。キッチンにいても声が届きやすいので、コミュニケーションがとりやすく料理中に孤立することもありません。

メリット③:配置しやすい

3つ目のメリットは、キッチンの配置がしやすいことです。
同じオープンキッチンでもアイランドキッチンの場合、左右に行き来できるスペースが必要となりますが、ペニンシュラキッチンはその必要がありません。左右どちらかにスペースがあれば設置できるからです。

また、キッチンの前方にカウンターを設けることで、ちょっとしたカフェスペースを取り入れることも可能に。

限られた空間に設置できるだけでなく、キッチンの使い方次第で空間の有効活用ができる点は大きなメリットでしょう。

 

ペニンシュラキッチンのデメリット

キッチン

キッチンを囲う壁がなく、開放感のある空間づくりにおすすめなペニンシュラキッチンですが、壁がないからこそのデメリットも存在します。

  • 作業する手元が丸見えになる
  • 油はねや水はねで床が汚れやすい
  • ニオイが部屋中に広がる

シンクやコンロ、調理台がむき出しになっているオープンタイプのペニンシュラキッチンは、料理中の手さばきが周りから見えてしまう点がデメリットに。それだけでなく、出しっぱなしの調味料やキッチン用品も全て丸見えになります。

手元が気になる方は、セミオープンタイプのようにキッチン前面に腰壁を設置して、手元を隠す工夫が必要でしょう。

また、油はねや水はねにより、床が汚れやすいこともデメリットの1つです。料理中の油はねや食器洗い時の水はねが、リビングダイニング側の床を汚す原因になることも。

油はねガードや水はねガードを設置するなどして対処しましょう。

さらに、キッチン周りで発生したニオイが部屋中に広がるのもデメリットとして挙げられます。料理中のニオイはもちろん、生ごみのニオイもリビングやダイニングに届きやすくなるため、換気システムの導入やニオイを密閉できるゴミ箱を用意するのがおすすめです。

 

ペニンシュラキッチンで後悔しないポイント3選

キッチン

ペニンシュラキッチンを取り入れて後悔しないためにも、以下3つのポイントに注意しましょう。

  1. 設置場所の広さや動線を確保する
  2. 適正なコンセントの位置と数を取り入れる
  3. 収納スペースを確保する

 

ポイント①:設置場所の広さや動線の確保

1つ目のポイントは、設置場所の広さや動線を確保することです。

キッチン周りは、料理や食料品の片付けなど、家事を効率よく進めるためには見逃せないスペース。よく使う冷蔵庫や食器棚までの距離は、2~3歩で行き来できる距離が理想的でしょう。動線の長さとしては、あまり長すぎない120㎝ほどがおすすめです。

また、前面に壁がないペニンシュラキッチンは、天板を一般的なキッチンより広くすることが油はねや水はね防止に効果的です。天板の広いキッチンを取り入れる際は、通常より広めのスペース確保が求められる点にも注意しましょう。

ポイント②:コンセントの位置と数

ペニンシュラキッチンを設置する際、コンセントの位置と数に注意してください。

電化製品の使用が多いキッチン周り。コンセントまでの距離が長かったり、コンセントの数が足りなかったりすると使いにくいキッチンになってしまいます。

あらかじめ使う電化製品をピックアップして、必要なコンセントの数を把握しておくことがおすすめです。

また、コンセントの位置が遠いほど配線が複雑になり、コード類がごちゃつく原因に。おしゃれでスッキリとしたキッチンを実現するためにも、コンセントの位置と数を念入りにチェックしましょう。

ポイント③:収納スペースの確保

収納スペースを確保することもポイントの1つです。

開放感あるスッキリとしたデザインが人気のペニンシュラキッチンは、吊り戸棚を設けていないことが多く、最低限の収納スペースしかありません。ご家族で暮らす場合は、食器や食料品も多く、キッチン自体の収納量では物足りないと感じるでしょう。

おすすめは、背面に食器棚を設置したり冷蔵庫上のデッドスペースを活用したりと、別途収納スペースを確保することです。また、パントリーを設置することで、キッチン周りの整理整頓がより楽になるでしょう。

【関連記事】パントリーとは?メリット・デメリットや後悔しないための注意点を解説

ペニンシュラキッチンを採用したおしゃれな間取り実例3選

キッチン

アサヒグローバルホームでは、ペニンシュラキッチンを取り入れた住まいを数多く手掛けてきました。ここでは、ペニンシュラキッチンを採用したおしゃれな間取りを3つご紹介します。

  1. 空間ごとのテーマを設けた、遊び心あふれる家
  2. 一目ぼれを詰め込んだ、ゆとり溢れる家
  3. 北欧インテリアを楽しむ、ナチュラルカラーの優しいお家

 

実例①:空間ごとのテーマを設けた、遊び心あふれる家

ダイニングキッチン
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「空間ごとのテーマを設けた、遊び心あふれる家」でのポイントは以下の通りです。

  • 雰囲気あるクロスで作る特別な空間
  • カウンターの設置で省スペースの有効活用

折り下げ天井と背面には、異なる木目調クロスをセレクト。落ち着いた色味のキッチンやカップボードと調和し、雰囲気ある特別な空間に仕上がりました。

キッチン

腰壁を設置したことで、圧迫感なく手元を隠せる仕様に。カウンター使いもできて、料理の配膳やお気に入りの小物の飾り棚としても機能しています。

壁紙

キッチン横にはパントリーを設置。可動棚のおかげで、サイズの違う生活用品やキッチン用品、食品のストックも問題なく収納できるように。思わず頬がゆるむ「ハリネズミ柄」のクロスもポイントです。

 

実例②:一目ぼれを詰め込んだ、ゆとり溢れる家

キッチン
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「一目ぼれを詰め込んだ、ゆとり溢れる家」でのポイントは以下の通りです。

  • キッチン周りには高級感ある黒をセレクト
  • 柄を合わせたキッチンとダイニングテーブル

キッチンスペースには折り下げ天井を、リビングには折り上げ天井を採用し、立体感あるLDKに仕上がったこちらの家。隣に設置したパントリーを活用することで、キッチン周りはきちんと整理され清潔感ある印象に。

キッチン

天板だけでなく水栓やレンジフード、キッチン家電なども黒で統一。インテリアの一部を担うキッチンスペースを高級感ある黒で揃え、LDKの空間にメリハリを作りました。

ダイニングキッチン

天板とダイニングテーブルには同じ柄を採用。キッチンとダイニングを囲う仕切りがなくても、まるで1つの空間であるような一体感が生まれています。

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実例③:北欧インテリアを楽しむ、ナチュラルカラーの優しいお家

ダイニングキッチン
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「北欧インテリアを楽しむ、ナチュラルカラーの優しいお家」でのポイントは以下の通りです。

  • 家族でDIY、世界で1つだけのとっておきの腰壁
  • 空間が華やぐウィリアム・モリスの壁紙

木目調の吊り戸棚とニュアンスカラーの腰壁が目を引くこちらのキッチン。腰壁はなんと、ご家族みんなでDIY塗装をほどこした唯一無二のデザインです。

キッチン

キッチン背面には十分なスペースを確保。食器の出し入れはもちろん、お子さまと並んでの料理づくりも楽しめそうです。

キッチン

パントリーへの入り口は芸術家ウィリアム・モリスの壁紙を採用し、キッチンスペースをナチュラルで温かみある印象に。北欧インテリアで統一されたリビングダイニングに馴染む、オリジナルのキッチンが完成しました。

まとめ:ペニンシュラキッチンを採用しておしゃれな住まいを実現

ダイニングキッチン

キッチンからリビングダイニングを望めるペニンシュラキッチンは、視界が広がり開放的なLDKを手に入れたい方におすすめの間取りです。

それだけでなく、リビングにいる家族とコミュニケーションがとりやすいことや、配置がしやすいことも大きなメリット。

一方で、油はねや水はね、部屋に広がるニオイなどのデメリットがあるため対策が必要になることも。

本記事では、お施主様のこだわりを形にしつつ、ペニンシュラキッチンを採用したおしゃれな間取りをご紹介しました。

ぜひ参考にしていただき、ペニンシュラキッチンのあるおしゃれな住まいを手に入れましょう。

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ペニンシュラキッチンのあるおしゃれな間取りを探してみませんか?

ペニンシュラキッチンのメリットは以下の3つです。

メリット①:開放感がある
メリット②:コミュニケーションがとりやすい
メリット③:配置しやすい

ペニンシュラキッチンの施工事例をもっと見たい方は「詳しくはこちら」よりご覧ください。

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

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