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公開:2023.09.20

シューズクロークで後悔しない!メリット・デメリットと間取り実例を解説

シューズクローク

新居を建てるなら「シューズクロークが欲しい」と検討している方も多いでしょう。

シューズクロークは、靴はもちろん、コートやカバン、アウトドア用品、ベビーカーなどあらゆるモノをまとめて収納できるのが魅力です。

生活スタイルに合ったシューズクロークを採用することで、使い勝手の良さをより実感できるでしょう。

この記事では、シューズクロークを設けるメリット・デメリットや後悔しないための注意点を解説します。おしゃれな間取りの実例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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シューズクロークとは

シューズクロークとは、玄関横に設けられた大容量の収納スペースのことです。土間収納と呼ばれることもあり、靴だけでなく玄関周りのモノをまとめて1箇所に収納できるため、近年人気が高まっています。

特に、玄関をすっきりと見せたい方や、玄関周りに物が増えて困っている方におすすめです。

 

シューズクロークと下駄箱(シューズボックス)の違い

下駄箱は、靴に特化して設計された箱型の収納で、中に入れられるものは靴や小物が中心となります。そのため、掃除道具やベビーカーといった大きな荷物は、ほかに収納する場所を探さなければいけません。

一方で、シューズクロークは、下駄箱と比べて収納力の高さが特徴です。靴はもちろん、外遊びのおもちゃやアウトドア用品など、あらゆるモノを収納できます。

 

シューズクロークの種類

シューズクロークには「ウォークインタイプ」と「ウォークスルータイプ」があり、主に動線が異なります。

ウォークインタイプは、玄関横に土間続きの部屋を作るイメージです。出入り口は1箇所で、最大3面に棚を取り付けられます。

玄関、シューズクローク

ウォークスルータイプは、玄関と玄関ホールのどちらからでもアクセスできるのが特徴です。そのため、玄関から土間続きのスペースを通って室内への通り抜けができます。

シューズクローク、ウォークスルータイプ

ウォークスルータイプの場合、来客用と家族用に玄関を分けるケースも珍しくありません。

また、扉の有無によって「オープンタイプ」と「クローズタイプ」に2つに分けられます。

オープンタイプの場合は、扉の開け閉めをせず、簡単にものの出し入れが可能に。ただし、玄関から中が見えてしまうので、視線が気になる場合は、ロールスクリーンやカーテンなどの設置を検討する必要があります。

シューズクローク、ウォークスルータイプ、オープンタイプ

一方で、クローズタイプは扉を閉めれば、玄関周りがすっきりとした印象になるでしょう。扉が必要になる分、コストが掛かったり収納スペースが限られたりするケースがほとんどです。

シューズクローク、ウォークスルータイプ、クローズタイプ

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シューズクロークのメリット・デメリット

シューズクローク

ここでは、シューズクロークを設けるメリットとデメリットを解説します。

 

メリット

シューズクロークの主なメリットは、以下の通りです。

  • 靴以外のものも収納できる
  • 玄関がすっきりと片付いて見える
  • 外出時と帰宅時の生活動線がスムーズになる


シューズクロークがあれば、家族が毎日使う靴はもちろん、ブーツなどの季節物や長靴、傘、ベビーカーといったあまり使わないものや大きめのモノも収納できます。
そのため、モノが増えがちな玄関をすっきりと片付けられるのが魅力です。

また、コートやマフラー、帽子といった外出時に身につけるアイテムを1箇所にまとめておけるので、出発前の準備や帰宅後の片付けといった生活動線がスムーズになるでしょう。

 

デメリット

シューズクロークには、以下のようなデメリットが考えられます。

  • レイアウトによっては使い勝手が悪い
  • 玄関スペースが狭くなる可能性がある
  • オープンタイプの場合はニオイ対策が必要


シューズクロークを設けるときは、あらかじめどこに何をしまうのか考えておくことが大切です。収納棚の配置などによっては、むしろ使い勝手が悪くなる可能性もあるでしょう。

また、通常の下駄箱と比べてスペースを必要とするため、玄関部分が圧迫されてしまうケースも珍しくありません。

ほかにも、オープンタイプの場合は靴などのニオイが室内まで広がる心配があるため、乾燥剤や消臭剤を使用するといった工夫が必要です。

 

シューズクロークの設置で後悔しないための注意点

シューズクローク


ここでは、シューズクロークを設置するときに気をつけたいポイントを解説します。

 

注意点①:扉の有無

シューズクロークを設けるときは、扉の有無についてよく検討しましょう。

玄関から中が見えないようにするには、目隠しになる扉が必要です。しかし、扉があると使用するたびに開け閉めする手間が増えるほか、設置費用も高くなります。

目隠しが目的であれば、ロールスクリーンやカーテンなどでも対策できるので、間取りに合わせて最適な方法を選んでください。

 

注意点②:適切な広さの確保

シューズクロークの満足度を左右するのが、収納量の問題です。実際に、住み始めてから「収納が足りない」と感じる方も少なくありません。

後になって悩むことがないよう、あらかじめ使用目的と必要な広さを明確にしておくことが大切です。

延べ床面積にもよりますが、玄関含め3帖ほどの広さを確保できればスペースにも余裕ができるでしょう。

 

注意点③:コンセントの設置

シューズクロークには、コンセントを設置するのも便利でしょう。

たとえば、電動自転車のバッテリー充電や靴の乾燥機を使用する場合など、シューズクロークにコンセントがあると重宝します。

人によっては掃除機や除湿機など、ほかにも使用する家電製品は考えられるでしょう。コンセントは後からでも増設できますが、できれば初めから設置しておくと安心です。

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おしゃれなシューズクロークを取り入れた間取り実例3選

ここでは、アサヒグローバルホームの施工実例として、おしゃれなシューズクロークを取り入れた間取りを3つ紹介します。

  1. ニュアンスカラーがつくる素肌に心地よいお家
  2. シンプルさを追求した無駄のない家
  3. 遊び心ある空間でゆったりくつろげる家

 

実例①:ニュアンスカラーがつくる素肌に心地よいお家

シューズクローク>>このお家のすべての写真を見る


「ニュアンスカラーがつくる素肌に心地よいお家」のポイントは、以下のとおりです。

  • デッドスペースを活用した階段下シューズクローク
  • 三角垂れ壁で空間を区切る
  • 扉の代わりにロールスクリーンを設置


アウトドアが好きなお施主様の希望で、玄関には階段下のデッドスペースを活用した約2.5帖のシューズクロークを設けました。

ウォークスルータイプのシューズクローゼットは、使い勝手が良くすっきりとした印象です。

シューズクローク、三角垂れ壁

十分な広さを確保したシューズクロークには、おしゃれな三角垂れ壁がデザインされています。

扉を設けなくてもほどよく空間を区切れるほか、ロールスクリーンを下ろせば来客時でも簡単に目隠しできるのがポイントです。

 

実例②:シンプルさを追求した無駄のない家

シューズクローク

>>このお家の全ての写真を見る

 

「シンプルさを追求した無駄のない家」は、以下のような特徴があります。

  • 奥行きを出して自転車も収まる収納量を確保
  • 扉を閉めれば生活感を隠せる


玄関に併設した大容量のシューズクロークは収納力が高く、外出時の準備や帰宅時の片づけを楽々にできるのが魅力です。この事例では、奥行きを確保したことで自転車も置けるほどの収納力を実現しました。

出入り口には開き戸があるので、来客時には扉を閉めるだけで生活感を隠せて安心です。普段は扉を開けておけば、物の出し入れも簡単にできます。

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実例③:モノトーンキッチンがある上質なガレージハウス

インナーガレージ>>このお家のすべての写真を見る

 

「モノトーンキッチンがある上質なガレージハウス」のポイントは、以下のとおりです。

  • 来客用と家族用の2way動線
  • 扉を設けて来客用の玄関からは中が見えないレイアウト

お施主様こだわりのインナーガレージは、そのまま土間収納に出入りできてとても便利です。土間収納には大容量のシューズクロークがあり、靴はもちろん、アウトドア用品やベビーカーなども収納できます。

玄関は、ガレージから土間収納を抜けて家の中に入る家族用と来客用の2way動線です。来客用の玄関と家族用の動線は、間に設けられた扉を閉めておけば、シューズクロークの中を見られる心配がありません。

 

まとめ:シューズクロークは使い勝手の良さが重要

シューズクロークなら、下駄箱と違って、靴のほかにもアウトドア用品やベビーカーなどあらゆるモノを収納できます。

ごちゃごちゃしがちな玄関周りをすっきり見せられるといった理由で、多く取り入れられている間取りです。

シューズクロークはどのようなレイアウトで取り入れるかによって、収納力や動線などが異なります。そのため、設置する前に扉の有無や必要なスペース、ニオイ対策などについてよく検討しておかなくてはいけません。

シューズクロークを設けるときは、使い勝手の良さに着目して、ご自身の生活スタイルに合った間取りを実現させてください。

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

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