公開:2024.11.15
【2024年版】耐震住宅の建築で補助金は受けられる?要件や補助額を解説
マイホームの建築にはまとまった資金が必要で、人生で最も大きい買い物になる人も多いでしょう。
せっかく家を建てるなら、補助金を使って建築費用を浮かせたいと考える人もいるのではないでしょうか。
この記事では、耐震住宅の建築にまつわる補助金の有無を紹介しています。
家づくりに際して受けられる補助金の概要や対象要件、補助金額もまとめました。
地震に強い家を建てたい人や、利用できる補助金があれば活用したいと考えている人は、本記事の内容をぜひ参考にしてください。
目次
耐震住宅を建てる際に利用できる補助金はあるのか
結論として、2024年9月時点における新築住宅の耐震補強に対する直接的な補助金制度はありません。
ただ、詳しくは後述しますが、長期優良住宅であることが条件の一つとなっている、地震に強い家づくりに活用できる補助金はあります。
耐震診断・補強の補助金は国や各自治体で実施
新築の戸建住宅の耐震補強に対する補助金はありませんが、国が主導して、旧耐震基準の頃に建てられた住宅を対象に、耐震診断や耐震補強への補助は整備されています。
具体的には、昭和56年5月よりも前に建てられた住宅や病院、百貨店などに対し、費用の一部を助成するものです。
また、各自治体が独自の制度として、耐震診断や耐震補強に対する補助金を出しているケースもあります。
いずれにしても、新築の住宅は耐震診断などに対する補助制度の対象外になる点は共通しています。
長期優良住宅を建築すると受けられる補助金はある
地震に強い家づくりに関連する補助金として、「地域型住宅グリーン化事業」があります。
地域型住宅グリーン化事業は国土交通省が主導し、一般社団法人環境共生住宅推進協議会が主体となって行っている補助事業です。
補助事業の対象要件は後述しますが、要件の一つとして、国が定める長期優良住宅に認定される必要があります。
引用元:
・一般社団法人環境共生住宅推進協議会|令和5年度地域型住宅グリーン化事業 グループ募集の開始について
・国土交通省|令和5年度地域型住宅グリーン化事業のグループ募集を開始します
長期優良住宅に認定されるための条件
一般社団法人住宅性能評価・表示協会によると、長期優良住宅に認定されるための条件は、大きく分けて以下の5つの措置が講じられる必要があるとされています。
- 長期に使用するための構造及び設備を有していること
- 居住環境等への配慮を行っていること
- 一定面積以上の住戸面積を有していること
- 維持保全の期間、方法を定めていること
- 自然災害への配慮を行っていること
上記のうち、一つ目の内容は建築物に対する技術的な内容であり、省エネルギー性をはじめとするさまざまな基準を満たす必要があります。
そして、耐震性に関しては耐震等級2以上の強度が求められており、長期優良住宅に認定されるには、地震に強い家づくりが欠かせません。
地震に強い家の特徴は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
【関連記事】地震に強い家の特徴6選!建てる際の5つの注意点とよくある質問も解説
引用元:一般社団法人住宅性能評価・表示協会|長期優良住宅とは
地域型住宅グリーン化事業の概要
地域型住宅グリーン化事業の目的は以下のとおりです。
- 地域における木造住宅の生産体制の強化
- 省エネ性能等に優れた木造住宅の整備
上記などに対する整備を支援する目的で補助金が出されるもので、地域型住宅グリーン化事業は、対個人というより中小(地域)の工務店に対する補助事業という側面があります。
地域型住宅グリーン化事業の対象要件
地域型住宅グリーン化事業では、「長寿命型」「ゼロ・エネルギー住宅型」の2類型の木造住宅を補助対象としています。
長寿命型に求められる住宅の性能は認定長期優良住宅で、ゼロ・エネルギー住宅型の場合はZEH、認定低炭素住宅などです。
認定長期優良住宅の場合、耐震性として求められるのが耐震等級2以上でしたが、ZEH水準の住宅では耐震等級3が求められます。
また、地域型住宅グリーン化事業には、個別要件として加算措置が設けられています。
- 地域材加算(全て・過半)
- 三世代同居加算
- 地域住文化加算
- バリアフリー加算
上記のいずれかを満たすと、条件ごとに補助金額が加算される点も覚えておきましょう。
地域型住宅グリーン化事業で交付される補助金額
地域型住宅グリーン化事業で交付される補助金額は、最大で140万円です。
加算措置がない場合には最低で70万円の補助を受けられ、先述した2類型のどちらを満たすか、どの加算措置が対象となるかによって補助額は異なります。
どのような条件でいくらの補助金を受け取れるか気になる方は、個別で以下の要領を確認したり、詳細を工務店に確認したりしてみてください。
引用元:地域型住宅グリーン化事業評価事務局|地域型住宅グリーン化事業グループ募集要領
東海3県で地震に強い家を建てるならアサヒグローバルホーム
アサヒグローバルホームでは、「耐震+制震」技術により、地震に強い家づくりを実現しています。
当社では、柱と梁で構成される木造軸組工法(在来工法)と、規格化されたパネルから構成されるツーバイフォー工法のメリットを掛け合わせた「木造軸組パネル工法」を採用。
点ではなく面で家を支えて、縦揺れだけでなく横揺れにも強い家づくりを可能にしました。
また、制震ダンパーの「MIRAIE」を標準採用しており、建物の揺れ幅を最大95%低減できます。
MIRAIEがあれば、本震だけでなく、複数回発生する余震にも備えられます。
2024年1月に発生した能登半島地震では多くの住宅が倒壊・損傷しましたが、MIRAIEを搭載した住宅はほとんど損傷しておらず、生活の立て直しもスムーズだったようです。
以下の動画でMIRAIEの詳細を解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
耐震等級3の住まいを提供
当社の場合、長期優良住宅仕様に限りますが、耐震等級3の住まいを提供しています。
耐震等級3は耐震性を評価する指標のなかでも最高水準で、耐震等級1の1.5倍以上の強度を持つ住宅であることが条件の一つです。
耐震等級3の家づくりを実現できれば、補助金の対象要件をクリアできる上、地震保険の割引を受けられる場合もあるなど、複合的なメリットもあります。
耐震等級に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
【関連記事】耐震等級3は必要なのか?メリット・デメリット・耐震性能の高め方も解説
地震に強い家づくりが可能な当社の施工事例
ここでは、地震に強い家づくりが可能な当社の施工事例を2件紹介します。
- 深みのある色が落ち着きをもたらすガレージの家
- グレーで統一した空間、猫と暮らす屋上がある家
事例①:深みのある色が落ち着きをもたらすガレージの家
こちらのお家では、奥行きのある土地の形状を活かし、前面にガレージを採用しました。
バイクを停めたりお子さまが遊んだりするスペースとして活用しつつ、ガレージから玄関に抜けられる扉も設けているので、動線もスムーズです。
リビングには開放感たっぷりな吹き抜けを設けており、高窓からも日差しが降り注ぎ、明るい空間を実現しました。
当社では、ビルトインガレージや吹き抜けなど、場合によっては耐震性が下がりかねない設備や間取りの追加も可能です。
事例②:グレーで統一した空間、猫と暮らす屋上がある家
こちらのお家では、車2台を駐車できるビルトインガレージを採用。
2階はルーフバルコニーとなっており、腰壁を高くしてプライベートな空間を確保しました。
2階にLDKをレイアウトして、リビングからルーフバルコニーにつながる間取りで開放感も抜群です。
まとめ:耐震住宅の建築で受け取れる補助金を有効活用しよう
新築の戸建住宅に利用できる耐震補強に対する補助金はありませんが、長期優良住宅を条件とする補助金を利用することは可能です。
長期優良住宅に認定されるには耐震等級2が必要で、本記事で紹介した地域型住宅グリーン化事業は、地震に強い家づくりが対象要件の前提となっています。
地域型住宅グリーン化事業に限らず、補助金は条件が複雑なので、詳細は各々で確認したり、工務店の担当者に問い合わせたりしましょう。
地域型住宅グリーン化事業を含めて、住宅の建築に対して利用できる補助金をうまく活用して、理想の家づくりを進めていってください。
アサヒグローバルホームでは、ガレージの家やECO家事の家など、さまざまな商品をご用意しています。
当社が提供している住宅の詳細が気になる方は、ラインナップページをご覧ください。
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