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公開:2023.08.08   更新:2023.08.22

折り下げ天井でおしゃれな暮らしを実現!メリット・デメリットと実例を解説

リビング

家づくりをする中で、広いリビングにしたいと思う人も多いのではないでしょうか。室内の空間の広さは、工法やクロスの配色等で「広く見せる」ことが可能です。

その中でも広く見せるだけでなく、おしゃれにもしてくれるのが折り下げ天井。

本記事では、スタイリッシュな暮らしを実現する折り下げ天井について解説しました。

折り下げ天井のメリット・デメリットとあわせて実際の施工事例も紹介しています。折り下げ天井を検討中の方は、今後の家づくりの参考にしてください。

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折り下げ天井とは?キッチンへの採用が一般的

キッチン

折り下げ天井とは、仕切りのない室内で、天井の一部を意図的に下げる工法を指します。

特に、広さのあるリビングキッチンに採用されることが多く、キッチン側を折り下げ天井にしている例が多数です。

他にも、リビングとつながっている和室、洋間に採用されることも。

空間を広く見せるだけでなく、アクセントクロスや照明と組み合わせるとおしゃれさもプラスされるため、近年注目されている工法です。

名称は工務店により異なり、「下がり天井」と呼ばれることもあります。

 

折り下げ天井を採用するメリット3選

折り下げ天井のメリットには、以下の3つが挙げられます。

  1. 空間にメリハリをつけられる
  2. 空間に奥行きと広がりを感じられる
  3. 間接照明と組み合わせておしゃれにまとまる

 

メリット①:空間にメリハリをつけられる

折り下げ天井の大きなメリットは空間にメリハリをつけられることです。

ただ広いだけの空間は輪郭がぼやけ、広さが目立たなくなる上に締まりのない印象を与えてしまいます。

そこで、折り下げ天井を入れることで空間にメリハリができ、より広さを感じられるのです。

折り下げた天井部にアクセントクロスを入れると、空間に仕切りができ広さの輪郭がはっきりとします。

たとえば、リビング側の天井はホワイト系、キッチン側の折り下げ天井を木目調のブラウン系にすると、空間のコントラストを楽しめるでしょう。アクセントクロスは色の濃いものにすると、グッと空間が引き締まるのでおすすめです。

 

メリット②:空間に奥行きと広がりを感じられる

リビングと和室

折り下げ天井を採用すると、空間に奥行きと広がりを演出できます。

「天井を低くすると圧迫感を感じるのでは」と不安になる人も多いかもしれませんが、一部を低くすると高い部分がより高く見え、開放感のあるリビングになるのです。

また、折り下げた天井のキッチン部分は独立した空間になります。アクセントクロスを入れることで更に空間に仕切りができ、落ち着いた雰囲気になるでしょう。

リビングからキッチンを見ると、目の錯覚で奥行きを感じられるのも魅力の1つです。

空間を広く見せられるのも、折り下げ天井を採用する魅力の1つといえます。

【関連記事】部屋を広く見せる方法3選!家具の配置やレイアウト、配色を解説

 

メリット③:間接照明と組み合わせておしゃれにまとまる

キッチン

折り下げ天井と間接照明を組み合わせることで、おしゃれさがアップするのも大きなメリットです。

折り下げ天井にペンダントライトをつけると、シックで落ち着いたホテルライクな雰囲気に。また、折り下げ天井の段差にダウンライトを入れ、温かみのある優しい雰囲気にしても良いでしょう。

折り下げ天井にスポットライトなどを設置すると、キッチンでの作業中に手元が見えやすくなり、実用性とおしゃれさを兼ね備えたキッチンになります。

間接照明はさまざまな種類があるので、それぞれのライフスタイルに合わせながら選んでください。

【関連記事】天井の間接照明でおしゃれな家に!失敗しないためのポイントと3つの事例を紹介

 

折り下げ天井を採用するデメリット3選

後悔のない家づくりにするためには、折り下げ天井のデメリットも理解しておくことが大切です。折り下げ天井のデメリットは以下の3つが挙げられます。

  1. 追加の費用がかかる
  2. 圧迫感が出る場合もある
  3. 掃除が大変で行き届かない

 

デメリット①:追加の費用がかかる

折り下げ天井は通常の天井を作るよりも工数がかかるため、標準工事に追加で費用がかかってしまいます。

追加の費用が発生した結果、予算オーバーになってしまう可能性もあるでしょう。

金額は工務店によりますが、一般的には10万円前後とされています。アクセントクロスや間接照明をプラスすると更に金額がかかるため、注意が必要です。

折り下げ天井を採用するメリットがあるかどうかは慎重に検討しましょう。

 

デメリット②:圧迫感が出る場合もある

折り下げ天井を採用すると、圧迫感が出る場合もあります。

折り下げ天井の高さ・幅をどの程度にするかにもよりますが、お施主様やご家族の身長が高い場合には注意が必要です。

天井との距離が近くなるほど圧迫感を感じやすいため、どの高さまでなら圧迫感を感じないかを工務店に相談しましょう。

天井の高さは、実際に見てみないと想像がしにくいものです。圧迫感が気になる方は、住宅展示会などで実際の高さを体験してみるのもおすすめです。

 

デメリット③:掃除が大変で行き届かない

折り下げ天井にすることで生まれる段差は、掃除が大変で手入れが行き届かない点にも気をつけてください。

埃が溜まりやすくなるうえ、天井は2m以上になるので、手を伸ばして拭き掃除するのは難しいでしょう。また、折り下げ天井の段差部に間接照明等を入れている場合は、掃除道具で傷つけてしまわないように注意が必要です。

こまめに掃除をしたい方は、L字に曲げ伸ばし可能なタイプのハンディモップを用意しておくと良いでしょう。

 

何センチが理想?折り下げ天井で後悔しないためのポイント

折り下げ天井,リビング

通常、天井の高さは2.4m〜2.6m程度です。天井が2m以下になってしまうと、身長が180cm前後の方は圧迫感を感じてしまうでしょう。

そのため、折り下げ天井を採用した上で、天井の高さが2.1m以上あると圧迫感は抑えられるはずです。

工務店の標準設備にもよりますが、通常の天井よりも30cm程度下げると、ちょうどよい高さになるでしょう。

工務店の標準天井が高ければ高いほど、折り下げ天井を採用しやすくなります。また、折り下げ天井の下げた部分の面積が広すぎても、圧迫感が生じる原因になりかねません。

キッチンが広い場合、必ずキッチンの上部全面を折り下げ天井にしなければいけないわけではありません。

キッチンとリビングの間に一部折り下げ天井を入れるのも、ワンポイントになり空間にメリハリがでます。間取りのバランスと圧迫感を考慮しながら、慎重に検討しましょう。

 

折り下げ天井を取り入れた施工実例3選

実際にアサヒグローバルホームで施工した、折り下げ天井のある家を紹介します。折り下げ天井を取り入れた施工実例は以下の3つです。

  1. 一目ぼれを詰め込んだ、ゆとり溢れる家
  2. リビングを中心に家族が自然と顔を合わせる家
  3. 遊び心ある空間でゆったりくつろげる家

 

実例①:一目ぼれを詰め込んだ、ゆとり溢れる家

シックなリビング>>このお家の全ての写真を見る


「一目ぼれを詰め込んだ、ゆとり溢れる家」のポイントは以下の2つです。

  1. シックで落ち着いた印象のアクセントクロス
  2. ペンダントライトでホテルライクな雰囲気を演出

 

21.8帖の広々としたリビングに採用された折り下げ天井。

壁や天井の白とは対照的に、濃いブラウンのアクセントクロスが空間にメリハリを持たせています。

濃い色のアクセントクロスを入れることでぐっと奥行きも出て、引き締まった印象に。リビング側の天井を折り上げることで、開放感あふれるリビングになっています。

リビング,ダウンライト

また、リビング側の天井にある見せ梁と折り下げ天井の色を合わせることで、すっきりとまとめました。

折り下げ天井にペンダントライトをつけ、生活感の出ないホテルライクな雰囲気を演出。

温かみのあるダウンライトと組み合わせることで、より落ち着いた雰囲気のリビングに仕上がりました。

 

実例②:リビングを中心に家族が自然と顔を合わせる家

リビング,キッチン>>このお家の全ての写真を見る


「リビングを中心に家族が自然と顔を合わせる家」のポイントは以下の2つです。

  1. 居心地の良い独立したキッチン
  2. 木目調のアクセントクロス

 

こちらの住宅では、折り下げ天井を活用してキッチンとリビングのスペースを視覚的に分け、キッチンを独立した場所に配置しました。

リビングから1段上がった位置に位置するキッチンは、LDK全体を一望でき、一体感が感じられます。

広すぎず狭すぎないサイズのキッチンは、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。また、ペンダントライトを取り付けることで、おしゃれな雰囲気を演出することができます。

料理はもちろん、家族との楽しい時間を過ごすための居心地の良いキッチンに仕上げました。

木目調のアクセントクロス

また、床や家具と合わせた木目調のアクセントクロスで明るい印象に。折り下げ天井を活用し、空間のメリハリにこだわった間取りです。

 

実例③:遊び心ある空間でゆったりくつろげる家

和室とリビング>>このお家の全ての写真を見る


「遊び心ある空間でゆったりくつろげる家」のポイントは以下の2つです。

  1. 折り下げ天井と間接照明を組み合わせたスタイリッシュな雰囲気
  2. 開放感のあるキッチン設計

 

和室とキッチンが特徴的なこの住宅では、広々としたリビングにキッチンの折り下げ天井を採用し、空間にダイナミズムを与えています。

和室とキッチンの色調を統一することで、乱雑な印象を避け、洗練されたリビングを実現しています。

また、折り下げ天井の部分に間接照明を設置することで、光が白い壁に反射し、穏やかにリビングを照らし出します。さらに、キッチンと折り下げ天井の色調も調和させ、引き締まった印象を醸し出しました。

正面に壁の仕切りがないペニンシュラキッチンは、オープンな設計となっており、折り下げ天井による圧迫感を解消しています。

 

まとめ:折り下げ天井を採用してお気に入りの住まいを実現

折り下げ天井,リビング

折り下げ天井とは、天井の一部を意図的に下げて、室内をおしゃれに見せたり空間にメリハリをつけたりするために用いられる工法です。

間接照明と組み合わせることでより洗練されたデザインになる一方で、折り下げ天井を採用するにはコスト面、メンテナンス面で不安に感じる人もいるでしょう。

後悔しない家づくりにするために、間取りのバランスと圧迫感を考慮し慎重に検討してみてください。

折り下げ天井はクロスや照明と組み合わせることで、おしゃれ空間を演出できます。本記事を参考に、好みのデザインを見つけて今後の家づくりに活かしましょう。

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アサヒグローバルホームではおしゃれでスタイリッシュな折り下げ天井を活用し、居心地の良い家をご提供いたします。

折り下げ天井のメリットは以下の3つです。

 

メリット①:空間にメリハリをつけられる

メリット②:空間に奥行きと広がりを感じられる

メリット③:間接照明と組み合わせておしゃれにまとまる

 

実際に施工された折り下げ天井を詳しく見たい方は当社の折り下げ天井の施工事例をご覧ください。

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この記事の監修

髙田 司

髙田 司

役職取締役設計部長

保有資格一級建築士、耐震診断士、福祉住環境コーディネーター2級

2003年 東海工業専門学校卒業
現場監督、営業、積算、設計などマルチな経歴を持つ。
現在は住宅設計部の部長として、組織づくりなどのマネジメント、クレーム管理、特殊案件の実施設計を担当。また商品開発の一環でモデルハウスの建て替えや、購買部も兼任している。

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