公開:2024.03.22 更新:2025.05.27
外壁材のサイディングとは?種類や特徴・注意点・おしゃれな施工事例も解説
住宅の外壁はさまざまな種類があり、最近ではサイディングを取り入れるケースが増えています。
サイディングにも種類が豊富にあり、デザイン性や機能性などの優先したい項目にあわせて選べるため、理想の住まいを形にしやすい点も特徴的です。
この記事では、外壁材のサイディングについて、種類や特徴、メンテナンスのポイントをまとめました。
サイディングを採用する際の注意点や実際の施工事例も紹介しているので、これから家づくりを検討している方はぜひ参考にしてください。

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目次
外壁材の『サイディング』とは
サイディングとは、建物の外壁を覆うために使用される板状の材料・素材です。
美観(見た目)、耐久性、メンテナンスのしやすさから、多くの住宅で採用されています。
また、サイディングは主に4つの種類があり、それぞれに異なる特徴があります。
理想の家づくりをするためにも、種類ごとの違いや機能性などを理解して、どれを採用するか検討しましょう。
サイディングの種類
サイディングの主な種類は次の通りです。
- 窯業系:セメントと繊維を混ぜ合わせた素材を使用
- 金属系:アルミニウムや鋼鉄が主な材料
- 樹脂系:ビニールやポリエステルなどの合成樹脂を使用
- 木質系:木材をベースにした素材を使用
それぞれの特徴を表にまとめました。
種類 | 特徴 |
窯業系 | 耐火性や耐久性に優れ、変形や腐食に強く、自然な風合いを演出する豊富な色とデザインが特徴 |
金属系 | 軽量でありながら耐久性が高く、防錆性にも優れており、現代的なデザインを実現可能 |
樹脂系 | 軽量なため取り付けが比較的容易で、耐水性や防腐性に優れ、コストパフォーマンスが高い |
木質系 | 天然木の温かみと美しさが特徴で、ナチュラルな外観を求める住宅や施設におすすめだが、定期的なメンテナンスが必要 |
各材質にメリット・デメリットがあるので、「耐久性に優れたタイプがいい」「おしゃれなデザインにしたい」など、優先したい条件を決めてどれにするか考えてみましょう。
なお、金属系サイディングのガルバリウム鋼板については、次の記事でも紹介していますので、あわせてご覧ください。
【関連記事】ガルバリウム鋼板のメリット・デメリットと施工事例【屋根や外壁に最適!】
サイディング外壁の4つの特徴
サイディング外壁には、主に4つの特徴が挙げられます。
- デザインのバリエーションが豊富
- 耐久性の高い商品が増えている
- 工期が短い
- 雨水で汚れが落ちるタイプもある
特徴①:デザインのバリエーションが豊富
サイディングの大きな特徴として、モダンで洋風な建築から和風で伝統的なデザインに至るまで、さまざまなデザインバリエーションから選べる点が挙げられます。
- 伝統的なレンガ調
- 木目調のパターン
- 洗練された現代的なテイストなど
デザインパターンだけでなく色味も多種多様なので、サイディングは理想の家づくりの実現に役立つでしょう。
インテリアだけでなくエクステリアにもこだわりたい方は、サイディング外壁の検討がおすすめです。
特徴②:耐久性の高い商品が増えている
近年開発されているサイディングの特徴として、耐久性の高い商品が増えている点も特徴の一つとして挙げられます。
家づくりにおいては建築コストだけでなく、メンテナンスにかかるランニングコストも考慮しなければなりません。
サイディングに限らず、外壁を美しく保ち続けるにはメンテナンスが欠かせませんが、耐久性の向上はランニングコストの削減に直結します。
デザイン性に優れているだけでなく、耐久性も上昇している側面もあることから、サイディングを外壁に採用する人は増えている傾向です。
特徴③:工期が短い
サイディングを施工する際は、工場で製造されたパネル状の建材を貼っていくため、塗り壁などの外壁と比較して工期が短いのがメリットです。
一方でモルタルをはじめとする塗り壁は、現場で材料を練り、職人が手作業で塗っていくことから、工期が長期化する可能性があります。
また、工期が短く済めば人件費を抑えやすく、建築費用の削減につながるのも特徴です。
「なるべく工期を短くしたい」「費用を抑えながらおしゃれに演出したい」とお考えの方に、サイディングの利用が向いています。
特徴④:雨水で汚れが落ちるタイプもある
サイディングの耐久性が上がっていることに加えて、種類によっては雨水で汚れが落ちるタイプも登場しています。
雨水で汚れが落ちる洗浄機能は、タイル外壁を中心に搭載・開発されているケースは多いものの、タイル外壁の場合はコスト面がネックになることも。
この点、サイディングにも同様の効果を期待できるようになると、コストと機能性のバランスにおいても選択肢に入りやすくなるでしょう。
定期的な清掃作業をすることなく、きれいな外観を保ち続けられる機能性も含めて、サイディングを採用するケースは増えている状況です。
サイディング外壁のメンテナンスのポイント
サイディング外壁のメンテナンスのポイントをまとめました。
- つなぎ目であるシーリング部分のチェックと補修
- 塗料の塗り直し・塗り替え
- 定期的な清掃
シーリングは約5〜10年ほどで劣化するため、すき間が生じたり割れが発生したりしていないか確認し、必要に応じて交換しましょう。
ほかにも、塗料の塗り替えは約10〜15年ごとに行うのがおすすめです。
外観をきれいに保ちたい場合は、年に1〜2回の外壁清掃(水洗い)も取り入れるとよいでしょう。
外壁の寿命を延ばすには、一定期間ごとのメンテナンスが欠かせません。
メンテナンスをすれば外観を美しく保つことにもつながるので、上記のポイントは覚えておきましょう。
なお、外壁の種類とメンテナンスの注意点については、以下の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
【関連記事】「外壁」の種類とメンテナンスの注意点
外壁にサイディングを採用する際の注意点
外壁にサイディングを採用する際には、いくつか注意点があります。
- 種類によって費用が異なる
- 木材系サイディングはメンテナンス頻度が高め
- 種類によらずメンテナンスは必須
サイディングにはさまざまな種類があり、それぞれで金額が大きく異なります。
初期費用はもちろん、長期的なコストも変わってくるため、予算計画には十分な配慮が必要です。
特に、木質系サイディングは見た目の美しさや自然な質感が魅力ですが、メンテナンスの頻度が比較的高くなる傾向にあります。
さらに、どのタイプのサイディングを選択しても、定期的にメンテナンスしないと寿命が短くなるおそれもあるので、注意してください。
適切なメンテナンスを前提として、理想の家づくりを実現できるサイディングを採用しましょう。
注文住宅の外壁を選ぶ際のポイント
注文住宅の外壁を選ぶ際のポイントは、以下の3つです。
- メンテナンス頻度・回数が少ない
- 理想的なデザインを実現できる
- 実物を見学してイメージギャップをなくす
ポイント①:メンテナンス頻度・回数が少ない
注文住宅の外壁を選ぶ際は、ランニングコストを減らすためにも、メンテナンス頻度・回数が少ないタイプを選びましょう。
一般的に外壁のメンテナンス周期は10年程度とされていますが、種類によって異なるので、考慮したうえで外壁を決めることが大切です。
ただし、メンテナンス頻度が低く耐久性に優れた外壁は高額になるケースが多く、初期費用とのバランスを考えながら検討しましょう。
ポイント②:理想的なデザインを実現できる
外壁は住宅の第一印象を左右する重要な部分であり、外壁を選ぶ際には理想的なデザインを実現できるかどうかを踏まえて検討しましょう。
理想の外観イメージが定まっていない場合は、外壁を決める前にデザインの方向性を決めておくことが重要です。
たとえば、デザインのテイストには「シンプルモダン」「北欧」「ナチュラル」などの種類があり、種類によって取り入れたい素材や色が異なります。
なお、今回ご紹介したサイディングであれば、デザインパターンが広く、さまざまなテイストに対応可能です。
ポイント③:実物を見学してイメージギャップをなくす
注文住宅を建ててから「イメージと違った」とミスマッチを感じないためには、実物を見学してイメージギャップをなくしておく必要があります。
モデルハウスに足を運び、直接ご自身の目で外壁の色味やデザインを確かめましょう。
特に、外壁の色味はサンプルで確認しても、面積が広くなると印象が変わるケースがあるため、実物を見学しておくと後悔を回避できます。
アサヒグローバルホームでは、三重・愛知・岐阜県の住宅展示場にてモデルハウスを公開しています。
当社の住宅を見学したい方は、展示場ページをご覧ください。
ナチュラルモダンな外観の家について理解を深めたい方は、以下の記事をチェックしましょう。
【関連記事】【ナチュラルモダンな外観の家】特徴やおしゃれな家の事例3選も紹介
サイディング外壁に関するよくある質問
サイディング外壁に関するよくある質問として、以下を解説します。
- 材質や種類別の耐用年数は?
- 補修にかかる費用は?
材質や種類別の耐用年数は?
サイディングの材質や種類別の耐用年数は、以下の通りです。
種類 | 耐用年数 |
窯業系 | 20~30年 |
金属系 | 20~30年 |
樹脂系 | 20~30年 |
木質系 | 15~30年 |
サイディングの種類で耐用年数に大きな差はないものの、木質系の場合は天然木を使用しているため、耐用年数がやや短くなっています。
上記は目安であり、手入れ次第ではより長く利用できるケースもあるので、定期的なメンテナンスは欠かさずに実施しましょう。
外壁タイルの特徴について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】外壁タイルとは?比較のポイント5つと、メリット・デメリットを徹底解説!
補修にかかる費用は?
サイディングの補修にかかる費用の目安は、以下の通りです。
項目 | 費用の目安 |
つなぎ目のシーリング補修 | 15〜50万円 |
塗り替え | 60〜180万円 |
全面重ね張り | 120〜220万円 |
全面張り替え | 150〜300万円 |
補修費用は施工面積など条件によっても異なるので、上記はあくまでも目安として参考にしてください。
また、劣化が進むと補修費用が高くなりやすいことから、気になる箇所は早めに対処しましょう。
外壁にサイディングを採用したおしゃれな施工事例3選
外壁にサイディングを採用した施工事例を3つ紹介します。
- 家具のようなキッチンとサンルームが魅力的な家
- お子さまが思いっきり遊び回れるガレージハウス
- モノトーンキッチンがある上質なガレージハウス
事例①:家具のようなキッチンとサンルームが魅力的な家
家具のようなキッチンとサンルームが魅力的な家では、次の点がポイントです。
- 建物全体の外壁をダークグレーに統一
- ドア周りにアクセントとして木目調のサイディングを採用
建物全体はダークグレーで統一して、落ち着いた雰囲気ながらも個性を感じられるモダンな外観に仕上がっています。
また、アクセントとしてドア周りに木目調のサイディングを組み合わせました。
ブラックの玄関ドアの引き締め効果と相まって、シンプルながら個性的な外観になっています。
このお家を建てたお客さまの声




事例②:お子さまが思いっきり遊び回れるガレージハウス
お子さまが思いっきり遊びまわれるガレージハウスでは、次の点がポイントです。
- 幅の細い板を1枚ずつ重ね張りして仕上げるラップサイディングを採用
- 外壁には形やサイズ、高さをそろえた透明ガラスを設置
鮮やかなライトブルーが目を惹く外観は、ラップサイディングによって天候や光の加減で異なる表情を見せてくれます。
サイディングだけでなく、形やサイズ、高さをそろえた透明ガラスを採用し、全体的なデザインのバランスをとっているのも特徴的です。
このお家を建てたお客さまの声




事例③:モノトーンキッチンがある上質なガレージハウス
モノトーンキッチンがある上質なガレージハウスでは、次の点がポイントです。
- くすみがかった紺色のサイディング外壁を採用
- 見る角度によって印象が異なる外観デザイン
屋根の形状や1・2階部分などで立体感を出したこちらの家では、同じ紺色のサイディング外壁も、時間帯や影の入り方などで表情が異なります。
玄関周りにはオフホワイトを採用し、玄関扉はブラウンにしてさらに表情をつけています。
やわらかな雰囲気とシャープさのバランスがとれた事例といえるでしょう。
まとめ:外壁にサイディングを採用して理想の住まいを実現
サイディングは、デザインバリエーションの豊富さや機能性、メンテナンスの容易さなどの点から人気を集めています。
窯業系、金属系、樹脂系、木質系などの素材から選べて、理想とする外壁デザインも実現しやすいでしょう。
ただし、どの種類においても定期的なメンテナンスは必須で、長期間放置すれば劣化が進みます。
定期的なメンテナンスを実施して、外観のよさを維持しましょう。
アサヒグローバルホームでは、この記事で紹介した事例以外にも、さまざまな施工事例を紹介しています。
当社の施工事例に興味のある方は、施工事例ページをご覧ください。
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